2013年9月10日火曜日

覚えやすくて推測されにくく、サイトごとに管理できるパスワードとは

最近はいろいろなサイト情報で個人情報の登録を求められる。

ところが、登録するたびにパスワードを設定することが求められる。しかし、パスワードをそのたびに考えつくことはとても面倒だ。

パスワードに求められるのはだいたい、6文字から32文字の間で数字と文字の組み合わせだ。

それを一つ一つ、新たに考えるとなると面倒なので、ついつい同じパスワードを使いまわすこととなる。しかし、それには危険性がともなう。

パスワード流出はここまではっきりと分かる
どれか一つのサイトからパスワードが流出してしまうと悲惨だ。その人の名前とパスワードがあれば、
「この人、他のサイトにも同じパスワードで登録しているんじゃないか」
と誰もが予測する。面白半分にログインを試行錯誤された結果、不正アクセスされてしまう危険性が生じる。

「でも、パスワードが漏れることなんてめったにないでしょ?」
「漏れたとしても、一部だけなんじゃないの?」
と思うあなたは、認識が甘い。

流出したと思われるデータは以下の通りだ(調査したサイトを参考にして筆者がまとめたもの。確認はしていないので注意)。
・クレジットカード番号
・クレジットカードのセキュリティーコード(一部)
・住所、氏名、電話番号
・書き込みを行う場合のトリップ(固定したユーザー名を提供するもの)
・書き込み履歴(日時、スレッドURL、IPアドレス)
2ちゃんねるの個人情報流出事件をご存じの方も多いと思う。それでも、いまいちピンと来ない人も多いと思うので、某サイト(すでに閉鎖)で公開されていたリストの魚拓を撮っていたので、御覧いただきたい(個人情報の一部を黒塗りにした)
これほどはっきりとした形で、35,000件もの個人情報が流出したのだ。それは面白半分のハッカーの手によって、様々なサイトにアップされ、誰でも見られる状態が続いている。

2ちゃんねるという古参サイトですら、この程度。情報管理はどこの会社も案外甘いもの。同じようなことが、今後も必ず起こる。

危険なサイト以外でも、将来危険になる可能性がある
「2ちゃんねるのような怪しいサイトだから、そんなことが起きるんじゃないの?」
と思ったあなた、大間違いだ。

昔、日本版Facebookといわれた「この指とまれ!」というサイトがあった。ご存知だろうか。

★ この指とまれ!
ネット版同窓会をうたっていて、当時大流行したのでサイトに登録した人も大勢いるはず。このサイトの経営者には一時期、元暴力団組長が就任していた。
★ 暴力団とIT その2 ゆびとま社長逮捕
アングラ勢力は利用できるものはなんでも利用する。あなたのデータが誰かに譲り渡されていてもおかしくはない。

パスワードが流出した時にどのような悲惨な目に合うか、その体験談は下記にまとめられている。

パスワードを決める上での難点
では、どのように対策をとればいいのだろうか。
  • サイトごとにパスワードをバラバラに設定すること
  • 推測されないこと
  • それでいながら忘れないこと
といったところだが、まったく意味のない文字列を覚えること、いくつもあるサイトごとに使い分けることなどは、とても困難だ。

毎日アクセスするならば、自然に覚えることもあるだろうが、数ヶ月おき、時には数年前に登録したサイトのパスワードなんて、覚えちゃいない。

では、どこかにメモするしかないのだろうか? しかし、メモをなくした時や、メモを他人に見つかった時に、問題が生じる。

それではどうするべきか?

最初は標語の頭文字
パスワードは時には毎日使う。無意味なものを入力するよりも、何らかの意味をそこに込めておくと、入力するたびにそのことを思い出せるので自分のためになる。

かといって、意味のある文字列は推測されやすい。

そこで、スローガンなどの頭文字を取るという方法がある。

たとえば、
"Power To the People!"(人々に力を!)
だったら、"ptp"
"Stay Hungry. Stay Foolish"(望み続けろ、愚直たれ)
だったら、
"shsf"
"Follow My Heart"(心に従え)
だったら、
"fmh"
などと略す。その頭文字を、パスワードに転用する。パスワードを入力するたびに、自分のスローガンを思い出すこととなる。

参考:思わず使いたくなる「カッコイイ」英語のフレーズを探してみました

数字をはさみこむ
その後、数字3桁を入れる。できるだけ推測されないよう、誕生日などは使用しない方がいい。そこで、乱数表を使う。

★ パスワード・乱数 自動生成
これに数字だけを選択すれば、数字だけの乱数表を作ってもらえる(最初からこれでパスワードを作る方法もあるが、覚えやすさ、という点で難がある)

ドメインを利用する
最後に、サイトごとにパスワードを別にするために、そのサイトのドメインの最初の3文字、あるいはサイトの名称からアルファベットを3文字とって、末尾につける。
このサイトだったら「ama」とかね。

ラッキーナンバーを最後につけて、完成
それからさらに、自分のラッキーナンバーである数字を末尾に加える。イチローだったら、かつての背番号51をつけるだろう。

ここまですれば完璧ではなかろうか。

“好きな標語の頭文字+乱数表3文字+サイトのドメインの最初の3文字+ラッキーナンバー”
この規則性でパスワードを作成すれば、まあ、大抵の場合忘れないし、推測されないし、サイトごとに管理することも出来る。

順番は自分の自由に変えればいい。標語とドメインとをくっつけると、余計に意味の通らない単語となるために、あるサイトからパスワードが流出しても、ほかのサイトのパスワードを推測されにくいかもしれない。

ただでさえ覚えなくてはならないことが多い世の中だ。記憶のムダな負担は、できる限り少なくしたいものだ。

2013年9月9日月曜日

東京オリンピック開催決定

昨日未明に、東京オリンピックの開催が決まった。猪瀬直樹都知事のイスラム揶揄発言や、放射能に関する一連の発言などの、すったもんだがあったものの、大差で日本開催が決まったことはおめでたいことだと思う。

ただ、東京オリンピック開催のために福島の除染作業などの復興問題がなおざりにされるのではないか、という危惧、すでに成熟した日本経済にオリンピック開催がほとんど影響を与えないのではないか、という懸念を多くの人が持っている。

それが分かっているからか、最近の世論調査などを見ても、オリンピックの日本開催を期待していないと答えた人が全体の4分の1いた。私も「東北復興支援など、他にやることがあるのではないか」と思っていた一人だ。

実際のところ、オリンピックが国の経済にどれほど寄与するか疑わしい。最近夏冬のオリンピックを開催したギリシャ、イタリアは軒並み経済が悪化しているし、5年前にオリンピックを開催した中国も、不動産価格が下落、経済成長に陰りを見せているのも、ご存知のとおりだ。

だが、結局のところ、変化を利用できるかどうかは、その国次第である。

あと2日で東日本大震災からちょうど2年半経つ。東北の復興や、特に福島の原発処理は思うように進んでいない。せっかくの大きなイベントだ。これをオリンピック開催をカンフル剤として利用しない手はない、と一夜明けて考えるようになった。

オリンピックほどの大きな国家的なイベントはそうそうない。淀んだ空気は風を通すことで入れ替わる。日本人は災害が多かったせいか、変化を利用して変革させることに長けている。せっかくの機会をどう活かすかだけを、今は考えればいい。

あと7年、短いようで長い。これからかなりの期間、大きなうねりが日本を覆うのだろう。それを考えると、次第にワクワクとしてくる。

2013年9月8日日曜日

両生類が身をもって、グローバリズムの危険性を訴えている

オランダに生息するファイアサラマンダーという種が、今絶滅の危機にひんしているという。
★ オランダのファイアサラマンダー大量死、原因は皮膚を侵す菌類
【9月7日 AFP】黄色と黒の模様が特徴的な両生類、ファイアサラマンダーが2010年以降オランダで大量死した原因を調べていた英インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)やオランダの野生生物保護団体Ravonなどの研究チームは2日、個体数激減の原因はこれまで未確認だった皮膚表面に繁殖する菌類だと特定したことを明らかにした。
似たような事件が、世界中で起きている。
★ 2008年、日本のウシガエルにラナウイルスが発生
2008年9月、西日本の1,000 m2の池で野生のウシガエル (Rana catesbeiana) ** のオタマジャクシが大量に死んでいるのが発見された。オタマジャクシの大量死は9月中旬の発見時から10月まで見られ、ピーク時には毎日数千匹の単位で死亡した。その遺体は、二次感染を防ぐために回収・廃棄された。なお、この時カエルの成体や同じ池に生息する魚に感染症状は認められなかった。
★ 「カエルの大量死」―両生類の新興感染症―
国際自然保護連合の調査によれば,2008年現在,世界には約6,000種類の両生類がおり,そのうち,32.4%が絶滅あるいは絶滅に瀕しているとされている。両生類の個体数を減少させる原因としては,生息域の破壊がもっとも重要で,次に環境汚染,森林火災,外来種圧,感染症などが続く。このうち,感染症は1980年代以降,世界各地で劇的な両生類の個体数減少に関っているとされ,他の原因より種の絶滅を引き起こす確率が非常に高い。
 両生類はただでさえ、罹患しやすい。その原因は彼らの皮膚にある。

彼らの皮膚は粘膜に覆われている。粘膜は、菌やウイルスに感染しやすい。「性病」という言葉があるが、粘膜同士がくっつくことで、菌は容易に個体間を移動する。

接触しなくとも、空気中のウイルスや菌が粘膜に届けば、繁殖を開始して、疾患へとなる。両生類は、体の外側に粘膜がむき出しになっているのだ、罹患しやすいのは当然といえる。

地下の炭鉱を掘り進める際に、鉱夫はウグイスなどの小動物を坑内に持ち込んだ。毒ガスなどが発生した場合に、ウグイスは人間よりも早く感知して羽を羽ばたかせて騒ぎ、真っ先に死ぬ。天然の毒ガス探知機なのだ。

両生類もまた、天然の危険探知機といえるだろう。世界中が一つとなり、様々な病原菌が世界中に広がっていく。それを阻んでいた国境で水際で押しとどめることが、今グローバリズムの美名のもとになって困難となっている。

先日友人とTPPについて話したところ、TPPに加盟すると製品のタグに原産国を表示することができなくなる、という。原産国がどこかによって、製品購入を差別してはいけない、という決まりがあるからだという。

世界が一つになるというスローガンは美しいが、誰もが組織や国家に責任をもたない時代になるということでもあるのだろう。イモリやカエルがグローバリズムの危険性を、その身をもって指し示していると考えるべきなんじゃないだろうか。