2014年9月22日月曜日

お見合いパーティー必勝法 下

私 「明日、どこか美味しいお店で食事でもしませんか?」
女 「明日も別のお見合いパーティー、行かなくちゃならないんですよ~」
私 「参加申込み、断ればいいんじゃないですか」
女 「でも、友達に頼まれてててぇ」
私 「友達と一緒に行くんですか?」
女 「いえ、友達はお見合いパーティーの主催者なんです」
このようにお見合いパーティーで出会った女性から聞いた私は、一気に鼻白んだ。

サクラ(偽客)とまでは言わないけれども、頼まれて参加しているだけなら、熱意はなかろう。こうしてカップルになっても、つきあうつもりはないだろう。今回のパーティーだけではなく、他のお見合いパーティーでも、主催者側が美人の女性を客寄せに仕込むことは多いに違いない、と空想しながら、素知らぬ顔でその女性と会話を続け、カクテルをもっと飲みたい言う女性をうながして立ち上がり、そそくさとバーを後にした。

彼女には2回ほどメールを送ってみたが返事がなく、関係も立ち消えとなった。

さて、こうした経験から、私は一番人気の女性に対して、先入観に基づいたある種の嫌悪感を持つようになった。主催者側の仕込み客だと疑い、どれほど美人だろうと、あきらめて、気持ちを切り替えられるようになったのだ。

そこから私は、以下の様な作戦を組み立てて実行することにした。

一番人気の女性は最初から完全無視して、2番手、3番手の女性にアタックする。会場に入ってすぐに、一番人気「以外」の女性に狙いをつけ、前半の自己紹介時に印象が良かったら、
「あなたが素敵だと思うから、あなたとカップルになりたい」
と最初から宣言してしまう。

ただし、前半終了後の休み時間にその女性に複数の男性が群がったならば、すぐに目標を変更して、別の女性へ、
「あなたとカップルになりたい」
と出来る限り早めに宣言する。

(最初に宣言した女性には結果的に嘘を言ったことになるけれども、複数の男性からアタックされているので、彼女を傷つけることはないから、罪のない嘘だろう)

あとは意思を曲げず、その女性にだけ熱心に話しかける。都合上、他の女性と話さなければならないとしても、できるだけ素っ気なく、ときどき目当ての女性だけに視線を向ける。案外女性は周りを観察していて、私が他の女性と熱心に話し込んでいたりしたら、すぐに、
「この人、誰にでも色目を使っているんじゃないの?」
と勘違いされる(はっきりとそう言われたこともある)ので注意が必要だ。

女性は、他の女性には目もくれずに最初から自分だけに強くアタックしてくる男性には好意を抱いてくれるようで、次第に、後半の歓談タイムでは、他の男性を無視して私とだけ話すようになる。他の男性はあきらめて去っていく。

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つまり、後半に勝負をかける他の男性陣に対して、私の場合は前半で勝負をつけてしまうのだ。先行逃げ切り型だ。

なぜこの方法が有効なのか? それは、参加者に共通する「プライド」と「コンプレックス」を取りのぞくことが出来るからだろう。

お見合いパーティーに参加して異性とカップルになろうとする男女は、プライドが高く、なんらかのコンプレックスを抱えている人が多い、というのが私の分析だ。

学生時代や社会人になりたての頃なら、いくらでも出会いはあったはずだ。ところが、モテなかったり、合コンに参加する勇気が無かったり、好きだった相手とうまくいかなくて別れたり、ふられたりしたから今、パートナーがいない場合が多い。そのため、自分に自信が無かったり、承認欲求に飢えていたり、といったコンプレックスを抱えている女性が大変、多いのだ。

そもそも、こんなところでお相手を探さなくても、社会人サークルにでも参加して、その中で出会った相手に猛烈にアタックすればいい。普段つきあいのある異性に自然に好意を抱くのが自然な出会いの形だと思う。見ず知らずの異性にアタックする、お見合いパーティーという形式は不自然だ。

ところがそれをしないのは、プライドの高さのせいだ。頻繁に出会う異性にアタックして、ふられたあとに、その異性と前と変わらずに接する自信がないのだ。だから、日常とは異なる場所で相手を見つけようとする人が、お見合いパーティーには集まる。

私ももちろん、その1人。それは嫌なことではない。そのプライドは私にとってモチベーションの素となるので大切だと思っているし、コンプレックスも自分の個性の一部だから愛している。

男女の出会いには邪魔、というだけで……。

閑話休題。

お見合いパーティーで前半から猛アタックをすれば、最初から選ばれたという事実により、承認欲求が満たされ、コンプレックスが解消される。

それに、一番人気の女性がいるにも関わらず、それには目もくれずに自分一人を真っ先に選んでくれたということで、プライドも満たされる。
女 「ええ~。気が早くないですか? あそこに、私よりももっと可愛い女性がいるでしょ」
私 「あんなのどうでもいいんですよ。性格の悪さがにじみ出ている」
そんなジョークを言えば、女性は、
「そんなことないでしょ~」
とケラケラ笑いながら、まんざらでもない顔をするのだ。

それに、だ。

よく考えたら、結婚相手に求めるのは容姿ではない。ある程度、平均以上の容姿があれば、残りは性格だ。誰もがまず容姿で相手を判断するお見合いパーティーで、敢えて容姿を二の次にすれば、中身を観察することに全力を注ぐことができる。話した印象で、
(この女性とは、いても楽しくないな)と感じれば、すぐに別の女性へ気持ちを切り替えることもできた。

この方法で、私はお見合いパーティーに参加した後半の期間、必ずマッチング出来るようになった。15、6人とカップルになっただろうか。

慣れてくると、余裕が出来る。経験も積める。やがて、それまで無理だと思っていた女性ともマッチング出来るようになった。ときに元CA、財務省に勤める女性、大手企業の受付嬢、看護師などとマッチングして、食事に行く。

たいていは、その場で会話を楽しむが、平日夜、時間は11時を過ぎていることが多いため、それからさらに……ということにはならない。今度遊びに行きましょう、と約束して別れる。その繰り返しだった。

その中で、つきあった女性もいた。でも、ほとんどは1,2回の食事のみで別れてしまう。なぜか?

先日のブログで、2ちゃんねるの投稿を引用した。
514 :名無しさん@恐縮です@\(^o^)/:2014/09/16(火) 21:55:56.62 ID:pxgR9HAi0.net
やっぱり綺麗なのになんで結婚してないんだろ?ってのは
確実に愛人やってるわ
これを裏づける話が多かったからだ。


……またいつか、この話をしたいが、長くなったので今日はこの辺で。

(はてなブックマークでも集めれば、早めに書きますw)

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