2013年9月25日水曜日

哲学・思想的要素のあるアニメ(覚書) 下

さて、それでは昨日の記事の続き。
7.Ergo Proxy
Ergo Proxy Blu-ray BOX [初回限定版]
世界観も判るのはかなり後(メガゾーン23・ザブングル・ガリアン等が近いかもしれませんが、語る視点が残されて再生させる側)、その核心は驚きのクイズ回で語られる上に、どんでん返しは最終話でと、綺麗に纏まっています(最終話をみて、また1話を見ると新たな発見があるのはスルメのような感じで、最近ですとシュタインズゲートや魔法少女まどか☆マギカ等でしょうか)。

8.パプリカ
パプリカ [DVD]
基本中の基本なのにまだ観ていない(泣)。今敏監督の作品で、多分ハリウッドの「インセプション」に大きな影響を与えている。インセプションがこれまた面白かったので(これを観て私はコマを買った。詳しくは以前の私の記事"回転(中) 女性を口説く、知られていない方法"を参考のこと)、元ネタを観なければ。
内容は原作とはまるで別モノです。ですが、筒井康隆さんの独特のケレン味や五七調の台詞など、あの文章から滲み出す世界観がきっちりと息づいています。同年公開された『時をかける少女』も大傑作だと思いますが、筒井康隆さんらしい作品、という意味ではこちらが上かと思います。

9.ノエイン もうひとりの君へ
ノエイン もうひとりの君へ DVD-BOX
最新の量子論をもとにして創られたタイムパラドックスを扱った作品らしい。タイムパラドックスをネタにした作品にハズレ無し、とよく言われる。実際、タイムトラベラーが登場する作品をいくつか思い浮かべても、どれも秀作だった。

……ということは、この作品も面白いのであろう。
SFアニメの傑作です。いや、アニメに限らなくても第一級のSF作品でしょう。
量子力学の「不確定性」と「未来の選択」を結びつけたテーマが、みごとに全ストーリーに構成されています。それでいて、そんなことを考えなくても存分に楽しめる作品でもあります。ストーリーも、作画も、音声も。

10.RD潜脳調査室
RD 潜脳調査室 コレクターズBOX 1(3枚組) [DVD]
題名から想像するに、人間の脳に入り込む作品なのだろう。夢枕獏の「サイコダイバー・シリーズ」だとか、先述の「パプリカ」や「インセプション」などいろいろな作品があり、どれも面白いので、これもまた面白いのであろう(タイムパラドックス者と同じ連想だ)。
 この物語は活発なアナログ少女ミナモと、心は30歳の浦島太郎の老人が、毎回起こる様々な事件を解決するアニメです。
 子供であるミナモと大人である波留の年齢から来る物の見方の違いが物語を深い物にしていて絶妙です。

11.UN-GO
UN-GO 第1巻 初回限定生産版Blu-ray
感想を読むと、綺麗に最後がまとまった完璧な作品、などと高い評価が多い。設定がしっかりしていてブレない、とも評価されているので、質もいいのだろう。
UN-GOはいいぞぉ
「人の心の『真実』」というテーマについて様々な例を提示して視聴者に考える取っ掛かりを示してる
とまとめサイトで評価されているから、これは一度観てみたい。
本作は文豪、坂口安吾が手がけた「明治開化 安吾捕物帳」を原案に、大胆なアレンジと解釈を施したアニメ作品です。ジャンルは探偵モノ、という事になります。
敗戦探偵 結城新十郎が、謎の美少年アシスタント 因果と共に巻き起こる事件に立ち向かいます。
とあるから、探偵が主人公のミステリーらしい。とすると、「PSYCHO-PASS」が好きな人なら面白いと思えるのかも。

12.風の名はアムネジア
風の名はアムネジア [DVD]
原作は中学生の頃に読んだ。菊地秀行の作品にしては珍しく、いやらしい描写が少なかったので、当時潔癖少年だった私にはとっつやすく、何度も読み返した。素敵な余韻を残す作品だったと記憶している。

菊地秀行は作品間で共通する登場人物がよく出てくることで知られているけれども(魔界医師メフィストとかね)、『風の名はアムネジア』では珍しく、他作品とのクロスオーバーがない。

これ、アニメになっていたのか。今度観てみねば。
菊池秀行原作のSFを映像化。
足腰のしっかりした絵作りは流行りすたりを越えて魅力を放つ。
印象に残る美しい画面多数。
せつないけど透明度の高いきれいな印象、後味。
小説のそれをきちんと再現している。

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