2013年3月19日火曜日

行きずりのセックスは心理的負担が大きい

日本でも出会い系サイトで一夜限りのセックス相手を求める人々が年々増加している。ところが欧米の状況はさらに先を行っている。Microsoftの創業者の1人のパルマーという男は、ハーバードの学生寮の女子大生全員とセックスしたと自伝にて豪語していた。日本の学生寮の性の乱れは、流石にそこまでは進んでいない。

パルマーがヤリチンなだけだろうと思っていたが、アメリカの学生寮では、相手を頻繁に変えた一夜限りのセックスがごくごく当たり前のように行われるようになっているそうだ。その文化が、社会人の間でも広がりつつある、という。

★ Sexual Hookups and Psychological Health
 キンゼイ研究所の研究者であるジャスティン・ガルシアとニューヨーク州立大学ビンガムトン校との合同チームは、お気軽なセックスの現状における比較研究を行なった結果、欧米では出会ってすぐにセックスするという文化が最近の社会人の間に浸透しているという事実を明らかにした。
こういう調査結果を目にしたときに気をつけなくてはならないのは、セックスのようなあまりおおっぴらに話したくないことを調査とはいえ話せるのは、性について語ることに忌避感のない人物だけであるということを念頭に置かなければならない、ということ。もちろん、データに偏りがないように充分注意しているのだろうと思うけれども、かといって調査結果とやらを鵜呑みにして、自分や周囲の経験を無視するのは誤った認識を持ってしまう危険性がある。

私の経験でも、確かに一夜限りのセックスを大勢の異性と楽しむ人間もいるが、ほとんどは真面目な人間ばかりで、性体験が豊富な人間は一部に偏っているという印象だ。ところがこの一部の人間の声はデカイ。自分語りが大好きで、そのせいで、彼らの言うことだけを聞いていると、真面目に一人のパートナーだけを大切にしている自分が人生を楽しめず、損をしていて、バカのように思えてくるのだが、そんなことはなく、ただ、後ろめたさを紛らわすために、自分の行動を正当化するために大声を上げているだけであることが多いものだ。

アメリカの状況も本当のところは分からないが、少なくとも日本よりは、せいの乱れが「進んで」いることは間違いないとは思う。

前述のガルシア氏によれば、性病などの危険以外に、行きずりのセックスには2つの心理的な問題点があるという。
① どれほどメディアで「一夜限りの恋はすばらしい」と宣伝をしようとも、その行為を自分自身がおこなった後には、自己嫌悪に陥る可能性が強いこと。
② 特に女性には、セックスが合意のもとではなかった、という気持ちが強いこと。ほとんどはアルコールやドラッグのために判断力が鈍った状態で一夜限りのセックスが行われていたこと。
結果、頻繁にパートナーを取り替えてセックスする人々の満足度は低く、自尊心も満たされず、鬱病などの精神的疾患を示す割合が高かったという。

よく考えれば当たり前の話で、サルを見ていても、メスザルがセックスを許すのは群れで一番能力のあるボスザルだけだし(例外はあるが)、人間の女性だって同じなのだろう。自分がこの人、と選んだ人とだけセックスしたいという欲求を持つのは、メスとして当然だ。

ところが今の文化では、生殖行為とセックスを切り離し、楽しむために不特定多数の人間と一夜限りのセックスをしてもいいじゃないか、と煽る。メディアは常識と異なる情報を売るために、人間の飢餓感を刺激するのが商売だ。

外部情報に左右されやすい人々は、煽られてふらふらと気軽なセックスをこころみようとする。欧米では女性に「男性のようにがんばれ」とマスコミが煽り、セックスもまた男性のように振る舞うことを暗に煽っている。ところが、特に女性の本能にとっては頻繁なパートナーチェンジは抵抗感が大きいのではなかろうか?

だから、アルコールやドラッグの力を借りなければ思い切った行動に移れない。そして覚醒後は、必ず後悔をしてしまう。

ただ、上記の記事にも書かれているように「一夜限りの恋」に嫌悪感を抱くのは、男性も同じだ。結局のところ、不特定多数の異性とセックスをするという行為は男性にとっても女性にとっても精神的に十分な満足を与えない。人間は、誰かから認めてもらいたい、という社会的欲求が大変強いけれども、不特定多数の人間から短期間だけ数多く愛される経験は、特定の人から長期間愛されるという経験の代替品にはならないのだ。

もっとも、これはたった1人の相手と一生添い遂げろ、と強要するものではない。選んだ相手が暴力的な人間だったり、自己中心的だったり、嘘をついても謝らない相手だったり、よほど自分の価値観から外れている相手ならば、急いで別れて他の恋を見つけるべきだ。そうでないならば、まずは腰を据えて、できうる限り永続的な関係を維持するように努力した方がいいだろう。

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