2014年1月21日火曜日

カタカナ書きの効用

漢字や平仮名でメモ書きする人が多いようですが、カタカナで書いてみると、随分と速いものです。

昔からカタカナより平仮名

軍隊で使われていた文書、あるいは明治から戦中にかけて書かれた文章にはカタカナが多用されているために、昔はカタカナがメジャーだと思っている人もいるようですが、そうではありません。

江戸時代以前の文章にはカタカナと平仮名が混在しているものの、平仮名がやはり、多いのです。「~ハ」など、助詞にはカタカナを使用します。でも、漢字以外のカナ部分が全文カタカナで書かれることは例外的でした。

カタカナの隆盛は、明治から昭和初期まで一時期くらいなのです。

本来、カタカナはどのような場合に使われていたのでしょうか。実は、カタカナは速記用に作られた文字だ、という説があります。

宣命体で使われていた

「宣命書」と呼ばれる文章があります。平安時代、天皇の口頭の命令を書き記されたものです。天皇の書いた下書きをそのまま書き写せばよさそうなものですが、そこは格式張った宮中のシステムですから、どうしようもありません。

最初は万葉仮名と呼ばれる音を当てた特定の漢字を利用していたようですが、何しろ話し言葉を書き記さねばなりません。より簡単な平仮名を利用するようになり、そしてより画数の少ないカタカナが使用されるようになったといいます。

カタカナは平仮名よりも画数が少なく、直線が多いので、走り書きしやすいのですね。

難点は、視認性に劣っているところでしょうか。線のちょっとした角度で文字同士を区別しているため、「ツとシ」「クとフ」「ソとン」などの紛らわしい文字を見分けるのがやや、困難です。でも、書くのは圧倒的に早いのです。

カタカナは擬音用だけ?

ところが、普段カタカナでメモ書きしている人、とても少ないですね。

その理由は小学校で、
「カタカナは、欧米系の言葉や擬音語を書き表すときのみ使用すること」
という教育を受けているからでしょう。

でも、メモ書き程度なら自由に使えばいいのに、子供の頃の教育の影響が無意識に及び、カタカナを使うことを躊躇しているようです。便利なのに、メモ書き程度なのにカタカナで書いている人が少ないのが、その証拠です。

有効活用しよう

本来はメモ書き用に考案されたものだとしたら、それ用に使わず、有効活用しないのはもったいない話です。

もっとも、このような宝の持ち腐れは、案外私たちの身の回りに多いものですが。

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