2014年11月26日水曜日

いろんな事実が出てくるものだ 「#どうして解散するんですか?」と入試不正疑惑

一昨日「#どうして解散するんですか」という大学生が小学4年生を装って作ったサイトについて言及しましたが、その事件が急展開を迎えています。

★ 【AO入試ビジネスの闇】小4なりすまし慶応生青木大和「NPOのスタッフ全員がAO入試で合格!」

上記記事によれば、この問題を起こした男性の友人らしき人物(たかお@o_takao104)がTwitterで、
いま話題の誰かさんの慶應法学部およびSFCのAO入試のための自由記述つくったの僕なんですけど、規約違反とかで慶應の合格取り消しにしてくれませんかね?お礼すらないどころか塾では彼が作ったとして掲載したらしいからねにもってる(´・_・`)
返信 リツイート お気に入りに登録 2014.11.22 23:00
と発言。青木氏が入試で不正を働いたのではないか、という疑惑が出てきたのだそうです(現在この発言は削除、いや、アカウント自体がなくなっています)。

上記の発言の中に出てくる塾とは、「AO義塾」という東京都渋谷区は代々木にある慶応大学のAO入試に特化した塾のことです。そして青木氏が代表を務める「僕らの一歩が日本を変える」という団体が、この塾の生徒の実績アップに利用されていたのではないか? と上記記事は指摘しています。

AO入試では、社会的な奉仕活動やその他の社会活動を通し,その成果や業績が認められていることを出願資格の一つとしていますが、社会活動の実績など、高校生がそうそう簡単に作ることはできません。ところが「僕らの一歩が日本を変える」では、国会に高校生100人を呼んで討論会を開くなど、全国規模の催しをたびたび主催していました。

★ 【学生】海江田代表が「僕らの一歩が日本を変える。高校生100人×国会議員vol.4」に参加
「僕らの一歩が日本を変える。高校生100人×国会議員vol.4」と題する討論会が27日国会内で開かれ、全国から集まった100人の高校生が国会議員らと「権利」「教育」「オリンピック」「社会保障」など多様なテーマについて討論した。
実績を簡単に作ることが出来る……全国規模の課外活動実績製造システムとして、「僕らの一歩が日本を変える」という団体が機能していたとしたら、これはたしかに大きな問題です。

現在、この団体がフェイスブックに載せていた団体ページは、閲覧不可となっています。

たった一つの過ちから、こんな問題にまで発展していくとは思っていませんでしたので、少々驚いています。20歳の若者のちょっとしたミスです。真面目そうな青年ですから、過去に妙な事件を起こしてはいないでしょうし、この事件はこれ以上進展しないだろうと思っていたものですから。

「入試制度が諸悪の根源」
などと公言する方もいらっしゃいます。実際、大学入試のせいで高校時代に疲弊したとか、青春を浪費したとか精神疾患を発症したという話は、20年前までは腐るほど聞いていましたので、受験地獄の緩和に多くの人が賛同したのも分かります。それから一芸入試など、様々な取り組みが各大学で行われ、今ではAO入試を実施する大学は大変多くなりました。



ところがそれなりに公平だった受験制度に比べますと、試験官の恣意的な判断が大きく作用するAO入試は、インチキの温床となる可能性が極めて高いと、以前から問題点が指摘されていました。今回の事件は、その指摘が決して的外れではなかったことを示唆しています。

今年初めから騒動の的になった早稲田大学の小保方晴子氏もAO入試組の一人。彼らがこう、次々におかしな騒動を引き起こしているのを見ますと、やっぱりAO入試自体に問題があったのではないか、と思われるのも仕方ありません。

AO入試組の学力に問題があるのでしょうか? いや、彼らの学力は入試組とくらべても遜色ない、という北海道大学での調査結果などがあるので、そうとも言い切れません。

ただ、学力やコミュニケーション能力は抜群でも、コツコツと何かをおこなうことを、ともすれば疎かにしがちなのかもしれません。アピールしたもの勝ち、結果が一番大切、という価値観は、過程をおろそかにすることにつながっていきます。そして杜撰な行為を途中でしでかしてしまうのです。結果が良くても、それが致命傷となることがあることも知らず。

「李下に冠を正さず、瓜田に履を納れず」
という言葉があります。

スモモの木の下で冠の傾きを正すようなマネをしてはならない。なぜならスモモを盗もうとしていると思われるから。
用もないのに散歩などで瓜畑に踏み入れてはならない。瓜を盗もうとしていると疑われるから。

という意味です。

青木氏やTehu氏など、彼らの社会を良くしたい、という志は純なものだったのは間違いないでしょう。ですが、それなら彼らが関わる団体への利益誘導となる可能性を極力排除して欲しかった。

「僕らの一歩が日本を変える」
という団体には、自分が関係するAO塾の高校生以外から集める、せめて、国会で討論する100人にはAO塾関係者を入れない、などしていれば、AO入試の実績作りにNPO法人を利用しているなどと疑いを持たれることもなかったはずです。

また、Tehu氏が電通のインターン(学生が企業で研修を受ける制度)だったことも暴露されていまして、こうした彼らの行動のすべてに、電通がからんでいたのではないか、という疑惑まで報じられています。

それにしても、彼らはネットでの炎上を甘く見ていました。
「炎上すれば大勢の人に自分たちのことを知ってもらえるから、ラッキー」
程度に考えていたのでしょうが(イケダハヤト辺りが煽ったせいです)、炎上が飛び火して、自分の関わるものすべてが焼かれてしまう危険性を知りませんでした。

それなりに地位のある社会人ならば火消しも出来るでしょうが、そうでない一般人は、炎上することはこのように大変危険だと、わきまえねばなりませんね。

火遊びはほどほどに、ということです。

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