2013年3月5日火曜日

永久に動き続ける時計+最近気になった記事 3/5

もしも、電池などの動力源を必要としない時計があったら、素晴らしいと思いませんか?

「そんなものなんてあるはずがないでしょ? 永久機関の存在は否定されているんだから」
という疑問をお持ちの方は多いはずです。私もそう思っていました。永久機関という、永久にエネルギーを生み出し続ける装置は、現在では「熱力学の法則」によって完全に否定されています。

ところが、この世の中には様々なアイデアを考えだす人がいます。日常に当たり前に存在する「変化」を利用して、それ以外の外部からのエネルギーをまったく利用することなく動く時計を作り上げることができる……こう考えた人が、80年前にいました。

ジャン・レオン・ルター(Jean Leon Reutter)。
1899年にスイスのヌーシャテルで生まれた彼は、1920年、21歳の時に、まったく新しい原理の時計を発明します。その可能性に注目したのが、ジャガー・ルクルト(Jaeger LeCoultre)という時計商でした。ルクルトの名前を冠したのが、現在でもスイスの高級時計メーカーとして知られているジャガー・ルクルト社です。

ルクルトの応援を受けたルターはこの原理を練り上げ、1926年に特許を取得。1928年に試作し、ジャック・ルクルト社から1930年、製品化されて発売されました。これが「アトモス」と呼ばれる時計です。

古い時代の原理ですから、機械式です。この時計の動力源は、時計背部にとりつけられた温度変化によって伸縮するタンクです。

ゼンマイとタンクはチェーンで結ばれていて、タンクの伸縮に合わせてゼンマイが巻き上げられていきます。そのために必要な温度変化は、摂氏1度。たった1度の温度変化で、24時間も動くという大変エコな仕組みとなっています。

微細な動きを動力源としているために、普通の時計のように、秒針を細かくうごかすことはできません。一分間に一回転する回転盤が「アトモス」下方にとりつけられていて、ひたすらゆっくりと、時を刻んでいきます。この上品な動作が好まれ、「アトモス」は贈答用の高級置き時計として知られているそうです。お値段、だいたい10万円前後だとか。

素晴らしいのは、放置したままで何世紀も動き続けるという点。現にこれが発明されたスイスでは、バッテリー交換もなく、ゼンマイを巻き上げることもなく、重りを引っ張る必要もなく、80年以上に渡って、「アトモス」が今でも現役で動き続けているのだそうです。

外部の熱エネルギーを取り入れているという点で永久機関とは異なりますが、人間の手を加えずとも半永久的に動き続けるという点では、「永遠」を喚起させてくれる素晴らしい存在です。

こんな時計があるんですね。


さて、最近気になった記事をご紹介しようと思います。

iPhoneを数ヶ月使っているうちに、やや動作がもっさりしてきました。とつぜんSafariが落ちることもあります。どちらも購入初期には見られない現象だったので、キャッシュが溜まりすぎてメモリの動作が悪くっているのが原因かもしれません。このアプリが解決してくれるでしょうか。

一時期グリーとDeNaの成長の勢いはとどまることを知らないかのように思えたのですが、コンプガチャ騒動から1年、ようやく成長に陰りが見えて来ました。子供を相手に射幸心を煽るろくでもない奴らだというイメージがあったので、少々いい気味です。

石原慎太郎の書いた『スパルタ教育』はベストセラーとなりました。


この影響で、日本は伝統的に体罰容認のようなイメージを持つ人が多いようですが、さにあらず。ムチで家畜を追い立てていた牧畜社会の影響で、「人間以前」の子供は家畜のように叩いて教育するのが当たり前の西洋社会に比べて、体罰は決して日本の伝統ではありませんでした。15年戦争の泥沼の中で、行き場のないストレスが軍隊の中で蔓延し、体罰が日常化してしまったことが述べられています。

★ 「だけじゃない、テイジン」のCM少女の現在
この少々小生意気な少女の「だけじゃない、テイジン」のCMは今でも頭にこびりついていますが、子供の成長は早いもので、今ではこんなに大きくなりました。

彼女の本名はマノン・ゴラン(Manon Gaurin)。1994年生まれの現在19歳です。フランスの芸能事務所に所属して、地道に女優を目指して頑張っている模様です。

少女時代は上向きだった鼻も、成長とともに女性らしく大きくなり、美しい女性へと変貌を遂げています。

神奈川県警といえば汚職のデパートと揶揄されるくらいに不祥事が多い組織です。週刊誌情報によれば、ここに転勤してきた身持ちの悪い婦警をめぐって署内で争いが起こり、そこから組織の規範が緩み始めたのだとか。

やまもといちろうといえば、ネット上で刺激的なエントリーをアップし続けているアルファブロガーで、私も彼のブログの愛読者です。で、彼の肩書きの一つである「投資家」が果たして実態のあるものなのか、ということについて疑義を呈した記事です。どうなんでしょうね。

中国ではカネの貸し借りは普通で、借金を通して人間関係を深めていくのが当たり前なのだそうです。中国人と仲良くなる方法として、覚えておいていいことかもしれません。

実はユダヤ人も同じ哲学を持っていまして、「親しい友達にはカネを貸して人間性を確かめよ」ということわざがタルムードのあるのだそうです。もっとも同時にユダヤには「カネを貸すのは敵を作ることだ」という相反することわざもあるそうなので、要注意です。

★ 世界初「スマホが履くパンツ」 バンダイ「スマートパンツ」発売へ
この発想はありませんでした! たしかに、ホームボタンを守るのは大切です。そこにパンツを履かせるというシモネタ。これは面白い! 学生が大喜びしそうです。


2013年3月4日月曜日

精神疾患は遺伝子が原因?

昔は精神病患者が家族にいることを、世間に徹底的に隠そうとした。

身内に頭がおかしい者がいることが世間に知られると、縁談が破談になったり社会的地位を失ったりすることがあったからだ。

それがばれないように、精神病患者の周囲は、大変な気を遣う必要があった。

当時は、精神病を発症した人間は、座敷牢と呼ばれる檻のついた部屋や土蔵に閉じ込められて、一生を飼い殺しにされる。
可哀想なもので、現代ならば投薬治療やストレスケアなどで治るような何十万人、何百万人という患者が、人知れず一生を終えていた(現代でも同じような隔離施設はあるようだが)。そして、彼らの家族も目立たぬよう、世間から身を隠して生活する者が多かった。

一部から嫌われるのはしかたがない。精神疾患にはある程度の遺伝性があることは、私達は経験的に知っている。

もっとも、この手の偏見を持つのは、当時も現代も、知識のない無教養の人間のみ。たとえば明治の大起業家として知られる渋沢栄一というとびっきり優秀な人物がいるのだが、
 退官後間もなく、官僚時代に設立を指導していた第一国立銀行(第一銀行、第一勧業銀行を経て、現:みずほ銀行)の頭取に就任し、以後は実業界に身を置く。また、第一国立銀行だけでなく、七十七国立銀行など多くの地方銀行設立を指導した。
 第一国立銀行のほか、東京瓦斯、東京海上火災保険、王子製紙(現王子製紙・日本製紙)、田園都市(現東急電鉄)、秩父セメント(現太平洋セメント)、帝国ホテル、秩父鉄道、京阪電気鉄道、東京証券取引所、キリンビール、サッポロビール、東洋紡績など、多種多様の企業の設立に関わり、その数は500以上といわれている。
彼の5歳上の姉は精神病だった。そのことを公言している。しかし、彼の子孫の縁談には何も影響がなかったどころか、今に至るまで良家と縁組を繰り返している。

澁澤龍彦のような著名なフランス文学者なども多く輩出している一族なのだから、彼らと縁組した者達は、その種の偏見がないお陰で、一族の隆盛を誇ったといえる。だいたい、家系に精神病を患った者がいないところの方が、珍しいのだ。多少頭がおかしい程度のほうが、優秀となるかもしれないし。バグのあるからこそ、人類は進化してきたのだ。

偏見を晴らす一番いい方法は、ブラックボックスを解明することだ。

人間は得体のしれないもの、解決策のないものを忌避する本能を持っている。エイズやハンセン氏病は、治療する方法が見つからなかったときは、大変な嫌悪感を持たれていた。ところが今では延命法や治療法が確立したお陰で、偏見の目を向けられることが少なくなった。

よって、精神医学は精神病がなぜ起こるのかを、徹底的に解明するべきだろう。

研究の結果、精神病に遺伝子が大きく関与していることが分かったとしても、だ。

★ 自閉症、鬱病、統合失調症、躁鬱病、ADHDに関連性?
 一般的に、自閉症や鬱病、統合失調症、双極性障害(躁鬱病)、注意欠陥多動性障害(ADHD)は、同じ精神病という事以外の共通点があるとは思われていなかった。現れ方はそれぞれ異なっており、たとえば、自閉症はたいてい社会からの引きこもりや言語障害を引き起こし、鬱病に苦しんでいる人々はいちじるしい精神活動の低下を患っている。
 しかし、新しい研究によれば、5種類の重度精神疾患は、同じ遺伝的危険因子を共有している可能性があることがわかった。医学雑誌 『ランセット』で発表された研究によれば、ある特定遺伝子の変異によって、もっともありふれていながら治療が大変困難な、5種類の精神疾患となる危険性が増加するという事実が初めて明らかにされたのだ。
(中略)
 ただ、この遺伝子変異が必ず精神疾患を引き起こすというわけではないと、(研究成果を発表した)スモーラー氏は語る。
「今回の発見は、遺伝地図のうちのごく一部に関するものでしかありません。それぞれの精神疾患には、何千とは言わないまでも、数百の遺伝子が関わっているはずです」
(中略)
 この研究は、今後、鬱病のような精神疾患を、患者の症状の現れ方ではなく、生物学的、あるいは遺伝学的な疾患をもとにして分類するという、これまでと全く異なった仕組みへ変わっていく可能性を秘めている。そうすれば、精神疾患のもつ汚名を晴らし、癌や糖尿病のような生物学的な問題と同じようなものだとして、患者を勇気づけられるのに役立つのではないだろうか。
「その一助となることが、私達の望みなんです」
 と、スモーラー氏は言う。
「現在の精神疾患分類方法は、ほとんどの場合、見た目の症状にもとづいていて、原因にもとづいていないのですから」
日本でも報道されたこのニュースは全世界の人々に大きなインパクトを与えたようだ(私的には、アメリカでも精神疾患の患者への偏見がまだまだ残っているということの方に驚いた)。このニュースに対するアメリカ人の反応は、次の通りである。
"鬱病、ADHD、双極性障害、統合失調症、それから「民主党」と自閉症の間には驚くようなつながりがあるんだ。それは本当だって!"

"私は躁鬱病とADHDにかかっている。私はときおり、そのことが嫌でたまらなくなる"

"俺も躁鬱病だ。そのお陰で妻や家族などに、時々ひどい態度をとってしまうんだ"

"……まあ、私が薬を飲むのを忘れない限り大丈夫だ"

"自閉症は精神疾患じゃないよ。これは発達障害だ。"

"製薬会社にとっては打ち出の小槌だね。"

"私は、精神障害者と一緒に働いている。そのうちの一人は一卵性双生児で、統合失調症だったんだけれども、もう一方はそうじゃなかったんだ。彼女は1950年後半に、10代で妊娠した。当時は大きな問題となり、そのストレスが彼女を壊してしまったんだ。一般的に、精神病になるかならないかは多くて半々じゃないかと思うんだ"

"この精神病に共通していて、疑う余地がないのは、人間がかかるもんだということだね。"

"精神「障害」を持つ人々が他人と異なる考えを持つことのどこが問題なんだ? 病気でも疾患でもないんじゃないか?"

"ほとんどの精神科医自体が心理療法を受ける必要がある"

"私の再婚相手の孫娘は、万引きのためにつかまったことがある。彼女の母も、祖母も、曾祖母もね"

"妊娠中にアルコールを飲む女性の影響を考察するべきだ。5種類の精神疾患の引き金となっている可能性がある"

"一方では、私たちがこういう精神疾患原因となる遺伝的要因があるといい、もう一方で、この種の精神疾患を引き起こす環境要因があるという。精神医学は患者よりも、いかさま医師の役に立つ唯一の医学分野だな"

"面白いが、ありえないほど衝撃的というわけじゃない。こういった障害は、人間の行動に与える影響に似たところがあるけれども、このことがどのようなことが原因なのかを追求するために科学的に役立つだろう。人間の脳を理解するために活動しているすべての科学者や医療従事者に感謝したい"

"すべてのバカは精神病だ。ほかにはありえない"

"サヨクと関係はある? あると思うんだけど?"

"これってそんなにびっくりすること? この業界で数週間働いてたら分かることだろ"

"神様、バカが世界から永久に消えますように"

"この5種類の病気に共通しているのは、カネがかかるということだよ!"

2013年3月3日日曜日

『無限の住人』が終わっていた

無限の住人(30) <完> (アフタヌーンKC)
無限の住人(30) <完> (アフタヌーンKC)

今ではそこまでの熱意はありませんが、学生の頃、マンガを浴びように大量に読んでいました。単行本は言うに及ばず、当時発刊されていたほとんどのマンガ雑誌に目を通していたんです。その中でもダントツで刊行を心待ちにしていたのが、月刊誌である「アフタヌーン」です。

少年誌でもなく、ビッグコミック系でもなく、型にはまらない作品が数多く掲載されていました。
『ああっ女神さまっ』『寄生獣』『岸和田博士の科学的愛情』『午後3時の魔法』『地雷震』『大日本天狗党絵詞』などなど(読みふけっていた時代が分かりますね)、とてもオリジナリティーにあふれた作品群ばかりで、魅力が詰まっていました。

数々の作品中、迫力あるバイオレンス描写、骨太なストーリー、個性的なキャラクターという魅力で人気を博していたのが、沙村広明の描く『無限の住人』です。

江戸時代を舞台にしているのに、時代考証を無視した金髪の登場人物やサングラスをかけた人物が登場したり、ミニスカート風の和服をまとった女性が現れたりと、ぶっとんだ作風は、『サムライチャンプルー』などに影響を与えたのだろうと目されています。「ハードロックな時代劇」という言葉がピッタリのマンガでした。

連載が開始されたのが1993年ですから、今から約20年前。長い長い物語でして、社会人となって、ストーリーを追うことをあきらめた私を置き去りに、マンガは延々と続いていて、なんと、昨年末、19年目にして大団円を迎えていたのだそうです。

雑誌に連載されるマンガが、作者の希望通りに終わることはまずありません。人気があれば、ストーリーが破綻しようと、編集部は漫画家にマンガを描きつづけることを要請しますし、人気がなければ、ストーリーが破綻しようと、編集部は漫画家に打ち切りを宣告します。結果として、ストーリーが最後まで破綻せずに終わる長期連載は生まれにくいのですが、どうやら『無限の住人』は、その危険性を回避できたようです。

アマゾンのレビューを読みますと、
 最初に勤めた会社近くの本屋にあって、『表紙絵のカッコいいコミックだなぁ。』
と1~3巻まで衝動買いしたのがきっかけでした。時は流れて十余年、よもやここまで
続くとは・・・・最終章宣言してからも「着地点をしっかり守って無事に降りた。」という
人気作としては恵まれた終わり方だと思います。(”売り上げ●千万部突破”という謳い文句の帯を付けた人気コミックが、迷走・打ち切りになる度「もう勘弁して。」って幾度懇願した事か)
などのように、ラストに充分満足している長年のファンが多い模様です。

「血仙蟲」(けっせんちゅう)という、不死の能力を宿主に与える寄生虫を体内に有した万次と、彼を雇って両親の復讐を果たそうとする少女、凛。この二人を軸にして、様々な人間たちが織り成す江戸絵巻が、果たしてどのように収束したのやら……大変興味深いです。

久々に、この最終巻だけでも買ってみよう、と思っています。