2013年4月30日火曜日

ハーレムを作る方法 あるいはその魔の手から逃れる方法 上

2006年1月、東京都大和市で「ハーレム男」と呼ばれる男が逮捕されたのを、まだ覚えている人はいるでしょうか。

逮捕されたのは渋谷博仁氏。容疑は脅迫。11人の美女に囲まれながら、12人目の美女を迎え入れるために20歳の女性を脅迫したのです。

「私は自衛隊幹部だが、あなたの周りにはスパイがいることが分かった。ここにいればあなたを助けてあげられる」
と言って自宅に誘い込み、女性が帰ろうとすると、こんなことを言って脅迫しました。
怖くなった女性が帰ろうとすると、「ここを出ていけば、肉を割かれ、ミンチにされる」「ここでの事を人に話せば殺されたり事故に遭ったり、病気になったりする」などと脅した疑い。渋谷は、「女性に対し、夢の中で出た話しをしただけ」などと供述し、容疑を否認している。
バカですね。ヤクザかと。ところが、逮捕されたあと執行猶予となって釈放され、今でも10人の美女と同棲生活を送っているのですから、羨ましい話です。

彼がどのようにしてハーレム生活を営むまでに至ったのか。その秘密を探りました。


1.催眠術を勉強

渋谷の特徴は、口がうまく、顔がごつく、威圧感のある風貌です。実際のところは小心者で、暴力を振るうタイプではないようですが、写真を見ますと確かにゴツい。

彼が身につけたのは、通俗心理学。50歳から勉強し始めたというので、遅咲きです。しかし一生懸命にやれば身につくものなのですね。そして翌年には、複数女性との同棲生活を始めます。彼にはよほど、天分があったのでしょう。

彼の自宅には、催眠術の本が大量にありました。中でも役に立ったネタ本が、ダーク広和氏の書いた『催眠術師になりたい』だと、当時のメディアで放送されていました。

現在はプレミアが付いてしまって、1万円近くもします。上記の事件のお陰です。それで売れるのですから、このニュースが人々に与えた衝撃の大きさがわかるというもの。でも、本当でしょうか? 内容を調べると、それほど危険なことは書いていないことが判明。

いかにもな題名ですから、マスコミにとっても報道しやすかったからこの本が選ばれただけで、本当はもっと別のタイトルのものではなかったのだろうかと、推測します。マインドコントロールについて詳しくかかれた本は、また別の機会に紹介しましょう。

2.ターゲットの選定

もてない人間の間違いが、自分のことを決して振り向きそうにない女性に、なんとか振り向いてもらおうとするところでしょうか。

金持ちなのに、お金に興味のない(あまりいませんが)女性をゲットしようとしても、口説ける確率は低いもの。イケメンなのに、男性の見てくれに興味のない女性を口説いてもムダです。

渋谷被告は自分に興味を持ちそうな女性のタイプを分析し、その女性をどうやったら手に入れられるか……彼は逆算で考えていきました。

どうやってターゲットを選んだのか。簡単な話です。求人誌に、
「占い師募集」
の広告を出したのです。

これを見てやってくる女性は、大抵の場合、占いのようなスピリチュアルなものに興味を持っているために、精神性を重視する人が多く、男の見てくれよりも中身に興味を持つ人が多いので、顔が多少まずくとも関係ありません。そして、被暗示性が強い。彼はこの手を使い、自分でも興味をもってくれそうなターゲットを大量にかき集め、たくさんの応募者の中から、さらに被暗示性の高い女性を選ぶのです。

実際のところ、彼女を探すために求人広告を出すという手口は、上級ナンパ師がよく利用する手でもあります。

明日に続く

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