2014年7月12日土曜日

与沢翼が、小保方や佐村河内と並べられない理由

今年は虚言者の当たり年だ。ネットでは有名になった犯罪者や虚言者たちを一覧にしたカレンダーが出回っているほどだ。

6月の代表が塩村議員であるのは少しかわいそうだが、過去のおぞましい告白と現在との落差から受けるインパクトは、他の面々に引けをとらないので、残当(残念だけど当然、というネットスラングです)といえるかもしれない。

また、北野武の有名な映画ポスターをパロディーにした下のような画像も出回っている。
道端で会っても普通そうだけれども、全員いろいろと腹黒いところが、怖い。

ところで、この中に1人、重要な人物が入っていないことが気になっていた。情報商材の販売などで資産を築き、「秒速で1億円を稼ぐ男」のキャッチフレーズで有名になった与沢翼だ。

与沢のことを知らない人もいるかもしれない。簡単にWikipediaの解説で紹介する。
与沢 翼(よざわ つばさ、1982年(昭和57年)11月11日 - )は、日本の実業家でネオヒルズ族の一人である。株式会社YOZAWA TSUBASA Holdings、株式会社フリーエージェントスタイルホールディングス代表取締役社長。
(中略)
2006年(平成18年)3月 - エスラグジュール株式会社を設立。3年半で月商1億円を超えるネット通販会社になる。
(中略)
2014年(平成26年)4月26日、自身のFacebookで「資金が完全にショートした」とし、フリーエージェントスタイルホールディングスが破たん状態にあることを明らかにした。
一時期テレビで彼の豪遊ぶりを盛んに宣伝したため、覚えている方も多いだろう。

ところが、内実は自転車操業だったようで、支払いが滞った結果、資金繰りがショートしたと与沢はメディアの前で告白してみせた。もっとも、その実態は計画倒産だったのではないか、と疑われている。

★ 与沢翼氏を探偵が追ったら…
自身のブログや週刊誌で嘘八百を書いて人々の同情を引き、有料メルマガを募って毎月いくらかの金を得ることは法律用語で何と言うだろう?
与沢が最近書いた本については、id:hagexの記事に詳しい。

★ 山師は変わらず。そして死なず。すべてが中途半端な与沢翼の『告白』

私は与沢という男がテレビに出始めた頃から、この男のバックには誰がいて、なんの目的でイカサマを続けさせるのだろう? といぶかっていた。そして、いつか彼は破綻するだろうし、その時にはトカゲのしっぽ切りの如く、背任容疑などで逮捕されるに違いなく、そうでなければ暴力団から殺されてしまいだろうと思っていた。

ところが上記記事によれば、経営破綻後も、正体を明かさずにフェイドアウトしていくつもりらしいし、それに半ば、成功しようとしているようだ。答えを知る術は、どうやらなさそうだ。

頭がよく、世渡りの上手な男だ。裏にどのような組織がいるのかわからないが、彼らの図面通りに演技して、豪華な生活を続け、組織の指示通りに会社をたたんだのだろう。うらやましくはないけれども、その能力と根性には嫉妬する。

冒頭での画像で取り上げられている小保方、片山、佐村河内、野々村といった虚言者たちの嘘は、すでに明らかになっている。嘘で塗り固められた過去の業績がしっかり証拠として残っていた者、自爆した者、共犯者に裏切られた者、調べれば分かる嘘だった者など様々だが、一時期の主張や経歴がすべて嘘であったことは歴然としているし、もはや逃れようもない。

だからこそ、外野は安心して叩けるし、あざ笑うこともできる。

だが、与沢翼はどうだろうか?


彼の話がすべてハッタリであり、宣伝する生活は虚飾であることは、最初から、多くの人から見ぬかれていた。でも、確たる証拠を残すことはなかった。虚飾であることを暴露することもなく、虚飾のまま、真実らしく幕引きを図り、虚飾だったことを信者に気づかせないまま信者のカネを持ち逃げすることに、半ば成功している。

肝心のことは何も言わず、司法の手に渡ることもない。誰もが胡散臭いと思っているけれども、誰もその罪を追求することが出来ない。これこそ本当の詐欺師だ。しかし、私たちにはどうしようもない。

彼の影にあるのは、たぶん本物の暗闇であり、底知れない悪なのだろうと思う。だから、完全な嘲笑の対象にすることを、人々がためらうのではないかと思うのだ。


0 件のコメント :

コメントを投稿