2013年10月8日火曜日

週刊朝日の小境新編集長がセクハラのためにクビ

「週刊朝日」と言えば、昨年のちょうど今頃、橋下徹大阪市長の先祖が被差別部落の出身であることを取り上げるというバカなことをして大問題になった。

記事の中で「彼の人格が下等なのは生まれのせいだ」という馬鹿げたことをにおわせたからである。

結局、謝罪では済まなくなり、当時の編集長は懲戒処分、朝日新聞出版の社長が引責辞任するなど、大きな傷跡が朝日新聞グループに刻まれることになった。

そもそも週刊誌というのは、新聞やテレビでは取り上げられない、かといってスポーツ新聞では扱わないような硬めでかつ扇情的な記事を載せることで成り立っている。ただし、この手の記事というのは、扱いを間違えると大変なことになるので、常識はずれの記事を作ろうとすればするほど、逆に、作っている人間は常識を十二分にわきまえなければならない。

だから、一見ゴロツキに見えようとも、品性が下劣ではあっても、足元をすくわれないようなバランス感覚に富んだ相当の教養の持ち主か、うまく立ち回れる頭の回転の早い人間でないと、週刊誌の編集長なんて職はつとまらない。

2ちゃんねるがあれだけ叩かれながらも残っているのは、創業者の西村博之の手腕によるところも大きい。胡散臭いしアンダーグランドの人間ともつながりがあるだろうに、まったく尻尾をつかませないまま15年近く陽の当たる場所を歩き続けている。民事訴訟からも逃げまわっている。相当な切れ者だ。

週刊誌がネットに負けないような扇情記事で世間を賑わせ続けようとするならば、これからの週刊誌編集長にはあれくらいの芸当が出来ることが求められるのかもしれない。

ところが、朝日新聞グループの人間というのは「天下の朝日」という特権意識が強いのだろう。この手のイエロージャーナリズムを明らかにバカにしている。だから、質が悪い人間をそこに配置する。そして墓穴を掘る。

いくら公人を批判するためとはいえ、被差別部落を否定的に扱えば、どれほどの反感を世間からかうのか私でも分かる。ネットでヘイト記事が掲載され、それが世間の一部で支持されようとも、匿名だから黙認されているだけだという常識を持たねばならない。

多少なりとも社会的信用のある人間が、差別を助長するような記事を書いては駄目だ。書くとしてもほめ殺しにするとかして皮肉をきかせるなど、うまく立ち回らなきゃまずい。差別的でも世間が受け入れるギリギリの線を狙わなきゃだめなのに、あんな記事を書くのを許した週刊朝日は、バカとしか思えない。

アメリカの歴史家のフランク・ルーサー・モットは、この手の雑誌は弱いものの味方であるように振る舞うことが特徴だと指摘している。差別を受ける側の弱い人々への共感、ヒューマニズムを、エセ的でも持っていれば、この手の事故は防げる。週刊誌は弱者の嫉妬や怨嗟をたくみに取り入れるものだから。

ところが権威主義的な人々は、弱者への共感がないまま、
「彼らに受け入れられるのはこんな下劣な記事なんでしょ」
と上っ面だけを真似して記事を作るものだから、そこら辺が理解できないのだろう。


……と、これは昨年の話だが、なんと再び、週刊朝日が問題を起こした。

★ 週刊朝日編集長を懲戒解雇
朝日新聞出版は、同社が発行する週刊朝日の小境郁也編集長(53)=朝日新聞社から出向=に重大な就業規則違反があったとして編集長を解任し、朝日新聞社は8日付で小境編集長を懲戒解雇処分にした。
小境編集長は、橋下事件で更迭された前編集長の後にやってきたのだから、期待の人材のはずだったのだが、一年も経たずに会社から去ることとなった。

理由はただ「就業規則違反があった」としか書かれていない。

そこで調べると、どうやら小境氏が懲戒解雇となったのは、ライバル誌の週刊文春によってセクハラ常習犯であることを、本日発売の週刊誌ですっぱ抜かれたことが原因らしい。
文藝春秋社HP「週刊文春」2013年10月17日号 より
週刊文春、いい仕事をする。CHAGE and ASKAの飛鳥の独占インタビューも気になる。これは買わねばなるまい。

それにしても、朝日新聞グループもバカだな。問題を起こしたメディアが再起しようとするのだから、もっといい人材を当てればいいのに。人材不足なんだろうか?

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