2013年6月20日木曜日

子供は紐でつなげばいい

小さな子供を紐でつなでいる人に違和感を覚えるという記事を読んだ。

★ 「リード」をつけられて歩く子どもをはじめて見た

これに関して、紐を子供につけている親を批判するコメントが案外ある。
私の友人にこのことについて尋ねると、やはり否定的な意見で、非常識だと思う、とのことだった。だが、この手の常識は、時代によって大きく変わるものだ。

たとえば、日本人は昔は、おぶい紐で子供を背負うのが一般的だった。
これが欧米人や欧米に留学していたような昭和初期当時の進歩的な女性からは大変不評で、
「まるで荷物のようだ」
「足がO客になる」
「子供の顔が見えないので子供の情緒が不安定となる」
などと批判をしていたらしい。

その手の批判を今ではあまり見なくなったのは、乳母車が普及したことと、便利な家電製品が増えて家事が楽になったことなどで、女性が子供を背負いながら忙しく働く必要がなくなったからだろうか。

ところが母におぶわれながら育った我々の世代にとっては、母の背中におぶわれていた経験は、それほど悪いものではない。母の体温を感じながら、肩越しに、普段見ることのない高い場所から世の中を見渡せるあの感覚は、悪くなかった。

荷物のように見えようが、おぶわれた子供たちにとっては、それは甘美な記憶。外野には分からない心地よさがあった(ただ、今ではドイツあたりでリュックのような形状で子供を背負えるかっこいいおぶい紐が開発され、アメリカ人の間でも子供を背負うのはそれほどおかしなことではないらしいが)。

翻って、子供を紐でつないで歩く話。あれもペットのように見えて不快感を覚える人が多いけれども、子供にとって見れば余計なお世話だろう。

親に手をつながれるのは嬉しいけれども、走り出したいときもあるし、親が近所の友人に出会っておしゃべりを始めたのに、手をつながれっぱなしで動き回れないのはそれこそ不快に感じるだろう。それに比べたら、紐に結ばれていれば、ある程度自由に動くことができるから楽なことこの上ないだろう。

子供は急に動き出す。少し目を離すと走り出す。大人がくぐれない隙間から道路に飛び出るのが大好きで、ほんの少し目を離しただけで突然目の前から消えることがある。

トラックの前に飛び出してひかれた後になって、
「あのとき紐でもつけていれば、引っ張っ手連れ戻したのに」
と後悔しても遅いだろう。

ときどき犬を抱きかかえたり乳母車に乗せて運ぶ老女を見かける。あれも、
「うちの犬は自分の子供のように可愛いのだから、紐をつけて歩かせるなんて可哀想」
という意識から生じた行動なのだろうけれども、あれを見るたびにペットが哀れでならない。犬も自由に駆け回りたかろうに。

とはいえ、近所の目はうるさいし、中には「自分たちの常識が一番正しい」
と思いこんでいる人もいるので、余計なトラブルの元になるような真似もつつしみたいもの。

元記事を書いた方はNPO法人に勤めていて、そういう人でも違和感を感じないような方法がないものか。

ブックマークコメントによれば、日本では昔、子供の帯を長くして親が握っていたという。紐やハーネスでつなぐからペットを連想させるので、これが布だったら、見た目もが異なるかもしれない。たとえば兵子帯のような、軽くてふんわりした布がある。
大人・子供OK!! 豪華絞り 浴衣用 天使の羽 プチ兵児帯 (ピンク)
大人・子供OK!! 豪華絞り 浴衣用 天使の羽 プチ兵児帯 (ピンク)

これを子供の腰に結びつけ、その端を握ってみればどうだろうか。子供のちょっとしたアクセントになるし、何か言われたら「兵児帯を有効活用しています」とか言えば、年配の相手にも逆に好評かもしれない。

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