2012年8月10日金曜日

謝らない謝罪会見


最近、イジメや企業不祥事事件の報道を見ていて感じたこと。たまたまなのか、責任ある立場の人々が、記者会見などで全く反省の色を見せずに、事実を否定するケースを立て続けに見ました。

これまでだったら、たとえ嘘でも、
「申し訳ございませんでした」
と謝罪してみせるのが普通だったのに、ここ最近世間を騒がす事件では、謝罪が少ないのが気になります。

過ちがあれば潔く認めるのが日本文化だと思っていたのに、なぜでしょう。

ひとつの理由として、彼らには、弁護士が早い段階でバックについたせいかもしれません。事実関係については裁判で闘うため、個別の案件については現段階では何も応えるな、認めるな、というのが弁護士の指示するマスコミ対策ですから。

実際のところ、謝っても謝らなくても事態の収束にそれほど差はないようです。あれほど騒がれた大津のイジメ事件も、今ではほとんど耳にしなくなりました。

人の噂も七十五日、時間が経てば収束するのならば、後日の裁判で「あの時に罪を認めたではないか」という検察側の追求をかわすためにも、加害事実は全面否定しておくという姿勢を崩さない方がお得なのかもしれません。

もうひとつ考えたのが、地域性の話。

このところの事件の舞台が、たまたま大阪近辺に固まっていました。ここの地域特有の文化なのかもしれない、ということ。

今までつきあった大阪近辺の人間には、「悪いことをしたら謝る」という、この種の潔さが少ないのです。関西といっても、和歌山などは異なり、むしろスッキリとした方が多いのですが、兵庫東部、京都、大阪、滋賀西部あたりまでの、商業の中心地と言われる一帯の方々は我々とタイプが異なります。今回の記事を書くにあたって念頭にある大津イジメ事件も、舞台は滋賀でした。

宮崎学という京都出身の左翼評論家の著書に、
「子供が犯罪者であっても、徹底的にかばうのが親というものである。俺たちの子供の頃の親は、みなそうだった」
と述べられていたのを読んだ時に驚いたことがあります。

少なくとも私の子供の頃、私が生まれた地域では、間違っていたことをしたら、叩いてお詫びさせる、というのが普通だったからです。たとえ子供であっても、犯罪を犯したら、身内の情を抑えて、司直に引き渡すの当然だと思っていました。

大阪や京都の友人に尋ねてみて、さらにビックリ。
「身内が罪を犯したらかばうのが普通やろ。お前はどんだけ冷たいねん」
という声が圧倒的に多いのです。

価値観に地域性は、まちがいなくありますよ。

ミクロの目で見れば、身内をかばうことは、お互いに許しあうという優しさにつながります。関西は人が温かい、と言われる所以です。でも、マクロで見れば、悪がはびこります。関西は東京に比べると、人口あたりの犯罪も多いのが特徴。どちらがいい、とも言えませんが……。

ただ、謝罪会見で加害者側が傲慢な態度を取る時、被害者の気持ちは報われないだろうな、とは思います。



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