2012年5月20日日曜日

吉本自体にペナルティーを

吉本興業に所属する次長課長の河本準一の母親が、生活保護を不正受給しているというニュースが最近、大きく取り上げられています。

不況とともに、生活保護の不正受給が社会的に大きな問題となっています。昨年の調査では、生活保護費の受給率は3.7兆円にのぼるとのこと。受給者が増えたために、これまで見過ごされてきた不正受給者に対して、厳しい目が向けられるようになったという側面もあるのでしょう。

河本は、私の好きなタレントの一人です。最初にこの報道を聞いた時は、彼に同情的でした。彼の総所得が最初の報道の通り5000万円だとして、仮に所得税として40%払っているのだとすれば、納税額は2000万円。母親に生活保護費として支給されていた200万円以上の金額を税金として納めているのです。そこまで責められなくとも、穏便にすませてやりたいな、という気持ちでした。

それに、いろいろな事情があります。そこまでのファンでもないため、彼と母親との関係も、よく知りません。仲が冷えきっていて、心理的に援助をしたくなかったのかもしれませんよね。尊属加重規定は廃止されました。過去に虐待を受けていたかもしれない母親ならば、いくら稼いでいようとも、親だからといって必ず養育しなければならない義務もないでしょう。

ただ、芸能人は公人であり、存在自体が人々に大きな影響を与えます。特に貧困層にとって、芸能人の与える影響は、政治家以上でしょう。今回の問題に、一番関係のある人々が、芸能人の支持者です。ここまで噂されている以上、吉本興業は責任ある立場として、速やかに河本に注意をし、たとえなさぬ仲の親であろうとも、公人にはそれ相応の義務があると指導しなくちゃならないでしょう。これまでに受給した生活保護費を返還させるよう、勧告しなければならないだろう、と思ったものです。

ところが、事態はそうは動かず、また、時間が経つにつれて、彼についていろいろなことが分かって来ました。

彼と母親は、なさぬ仲どころか、大変仲がよく、母親について心から感謝をする本を出版していました。


ベストセラーになり、文庫化もされています。


テレビ朝日の報道によりますと、河本準一の母親が生活保護費を受給し始めたのは、平成12年(2000)頃からだそうです。
ちょうど日本で、生活保護費の受給者が100万円を突破した頃から、母親は受給を開始したようですが、息子が売れっ子になった後になっても、ずっと給付を受けていたのだそうです。これはおかしいでしょ。

吉本は日本でも最も大きな芸能事務所であるにも関わらず、河本に反省をさせるどころか、どこがダメだ?! と開き直る態度に出ました。個人情報の保護を打ち出して、噂を流すことを責め立て、自民党議員に対する説明では、
「今は受給していないから、問題ないはずだ」
と弁護士同伴で説明したのだそうです。

これが吉本の態度ですよ。

元々吉本興行は、創業時代から暴力団の山口組との関係が根深いことで有名です。そのためか、いまだに前近代的な体質が強く、世間とのギャップは広がるばかりです。

新人は一ヶ月の間公演してもギャラが一万円しかもらえなかった、などの話をよく聞きます。これでは生活できません。芸人は社員ではなく個人事業主という扱いでしょうから、労働基準法の保護の対象ではないのでしょう。しかし、吉本の搾取はあんまりです。彼らに相応の生活費を保証せず、それでいながら相当の時間の拘束を要求する、というブラック企業的な体質が、吉本には染み付いているので、誰もおかしいことだとは思わないのでしょう。企業自体が腐っているから、、芸人の親族の生活保護費の不正受給の、どこがおかしいのかわからないのです。

吉本興業は、ここ数年、モラルを疑うようなトラブルを多く抱えています。島田紳助の女性への暴力事件や暴力団との親密な交際、中田カウス暴行事件などなど。視聴者は、テレビを観ないという消極的な対応だけではなく、彼らに何らかのペナルティーを与えなければ、弱者からの搾取、暴力組織との親密な関係、暴力当然、モラル無視といった体質は、これからも変わることはないでしょう。

手始めに、吉本新喜劇のスポンサーとなっている会社の商品を買わないようにしようと思います。


本日気になった記事はこちら。↓
★ 「福祉大国」は幻想? スウェーデンの高齢者介護事情
福祉大国と言われたスウェーデンでも、高福祉制度が大きな負担となっているのだそうです。日本よりも充実していることは変わりないのですが、昨今の不況の影響は大きいのだとか。

もしかすると、現代の福祉制度は、高度経済成長という一時期の好況に咲いた徒花なのかもしれません。


★ Amazonがプロの書評家を葬った
書評を信じて本を買って、あとになってがっかりすることはよくあります。最近だと、読売新聞で川上未映子が絶賛していた『ピストルズ』

分厚い小説で、読むのに一苦労でしたが、読み終えた後のカタルシスを期待しながら読み終えました。
……全然面白くない。

こんなに面白くない小説を、よくぞここまで絶賛できるものだと、川上女史に殺意すら覚えたほどです。でも、アマゾンのおすすめ度を見れば、これを買おうとは思わなかったはずです。書評に大きな不信感を抱いたのは、それがきっかけであり、上記の記事の主張を私も支持します。


★ この自伝がすごい/よく生きるためのリベラルアーツ書10冊
読書家として名高い読書猿さんの記事です。『フランクリン自伝』や『福翁自伝』、アイアコッカの『わが闘魂の経営』など、自伝には名著が多いものですが、ここでは案外マイナーな自伝が紹介されていました。

備忘録的に、紹介。


★ 虐待を受けた子どもの傷 遺伝子にはどのように残るのか
記憶が遺伝子に影響を与える仕組みは未だに解明されていませんが、動物を観察していると、親が経験したことを子供が知る、ということはよくあるようです。

ここでは虐待を受けた人間の子供の遺伝子が、大きく変化しているという事実が示されています。いじめや虐待などを、この世界から根絶していきたいですね。最近、強く強くそれを思います。  


★ ワトソン容疑者、独で逮捕 シー・シェパード代表
天網恢々疎にして漏らさず、というところでしょう。

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