2014年2月14日金曜日

アメリカがチップの廃止に向かって前進中

チップ文化は慣れていないと恥をかきます。私、東南アジアやインドを旅行していたときに、チップの存在をすっかり忘れていて一度もチップを払いませんでした。ただ、彼らは日本人がチップを払わないのに慣れているのか、何も言われませんでした。

後から聞いた話では、チップは彼らの給料の一部と考えられており、チップがあること前提で低い給与体系となっているそうです。知らないこととはいえ、申し訳ないことをしてしまいました。

ところが、チップの習慣が根付いているアメリカで、現在「チップの習慣をやめよう」という運動が盛り上がっているそうです。

★ 米国のチップ文化に存続の危機?
この論争は、オンライン雑誌「スレート(Slate.com)」が、レストランの請求に加えて20%もの心付けを支払うのは「悪しき慣行」だとする大胆な記事を掲載したことに端を発しており、今では誰もが知るところとなった。
アンドリュー・フリーマン社のレポートによると、いくつかのレストランではチップの受け渡しが禁止され、その代わりに、従業員の給料値上げや、来店客からのサービス料金徴収といった措置が取られているという。
チップの起源には諸説あるようですが、18世紀、イギリスの飲み屋で急ぎのサービスを求めている客は"To Insure Promptness"(迅速保証用)と書かれた箱にお金を置いていたそうで、その頭文字をとって"TIP"と呼ばれるようになったという説が有力です。

日本語でチップは「ちっぽけな」に通じるために、料金+ちょっとした心づけとして、語感もいいです。習慣として広がりそうな気もしますが、逆に、廃れる方向へと進みました。昔は日本にも「心付け」という習慣がありましたが、今ではほとんど残っていません。

文化が変わるまでには紆余曲折がありますが、誰もが面倒だと思っている習慣は、なくした方がいいのでしょう。

もう一つ、面白いと感じたことがります。アメリカ中を巻き込んだ論争が、オンラインマガジン"Slate Magazine"を発端として巻き起こったこと。

アメリカでは、フェイスブックのIDなどを使って、コメントを自由に書き込めるメディアが多い印象を受けます。そのために、2ちゃんねる以上にこういったオンラインマガジンのコメント欄で熱い議論が繰り広げられ、それが現実の社会にも波及していきます。

日本にもオンラインマガジンがありますが、日本のメディアは批判を恐れてコメント欄を閉じていることが多いです。あっても、検閲後でなければコメントを掲載できないようになっています。その点が、日本のメディアが今ひとつ、社会に大きな影響を与えれらない所以ではないでしょうか。

もっと2ちゃんねるのように、1記事に対して自由な議論をさせていけばいいのに、なぜそれをしないのでしょうね?

0 件のコメント:

コメントを投稿