2012年8月9日木曜日

うちわで扇ぐと体温が下がる


うちわを使って身体を扇ぐ行為は、果たして体温を下げるのか、上げるのか――長年の疑問に、答えとなる記事を見つけました。

うちわの効果を検証 体温は涼風で低下か、それともあおぐ労力で上昇か

うちわで身体を扇ぐという行為によって起こった風が体温の放射熱を弾き飛ばすことで涼しくなるのではないか……と漠然と考えていました。ですから、私はうちわで扇ぐことに否定的でした。

扇ぐことによって生まれた運動エネルギー以上の気化熱が奪われることはなく、運動エネルギーのロスを考えれば、扇ぐことが体を冷やすための有効な手段にはならないはず、という考え。ところが、これは科学的見地から言えば、否定される考え方のようです。

人間の肌からは、絶えず放射や熱伝導、蒸発(つまり発汗)により熱が奪われていくものですが、肌に触れている空気の温度はすぐに体温と同じ温度になり、湿度もすぐに100%になります。それがうまくそれ以外の空気と入れ替われば問題ありませんが、夏場は空気全体の温度も湿度も高めのために、うまく交換されません。

それを入れ替えるのが、扇ぐという行為。これによって、扇ぐ行為によって生まれる熱エネルギー以上の涼しさを得られるのだそうです。
うちわをあおげば、約1ワットがこれに加わるかもしれないが、体の周辺の空気の速度が大幅に増すことで、ヒートロスは倍増し得る。1%の努力で、2倍の涼しさを得られる可能性があるのだ。悪くはない。
なんだ。じゃあ、あおげばいいじゃん。あおげばとうとし、和紙の恩、ですよ。暑いのを我慢していた自分のバカ、バカ、バカ!

それなら今年の夏から、うちわを積極的に活用しなくては。ちなみに、最近知ったのが、「水うちわ」といううちわの存在。

岐阜辺りの特産品だそうで、雁皮紙という特殊な和紙を使用します。雁皮紙は水を多少含ませても破れない丈夫な紙であり、しかも半透明なため、これに水をふくませて仰ぐと涼しく、しかも風流な味わいがあるのだそうです。

冒頭の写真が、水うちわの写真。いかにも「日本の夏」といった風情でとても美しいです。



本日読んで、気になった記事はこちら。↓

★ お金が貯まらない人に共通する【30の消費行動】
30の消費行動とはなにか、雑誌を読まないと分かりませんが、結論だけは紹介記事にかかれていました。
「ちょっといいもの」に弱く、「せっかくだから」思考でダメ押しだ。ひとつひとつは数千円レベルでも、すべてを「ちょっといいもの」で揃えると、お金はいくらあっても足りない。
これは真理ですよね。たかだか毎日の100円を気にかけてどうする、と思いがちですが、1日3回購買行為をおこなうとしたら、1日で300円、一ヶ月に直すと1万円弱となります。そのような思考パターンが身につくと、高い買い物の時に、数百円、数千円の差異がどうでもよくなるもの。そして無駄金が消えていくハメに陥ります。気をつけましょう。


★ 中国の鉄道が危ないのは「鉄ちゃん」がいないから?
「鉄ちゃん」とは鉄道オタクのこと。時々迷惑行為をおこなって駅員から注意を受けることが多い彼らですが、鉄道愛は本物です。

彼らの情報量はすさまじく、「○○線の○○という運転手の技量はすばらしく、電車の停止位置のズレが、毎回10センチ以内」などということまで把握しています。

彼らの存在が、日本の鉄道文化を支え、中国にはない安全性をもたらしているという視点は、面白いと思いました。夏本番となり、海外旅行に行く人も増えています。海外の鉄道事故には気をつけないと。


★ 古蔵小で腐敗しない池 完成 自然観察、エコ教育に期待
このような取り組みはいいのですが、気になったのは、
スーパーソルには、半永久的に水の腐敗を防止する性質がある
という一文。これ、EM菌などと同じような疑似科学じゃないのでしょうか? 半永久的だとか、万能などという言葉が現れると、少々疑わしくなります。それに、このニュースを報じた琉球新報という新聞社は、科学的な信憑性を欠いた記事を書くことでも少々有名です。騙されないように気をつけて欲しいですね。



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