2014年12月2日火曜日

「雪の元」「オロナイン」……家庭の常備軟膏といえば

子供の頃、我が家の場合は、ケガをしても火傷をしても、しもやけになっても虫に刺されても、母が塗るのは「オロナイン」と相場が決まっていました。

今ほど薬の種類も豊富ではなかった時代。塗り薬などは風邪薬ほど気を使いませんから、どの家でもたった一種類の万能薬で間に合わせていたものです。

後になって知りましたが、家庭によってどんな塗り薬を常備しているのかは様々のようです。

今日は、私が聞いた各家庭の万能塗薬について紹介しようと思います。


雪の元

北海道や奈良の人々にとっては、これが家庭の常備薬だそうです(私は友人から話を聞くまで、名前を知りませんでした)。

「雪の元」のメーカー本社は奈良にありますが、北海道では日曜日に放送する「笑点」のスポンサーを長年やっていたために、北海道の人にとって馴染みのある薬となりました。

虫さされ、蕁麻疹などに効くそうです。


オロナイン



子供の頃はオロナインが苦手でした。油でベタベタするので、肌に塗られた箇所に誤って触れると、すぐに手が汚れるからです。

ところがこのオロナイン、実は大変な優れものだそうです。薬効成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩液は抗菌効果が高く、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を防ぎます。だから、火傷にも傷にもニキビにも、これを塗れば治るのですね。

最近はオロナインで鼻の角栓を根こそぎ取る方法でも脚光を浴びています。

★ 鼻の角栓が引くぐらい取れるという「オロナインパック」のやり方


ニベア



オロナインと同じように定番だったのが、このニベア。どのご家庭でも一時期、常備していたのではないでしょうか。

何が凄いかと言えば、高級化粧品として知られている「クレームドゥラメール」と、成分がほとんど一緒だということ。

NASAが開発したという高級化粧品とほぼ同じ成分のものが、500円ほどで買えるのなら、こんなにお得なことはありません。

★ 「ニベア」を超高級クリーム「ドゥ・ラ・メール」に変えるテクニックまとめ

ニベアを肌に塗って寝る、という肌パックが以前大流行しました。乾燥肌によく効くようです。


メンソレータム/メンターム

メンソレータムはロート製薬の製品でして、小さな看護師のマークで有名です。

もともとは、名前の似ている「メンターム」を作っている近江兄弟社が、メンソレータムも作っていたのを、ご存知でしょうか?

メンソレータムは、アメリカのメンソレータム社が開発した、ワセリンとメンソール(ハッカ)を主原料とする消炎剤でしたが、メンソレータム社からライセンスを受けて近江兄弟社が日本でも製造販売を開始しました。

ところが近江兄弟社は、資金難から後年ロート製薬に製造販売権を売却。ロート製薬はアメリカのメンソレータム社を買収して、メンソレータムの唯一の正式なメーカーとなりました。

ところが近江兄弟社は、メンソレータムを製造していた設備をそのまま流用し、成分もほぼそのままのメンタームを製造、発売。今に至ります。……少しセコいですね。

肌荒れ、あせもなどに効くそうです。


タイガーバーム

日本ではあまり有名ではありませんが、東南アジアでもっとも知られている軟膏は、このタイガーバームでしょう。

東南アジアは御存知の通り、マラリアなどの深刻な虫害に悩まされてきました。その人々から虫さされによく効くとして圧倒的な人気を誇っているのがこちらです。主成分はメンソールでして、臭いもメンソレータムと似ています。実際にタイガーバームを使ったことがありますが、メンソレータムにそっくりでした。


赤ちん

赤ちんの正式名称はマーキュロクロム液です。同じ消炎剤であるヨードチンキが茶色なのに、これは赤色なので通称が「赤ちん」となりましたが、ヨードチンキとは関係ありません。

昔は保健室などには必ずあったはずです。ところが今はほとんどみられなくなりました。

実はこれにはわけがあります。その成分である有機水銀二ナトリウム塩化合物の製造過程で水銀が出ることや、成分である水銀が体に悪いのではないか、という声が相次いだために、多くの国で製造を禁止しているのです。日本でも1973年頃に、国内製造は禁止となりました。

でも、今でも治りが早い、としてファンが多いので、原料を輸入して売られているようです。


 

 

白紅(しろべに)


最初に北海道の「雪の元」を紹介したため、最後には九州最南端の鹿児島でのみ有名な常備薬「白紅」をご紹介しましょう。

これ、鹿児島の人ならばほとんどの人がご存知でしょう。塗ると体温が暖かくなり、汗が滝のように流れます。風邪をひいたら背中に塗って治すのが、鹿児島の人々の風邪の治し方です。

あまりにマイナーなので、アマゾンでは売っていません。代わりに白紅を扱っている丸一製薬株式会社の写真をご紹介しています。

本商品の購入は、下記ページよりお願いします。

★ 鹿児島 丸一製薬株式会社


ちなみに、私が今一番信頼しているのは馬油ですが、紹介する時間がないので、その紹介はまた今度。






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