2014年8月20日水曜日

「性的産業には関わるな」という年上の声を聞け

世の中には、青少年にとって真に有害となる考え方がある。

その主張には説得力があるから、人生経験の浅い青少年が思わず騙されてしまう。

しかし致命的な誤りがあるから、それを信じた数%の若者はあとで、死ぬほど後悔する、といった考え方だ。

★ 凡人が楽して金を稼ぐ方法は、ぶっちゃけいくらでもある
原資が多ければ多いほど、それを運用すれば小さなリスクで大きなリターンが得られることは経済学者によって証明されている。
実際、楽して稼ぐ方法は存在するからだ。
では、どうすればいいのか。
それは「人が嫌がる仕事」をすること。つまり「社会的評価の低い仕事をする」ということだ。
例えば、風俗店の経営は誰もやりたがらないので大した能力も才覚もなくてもべらぼうに稼ぐことができる。
情報商材の販売などもそうだろう。こうしたビジネスは原価がほとんどかからず、インターネットによるレバレッジを効かせやすいため、とてつもない利益率を実現できる。
もしあなたが本当に楽して金を稼いで、かつ他者による承認で幸福になりたいのであれば、まず「人が嫌がる仕事」をしてなるべく早く原資を貯めることだ。
そうした後でその原資を手堅く運用する。世界経済に連動するインデックスファンドでも買えばいい。
ブログの筆者は、風俗店の経営や情報商材の販売を若いうちにやって、大金を早めに稼ぐべきだとけしかけている。善行を積むのはその後でいいではないか、と。

この手のアドバイスが、ときどき世の中に転がっている。それを語るのがある程度年齢を重ねた大人ならば、大変不誠実な言動だ。大人たちの持つ常識、倫理観を理解しながら、それを隠して若者たちを騙そうとしているからだ。

若者は、まともな大勢の大人たちの持つ、性的産業に対する嫌悪感を理解できていない。

風俗産業に関わっているのは、まともではない人間が比較的多い。お金にルーズだったり、精神的に病んでいたり、性格が破綻していたり、暴力団関係者だったり、犯罪予備軍だったり、暴力的だったり。そこにいると、彼らと関わる可能性が高くなる。

幸せな家庭を築くと、それを壊す可能性のあるものから極力距離を置こうとする。そうすると、過去に性風俗に関係していた人間と交友を持とうとは思わなくなる。他にも人間は大勢いる。なにもそんな人間とつきあう必要はないと、段々と考えるようになる。

また、性的産業に対する嫌悪感は、世界的なものだ。

イスラム文化圏で、
「私は過去に性風俗産業に従事していました」
と告白してみればいい。あるいはそれがバレたとしたら。少なくとも、社会の中間層以上の人々からは、総スカンを食う。アラブ社会でまともな社会的地位を築くことはできないだろう。

欧米ではどうか? キリスト教文化圏、特にプロテスタント文化圏では、性的産業への反感がとても根強い。日本のように風俗店が軒を連ねる光景はアメリカではほとんど見られない。彼らにとって、それは売春は大変下品なものであり、生理的な嫌悪感の対象となる。

大阪の橋下市長の、性風俗業を肯定する一連の発言に、欧米で共感を示した人がいるだろうか? 彼の言動は、反感しか買わなかった。日本以上に、性風俗業への目は厳しい。

若いうちは、大人の価値観に反発を感じるものだ。
「性風俗業が、なぜいけない? 過去の経験を新しい人生に活かせばいいじゃないか」
「職業に貴賎はない。誇りをもってする仕事をなぜ軽蔑するんだ?」
「彼や彼女も同じ人間じゃないか。基本的人権を尊重しろ」

こんなことを考える若者は多いことだろう。私もそうだったから分かる。
そして、今はそうではなくなったから、若者たちの多くがいずれ、性風俗業への嫌悪感を持つであろうことも理解している。

年をとった人間は保守的になるとよく言うではないか。すべての人間が年をとる。あなたも、あなたの周りの友人たちも。

風俗店をもしもあながた経営していたとする。若いうちは、友人たちはあなたを許容するかもしれない。しかし、年を取れば、昔の友人は少しずつ、あなたから離れていく。関わりたくないからだ。そして、友人のいなくなったあなたの周りに集まるのは、世の中で憚りあるようなタイプの人々ばかりとなる。

それに今は情報社会だ。あなたの履歴は電子化されて、永久に残り、手軽に情報は売買される。将来「ばれる」可能性は、現代では驚くほど高い。

性風俗業に従事していた人々が、将来大勢の人々から承認を受ける? 逆だ。一生、
「いうなりゃ、あれらはおめこの汁で飯食うとるんで」
と言われ続け、どんなに努力しても名誉を挽回することは少ない。ハードルの高さは、若者の想像を絶するだろう。それがどれほど困難か、年をとってみて、初めて分かるのだが、それではもう遅い。

上記ブログのような記事を鵜呑みにして、性風俗業に飛び込んでカネを貯めよう、などと安易に考えないで欲しい。

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