2013年9月24日火曜日

哲学・思想的要素のあるアニメ(覚書) 上

2ちゃんねるのまとめサイトで、
★ 哲学・思想的要素のあるアニメでお勧めを教えてください
と題した2chのやりとりがまとめられている。

そこで最初に挙げられていたアニメが、
攻殻機動隊
妄想代理人
PSYCHO-PASS
灰羽連盟
輪るピングドラム
だったので、「お、これはできるスレ主」と思った。私のアニメ好きの友人がイチオシのものが2つ、私の好きなアニメが1つ、入っていたからだ。

哲学・思想的要素のあるものは大好物。そこで紹介されていたものに魅力的なものが多かったので(萌えアニメとロボットアニメを除く)、備忘録的な意味もこめてここに紹介。順番は見たい順。引用はAmazonの感想欄より。

1.灰羽連盟
灰羽連盟 DVD_SET
これは実は、一度観ている。人間関係で悩んでいた時に観て、形而上的なことに思いを馳せて、気が楽になった覚えがある。もう一度見直したい。
 天使の出来損ないのような灰羽という少女少年達のふれあいと社会とのつながりを温かいまなざしで描いています。(中略)主に物語の世界観、登場人物を説明する前半は、あたたかくのんびりと幸せな様子で、やや平坦で眠くなるかも知れない。
 時計塔の鐘の音が効果的な後半は一転、ある出来事をきっかけに憂鬱なまでに息が詰まるような展開を見せる。一見のどかで平和な物語の不思議な世界の謎、闇の部分が出てきます。それまで静かに語られてきた物語の最終話は、これはもう圧巻です。

2.シリアルエクスペリメンツ・レイン(Serial experiments lain)
シリアルエクスペリメンツ・レイン コンプリート DVD-BOX (全13話, 325分) serial experiments lain アニメ [DVD] [Import] [PAL, 再生環境をご確認ください]
第一話だけDVDを借りてみたものの、途中で挫折した思い出が……。
その後いろいろなところでこの作品について語られているのを読んで、
「あの時に見通していれば……」
と悔やんだ作品。今度暇な時に観ねば。
テレビ東京の深夜枠、しかも1クール13本の小編でありながら、未だに各方面に多大な影響を与える、90年代アニメの最高峰の一つです。
まずはオープニングを見てください。
なお、貼られているアフィリンク、大きい画像から飛ぶDVDはパソコンでないと再生できないので、ご注意。


3.四畳半神話体系
四畳半神話大系オフィシャルガイド
この四畳半神話大系のキャラクター原案を描いた中村佑介さんとは、実は仕事で一度、ほんの少し関わったことがある。クリエイターには気難しい人が多い中、大変気さくで親切な良い方だったので、地獄で仏を見た覚えがした(ちょっと大げさかな)。

そんな中村さんがスタッフとして参加している作品だから、一度観なければいけないと思いつつ、まだ果たせていない。
基本、主人公の一人語りで延々と進むワケですが 退屈することなく最後までテンション高く見ていられます。
練られた台詞まわし、大胆にして繊細な演出。回を重ねることで、無意味に見えた些細な事柄が意味を持ち始める。
一話の無駄も無くすべてがそろって完成する作品。

4.神霊狩
神霊狩/GHOST HOUND 1 [DVD]
山田正紀の作品『神狩り』という有名な作品があって、評価が高い。題名を見た瞬間に思い出したけれども、この話とは無関係のようだ(笑)。超常現象と人間関係をからませた作品らしい。
 普段、通っている道に普段見かけない「物」が落ちていたら、「あれ、これ、何?」と思うかとは考えていますが、普通のアニメ展開でありがちな感じで進むストーリー上に「普段見かけない物」がこの作品には多数感じられます。
 それが興味深くさせている最大の物であり、画面に引き込ませる最良の物であろうと・・・ 個人的には考えています。

5.少女革命ウテナ
少女革命ウテナDVD-BOX 上巻 (初回限定生産)
これは一度通して観ないといけないと思いつつも、全39話という話数に恐れをなして、手を出すのがためらわれたままになっている。友人のイチオシなので、今度暇になったときに一気に観よう。
このウテナという作品だけど、青春の悩みが全て放り込まれているのではないだろうか。
勘違い、片思い、憧れ、同性愛、傲慢、嫉妬
小学生じゃ分からないわけだ。深すぎる(笑)

6.忘念のザムド
亡念のザムド 1 【DVD】
大きなカタルシスとか爽快感みたいなものはなかったですが、ゆっくりとした余韻を残す、終わりのない世界での一つのお話の終わりを描くにはとても良い最終回だったのではないかなと思います。("終わりか、終わりなのか 亡念のザムド最終回26話感想"より)
作画、演出、脚本と、あらゆる要素がすべて高い次元で融合していた。またドラマの作り方においても、難解な作品テーマを彩るカタチで、友情と恋とが織りなす大変魅力的な人間ドラマや、興奮必至のアクションシーンを盛り込んだ政治・戦争ドラマが描かれていて、難しいことは脇に置いておいて、純粋に「最高に面白い」と言いきれるだけの作品に仕上がっている、素晴らしいエンターテイメントだった。("亡念のザムド 第26話(最終回)「大きな石と少女」&シリーズ感想"より)
などと、最終回を観た人がべた褒めなので、多分面白い作品なのだろう。
監督がジブリ出身の方とあってそれっぽく見えますが、最近のジブリなんかよりも深くて面白い作品だと思います。
絵も音楽(BGM、OP、ED全て)もいいですが、恋や友情や家族愛、戦争、信仰、信念、色んな要素が詰め込まれたストーリーで、何回も見られる作品だと感じます。

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