2013年7月26日金曜日

メイドリフレで高校生を働かせちゃいけない

メイドリフレといえば、メイドの格好をした女性がマッサージをしてくれる店のこと。メイドカフェが秋葉原にでき、そのあとにメイドリフレなるものがオープンしたての頃にしばらく通ったことがあったが、最初は興奮した。

なにしろ、アニメの世界から抜け出たようなコスプレをしたメイドが給仕をしてくれるというメイドカフェのコンセプト自体に驚いていたのに、今度はそのメイドがマッサージをしてくれるのである。

ええ? そんなのありなの?

もちろんマッサージなので、性的サービスが行われている訳ではない。足をもんでもらい、肩をもんでもらうだけなのだが、年頃の女性に身体を触ってもらうことに、なんとも気恥ずかし思いをしたのを覚えている。

……あれから数年。時代は変わった。

★ 「卒業後は風俗、AVに流す」少女が食い物に…JKリフレの悪徳スカウト
 女子高生に風俗店まがいのサービスを提供し、問題視されている「JKリフレ」。警視庁少年育成課は今年に入り、18歳未満の女子高生らに個室マッサージをさせたとして都内17店を労働基準法違反(危険有害業務への就業)容疑などで一斉摘発した。だが、その後も減る気配はない。
「若い女性がマッサージをする」
というコンセプトが"受ける"ことを知った悪徳業者がリフレ業界に次々に参入。個室で女性に添い寝をさせたり膝枕をさせたり、女性に男性と密着させるようなサービスを次々に考案している。

私がメイドリフレに通っていた時に、彼女たちになぜそこで働いているのかを尋ねた。彼女たちはだいたい20代前半で、そのほとんどはマッサージ専門学校の生徒だった。

当時は、本当にマッサージの技術を持った人間でないと、マッサージはしてはいけない、という暗黙のルールがまだあった。それが今では、なし崩し的になっているようだ。

特に問題なのは、そこで女子高生たちが働くようになってきたということだ。

彼女たちは軽い気持ちでアルバイトしているのだろうが、見知らぬ男性と密着し、自分の性的魅力で男性からカネを受け取ることに心理的な抵抗感がなくなったら、そこから水商売や風俗業に堕ちていくのは火を見るよりも明らかではないか。そこから這い上がるのがいかに難しいか、彼らは知識でしか知らず、実感がないので、墜ちるためらいがなく、そして必ず後悔することになる。

チラシを道端でもらったので、女性を監視していた店主らしき人物に、
「未成年に男性と密着させるようなことをさせるのはおかしくないだろうか?」
と詰問したことがあったが、
「どんなことをしているか、実際に体験してから文句言ってくださいよ」
としらをきられた。

そのチラシを持って交番に行って、
「これって、条例かなにかで取り締まれないのでしょうか?」
と尋ねたが、
「私たちも対処のしようがなく、困っているのですよ」
と言われた。法律にも触れないため、取り締まれない、という返事だった。

「それでも、普通のバイトとは違いますよね。少女が男性に身体を密着させるという性的魅力でカネを稼ぐことを覚えてしまっては、彼女たちの人格形成に悪影響を及ぼします。良家の少女がこのアルバイトをきっかけに、風俗業界へと足を踏み入れる危険性もあるでしょうに」

この私の懸念に、そこにいた警官たちが一斉に笑うのである。
「それはありませんよ。こんなところで良家の少女が働くことはありません。だいたい、親に放任されたカネのない女の子たちばかりです。そんなもんですよ」
と諭された。実話である。

風俗業界とか水商売に女性を引き入れるために、数多くのスカウトと呼ばれる人々が暗躍していることをご存知の人も多いだろう。彼らはなんとかして、美人でスタイルが良い女性を見つけて、この業界に引き入れようと鵜の目鷹の目で探している。個室で二人っきりになり、密着しながら話のできるメイドリフレが彼らの草刈り場とならないわけがない。

未成年の女性を、見知らぬ男性と個室で二人っきりにさせるような場所で働かせてはならない。

メイドカフェは、もちろん水商売でも風俗でもなく、明らかな喫茶店だ。でも、メイドリフレはグレーゾーンにある。

「風俗とは違うから」
という理由で子供をメイドリフレで働かせている親御さんもいるだろう。でも、きをつけて。彼女たちを一刻でも早く止めさせた方がいい。

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