2014年11月1日土曜日

地球は温暖化でもなく寒冷化でもなく「不安定化」する

冬がやってきました。

10月になり、冷え込む日が多くなりましたが、もう11月です。私の住む東京都内では雪の気配はまだみえません。しかし北海道ではひどいことになっているようです。
ひところ地球温暖化が騒がれていましたが、御存知の通り、冬の冷え込みはここ数年ひどくなる一方です。これは世界的な現象で、欧米では記録的な寒波が毎年のようにやってきています。今年1月のニュースでは、
3日から8日にかけて、米国民の半数近くに当たる約1億4000万人がマイナス17度以下の気温を経験することになる。 
などと報道されたのをご記憶の方々もいるでしょう。地球でももっとも住みやすい場所であるアメリカに住む人々の多くが、マイナス17度を体験するだなんて!

この原因を、氷河期到来に求める人々がいます。もともと地球は約10万年周期で氷河期と温暖期が交互に訪れます。温暖期は約1万年ほど続き、そこからゆるやかに氷河期へと進みます。そして現在の温暖期は、もう11,000年続いているので、いつ氷河期へ向かってもおかしくないのです。

★ 地球は氷河期に突入した

ただ、人類が化石燃料を大量使用したために大気中の二酸化炭素量が増加しているのは事実。二酸化炭素濃度が上昇すると温室効果が発生します。気温が上昇し続けます。

そして海面が上昇し、南洋の島国が高潮に襲われ、国土が蝕まれ続けているのもまた、事実なのです。

果たして地球は温暖化へと向かうのか、それとも寒冷化へと向かうのか?

ここ数年の猛暑と厳冬の幅の揺れを観察して、私は最近思うのです。これは、どちらかに偏っているのではなくて、同時進行しているのではないかと。

想像してください。水を入れた鍋を、下から火であぶり、上から液体窒素を流して冷やせば、鍋の中の水は常温のままとなるでしょうか? 均衡状態を保つのでしょうか?

そうはならないでしょう。答えは多分「不安定化する」です。

冷やされたり暖められたり、急激な状態変化が内部では繰り返されます。決して均衡状態とはなりません。密閉した中で急激な温度変化にさらされると、下手をすると爆発するでしょう。地球は開放系なので爆発することこそありませんが……。

猛暑が増え、台風も大型化するなど、温暖化は間違いなく起こっています。また、太陽の黒点活動が少なくなるなど、寒冷化に進む懸念もこのごろ増えています。両者を示す材料はますます増えていくからといって、どちらかの陣営に与する必要はないでしょう。両者が同時進行して不安定化する未来を暗示しているだけなのですから。

今後世界中で、記録的な気候変動が増えていくのは間違いありません。

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