2013年6月11日火曜日

婚活居酒屋「四万十」に行ってきた! 中

東京都品川の、青物横丁駅にあるという、婚活居酒屋「四万十」
そこに入店したところ、驚くことばかりだった……

店員に命ぜられるがままに、女性4人、男性2人が座るテーブルについた。
中には60歳ほどの女性店員がたち働いている。入ってすぐ左側にキッチンがある。これを見れば、そこがごくごく普通の室内であることが分かるだろう。
女性4人は会社の同僚、男性2人も会社の同僚同士だが、男女に接点はまったくないという。男性は何度もこの店に通っているが、女性たちは初めての訪問だそうだ。

まずは自己紹介すべきなのだろうか。そう思ったものの、女性たちはこちらを無視して会社の部長が傲慢だの、出入りの業者がかっこいいだのといった他愛もない話で盛り上がっていたため、その隙がない。まずは料理を注文しようとしたところ、
「この店にはメニュー表、ありませんよ」
と横に座る男性に教えてもらった。

なんでもこの店は定額制で、3000円を最初に支払い、その後は食事が次々に出てくる仕組みだという(ちなみに酒は飲み放題だ)。

女性たちは自分たちで盛り上がっていたため、横に座る男性二人に話を聞いてみた。

一人は50代、もう一人は40代。二人とも近くの職場で働いていて、この店の雰囲気が好きなので、よく通っているというので、いろいろと情報を仕入れた。

  • 混むのは金土日。予約を取らないと入れないこともあるので、金曜日なのに15分程度で入店できたのは運がいい。
  • 平日は空いているため、ゆっくりと話すことができるものの、人がいなくていい出会いがないこともある。
  • 2階では占いをしていて、それが目当てて女性が大勢やってくる。それはタダ。
  • しばらくすると席替えをしなくてはならない。30分に一度は席替えをする。

という。その説明の最中に、料理が次々に運ばれてきた。

料理の味は、まあまあ、といったところ。それほど品数もなく、料理も選べないので、料理に期待してこの店に行くべきではないのかもしれないが、コロッケはうまかった。
そのうちに、目の前に座る女性たちと、なんとはなしに会話が始まる。

彼女たちは占いをしてもらいにこの店にやってきたと言い張る。4人のうちの1人が占いに興味があるから……という話を聞きながら、
(なるほど。うまくできている)
と考えた。

出会いをメインとするパーティーやサークルでは、女性目当ての男性が多くやってくるために、放っておくと、男性ばかりが増えてしまい、少ない女性を取り囲む、といったことになりやすい。だからお見合いパーティーでは、男性側の参加費を高くして、男性を絞り込み、女性の参加費を低くして男女比を均等にしようとする(男性側に高収入などの資格を求める場合は逆となる)。

それに、女性にとっては「婚活をしている」と告白することは、まだまだ気恥ずかしいに違いない。

ところがこの店では「占い」というそれ以外のセールスポイントがあるため、女性たちも「占ってもらうためにやってきた」という逃げ口上を述べ、「婚活はついで」というスタンスを取ることができる。このお陰で女性の入店率は放っておいても高くなり、男性側は高額の参加費を払わなくとも、いろいろな女性と話ができるという仕組みだ。男女どちらにとってもメリットがある。

30分経ったが、席替えの声はかからなかった。男性によれば、それほどきっちりと決まったルールではなく、その日の都合で席替えはあったりなかったりするらしい。

雰囲気は面白かった。学生時代のサークルのような雰囲気で、男女入り乱れて飲むものの、それほど性的な雰囲気がない。ワイワイと飲む他のテーブルを見ても、お見合いパーティーのような必死さは微塵もない。明るく健全で、和気藹々としている。

これはいい。
(明日に続く)

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