2015年2月18日水曜日

最初の謝罪は直接会うほうがよろしかろう

岡田斗司夫ネタでまだ引っ張っているから、興味のない方は読まない方がいいだろう。

さて、岡田斗司夫が高須克弥医師を怒らせた際の対応について、今回は述べたいと思う。

岡田斗司夫がダイエットネタで人気を博していたときに、高須医師との対談で脂肪吸引手術を了承しながらドタキャンする、という騒動があり、それが最近になって再び騒動となったのは先日ご紹介したとおり。

私が気になるのは次の箇所だ。

★ 高須 克弥さま  お詫びと、経緯説明を申し上げます。
新潮社からは「広告出稿の件もあるので、こちらから手術の件はお断りします。ビジネスがらみになりますので、以後は任せてください。岡田さんから高須先生に直に連絡しないようにしてください」と言われました。
その時に、すぐに僕から直に高須先生に謝罪すべきでした。
しかし、後藤氏より「岡田さんが謝ると、人間味がないのでますますこじれる」と遠回しに言われ、自分でもそんな気がしたので、お任せしてしまいました。
 この部分である。

私は以前、橘玲の『臆病者のための裁判入門 (文春新書)』という本を読んで以来、交通事故でもめている人々のブログや、雑誌の記事、書籍の体験談などに気をつけるようにしている。

交通事故では、被害者は突然の事故によって大変な苦しみを受けることになる。加害者は当然、それに対してお詫びしようとするのだが、最近の損害保険会社は、それを押しとどめることが多いようだ。

「あなたが行っても解決しないから」
「むしろ被害者の感情を悪化させてしまう」
などと言って、加害者がすぐにでも被害者のもとを訪れて謝罪するのを押しとどめようとする。

これには理由がある。損害保険会社が示談交渉をおこなう場合に、加害者と被害者が直接やりとりされると困る。冷静な判断のもとで、法律上で許される裁定ラインで保障額を算定しようとするのを、被害者に拒まれることがある。そのときに、損害保険会社では埒があかないとなると、加害者に直接精神的な揺さぶりをかける被害者がいる。そのようなことになっては加害者側にとって大きなリスクとなるから、それを避けたい、という判断のようだ。

ところが、加害者側が一度たりとも被害者に顔を合わせないようなケースも、最近は多いという。損害保険会社がそう指示するからだ。しかしそれはあまりにも極端だろう、と思う。現にそのようなケースでは、被害者側の感情がこじれて、解決に何年も掛かる場合がある。

損保会社の指示で加害者が被害者に顔を合わせなかったがために、問題がこじれたとしても、それが統計に現れることはないだろう。損保会社側の判断ミスになるし、因果関係がはっきりしないものをわざわざ報告するとも思えないからだ。だから実態は分からないが、最初から加害者が謝っていれば済んだことも、案外多いのではないかしらん。

離婚についても似たような話がある。

夫に何の非がないにも関わらず、妻側から離婚を切り出す場合がある。そういう場合に限って妻は、「夫とは二度と会いたくない」と主張して、弁護士だけが夫に会うケースが多いようだ。それを弁護士が指示するからだ。

当然夫は納得しない。一度でもいいから会おうと言っても、妻はそれを拒否する。自分に非があるから、責められたくない、という自己保身のためだろうか。

沢尻エリカがそれで揉めて、結局夫の高城剛との間で、数年に渡る離婚劇を繰り広げることになった。最近では中山美穂がそれに当たるかもしれない。

謝罪の意思を直接確認したいというのは人間の性だろう。面と向かって言われないと、納得出来ないというのはよくわかる。もともとネット上のつきあいならばともかく、最初からリアルで出会っておきながら、肝心要で会うことが出来ないと、人は裏切られたと感じる。ましてや加害者の謝罪をや。

交通事故の被害者がどう豹変するかわからないし、非のない夫からどう罵られるかわからない、という恐怖があるのも分かる。しかし、相手が暴力気質だと判明しているのでもない限り、やはり道義的には一度は直接会って、謝罪などの意志を伝えるべきじゃないだろうか。それで相手も納得することが多い。

一度目の謝罪に直接訪問するかどうかの判断において、仲介者の言うことに唯々諾々と従うべきじゃない。なぜなら彼らは結局自分の立場を第一で行動しているから。決してこちら側の意図を汲んでいるわけではないからだ。損保会社も弁護士も、最終的に守りたいのは自己の利益だ。損保会社は慰謝料が高額になって欲しくないし、弁護士も和解されて離婚訴訟費用が入らないことはなんとしても避けねばならない。

岡田斗司夫の件でも、高須医師が広告宣伝費を出してくれるか、出さないにしても対談原稿を掲載させてくれるかが問題であり、どちらもダメだったとしたら、せめて新潮社側が火の粉をかぶらないようにしたい、というのが新潮社の意思であっただろう。岡田斗司夫が最終的に高須医師に恨まれようがどうしようがどうでもいいのである(と言うと、新潮社の後藤氏にやや申し訳ないが)。

「会って話をしたい」
などと凄む相手はたいてい輩の類なので、その誘いにホイホイのらないことは大切だ。しかし事件の加害者となったりこちらに非があって離婚を進めたい場合は、やはり一度は会って話すべきだろう。心から謝罪をして、それでも納得しないならば、そこから第三者に間に入ってもらえばいいのだ。



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