2013年9月1日日曜日

彼女を作るための方法 20代なかばまで一度もつきあったことがいない人向けの超初級編

(今回の記事は、女性向けに書いたものではない。一度でも彼女がいた人に向けて書いたものでもない。彼女はいつでもできるがただ作らない方向けに書いたものではない。本当に、超初心者向けに書いた記事なので、上記に一点でも当てはまる方々は読まない方がいいだろう。読むのは時間の無駄である)

世の中には「彼女を作るための方法」はゴマンとあふれている。これは比喩ではない。ダブルクォーテーションマークでくくって、"彼女を作るための方法"で検索すれば、本日現在で149,000ページがヒットする。50,000よりももっと多くで、彼女を作るための方法が述べられていることになる。

ところが、そこに書かれていることは、本当のビギナーにはレベルが高すぎるように思う。

彼女がなかなかできない人間――それも、一度も彼女ができなくて20代の半ばに差し掛かったような人間にとって必要な知識は、そんな高度なことではない。もっともっとレベルの低いことだ。

そんなことを、スタ丼を一人で食べながら、目の前で、
「彼女が欲しい~」
と嘆いているお兄さんを見ながら思った。それは、十数年以上前の私の姿だったからだ。

これから書くのは、彼ら……超初心者向けに書いた、彼女を作るためのレベルの低い話である。

1.その汚いクセを直せ
「無くて七癖、あって四十八癖」という言葉を聞いたことはあるだろうか。生きていれば、人間が歪む。歪んだ仕草がクセである。クセが無い、という人でも7つくらいあるし、「ある」と自覚しているような人間にいたっては、何十とあるものだ、という意味である。

モテない人間は、一度、自分のクセをひと通り洗い出してみた方がいい。女性と一度もつきあっていない男性は、どこかしら歪んているし、その歪みはクセとなってあらわれているからだ。
  • 独り言を言う
  • 咳払いをする
  • 鼻くそをほじる
  • 鼻毛を抜く
  • 耳をほじる
  • 爪を噛む
  • キョロキョロといろいろな方向を見る
  • 動作が落ち着かない
  • 歯の間のゴミを爪でこする
  • 頭をかいてフケを落とす
  • 眉毛を抜く
  • 貧乏揺すりをする
  • 妄想ばかりして、ボンヤリしている
……と、とにかく、妙なクセが何かしら見つかることが多い。これらには、同性同士ならばあまり気にならないが、異性からは大変嫌われるものが多い。

だが、母親以外の異性と普段接しないものだから、注意されない。そのうちにこの手のクセが、染み付き、無意識の内に出てしまう。

モテない人間は、この手のクセの持ち主が非常に多い。

私の学生時代の友人は普段まともなのに、指をしゃぶるという癖があった。おもいっきりしゃぶるのではない。考え事を始めると、右手の親指を唇に当てる。長考するうちに、指の先端がいつの間にか口の中に入っているのだ。その先端をなめるために舌が往復しているのが、頬の動きで分かる。

たぶん、他人に見られていることに気づいていないのだろう。でも全て見られているんだけどね。

数秒で終わり、あとは素知らぬ顔で手を下におろす。最初は、
(きたねぇなぁ、こいつ)
と思いながら敬遠してそのクセを眺めたが、数回会ううちに気にならなくなった。同性というのはそんなもんである。

ところが女性にとっては、論外である。幼く見えるし、何より不潔だ。女性はその手で自分が触れられるのではないかと思って、嫌悪感を持つ。好きになってもらう前に嫌悪感をもたれて、どうする。

身体を掻くクセのある人もいる。身体を掻くと、細かな皮膚の皮が周りに飛び散る。光のあたり具合によっては、はっきりとフケが宙に舞い散る様子が確認できる場合もあるので、絶対にやめた方がいい。

2.美容室で髪を切れ
モテない人間には、美容に気をかけることをバカにするところがある。

だが、上手い人と下手な人が、美容師には存在するということを覚えておいた方がいい。
「なに、当たり前のことを言っているんだ? 自明だろ?」
という人、持てない人間の思考法をよくわかっていない。

美容に関心のない人間は、髪型の良し悪しが、からっきし分からないのだ。自分が理解できないものは、見えなくなり、存在しないと思ってしまう。

でも、じっくりと考えて欲しい。これだけの美容師が、生計を立てているのだ。それだけ大きな業界であり、高級な美容師店の経営が成り立つのは、その美容師の腕が明らかに異なると、女性が認識しているからなのだ。それだけ奥が深い業界なのだ。

だから、認めて欲しい。あなたには区別のつかない微妙な髪型の違いを、分かる人は分かるということを。そして多くの女性はそれが分かるのだ。

……ところがこれだけ言っても、近所のQBハウスでいいじゃない、と思っている人は千円で髪を切る。そして、
「ほとんど変わらなじゃないか」
と思う朴念仁だから、女性の気持ちすら分からない。

これまで一度も彼女のいなかったあなたは、その他にもモテない要素がてんこ盛りなのだ。だからせめて、髪型くらいには気を使おう。意中の女性に話しかける前には、2,000円以上のところで髪を切っておこう。

3.最低限の筋肉はつけておけ
最低限の筋肉がないと、どうしても疲れやすくなる。よって、背筋を曲げてダラっと座ったりといった妙なクセがついてしまいやすい。肝心の動作も鈍く、それが愚鈍な仕草につながる。

いきなりやせることも、いきなりマッチョになることも無理だろう。そんなレベルの高いことをここでは要求しない。だか、せめて腕立て10回できるほどの筋肉は、つけておくべきだ。

4.でかいカバンに物を詰め込むのをやめろ
モテない人間に限って、やたらと大きなカバンを毎日持ち運ぶ。その中には様々な自分にとっての"必需品"がたくさん入っている。多分、以前その品物がなくて困ったことが何度もあったので、二度と困らないように、たくさんの物を日常的に持ち歩いているのだろう。

でも、そういうところを女性はよく観ている。そして、あなたのことを、
「この人、計画性がないのね」
と判断する。

そうなのだ。普段計画性がなく、予測能力が低いために、何に困るのかが分からないのだ。先読みできない人間がモテるわけがない。

私の友人は、以前大きなカバンに詰め込めるだけ詰め込んで持ち歩くのを常としていた。そうしないと不安だったからだ。

肩口からまるでカメラマンが持つような黒いカバンをかけて、毎日のように登校する友人の姿は無様だったが、本人にその自覚がまったくなかった。……まあ「友人」として話す場合はたいてい自分のことなんですけどね。

5.風呂に入れ、歯を磨け、鼻毛をそれ、皮膚がテカってたら油を取り、乾燥していたらクリームを塗れ
好きな人に会う時は、最低限の身だしなみくらい、気をつけよう。それができていない人があまりに多い。自分が不潔ではないか、という疑いを常時持っていると病的だが、一度も持ったことのない場合は、すでに臭い。

一度反省することをお勧めする。

肩口にフケがたんまりたまったスーツをいつも着ていることにまったく気づいていないとか、カバンにジュースをこぼしたシミがついたままだとか、そんな初歩的なことに気づいていないことが案外多いものだ。

6.普段の自分を見せるな
上に書いたとおり、「不潔」を何より女性は嫌う。でも、バカな男は、
(俺は普段、不潔にしている。女性に会う時だけ清潔にしてしまうと、普段の生活を知った途端、嫌われてしまうかもしれない。だったら、最初から自分の普段の生活を見せてしまおう)
と考えて、好きな相手と会うときにでも風呂にはいらないままで会ったり、何日も着たままの服で会ったりする。

バカか。普段の生活のあなたに、魅力があるわけがないではないか。汚くても彼女でいてくれるのは、一度「好き」になってもらってからだ。一度好きになったら、多少不潔でも我慢してくれるどころか、掃除や洗濯さえさえしてくれる。

でも、それは「好き」になってからだ。普段の自分がモテることはありえない。

上記は極端な例だとしても、恋愛初期において、「普段の自分をみてもらおう」などと考える初心者、そこにこだわる者が多く、だから失敗することに気づかない。自分を飾ることに罪悪感を感じている人も多い。

もしもどうしてもそこにこだわるのならば、一度自分の心を見つめなおして、なにかのトラウマに縛られていないか確かめてみたほうがいいだろう。


以上である。

とにかくだ。彼女を作る前に、まずは女性全般に嫌われるようなものを、できるだけ排除することが必要だ。まずは、そこから始まる。

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