2013年12月9日月曜日

カンバン方式は下請けに在庫リスクを移しただけ

トヨタには「カンバン方式」と呼ばれる、 有名な生産方式があって、これまで散々もてはやされてきた。

在庫を工場で抱え込まず、 必要な物を必要なとき必要なだけ補充する事により、 経営を圧迫しない方法のことをいう。 日本が世界に誇れる方法だと言われているけれども、これ、体力のある組織が体力も抵抗力もない組織にリスクを押しつけるというアンフェアな方法でもある。

 トヨタの年2回の部品価格の改定に納得できるのかという問いについては「そんなわけないでしょう。円高を理由に値下げさせたのに、円安の今だって下げさせるんだから。昔はカイゼンをして、うちらの利益も確保したコストダウンだったけど、最近は最初から数字目標ありき」「利益が出ている間くらいコストダウン要求はストップしてほしい。このままいったら日本のモノづくりがダメになる」
トヨタの方式について、批判は昔からあったけれども、世界的な不況により地元の下請けからも怨嗟の声が強くなってきたのだろう。

ジャスト・イン・タイムで部品を納品してもらうためにはどこかにストックが無ければならない。時間通りの供給を要求される下請けにシワ寄せがくる。つまり在庫リスクを下請け企業へ移しただけであり、下請けイジメの別名とも言える。

トヨタの工場にムダが無いのを、
「カンバン方式の成果だ」
と賞賛するのはバカの証拠という話もある。もっとも弱者に注目しても世の中損するばかりであり、トヨタを批判する方が本当のバカだという話もあるが。

郵便局員が年賀状ハガキの販売不振で悲鳴を上げているという報道が増えている。郵便局にはトヨタのカンバン方式が鳴り物入りで導入されたのをご存知だろうか?

弱者に負担を強いて恥じないのがトヨタ方式だ。思想が移植され、売れない在庫を末端郵便局員がストックとして抱えるようになった。トヨタらしい解決方法といえる。


4 件のコメント :

  1. アマカナタ様

    秀逸な着眼点の記事だと感じました。
    とても読み甲斐がありました。

    トヨタの様なマスコミに批判されにくい(莫大な広告費の為)企業の問題を指摘するのはブロガーの役割なのかも知れませんね。

    今後も、更新を楽しみにさせて頂きます。



                            底辺

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    1. 底辺様、コメントありがとうございます。
      私の雑文が、読んでいただいた人々にとって頭の整理の一助になり、社会の改善に多少なりとも役立てば、幸いです。

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  2. かんばん方式はあらかじめ生産能力を照査し生産目標を取引始まる前から決めています、取引がはじまり必要数の決定は数ヶ月前から定期的に連絡があり変更して行きます、その期間生産を順調に行えば良いだけなのにまとめて作った方が利益が出るからと在庫を抱えるのは下請けが勝手にしている事なのです。
    本来のシステムから逸脱した方式をしているのは下請けです。
    ジャストインタイムは計画的に行うという基本理念があり無駄である在庫を抱える事を極力減らすためのかんばん方式です
    同じものを同じように作り続けていて生産効率が上がらないわけがない、在庫を抱える下請けは生産効率の向上からくるリストラを加速させ生産能力の低下が引き金になっています、当然在庫を抱えるリスクはリストラとの天秤の結果からきています
    下請けの経営者は利益を得ようと努力し日々変化させています
    よってトヨタ方式が下請け泣かせというのはトヨタの教育不足の新入社員が担当になったりだけではなく下請けの理解不足もあるのです

    しかし大手が書いた内容を読み違え引用するだけで正しい記事だと鵜呑みしブログ伝達していく、勉強不足は勝ち組も負け組も無くバカだと思います

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    1. 「コスト削減のために下請けが勝手にしていること」なのか「そうしなければトヨタの要求に応えられない」のか、どちらでしょうね。 力の強い元請けであるトヨタが、下請けに無茶な要求をし続けている実態を、ご存知ですか? http://www.chunichi.co.jp/hold/2008/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008051402011210.html この記事を読めば、教育不足の新入社員ではなく、下請け泣かせをしているのは中堅どころの社員のようですよ。

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