2014年11月3日月曜日

石川大我の告発にはやりようがあったのでは

東京都豊島区選出の同性愛者であることを公言している石川大我区議が、差別的言動に遭ったというニュースに違和感を感じています。

同性愛者を公にしている豊島区議の石川大我氏が、同じ会派の区議からセクハラ発言をされたと訴えたツイートが話題になっています。性的マイノリティーへのセクハラ、それが議員同士の間で問題になったことで注目を集めているようです。
告発したのはゲイが常日頃感じている人権侵害を白日のもとにさらすためでしょう。でも、敵の自民党ならばともかく、同じ会派の同僚区議への対応として、今ひとつ釈然としません。

これまでこの同僚から、何度も似た言動をされていたのだろうかと思い、調べてみましたが、そのような石川氏の主張は(今のところ)見当たりません。その場を謝罪させて収めるわけにはいかなかったのでしょうか。あるいは一度警告して、それでも同じ過ちを犯した場合は告発したりするとか。

ところがいきなり大衆へと訴えてみせたのは、彼のスタンドプレイのように思え、やや身勝手な印象を受けました。

「俺を舐めるなよ」
と警告する意味では大変効果的でしたけれども、威圧的なものを感じて嫌な気がします。同じ会派の仲間を、仲間として認めていない、というか、ゲイの権利拡大のためには、仲間の失言でも容赦しないというか。

異性愛者が同性愛者を嫌悪するように、同性愛者も異性愛者を嫌悪すると聞いたことがあります。
「女に愛情を感じるなんて、気持ち悪い……」
石川氏にとっては、同性愛者ではない彼は、所詮仲間ではなかったのかもしれません。


~追記~
……と考えていたのですが、そのあと考えが変わりました。
会派に属していたとしても、区議は会社員とは違います。有権者の代表として、冷徹に目的を達成していくための行動を取っていくことが必要でしょうし、そのためにはまず、仲間に対して厳正な対応をとることで、敵にも睨みをきかせることができるようになるはずです。特に自民党に、この種の主張への反感の持ち主が多そうですから、なおさらなのかも。


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