実を言いますと、佐村河内氏のことを、それほど憎めないでいます。世間を欺くためとはいえ、オムツをするは、うなされている姿を撮らせるは、作曲姿は決してみせないは、この大根役者ぶり、厚かましさに、感心してしまって……。
今回公表された佐村河内氏の謝罪文(釈明文?)を、そういう訳で興味津々で読みました。いったい、どう見事な言い訳をするのだろうと。
ところが、一読して不満。
もう少し、工夫できなかったのでしょうか? 間違いなく弁護士の指導のもと、この文章は書かれたはず。それなのに、このつたない文章はなんなのでしょう?
「今回はゴーストライターを使っていません」
ということをアピールするために、わざと下手な文章を書かせた、という可能性もあります。しかし少なくとも51歳の、ベートーヴェンの再来とまで言われた音楽プロデューサーが己の所業を釈明する文章です。もう少し、書きようがあるのではないでしょうか。
釈明会見は、またとない"売り込み"の場でもあるはずです。「災い転じて福となす」という言葉もあります。
「こいつは詐欺師だが、なかなかやるな?!」
ということを世間にアピールできれば、新しい道が開けるかもしれないじゃありませんか!!
今回の謝罪文で、佐村河内氏が訴えたかったポイントをまとめてみました。
- 新垣隆の告発後、佐村河内氏側の弁護士が「佐村河内氏は間違いなく障害者だ」と断言してしまった。それと実態との整合性。
- 違法行為(障害者年金詐欺)を世間に許してもらうこと
- 騙してきたファンへの謝罪
- 家族を守ること
- ゴーストライターを雇ったのは確かだが、少なくとも曲の概要は間違いなく自分が考えたのであり、当然この曲は自分のものであること
以上を訴えながら、それでいて事務的にならず、感情が込もる謝罪文の試案を、作ってみました。元の文は、下記のリンクを参照してください。
それでは、始めてみましょう。