2013年1月29日火曜日

【閲覧注意】遮光器土偶は無脳児を模したものじゃないか? 中

※今日の記事に記載した映像には、ショックを受ける方もいらっしゃるかもしれませんので、閲覧にご注意ください。
[古代史雑考 複眼で古代を見る](十一)遮光器土偶―①より
手塚治虫の『ブラック・ジャック』は、1973年から1978年にかけて『週刊少年チャンピオン』に連載されました。

医学博士号を持つ手塚治虫だからこそ描けた迫力ある手術シーン、大学病院内の教授を頂点としたピラミッド型の権力構造などが詳細に描かれ、今読んでも鳥肌が立つほどに感動します。

現在でも最高の医療マンガの一つであるこの作品には、印象に残る話がいくつもありました。
その中でも第21話「その子を殺すな!」に、子供の頃の私は大きな衝撃を受けました。

ハリ・アドラは、メスを使わずに超能力で手術ができる超能力者です。力を神から授かったことに誇りを持ち、貧しい人々の病気をその力で次々に治していきます。

逆に大金をとらねば貧乏人の苦しみを救おうとしない医師は、彼にとって許しがたい存在でした。
あるとき彼は、ブラック・ジャックが酷い医師であると吹き込まれます。

典型的な悪徳医だと(一部事実ですね)教えられ、ブラック・ジャックを成敗しようと決意したハリ・アドラは、あるとき、ブラック・ジャックが子宮外妊娠女性の手術をすることを小耳にはさみました。

「母親を助けるには 胎児を犠牲にしなけりゃならない」
と言ってブラック・ジャックが堕胎手術を行おうとしたその場に、ハリ・アドラはかけつけ、
「胎児であっても生命がある。それを奪うことは決して許されない!」
と叫び、胎児を生きたまま、母親の腹部から取り出すのです。

ところがそれは、「無頭児」と呼ばれる奇形児でした。無脳児とも呼ばれます。大脳が欠損した状態で生まれる彼らは、人間を人間たらしめる「考える」能力を持ちません。
「無頭児を生かすことが神のおぼしめしなのか?!」
とブラック・ジャックはハリ・アドラに詰め寄り、子供を殺すよう命じました。
神を信仰するハリ・アドラに、そのような行為はとれません。彼はその場を去っていきます。そしてブラック・ジャックは無脳児を殺してしまうのでした。

さて、今はネット社会です。遮光器土偶が発見された1980年当時には、ブラック・ジャックのマンガでしか知られていなかった無脳児の写真が、インターネット上でいくらでも閲覧可能です。

動画ですら見られます。それがこちらです。
頭蓋骨が未発達のために、脳が露出してしまっています。

彼らは、何の罪もなく、生まれながらにして過酷な運命の下に生まれました。そのことについて、今は触れますまい。
ときたま運命のイタズラで生まれるこの「無脳児」に対して、古代人は恐れおののいたことでしょう。

ところが、古代人にとって恐るべき自然は、同時に敬うべき存在でした。強い人間を敬うことで庇護してもらえるように、神を畏れ敬えば、自然の災害から守ってもらえると古代人は信じていました。

だから、たとえば雷は人を恐怖に陥れる無益な存在ですが、古代のどの地域でも、雷は神の力の顕れであり、常に信仰の対象でした。

人智を超えた神のなせる技にしか見えないものを神の力が顕現したものだと考える古代人にとって人ならざる(ようにしか見えない)無脳児の姿は信仰の対象となりえたはずです。
明日も続きます)
このエントリーをはてなブックマークに追加

3 件のコメント:

  1. 古代宇宙人です。 まとってるのは宇宙服です。

    返信削除
  2. 無脳児は、ヒト遺伝子DNAが有害物質に破壊された状態で生まれ出てきた姿形。

    返信削除
  3. 12:10様
    宇宙服にも見えますね。夢がひろがりんぐ。

    12:18様
    有害物質でこの世界はあふれています。最近は大気汚染が心配ですね。

    返信削除