2013年9月8日日曜日

両生類が身をもって、グローバリズムの危険性を訴えている

オランダに生息するファイアサラマンダーという種が、今絶滅の危機にひんしているという。
★ オランダのファイアサラマンダー大量死、原因は皮膚を侵す菌類
【9月7日 AFP】黄色と黒の模様が特徴的な両生類、ファイアサラマンダーが2010年以降オランダで大量死した原因を調べていた英インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)やオランダの野生生物保護団体Ravonなどの研究チームは2日、個体数激減の原因はこれまで未確認だった皮膚表面に繁殖する菌類だと特定したことを明らかにした。
似たような事件が、世界中で起きている。
★ 2008年、日本のウシガエルにラナウイルスが発生
2008年9月、西日本の1,000 m2の池で野生のウシガエル (Rana catesbeiana) ** のオタマジャクシが大量に死んでいるのが発見された。オタマジャクシの大量死は9月中旬の発見時から10月まで見られ、ピーク時には毎日数千匹の単位で死亡した。その遺体は、二次感染を防ぐために回収・廃棄された。なお、この時カエルの成体や同じ池に生息する魚に感染症状は認められなかった。
★ 「カエルの大量死」―両生類の新興感染症―
国際自然保護連合の調査によれば,2008年現在,世界には約6,000種類の両生類がおり,そのうち,32.4%が絶滅あるいは絶滅に瀕しているとされている。両生類の個体数を減少させる原因としては,生息域の破壊がもっとも重要で,次に環境汚染,森林火災,外来種圧,感染症などが続く。このうち,感染症は1980年代以降,世界各地で劇的な両生類の個体数減少に関っているとされ,他の原因より種の絶滅を引き起こす確率が非常に高い。
 両生類はただでさえ、罹患しやすい。その原因は彼らの皮膚にある。

彼らの皮膚は粘膜に覆われている。粘膜は、菌やウイルスに感染しやすい。「性病」という言葉があるが、粘膜同士がくっつくことで、菌は容易に個体間を移動する。

接触しなくとも、空気中のウイルスや菌が粘膜に届けば、繁殖を開始して、疾患へとなる。両生類は、体の外側に粘膜がむき出しになっているのだ、罹患しやすいのは当然といえる。

地下の炭鉱を掘り進める際に、鉱夫はウグイスなどの小動物を坑内に持ち込んだ。毒ガスなどが発生した場合に、ウグイスは人間よりも早く感知して羽を羽ばたかせて騒ぎ、真っ先に死ぬ。天然の毒ガス探知機なのだ。

両生類もまた、天然の危険探知機といえるだろう。世界中が一つとなり、様々な病原菌が世界中に広がっていく。それを阻んでいた国境で水際で押しとどめることが、今グローバリズムの美名のもとになって困難となっている。

先日友人とTPPについて話したところ、TPPに加盟すると製品のタグに原産国を表示することができなくなる、という。原産国がどこかによって、製品購入を差別してはいけない、という決まりがあるからだという。

世界が一つになるというスローガンは美しいが、誰もが組織や国家に責任をもたない時代になるということでもあるのだろう。イモリやカエルがグローバリズムの危険性を、その身をもって指し示していると考えるべきなんじゃないだろうか。

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