2014年9月14日日曜日

信号を守る東京人の心意気

上京して驚いたのが、東京の人々が、クルマが来なくても赤信号の横断歩道を渡らないことだった。

私の地元では、片側二車線程度ならば、車が来なければ渡る。信号よりも自分の目を信じるのだ。

片側一車線ならば、クルマが来ないのに横断歩道を渡らないと、
「ぼーっとするな」
と言われて仲間から引っ張られるのがオチだろう。

ところが東京の人間は、驚くほど交通法規を守る。他人の目が無くとも、深夜の2時であろうとも、赤信号では道路を渡らない。

これに私は、いたく感動した。

「法は最低限の道徳」

という言葉がある。あるいは、「法は倫理の最小限」とも。

道徳で求められる要求は膨だ。「時間を守る」「嘘をつかない」「浮気はしない」「他人を傷つけない」「愚痴をこぼさない」……道徳的に正しいとされることをすべて守ることは難しい。が、法律くらいは守りましょう、というのが私たちの社会のルールである。

それを踏まえた上で考える。横断歩道を渡る余程の理由(人の生死に関わるような)が無いならば、クルマのこない横断歩道で、決してクルマを渡らないと決意することは、法や道徳を順守するという決意でもあり、生き方の選択である、ということだ。

それは法への尊敬を表し、秩序を守ることを身体に刻みつける行為なのではないか、と思う。

法を積極的に守ろうとする東京の人間を、だから私は尊敬している。



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