2013年1月30日水曜日

【閲覧注意】遮光器土偶は無脳児を模したものじゃないか? 下

※今日の記事も、昨日と同じく写真や映像にショックを受ける方がいらっしゃるかもしれませんので、閲覧にご注意ください。
多賀城市|東北歴史博物館蔵
古代人にとって、異形の幼児が信仰の対象となる……少し、信じがたい、とおもわれる方もいらっしゃるでしょう。そんなことがありえるのだろうか、と。

実例を挙げましょう。
この幼児は皮膚が体の成長に追いつかないために、このような外見となっているようです。赤いまぶたも、眼圧のために薄く広がって充血していることが原因なのだとか。

ところが、現地の人々にとっては、それは神の御使の姿にしかみえません。情報の少ない、科学的知識の少ない地域の村人たちにとって、この幼児は、なにか人ならぬ身がこの世に降臨したのではないかとしか思えず、崇拝の対象となったのです。

ネパールでは2006年、そのものずばり、無脳児が信仰の対象となりました。

★ ”奇怪な”幼児が誕生、見物客が集まってお祭り騒ぎに ネパール
同じようなことが、無脳児が生まれた縄文時代の村で、起きなかったとはいえますまい。

無脳児、あるいは無頭蓋症の子供は、必ずしも大脳全てが欠損して生まれてくるわけではありません。
Baby Born With Anencephaly In Haiti! (Warning)
上掲イラストの通り、脳幹や小脳が存在し、大脳の部分もある程度そろっていれば、時には数年生きることだってできるようです。その幼児の姿は、こちらです。
もしも古代日本で、このような幼児が産まれ、何年もの間生きていたとしたら?

噂は噂を呼び、東北日本中にその存在が知られ、多くの人々がその村へ集まったことでしょう。

亡くなったあとは、神として崇められつつ、鎮魂のための人形が多数作られる……そのようなことがあった、とは考えられませんか?

東北地方に伝わるコケシは、「子消し」……幼くして亡くなった子供を弔うためのものだ、という説があるのをご存知でしょうか? 東北には、不幸な定めを負って産まれた子供に対してでも、深い愛情を注ぐ文化が根付く場所です。

遮光器土偶の形状は、どう見ても成人男性のものではありません。小さな手足とそれに不釣り合いな胴体など、赤子の形状そのものです。

遮光器とみなされた眼の形状は、無脳児特有の膨れた眼窩に見えないでしょうか? そして眼の上部に当然あるはずの頭部は大変扁平です。しかも頭蓋骨が破損して何かが漏れでているように見えませんか?

遮光器土偶に最も近い形状の存在があるのならば、時代のへだたったシュメール神話や遠く離れたアラスカのイヌイットを持ち出すよりも、モデルが無脳児である可能性を示唆する方が、はるかに合理的なように思うのです。

6 件のコメント:

  1. ヒンズー教の神とか日本の妖怪の件とかいうのも
    奇形がモデルじゃないかと思いますね

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    1. 全てではないでしょうが、障害児がモデルとなったケースは多いと思います。日本では昔はビタミンA不足のために、単眼症の子供が比較的生まれやすく、そこから一つ目小僧の伝承が始まったという説があります。

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  2. 私も同じ考えに至っています。

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  3. 私も同意見です。田中英道氏の「高天原は関東にあった(勉誠出版)」でも、「縄文土偶は異形人像である」との説が説得力をもって語られています。

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  4. 異形の者には神の霊力が宿る。という信仰は今でもあるしね。私も同じ意見。

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  5. 同感です。空想だけでこういうものは作れません。モデルになるものがあったのでしょう。

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