2013年12月19日木曜日

大きく変化するためにこそ、小さくしか変化してはならない

ある友人から「ポジティブな逸脱」という概念を教えてもらった。皆さんは、ご存知だろうか?

★ ポジティブな逸脱がもたらすパワー
  • 「ポジティブな逸脱者」とは、社会規範に例外をもたらす人間を指す 
  • 問題を抱えているコミュニティーは自分達のポジティブな逸脱者(自主的に問題を回避したことのある人間で、解決策のヒントを持っている人)を見つけなければならない
  • 貧しいベトナムの村で健康な子どもを持つ、ポジティブな逸脱を実践している家族からの情報により、何千人もの子どもを栄養失調から救うことが出来た
  • エジプトで女性器切除を回避したポジティブな逸脱者は、その後模範的存在になった 
面白いと思った。長期的均衡を保っている悲惨な環境の中に潜む、改善の糸口となる「逸脱」を発見し、それを周囲へと広げていくという作業。これは、環境を一気に変えるという逆転指向ではなく、少しの改善による複利効果をねらったものと言える。

昨日取り上げた「「綺麗ごと」を真に受けるな!」という記事を書いた筆者なら、このような最小限の改革についても批判をするのではないか。
 「1%のことを変えるだけで成功する」
→ ほんの小さなコツだけで成功してしまうというキャッチフレーズ。「ザ・射幸心」と呼んでもいい「キラキラワード」です。現在のポテンシャルが「100」だとして、 毎日たった1%ずつでも成長していけば、1年後にはそのポテンシャルが「3,778」になるという話が多いので、「騙された!」と思う方も多いでしょう。
だが、私は思うのだ。
「大きく変化するためにこそ、小さくしか変化してはならない」
というのは、汎用性のある考え方ではないだろうか?

小さな変化だから長続きする

先日、ブロガーが多数集まる東京ミートアップに参加してきた時に聞いたうろ覚えの話だが、ある食べ物についての記事を5年近くひたすら書き続けた人がいた。

アクセスも最初はほとんどなかったのに、ここ数年のブームでアクセス数が爆発。ついにはブログだけでも生活できるレベルで稼げるようになったらしい。

似たような話を聞いた覚えがある。

数ヶ月前に、株で儲けた友人の話。大儲けをするよりも、株式の売買の場から退場をくらわないように、ひたすら堅実な売り買いをここ数年努めていたところ、先日のアベノミクスにより株価が爆上げして、大幅な利益を今年は得た、という。

2つ目の話を聞いて、さもあらんと思った。勝とうとするよりも負けないようにしようとすることで、大勝はしなくとも退場しない方法を身につけることができたのだろう。その方法を見つけるまでが難しい。

だが、もしもその方法が身についたならば、コツコツと投資を続け、たとえば10年に一度は起こる株式市場の活況によって、大儲けすることはさほど難しいことはない。

長期的に大きく変わろうと思うのならば、息切れしないようにしなくてはならない。また、退歩しないようにしなくてはならない。ほんの少しずつ、必ず成長し続けることができたならば、必ずどこかで、大ブレイクを果たす。

大きく変化するためにこそ、日々の生活では息切れしないことが必要だ。また、小さな変化ならば、リバウンドを体験しなくてもいい。今を大きく変えようとすると、後で大きな反動が来る。周囲からの抵抗も大きいだろう。少しずつ進むならば、自分も周囲も、変化を自然に受け入れることが出来るのだ。

ビギナーズラック

このようなことを考えたのは、数日前。それから、不思議なことが起きた。

突然私のブログのPV(ページビュー。このサイトを閲覧している数)が、爆発的に増えたのだ。
きっかけは、胎児が子宮内で亡くなってしまい、石灰化して無害化した「石児」が再び現れ、話題になったことが原因だった。

★ 【コロンビア】妊娠40年目…82歳女性の体内に石化した赤ちゃん見つかる。「石児」という非常に稀な症例
実はこんな記事を書いたことを覚えていなかった。話題になるとは知らず、文章の校正もメチャクチャだったから、後にこの現象に気がついて冷や汗をかき、それからすぐに、いくつかの部分を修正した。

その後もあれよという間にPVが増え、念願だった10,000PV/日も突破した。これには驚いた。

今まで月に45,000PVくらいだったけれども、このままの調子が続けば、今月は月間100,000PVに届く可能性すらある。お陰で、このところGoogle AdSenseでも収入がうなぎのぼりだ。

こういうのを、「ビギナーズラック」というのだろう。

正しい道へと進む人間を宇宙は全力で応援する

「え? ビギナーズラックの意味は違うだろ?」
とお思いになった方もいるだろうが、私はこの言葉を、『アルケミスト』のあるシーンを思い出しながら書いている。

『アルケミスト』では、王・メルキゼデクが、少年に旅するよう促すというシーンがある。その言にしたがって羊を売ろうとしたところ、予想外にトントン拍子に事が進む。その理由をメルキゼデクは、正しい道へ進もうとした人を、宇宙が必ず応援するのだと説明する。

初心者にはその手のことがよく起こる、とメルキゼデクは言うが、これが、今回私が挙げた「ビギナーズラック」だ。

ポジティブな逸脱……決して一発逆転を狙うのではなく、絶え間ざるミニマムな改善をしていくことに共感した直後に、それを応援するような大幅なPVアップがあった。この方向は間違っていないよと、何かが応援してくれているのかもしれない。



……なんてね。


※写真:http://www.pakutaso.com/より

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