2013年6月27日木曜日

炎上や批判から生き残るために

ブログで岩手県立中央病院の対応に腹を立て、会計をすっぽかして帰り、事務員をいびったことを告白して大きく批判を受けた県議が自殺をしたそうだ。

★ 岩手県議:小泉氏死亡、自殺か 病院非難でブログ炎上
 25日午前5時ごろ、岩手県一戸(いちのへ)町平糠の大志田ダムの湖岸で、近くに実家がある小泉光男・岩手県議(56)=盛岡市北山2=がぐったりしているのを、偶然通りかかったいとこが発見、110番した。
この人の常識はあまりにズレていた。議員という立場で無賃診療という犯罪告白までしているのだから、批判されない方がおかしい。だが、何も死ぬほどのことはない、というのが大方の意見だろう。ただこれについては、精神医師が下記のような適確な分析をしていた。

★ 岩手県議さんの死について思うこと。
そもそも最初の病院でのリアクションといい、ちょっと通常から考えられないようなものがあります。怒りの沸点が低いうというか、被刺激性亢進というか。
双極的な傾向がもともとあり、炎上したことによりうつ転してしまい、そして最悪の結果を招いてしまったのではないか。
たぶんそんなところだろう。この人の感情の起伏は異常だった。何らかの精神的疾患を患っていたのだろう。だから、自殺という極端な反応を選ばざるを得なかったのだろう。

ネット上には精神疾患者のブログが数多く更新されているが、その手のブログが炎上の対象となることは、まずない。彼らをまともに相手にしてはいけない、という常識は、2chの住人でも案外持っている。けれども、小泉氏は「県会議員」という社会的地位のある人だから、まともな人だと皆が思ってその逸脱行為を責めてしまった。

これに対して、みなさん考えるところがあったようで、反省をしたり批判をした人々を逆に批判したりと、いろいろな意見が飛び交っている。けれども、これはしょうがないだろう。公職に就いている人、権力者は、批判に耐えなければならないというのは自由主義社会では当然のルールだ。犠牲を払ってでも、守る価値のあるルールである。彼への批判は適切であった。批判への対応ができず、死ねば済むと考えた小泉氏は政治家として下の下である。自殺した小泉氏がおかしいし、同情の念もわかない。

ところで、政治家にかぎらず、芸能人などの著名人には世間からのバッシングを浴びた人々は数多くいる。ある人は生き延び、ある人は表舞台から消え去った。その違いは何なのだろうか? いくつか、つらつらと考えてみた。

1.特殊技能がある
たとえば松田聖子。彼女ほど批判を浴びた芸能人女性はいないと言われているけれども、彼女には歌があった。今でも誰もが口ずさめるような流行歌を数多く持っていた。彼女へのバッシングは、その後の歌のヒットやディナーショー、コンサートの盛況でかき消されてしまう。たとえ批判を受けようとも、食いっぱぐれがなく、批判をはね飛ばせる成果を挙げられるものを持っている人は強い。人格に問題があるスポーツ選手が、スポーツで結果を出せば批判の声が霞むのも同じだろう。

2.カネがある
たとえば鳩山由紀夫だが、彼はどれほど馬鹿げた発言をしようとも、実家にバカのようにカネがあるから、彼が世界中を飛び回ることを誰一人、妨げることができない。ホリエモンだって、起業家としてたぶん大変な蓄財をしているだろうし、今でもメールマガジンでカネを稼いでいるから、批判の果てに見せしめのように逮捕されようとも、生活出来る。

3.所属する組織の力が強い
たとえばバーニングや吉本興業のような大手事務所に所属していると、稼ぎの多くは事務所に搾取されるとしても、何かがあったときに守ってもらえる。あるいは宗教団体に所属している芸能人なども、批判に強い。大手メディアから叩かれることは皆無、せいぜいネットで「そうかそうか」とつぶやかれる程度。もっとも組織は時に冷淡。炎上が激しくなると手のひらを返すこともあるので、安穏とすることはできないが。

4.ボスの力が強い
たとえば同じ未成年者への淫行を行なった同じ吉本興業のお笑いタレントなのに、極楽とんぼの山本は未だ芸能界復帰ならず、板尾創路は7ヶ月で復帰できた。ダウンタウンの松本という批判をかわせる強いボスがいたかどうかという点で、2人は大きく異なっていた。そのまんま東も、ビートたけしの門下じゃなけれはあそこまで生き延びることは出来なかっただろう。

5.神経が図太い
たとえばデヴィ夫人などは、自分を批判をする方が絶対的に間違っていると、心の底から思っているだろう。

批判などを受けて一番困るのは、ストレスが溜まること。天涯孤独のような気持ちになる。友人もよそよそしくなる。誰ともこの苦しみを分かち合えない。そのストレスにまず、打ちのめされるものだが、精神的に図太いと、その手のストレスを感じない。他人のことなんてどうでもいい、という割り切りが必要だ。気持ちの切り替えがうまくなくてはならない。叶姉妹などの神経の図太さは、見習いたいところだ。

6.無視できる
「溺れるイヌは棒で叩け」
ということわざが韓国にはあるそうだが、メディアや世間も、その手の底意地の悪さがある。所詮個人と大衆、物量が違うから、個人の力で抵抗出来るわけがない(出来るとしたら独裁者くらいのもの)。つまり、最初から勝負がついている試合なのだ。下手に抵抗してもなぶり殺しにあうだけ。

ところが攻撃されても徹底的に無視し、笑っていれば、攻撃する側は不安になる。
(もしかして、相手はまったく効いていないんじゃないの?)
これが一番の世間への攻撃かもしれない。最近だと、いくら批判をファンが繰り返そうともまったく聞く耳を持たなかった平野綾などがこの手法を取る代表格だろうか。

ただし、一芸を持っているために、批判を受け続けながらその世界で生きていけることが前提ではある。平野綾は「声優」という特殊技能があったが故に、コンスタントに声優として大きな作品に出続けることができたが、裕木奈江という女優は、テレビという批判に弱い業界にいたがために、彼女が無視をし続けようとスポンサーがそれを嫌い、テレビから閉めだされてしまった。その後、英語を学び演技を学び直すことで、日本のメディアの批判の及ばない海外へ舞台を移して活躍をすることとなるのだが。

7.愚直に同じ芸風を貫く
たとえばイケダハヤトやホリエモンは他人の嫌がるようなことを公言してたびたび炎上の的となるのだけれども、それでも同じようなことを何度でも繰り返す。次第に人々はそれに慣れてしまい、そして炎上の規模は少しずつ小さくなる。石原慎太郎は、他の議員ならば議員生命を終えてもおかしくない失言をいくつも行いながら、決して人気を失うことはない。昔からあの芸風で、今では大抵のことが許されるような立場にいる。そこまで行けば、もう炎上なんて怖くない。

8.愚直に反省を繰り返す
たとえば冒頭の小泉議員は、ブログをすぐに閉鎖してしまったそうだ。たとえばあの騒動の後でも彼がブログを閉鎖せず、反省の情を見せ、コメントした人々に、真摯に対応し続けたとしたら、どうだろうか? また、県立中央病院の関係者に、テレビに事前予告して訪問、テレビカメラの前で一人一人に謝罪していたとしたら?
「あそこまで反省しているのならば」
と、世間の同情を逆に集めていたかもしれない。

美川憲一は、昔覚醒剤使用が発覚して逮捕された。未だにそのことを蒸し返されるが、彼はそのたびに反省の弁を述べ、時には涙を流す。今、彼を昔のことで批判する人は、ネットですら、ごくごく少数派だ。

9.さらけだす
たとえば岩城滉一の自宅が借金のために競売にかけられた時に、批判をしようとしたマスコミに対して、
「俺は在日韓国人だから韓国系銀行から借りたんだが……」
と話し始めて、マスコミの批判の矛先があっという間に鈍ったことがあった。ホリエモンは逮捕前にヌードになり、AV嬢とからんでみせた。

自分の弱点でもなんでもさらけ出す。まな板の上の鯉状態になった時に、世間の批判者の矛先は、鈍るものである。ただ、死んだふりをしてクマに食べられることもあるので要注意。

10.断固として法的手段に訴える
たとえばスマイリーキクチは以前、ある犯罪に関係していたというあらぬ疑いをかけられて、8年間もの間、ネットで中傷を繰り返されていた。炎上や批判は時に長期にわたることもある。いったん批判を受け始めたら、それは死ぬまで何らかの形で続くと覚悟を決めたほうがいい。しかし、故なき批判が犯罪となりうることを、スマイリーキクチが地道な努力で明らかにした。前例があると警察も動きやすい。

また、たとえ本当のことであっても、度を越す批判へは、精神的被害を訴え、批判を載せているホームページを管理するプロバイダーへ抗議すれば、それなりに対処してくれるようになった。度を越す批判には時に断固とした抗議を行うことが必要だ。

11.炎上案件を投稿し続ける
橋下徹の浮気案件は、彼の政治生命を潰しかねないものだったと思うけれども、それに負けずに彼は様々な発言を繰り返すうちに、次第にそのことに誰も触れなくなってしまった。石原慎太郎を後援するユニバーサル(旧アルゼ)会長がフィリピンのアロヨ前大統領にワイロを送り、米カジノ規制当局が動くという非常に大きな国際問題が発覚した。「石原銀行」と呼ばれた新銀行東京の元執行役である丹治幹雄がその裏で動いている。この案件は、もっと叩かれるはずだったが、維新の会での様々な軋轢報道に、このニュースもかき消された格好だ。

維新の会は迷走しているけれども、どちらにとっても触れて欲しくない案件を隠すことには成功しているといえる。もっともこれも両刃の剣。慰安婦問題で不適切な発言をおこなった橋下氏は、それが原因で、ローカル政治家としてその政治生命を終えるかもしれない状況に陥っている。

以上となる。このサイトだって、なんらかの拍子に炎上することがあるだろう。気をつけたいものよ。くわばらくわばら。

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