2012年9月1日土曜日

鏡の中のネット乞食と河原乞食

数年前、ネット界では有名なpha氏がテレビに出た時に、ビートたけしなどが「働けよ、馬鹿野郎」とつっこんでいたのに、猛烈な違和感を覚えました。


pha氏は大学を出た後IT企業に勤めていましたが、会社勤めが肌に合わなかったために退職して、あとはニートとしてダラダラと生活をしているという御仁です。

彼の名前を有名にしたのは、なんといってもホッテントリメーカーでしょう。このブログ記事のタイトルも、ホッテントリメーカーで作りました。

phpというプログラミング言語に造詣が深く、誰でも自由に楽しめるソフトを提供しています。ところがそれだけの技能がありながら、仕事をせずにニートとして暮らす、というライフスタイルを送っているため、多くの人々から、憧れと批判を同時に集めています。

彼のホームページには誰でもがコメントを残し、基本削除がされないので、「働かないで暮らそうとするとは何事だ」「無職を推奨するな」という批判が彼のホームページに数多く寄せられているのをそのまま見られます。こういう清濁併せ呑むところも、彼の魅力の一つ。

彼が生活の糧にしているのは、勤めていた時の貯金の切り崩しと、アフィリエイト収入、それから時々人から寄付される寄付金のようです。

「たけしの日本のミカタ」は、そんなpha氏を特集したもの。彼の生き方をテレビタレントたちもまた批判しています。しかし、私は「あんたらには言う権利ないだろ」と突っ込んだものです。

彼らタレントと、pha氏、テレビとネットの違いがあるだけで、あり方としては、ほとんど同じなのですね。

タレントは、おしゃべりや、生き方、日常生活、ゴシップ、たまに芸をテレビで放送することで、収入を得ています。同じように、pha氏などのネット著名人は、ネット上で様々なサービスを提供し、いろいろな話題を提供しています。それならば、その代償として人々から寄付金を募って、何が悪いのでしょう?

彼らの寄付金募集行為を「物乞いと一緒だ」と批判する人が相当数いらっしゃいますが、物乞いを職業として成り立たせたのが、芸能界ではないのでしょうか。

テレビタレントなどの芸人は、昔の汚い言葉で言えば「河原乞食」になります。河原乞食とは、河原のような共有地に掘っ立て小屋を立てて、芸能を披露していた昔の芸能人を揶揄する言葉です。

彼らは木戸賃(入場料)や投げ銭(舞台に向かって投げるおカネ=寄付金)で生活していました。それが今ではまっとうな権利として認められるようになりましたが、大昔の価値観で言えば、虚業の最たるものでしょう。

ものごとの本質が同じなのに、綺麗な服を着ていれば、それがまっとうなものだと思い込み、pha氏のように薄汚いかっこうをしていると、なにかうさんくさいもののようにみなす。馬鹿馬鹿しい話です。

それにしても……昔のたけしならば、pha氏のことを、
「こいつらのことはみんな批判するだろうけれど、実はおいらたちと同じなんだよね。おいらたちはテレビで馬鹿やってカネもらっているけれど、彼らはネットでカネもらおうとしているだけ。phaさんも芸があるわけだし、これからはこれがトレンドかもしれんね」

というようなコメントを出していたと思うのに、彼の感性も、年を取って鈍ってしまったのでしょう。

ちなみに数年前になりますが、pha氏の住むギークハウスに、一度お邪魔したことがあります。品のいいインテリアでまとめられていて、雑然としているけれども決して汚くない部屋に、予想を裏切られました。たぶん、そこに通う女性たちの趣味なのではないでしょうか。

pha氏の隣には同じ大学の後輩と思しき女性がいて、うろうろとするpha氏の後にチョコチョコと追いすがっては、いろいろと話しかけていたので、当時彼女のいなかった私は、(リア充爆発しろ!!)と腹の底で思いながら、なにか、裏切られた気分に陥ったのを覚えています。

その日は、東大大学院で情報技術関連を学ぶ人々が集まっていて、Rubyというプログラミング言語を使った、技術の情報交換をしていました。

「これを利用すれば、mixinには、ログインしなくても中の情報が読み取れるんですよ!」

と言いながら、実際にログインせずにmixiにアクセスしている様を見ていた私。
(これって犯罪に近いよなぁ)
という抵抗感を覚えつつ、こういう魑魅魍魎の跋扈する梁山泊のような空間を作りあげたpha氏の手腕に素直に感心しました。

ただ、IT技術にはまったく疎いのと、ギークハウスがあまりに辺鄙な場所にあったため、車のない私が再訪することはありませんでしたが。

このpha氏が、どうやら本を出したようです
いろいろなところで言及されており、今更ながらに彼に人望があるのが分かります。この印税で、今しばらくニートを続けていって欲しいですね。

そういえば、糸柳氏とのからみあいも面白かったのに、最近糸柳氏のウワサを聞きませんね。どうなってしまったのでしょう?


本日読んで、気になった記事はこちら。↓

★ 脳自浄の謎解明。実はトイレ流すみたいな仕組み
脳にはリンパ系が無いために、老廃物を排出する仕組みは謎とされていました。それを解明したのが、ロチェスター大学の医療センターチーム。彼らによれば、細胞外空間に老廃物が少しずつ押しやられ、一気に排出される仕組みが脳に備わっていることを発見しました。面白いですね。

★ この国は金持ちと貧乏人に分断された
ここで書かれている金持ちと貧乏人の言葉は、ほとんど記者の妄想、創作ではないかと思いました。こんなことを貧乏人が考えているのを周囲で聞いたことがありません。金持ちはそもそも生活保護をもらっている人間のことを考えることはないのではないでしょうか?

★ Amazon売り切れ、“難民”発生。でも重版なし――“余ってる”のに品薄になる流通ジレンマ
これは嫌な話です。売れているために、どんどん重版をかけても、その後大量に返品されれば水の泡になります。在庫管理という観点から言えば、ある程度売れると確信がとれたら、残りは書店による買取性にしてもらう、などの工夫が必要なのかもしれません。

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