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偉大なる作品は、必ずしも偉大なる構想の果てに生まれる、とは限りません。
……中世イタリアの、とある街。
一人の家政婦が、とある画家のもとで働いていました。
彼女にとっての気がかりは、主人の仕事が遅く、はかどらないこと。
締め切りは明日。
それなのに、絵はほとんどできあがっていません。
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必死の思いで、明日が締め切りだと訴える家政婦に対して、画家は、
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「分かった分かった分かった。明日だろ。わかってるよ。明日だろ」
と答えるばかりで、まるで必死さが伝わって来ません。
いい加減な時間管理。
この画家、本当にプロなのでしょうか?
その腕、果たして信用していいものやら。
それとも落ちぶれたどうしようもない画家なのか……。
とうとう翌日になります。
絵を受け取りに、注文主が、画家の家へとやってきました。
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家政婦は、慌ててアトリエへと走ります。
そこで彼女が見たものは……
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眠りこける画家と……
まったく出来上がっていない、絵でした。
もう、間に合いません。
呆然とするしかない、家政婦。
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締め切りを守らないクリエイターほど、始末におえないものはありませんね?!
締め切りを守らないクリエイターほど、始末におえないものはありませんよ!!
……大切なことなので、二度言いました。
家政婦は、意を決します。
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ナイフを取り上げて……
まさか、まさか?
それで画家を?!
殺意のこもった目で彼女が見た先には?!
……さて、外では注文主が、画家がなかなか出てこないので、待ちくたびれています。
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ドアを開けて現われたのは、画家ではなく家政婦でした。
彼女が持っていたものは、一枚の絵。
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そう。
彼女は、画家が大きなキャンバスに描いた、絵の中から完成した部分だけを切り取って、
「これがご注文の絵ですよ」
と差し出したのです。
彼女がナイフを取り出しのは、画家へ怒りをぶつけるためではなく、
壁一面のキャンパスから、一部分を切り抜くためだったからなのですね。
……よかった。
「小さすぎるよ」
とボヤく注文主。
そりゃそうですよ。
本来ならば、壁一面のキャンバスに描かれた絵が、注文主のもとへ届けられるはずだったのですから。
でも、家政婦が持っていたのは……
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そう。
あの、謎の微笑みで有名な、「モナ・リザ」だったのです。
いくら小さいとはいえ、これにケチを付けられる人がいるわけ、ありません。
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もちろん、注文主は満足。
家政婦は、ドヤ顔。
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でも、心臓はバクバクしていたはずです。
ものごとは複雑だけれども、問題解決のための解答は、案外シンプルなものなのです。
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……という、面白CMのご紹介でした。
http://blog.veryfunnyads.com/2012/09/do-it-yourself.html
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