2013年12月3日火曜日

電子書籍を出版するまで ① 原稿の用意の仕方

電子書籍出版に興味を持っている人は結構いると思うが、情報が多すぎて、どれを参考にすればいいのか、悩んでいる人も多いだろう。

その人々のために、これから数日、私がどのようにして電子書籍を出版するに至ったかを、簡単にご紹介しようと思う。

第一回目の今日は「原稿の用意の仕方」について。

既存の文章を元にする

まず問題になるのはある程度の文量の原稿を用意する、ということだろう。文章を書くのが好きという人なら何の問題もないが、多くの人はここで引っかかることが多い。そんな人にお勧めなのが、すでにお持ちの何らかの文章を元にしてはどうか? ということ。たとえば日記だとかブログだとかホームページだとか、あるいは手帳に何かの覚書を書いていたら、それを元にしたらいい。一から用意しようと気負うよりも、手始めは簡単なことから始めてもいいと思う。

私の場合、このブログを元にしよう、という目論見があったからそこは軽くクリアー。たとえば一昨日の記事は912文字ある。原稿用紙二枚分だ。それが毎日積み重なっているから、本を書くだけの文量のものはすぐに用意できるはず。

そこで、最初はブログ記事からピックアップして一冊の本にしようと思っていたが、途中で考え方が変わった。私の中で、イチオシの記事……それでいながらほとんど注目されていなかった記事を、もっと膨らませてみようと考えたのだ。すぐに思い込んだのがこれ。


ここに書いていること、実は、私が今回出版した『クソ野郎の成功者が自伝に書かない成功哲学』に出てくる"山本"という登場人物のモデルになった人物から実際に学んだことだった。彼とその周囲にいる、彼のお仲間たち……彼らの共通点を10にまとめたこの記事が、まずは出発点だった。

元原稿を掘り下げる

ただ、これだけでは内容が薄い。文字数は4,512字あるし、それなりの文字数だから、これだけでも出版できる。しかし、これだけだと面白くない。

そこで、10の項目について、エピソードをつけくわえたり、加筆修正したりして、元の原稿を3倍にした。また、それ以外に"山本"から聞いたこと、彼の行動を再度見つめなおして、彼の「成功哲学」を改めて考えなおした。

ストーリー仕立てにする

最初は、これをそのまま売ろうと思った。文字数15,000字ほど。原稿用紙に直すと40枚ほど。悪くない。99円で売るならありだろう。

ただ、ふと思った。これ、小説仕立てにした方が、読みやすいのではないの?

"山本"の下で働き始めてから辞めるまで……その場面場面ごとに適切な教訓項目を当てはめてみてはどうか。面白いと思った。小説をまさか書くとは2ヶ月前には考えてもいなかったけれども、書き始めたら毎日が面白く、あっという間に30,000文字に膨れ上がった。

完全な"小説"へと変える

ところが最初はドキュメンタリー仕立てで、すぐに、モデルとなった本人に私の事、見られたらバレるようなものだった。先方はマスコミにもよく出るような著名人だ。どこから本人に伝わるか分かったもんじゃない。これはまずい。

そこで、読まれても分からないくらいに、登場人物の設定も、エピソードのディティールも、大きく変えることにした。

彼の実話をそのまま載せることは、復讐的な意味合いがなかったとは言えない。しかし、こんなところで私のチンケな復讐心を満足させてどうする?

こうして、モデルとなった人物たちと、この小説の中の登場人物とは、かなり外見も設定も変えた。職業なども彼の実際の仕事からコンサルタントへと大きく変えた、はず。

このような改定により、原稿は結局、60,000文字へと大きく膨れ上がった。原稿用紙に直すとおよそ200枚。薄手の文庫本一冊分の文量だ。出版されているものと分量的には遜色なかろう。

こうして、私は本書の基になった原稿を書き終えた。


……と、こういった話を時々、更新していこうと思う。

2013年12月2日月曜日

なぜ私が「きんどるどうでしょう」を作れなかったのか

先日電子書籍を出版した際に、「きんどるどうでしょう」というサイトで紹介いただいたお陰で注目され、いいスタートアップを切ることができた。

「きんどるどうでしょう」で、管理人zon氏が昨年1年を振り返る記事を書いている。アフィリエイトで大儲けしているそうだ。

★ Kindle本の紹介アフィだけでご飯を食べているわたしの12ヶ月間。
・メディアとしてはまぁまぁ大成功で収益については右肩あがり
・3年目には有料販売のみで累計100万冊になる
・1年間で194万PV。
・Kindleストアにある本の数が160,755だから約1割は取り上げている
・食うに困らんし多少は国内旅行もできる
・数年頑張ったら中古物件の頭金くらいだせるなっ!というところ
・そもそも在庫ないし、スペースいらねぇし、赤字にならない。無敵感が漂ってる
大成功じゃないですか!

スゴイなぁと手放しで賞賛すると同時に、猛烈な後悔に襲われる。なぜこれに気づかなかったのだろう? zon氏はみごとにツルハシとジーンズに当たるものを見つけたことになる。

ツルハシとジーンズ

この逸話をご存知でない方のために、かいつまんで説明しよう。
 1848年、アメリカのカリフォルニア州で金鉱が発見されたことをきっかけに、文字通りの「一攫千金」をねらった人々が多数カリフォルニアに訪れた。――「ゴールドラッシュ」の到来である。
 ところがこの時代、一番儲けたのは金を掘った人間ではなかった。金は必ず取れるとは限らない。当たればデカイが、いつまで掘っても見つからずに借金だけが増えていくことも多い。そこで金鉱夫の多くは刹那的な生き方をして、たまに金が取れてもギャンブルと酒で即座に使い果たしてしまうことが多かった。
 では誰が儲けたか? 彼らにツルハシを提供した雑貨屋や、ジーンズを売った服屋などだった。ジーンズメーカーとして有名なリーバイ・ストラウスはゴールドラッシュによって大成功をおさめた一人だ。
 ここから、「ブームに群がるのではなく、ブームを手伝うビジネスに携わるべきだ」とビジネス啓蒙書などで言われるようになった。その象徴が「ツルハシとジーンズ(またはデニム)」である。
私はこの逸話を知っていた。だから、ここ数年、ツルハシとジーンズに当たるものはないだろうか? と探していたけれども、とんだ灯台下暗しだ。KDP(Kindle Direct Publishing)があったのに。

スマートフォンがこれだけ普及し、アマゾンが電子書籍出版に本格的に乗り出したのだ。これから電子書籍利用が人々の間で広がっていくことは間違いない。

電子書籍がゴールドだとしたら、アマゾンや「きんどるどうでしょう」がツルハシやジーンズだろう。

「きんどるどうでしょう」の有料販売は累計100万部だという。仮に一部が300円程度だとしても、4%の利益率があればざっくりでも1200万円になる。すごい数字だと思う。

たとえ分かっていても始められないのは?

電子書籍を紹介するサイトを作ることで、アフィリエイトで一稼ぎできる……これに気づかなかったことがまず悔しい。

もっと悔しいのは、一年前にたとえそのことに気づいたとしても、「きんどるどうでしょう」のようなサイトを私は作っていなかっただろうと予測できることである。

なぜ、1年前に「きんどるどうでしょう」のようなサイトを私が作ろうとしないと断言できるのか? 当時思いついたとしても、やらない理由がいくつも思い浮かぶからだ。

1.アマゾンで無料キャンペーンを紹介しているのだから、わざわざ自分のサイトで宣伝する意味ないんじゃないの?

「きんどるどうでしょう」の売りの一つが、Kindle本の無料キャンペーンの告知だ。ところが、そのようなムダなことしなくても、アマゾンのサイトで、「Kindleストア › 無料本」で調べればすぐに無料の本を探せるではないか。母体についている機能をわざわざ自分で作る意味が分からない。大勢の人は、よく知らない個人サイトよりも、アマゾン本体の機能を利用するに違いない。

2.興味のないことに取り組まねばならない

書評をしたり、インタビューをしたり……かなり本格的に取り組んでいる。それだけ取り組めば、ページビュー数は増えるだろう。

でも、たとえば「アマカナタ」のように、自分の好きな話題だけを扱うわけにはいかない。テーマを限定してしまうと、興味のない話題だとか、面白くなさそうな本なども取り上げねばならなくなる。実際、zon氏もBL本などを悪戦苦闘しながら紹介している。興味のない分野の記事を書くなんて、時間がいくらあってもたりなさそうだ。

3.儲かる気がしない

zon氏が収入を上げている今なら、儲かる道筋が見えた。でも、それ以前に、
「無料キャンペーン紹介や割引情報紹介などを中心にすえる」
という戦略が金儲けになると、どうして思えただろうか。

無料キャンペーンを多くの人に宣伝しても儲かるまい。無料だから。割引キャンペーンとかも、数百円から大幅に割引されたら利益なんて微々たるもんだろう。やる意味なんてあるまい、どうせムダじゃないのか?

4.やりとりが面倒そう

作者とのやり取り……一見楽しそうだが、作家を目指す人々なんて、自意識過剰で面倒くさい人間が多いはず。個性的な人々が多いから、彼らとのやりとりは面白い反面、一度ドツボにはまるとものすごく面倒くさいことになるだろう。

zon氏、私のお礼にもこうしてこまめに返事をくれている。
一記事ならばこれでいいけれども、何十という記事が貯まると、それぞれに新たにコメントが集まる。これといちいちやり取りしていたら、それだけで一日が終わってしまいそうだ。

5.紹介するのが大変そう

「きんどるどうでしょう」の一番古い記事は、

★ 【新着】本日発売のKindle本 2012年11月1日

である。Kindle本の著者名、値段、冊数などをまとめる作業、イチオシの本を取り上げて一言感想を書く手間……これが一年続くと考えただけで嫌になりそうだ。


以上となる。

結果が異なっていたのは御存知の通り。
上記の、一年前に私が思いついたであろう予測は、その後の「きんどるどうでしょう」の快進撃でことごとく否定された。

1'.大手では出来ないことができる

アマゾンの中心はあくまで有料販売だから、有料本の宣伝を差し置いて、無料キャンペーンを大々的に取り上げたりしない。ところがお金がない本好き層にとってはそこが一番知りたい情報。

関係各所にのことを考えなければならない大企業とは違い、個人事業主は小回りがきく。だから、Kindle本を、アマゾン本体を差し置いて人々に紹介するサイトを立ち上げる価値は、間違いなくある。

2'.嫌なことでも金儲けなら大抵のことは我慢できる

zon氏は今は「きんどるどうでしょう」専業でやっているという。仕事なんて嫌なことでもやるものだ。仕事をすればそれは全て自分の儲けにつながる。自営でやっていこうと思えばたいていの苦悩は乗り切ることが可能だ。

3'.人を集めれば、儲けは後からついてくる

無料キャンペーンで読者をつかめば、彼らはサイト内をいろいろと散策するだろう。いいなと思える本を見つければ、それが有料だとしても、気軽にダウンロードすうようになる。

儲けはあとからついてくるもの。現に私の書籍の有料販売は、どうやら「きんどるどうでしょう」経由が一番多いようだ(私のサイト経由で買ったら、Amazonで確認できるのに、確認できないんだもん)。

サイトの中で、あれだけいろいろな本が紹介されていると、目当ての本を無料でダウンロードしただけでは物足りず、有料のものも一冊くらいダウンロードしてもいいかな、と思う。これは理の当然だった。

4'.やりとりは選んですればいい

zon氏、ブログへのコメントには基本返信をしてない。私が二回ほどコメントを書いたが、返事がなかった。これは賢い判断だ。コメントの中で読者同士が議論を始めたりすることもある。そこに下手に割り込めば、時間だけが無為に過ぎる。コメント欄は読者同士のやりとりにまかせることに決めているのかもしれない。

ところがtwitterで呟いたところ、即座にzon氏は返信してくれた。こういうメリハリで、ムダな時間を随分短縮しているのだろう。

5'.慣れれば簡単

zon氏、どうやらフリーの編集者らしい。編集者は普通、数百ページもあるような本を一年に数百冊読む。それに比べれば、キンドル本を一日に数冊読むくらい、どうってことない。慣れれば簡単だ。

それだけではなく、有名になれば作者が勝手に本の紹介を投稿してくれる(私もそうだった)。大きくなればなるほど創業者の作業は楽になる。様々なビジネスと同じだ。


******************************
ただ、分析をして分かったことがある。zon氏がサイト作りを続けてこれたは、それが好きで、得意な分野だったからだ。儲けられるかどうか分からないままやってこれたのは、書評サイト作成がzon氏にとって、何よりも面白いことだったからだろう。

……そう考えると、私は無理だな。私は編集者よりも、ライターが性に合っている。文章を書くのが好きなのだ。

うらやましいと思うあまり自己の本分を見失ってはならないね。

それにしても、だ。電子書籍紹介というのはまだまだ大きな可能性がある。これから取り組んでも充分間に合うだろう。興味があるなら、電子書籍紹介サイトを立ち上げてみることをお勧めしたい。2ちゃんまとめみたいに大化けするかもしれませんよ?


2013年12月1日日曜日

カネを持っていない人間が、それでも喜んでもらえる婚約指輪を選ぶ方法

[ヴァンドームブティック] VENDOME BOUTIQUE ネコペンダント VBTP220355DW
このブログの読者の中には、いつか誰かと結婚したいと考えている人も多くいらっしゃると思う。
その内の男性諸氏におかれては、婚約指輪を買うことを想定せねばなるまい。

お金があるのならば、いくらお金をかけてもいい。どうせ一生に一度しか送ることの出来ないプレゼントである。100万円でも200万円でも、つぎ込めばつぎ込むほど、送られた女性は喜ぶに違いない。

ところが、それほど懐に余裕のない人間ならば、一生に一度のこととはいえ、財布と相談しながら婚約指輪を選ばねばならぬ。

制約条件がある中で、どうすれば精一杯の思いを伝えることができるか。
どうすれば、限られた金額で喜んでもらえる品物を選ぶことが出来るのか。

……という観点から、どのような婚約指輪を選べばいいのかについて述べたサイトやブログは、あまりない(業者側にとってはカネを使わせない話をするメリットはなく、経験者にとっては外聞がよろしくないため、外に出したくないエピソードだからだろう)。

そのような方々に向けて、どのような観点から婚約指輪を選べばいいのかについて、述べてみようと思う。私は独身者なので、これはあくまでフィクションだと思って読んでいただくと幸いだ。

……いまだに独身者の私がなぜこれほど婚約指輪について詳しくなったのか、は内緒(なお、どうしても東京都内の話が中心になることをお許しいただきたい)

1.宝石はダイヤモンド

婚約指輪といえば、ダイヤモンドだ。

異なる考え方を持っている方もいるかもしれない。ダイヤモンドは値が張る。それならば同じ値段でサファイヤとかエメラルドを買った方が質のいいものが買える。それに、他人と同じことはしたくない、など。

そういう考えもあるかも知れない。だが、待って欲しいんだ。

そもそも宝石なんてものは、価値なんてあってないようなものだ。材料自体が何かの役に立つわけではなく、たくさんの人々が「価値がある」と定め、多くの人がそれに同意しているから価値が生まれている。嗜好品の代表的なものだ。多数の人々の総意に支えられている。

だから、嗜好品を買うならば、人々の常識に沿ったことをした方がいい。

日本では宝石業界の長年の尽力により、婚約指輪にはダイヤモンドを送るという常識がまかり通っている。世界的にもダイヤモンドが一般的である。

他人と違うことをしたいのならば、別の機会にいくらでも出来る。こういう時は一般常識に従った方がいいのではないか、と思う。

それに、ダイヤモンドは最も硬い物質だから、
「この結婚を絶対に壊すまい」
という思いも象徴している。他の宝石を選ぶということは、"最も硬い絆"という意味を捨てるということにならないか?

2.カラットかクラリティーか

「TSUTSUMI」の小冊子より
ダイヤモンドを選ぶ基準は4つある。「カラット(重さ)」「カラー(色)」「クラリティー(透明度)」「カット(全体的なプロモーション)」が基準となる。

カラットはたいていの婚約指輪がGood以上だから、ひとまずおいて。

欧米では、カラットが何よりも重視されるそうだ。

奴らはとにかく、デカイことが好きだ。それに、欧米では経済状態によって人々がランク付けされる。経済状態を象徴するのが指輪だ。できるだけ大きい物をつけることがステイタスだという。または、先祖代々伝わる指輪があり、それが婚約指輪となる。婚約指輪としては、北欧や西欧では高い婚約指輪は買わないようだが、結婚後に買うとなると、大きな指輪が好まれるという。

こういうデカイ指輪をつけて出かける機会も多い。パーティー文化が根付いているため、着飾ってパーティーに出かける機会が日本よりもはるかに多い。

多少の色がついていようが、多少の内包物があろうが、そんなことは遠目には分からない。でも、大きさは一目で分かる。だから彼らは、婚約指輪としては2カラット以上の物を選ぶ。

ところが、日本ではそもそも指輪をつけてパーティーに行く習慣があまりない。その上、目立つことはそれほど好まれないから、あまり大きな宝石をつけてパーティーに行くと、顰蹙を買う恐れすらある。それに、物騒な地域では、大きな指輪をつけていると、指ごと切り取られるという事件も発生している。

むしろ日本では量より質が好まれる。それならクラリティーが重要だ。IFクラスとなると値段がポンと跳ね上がってしまうけれども、少しここで頑張った方が女性に喜ばれるかもしれない。

基準で言うと、SI1以上がいいように思う。これ以下になると、肉眼でも不純物や傷が分かる。下記のダイヤはSI2だった。SI2は「10倍に拡大して(内包物が)発見可能」だそうだが、肉眼でも傷がはっきりと分かった。

ちなみに、ダイヤモンドを見る時は、朝10時の光で見るべきだと、宝石商を営んでいた日本マクドナルド初代社長の藤田田が本に書いていた。

日本人の女性の楽しみ方としては、たまに指にはめて喜ぶ、という人が多いようだ。長年眺めていれば、次第に悪いところが目につくもの。その時に、不純物の存在は嫌気が指す原因となる。

外国によく行く人ならばともかく、この日本で婚約指輪を買うのならば、クラリティーを重視した方が無難ではないかと一考。

それに、何度も言うが婚約指輪は、気持ちの象徴なのだ。確かに近くで眺めないと、SI2クラスでも内包物は見えないかもしれないが、
「嘘偽りのない思い」
を伝えたいのに、
「内包物があっても、よく見えないとばれないなら、大丈夫だろ」
と考えるのは、あまりオススメできない。
バレなければ多少の誤魔化しがあってもいい、と言っているようなものじゃないの?

無論、潔癖過ぎるのも困る(他の異性と一緒に飯を食べてはならないとか)。人間だから多少の嘘はあるだろう。でも、その嘘はせめてVS2程度にとどめておきたい。

無論、好みだけれども……。

3.何度も足を運ぶこと

高い買い物をする場合、しかもその商品について詳しくない場合、いろいろな店に何度も足を運んだほうがいい。そうすると、相手も人間だ。初見のお客さんには話さないことも話してくれる。

たとえば、東京都では御徒町という場所に、宝石屋が軒を重ねている。いろんな店があり、どこで買えばいいのか分からない。

その中で1軒、とても安い宝石屋がある。他のどの店よりも安い。ネットで調べても、その理由は不明。
「店員の態度が悪い」
「質は良い」
などの当り障りのない評判しか書いていない。意外に、ネットにはホントの悪い情報は載っていないものだ。

ところが足を運ぶこと数回目にして、こんなことを、とある店では教えてくれるようになる。
「あそこは買い取った中古品をリングを入れ替えて転売しているんですよ」

……別に中古品でもいい、という人はそれでもいいけれども、出来れば新品を上げたいと思うのは人情だろう。こういう情報は事前に仕入れておきたいもの。それが何度もお店に通うことで教えてもらえるようになる。

4.店員は時に、嘘を言う

『ゼクシー』に度々広告を載せていると宣伝している店があるとする。仮にAとしよう。店内には『ゼクシー』に掲載された宝石が、記事とともに飾られてあったりする。とても素晴らしい。

ただ、その店では、宝石鑑定では日本でもっとも権威があるという中央宝石研究所ではなく、名も知れないネットにも載っていないような鑑定所の鑑定書しか出せない、という。

「中央宝石研究所なんてのは、寡占にあぐらをかいている、いい加減な機関です。あそこを通すことは、鑑定料ばかり高くて意味がありません。その分宝石の値段に跳ね返ってしまう。うちはそこを通さない代わりに、お客さんにその分還元しています」

と店員が説明したとする。宝石業界の話なぞ知らないのだから、嘘かどうかも分からない。こんなとき、どうするか。

これも、何度も足を運ぶうちに教えてもらえるようになるだろう。たとえばA店は、過去に詐欺まがいの手法で宝石を販売したために、中央宝石研究所から鑑定を拒否される、という事件を起こしているとか。

「そこがそんなに商品に自信があるならば、一番いいのは『お金を余計に払うから(せいぜい5千円ほど)、中央宝石研究所にも鑑定を依頼して欲しい』と頼んでみればいい。御徒町では中央宝石研究所以外の鑑定所を利用している宝石店も多数ありますが、まともなところなら『〇〇宝石研究所の鑑定書も欲しい』と頼めば、有料で気軽に承諾してくれます」

こういうアドバイスを受けて、Aに行って依頼したら、逆ギレされる。
「うちが信用出来ないならば、今すぐお帰りください」
などと言って店員から店のドアを開けて追い出されたりね。その時の態度を見れば、どちらが嘘をついているのか、容易に分かるだろう。

5.数ヶ月のスパンをかける

数ヶ月の間、何度か宝石店に足を運ぶと、タイミングが良ければセール期間に当たる可能性がある。どんなお店でも、一年の間に何度か、セールを行って宝石を安く販売する時期がある。普段の数割引、ときには半額の値段のものがお目見えすることもある。

急ぐ話でないならば、時間をかけるべきだ。数万円も安くなるのだから、バカにならない。

6.そこそこブランド力のあるところがいい

普段から宝石をよく買う人ならば、どこで買ってもいいだろう。でも、初めて宝石を買うのだとしたら、よく分からないお店で安いものを買うことほどバカげた話はない。

そのお店は翌年には潰れているかもしれない。

「うちは創業◯十年です」
と古さをアピールしているお店があるかもしれないが、不良在庫を抱えて倒産した宝石店の暖簾だけ買い取った宝石店かもしれない。

普段から宝石を買い慣れていて、宝石自体に価値を置くならば、ブランドを信じるのはムダな行為に思えるかもしれない。ブランドの分だけ、値段に跳ね返ってくるからだ。

でも、その業界に疎いならば、信用できるブランドを選ぶのが無難だろう。とはいっても、ティファニーだとかカルティエだとかはちょっと手が出ない。同じランクで数倍してしまうからだ。

そのブランドがデパートに入っていたら、問題ないんじゃないだろうか。それなりに信用できるブランドしか店内に店を構えさせないだろうから。

7.給料三ヶ月分は過去の話

日本在住の外国人に、婚約指輪の相場を聞いてみた、という記事がある。


これによれば、アメリカでは給料の二ヶ月分が相場だそうだ。しかし、ヨーロッパではスペイン以外は、今では高価なものは買わなくなっているという。

経済が破綻したスペインや、離婚がやたらと多いアメリカのマネをする必要もあるまい。成熟した社会では、婚約指輪には昔ほどお金をかけなくなっている。日本でも今では給料一ヶ月分近辺がほとんどだという。借金してまで高価なものを買って、結婚後に妻に負担をかけては元も子もあるまい。

8.0.3カラット以上がいいのではないか

以上、いろいろな制約条件がある中で宝石を選ぼうとすると、それほどカラット数が大きなものが買えなくなる。

でも、せっかくならばある程度の大きさのものをプレゼントしたいではないか。いったいいくらほどの大きさが必要なのか。

いろいろと調べたところ、こういう記事を見つけた。

2012年度、某結婚情報雑誌の調べによれば、婚約指輪の購入率は首都圏で64%程度です。
ダイヤモンド婚約指輪のダイヤの大きさの平均は0.25~0.3カラット、お値段の平均は36万7千円です。
関西圏ではダイヤの大きさの平均は0.3~0.4カラットとなり、お値段の平均は首都圏と同じ36万7千円です。
0.3カラットあれば、婚約者も他人に見せても、肩身が狭くなることはないようだ。


以上となる。

これから婚約指輪を買おうと思っている方は、参考にして欲しい。この記事がいずれ必要になり、後になって思い出して読みたいと思う時があるかも知れない。そのときは、Googleで「アマカナタ 婚約指輪」で検索すると、今日の記事がすぐにみつかるだろう。

ちなみに、東京都内だと池袋の東武デパート地下にある池袋東武ホープセンター店が親切に応対してくれるのでいいと思うよ。