2014年7月18日金曜日

巨額詐欺事件で有名な、元KKC(経済革命倶楽部)の山本一郎に会ってきた 上

今年は、堂々と嘘を吐く人々のニュースでもちきりだ。このブログで、彼らの話題を何度とりあげたことかわからない。

正直に話すと、私は彼らに魅力を感じている。羞恥心が強く、嘘をつくことがヘタな私(笑)とは真逆の、明らかな嘘を平気で吐ける人々に、好奇心をかきたてられてやまないのだ。

彼らはどうして、多くの人を騙すことが出来るのだろう? そして周りの人々は、どうして騙されるのだろう?

これまで、新宿のマンションで7~8人に明け方まで監禁されてネットワークビジネス加入を説得された経験や、詐欺師から新規未公開株購入を熱心に勧められた経験が私にはある。そのことを記事にしたこともあった。他にも、まだ書いていない、深刻な経験もしてきた。

だが、私が会ったのは所詮、小物だ。日本中を騒がせるような、本物のペテン師に出会ったことがない。

「本物の偽物」だった人物に出会って、話を聞いてみたい。

……そう考えた私は、かつて日本中を騒がせた、元大物詐欺師に会いにいくことにした。潜入取材先は、経済革命倶楽部(KKC)の元代表である、山本一郎氏の事務所である。

経済革命倶楽部事件とは

1996年から97年にかけて日本中で大騒ぎになった事件だが、もう20年近く前のこと。知らない人も多いかもしれない。Wikipediaから簡単に引用してみたいと思う。

日本の詐欺事件。経済革命倶楽部はKeizai Kakumei Clubとも表記され、略称としてKKCとされていたことから、KKC事件とも呼ばれる。
「未常識経済理論」なるものを主張し、約1万2000人から約350億円を集めた。
しかし、KKCには高額な配当を生み出せるような事業の実態はなく、単に新規会員からの金を配当に廻す自転車操業をしていたにすぎない。
KKCの商法は、無限連鎖講に類似している。しかし、無限連鎖講の場合「…段階的に二以上の倍率をもつて増加する後続の加入者…」(無限連鎖講の防止に関する法律 第2条)が要件とされているのに対して、KKCの場合「新たな会員を1人増やす」だけなので無限連鎖講には該当しない。このため立件には詐欺罪が適用された。
350億円の詐欺事件。規模がでかい。

とはいえ、代表は実刑8年の有罪判決を受け、組織は完全に解体されてしまった。その名前も、もはや聞くことがないと思っていたのだが、このところ、妙な話を聞いた。

ここ数十年のうちに、数多く会った詐欺団体(KKCとか円天とか法の華三法行など、昔はいろいろあった)が、警察当局の手によりほぼ壊滅状態となった。
弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWSより

ところが、その残党……マルチネットワークやねずみ講が大好きな人々……の行き場がなくなり、大勢が出口を探してさまよっているとか。

そこに7年前、出所してきたのが山本一郎氏。最後の一花を咲かせるために、彼らが、山本氏のもとへ大勢集まっている、というのだ。

果たしてその実態はどうなのか? それとも、みなさん悔い改めて、まっとうな事業を始めていらっしゃるのか?

ネットで調べると

まず、インターネットで情報を集めてみた。

数年前の日刊ゲンダイに、山本一郎氏のインタビュー記事が載っている。

★ 新しく編み出した“競球”で大儲けを企んでいる
刑務所から出てきて、すぐに売り始めた毛生えシャンプーがウケちゃってねえ。それとローヤルゼリー。市価2万5000円のところ、2万円で売ってる。原価が3500円だから、1万6500円の利益がある。そのうち1万円くらいを会員のみなさんに分配してます。
上記の記事は、いつの間にやら、キャッシュでもみられなくなっていたが、リアルライブというサイトでも、出所直後の山本氏にインタビューした記事が掲載されていた。

★ 11年ぶり出所 KKC山本会長 独占インタビュー
私はね、逮捕されてから11年も刑務所に入っていたんだよ。出てきたのはつい5日前。刑務所を出るに当たって、私が固く決意したのは、お金を出した方々に全額弁済をする、ということです。

次に、彼が新しく始めたという「競球事業」について書かれた記事を発見した。

★ 競球事業の副支部長・共同玉主募集


「敬天新聞」という右翼団体のサイトには、KKCの後継団体「経恵志」の危険性を忠告する記事もある。

★ KKCが経恵志(ケーケーシー)で復活


こういった記事を注意深くたどり、山本氏が現在主催する、「株式会社山本経済研究所」の住所や連絡先を見つけた(リンク先をご案内すると、いろいろと支障がありそうなので、興味のある方はご自身でお調べください)。

日暮里駅近くの事務所

彼のもとを訪れたのはほんの少し前。
日暮里駅からしばらく歩き、大きな交差点を過ぎると、高層ビルが見えてくる。この辺りは再開発が進んでおり、しばらく歩かないうちに、周囲を睥睨する高いビルがいくつも建っていて、驚いた。

古ぼけた雑居ビルを予想していた私は、彼の事務所の周りの風景に、いくぶんめんくらった。もっとも、ところどころに古いビルも点在している。たぶん、山本新経済研究所が入っているのもそのうちの一つだろうと思っていたが、そうではなかった。
きれいなガラスが嵌めこまれた、ずいぶん近代的なビルではないか。山本氏の現在の活況が推測される。

入り口には下記のようにテナントの一覧がずらり。司法書士事務所のようなお固い業種も並んでいる。

(まともなビルじゃないか)

ところが、エレベーターに乗り5階に降りると、経済研究所の入り口のドアの前にいくつもの監視カメラが備えつけられていたためにドキリ。

少なくとも3台は設置されている。一気に緊張感が高まった瞬間だ。



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