2014年10月28日火曜日

システムを見直せば、マナーも環境も心も変わるかもしれない

電車内で足を投げ出している人、邪魔ですよね。

マナー違反を解決しようとしても、人間の心を変えるのは至難のわざです。不特定多数の人々にひたすら訴えて、社会の雰囲気を変え、その中にいる違反者の気持ちを時間をかけて変えていくしかないのでしょうか?

それ以外の解決策を、車両メーカーが提示しています。新しい仕組みの座席を開発して、足を投げ出す行為自体をしにくくさせようという試みです。

1月から順次置き換えている新型車両の座席は、座る面をひざ側に9度上向くようにした。こうすると、座った人は自然にかかとを引く姿勢になるという。狭い車内でも乗客がスムーズに乗り降りできるように、車両をつくる三菱重工業が工夫した。
リンク先には写真が載っていますので、ご覧になるとイメージしやすいでしょう。

他人の心を変えようとするのではなく、仕組みを変えてしまう。そして、マナーを自然と守らざるを得なくさせてしまう。この発想の転換が素晴らしくありませんか?

ここで思い出されたのが、先日読んだ、頭の回転が速い人はなぜ速いのかを分析する記事です。

★ 【頭の回転が速い】と言われる人々の共通点とは...?
頭の回転が速い人は、日常生活に<WHY?>を取り入れて日頃から考えることを習慣化させている傾向にあると思われる。
例えば、渋谷のとある8Fのカフェに行ったとする。閑散とした店内に数人のお客さん。ここで「ナゼこのカフェは人が少ないのだろう?」「数あるカフェの中で、ここに来たお客さんは何を求めているのだろう?」という質問を自分に投げかける。
電車の中で足を投げ出す人を見て、注意することも大切でしょう。

でも、足を投げ出さなくても楽に座れる椅子を開発した方が、確実に問題は解決されます。

間違った現象を嘆き、その場しのぎの対応をするのではなく、原因をつきとめシステムの方を変えれば、現象があっという間に消えてしまう……こうしたことは、なにもマナーの改善に限りません。

たとえば、公園に散乱するゴミ。マナー違反を嘆くのではなく、ゴミ箱を設置しただけで公園がきれいになる例などはいかがでしょうか。公共の場所の環境悪化は、ゴミ箱がないために生じることが多いものです。

数十年前に、美濃部都政ではゴミ箱を無くせば人々はゴミを持ち帰るので、公園がきれいになる、と信じてゴミ箱を撤去したところ、公園にゴミが散乱する結果になったのをご記憶の方もいることでしょう。

あるいは、
「部下が自分の意見を言わない」
と愚痴を言う上司。よくいますね。そして、部下に「意見を出せ、アイデアを出せ」とガミガミ怒鳴る。それで仕事をした気になっているのです。

ところが、なぜ部下が上司に自分の意見を述べないのか? この上司はそれまで部下のアイデアを、
「つまらない」
「くだらないものをもってくるな」
と否定してばかりいたからです。これでは部下は、委縮してしまいます。

アイデアなんて、100あるうちの2つか3つが当たればいいもの。まずはいくつもの数を集めて、思考錯誤しながら良いものをえりすぐるのがアイデアをうまく活用する方法です。そのためにはくだらない意見でも述べやすい雰囲気を組織の中に作ることが大切です。

私の見た例では、部下をガミガミ叱る上司の再教育を会社が行い、部下への暴言をやめさせたことで、社内の雰囲気ががらっと変わり自由闊達な意見が飛び交うようになりました。

世の中、案外システムを変えるだけで解決できる問題がゴロゴロと転がっているのかもしれません。

まずは、世の中を嘆く悲観論に陥るよりも、その理由を考え、解決策を講じる。このポジティブな発想に転換した方が、楽しく人生を過ごせることは間違いありません。

その次に、その際に人の心を変えるのではなく、システムを変えてみようという発想の転換を行うよう努めること。

この二つが大切です。


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