2013年3月7日木曜日

6歳の性同一障害


日本では男と女の区別がそれほど強くないけれども、欧米では、男性は男性らしく、女性は女性らしくあることが、強く求められる。いわゆる文化の違いだが、日本では想像できないほど、その意識は根強く通底している。

そのこだわり、老人の偏見、抵抗感、保守派の主張などなど……欧米の人々の持つ男女観の固陋頑迷ぶりを想像したければ、日本の「上下関係」のに思いを馳せるのが一番てっとり早い。相手が自分よりも上か下かを瞬時に把握して、それに見合った行動を求められる……いわゆる「空気を読む」ということがどれほど私たちにストレスを感じさせるのか。そして、それでも何故それが、文化的に支持されているのか。ここを想像すれば、欧米人の男女区別に対する意識とその問題の根深さを理解できるのではないかと思う。

日本の人間関係のやるせなさにげんなりしている人は多いだろう。相手の立場が上だったら、いろいろと文句とつけつつも、最終的には必ずこちらから折れなければならないし、逆に相手の立場が下だったら、かなり図々しいことでも受け入れてもらえると信じて疑わない。私はこの手の文化が大嫌いだが、日本で何千年もの間に培われた文化なので、そうそう変わらないだろうというあきらめを持っている。

この悪癖の成立には、日本語という言葉が大きく影響しているというのが私の持論。文化人類学者や社会評論家が大勢、この手の説を語っているので、もちろん私のオリジナルではない。

欧米系の言葉は男性名詞と女性名詞の区別に厳しい。このことが、男女の別にうるさい文化を形作った。敬語や丁寧語の区別にうるさい日本語が、上下関係にうるさい文化を形作ったのと同じように。この考え方には、たしかに納得できるものがあるように思う

たとえば韓国も日本と同様に、敬語が発達しているという。だからだろうか、上下関係は日本と同じように厳しいという。

フランス語やイタリア語などに比べれば、男性名詞や女性名詞の区別にうるさくない英語ではあるが、それでも人間を指す時に、「he」と「she」の区別には大変厳しい。なにしろその間となる言葉が一切ないのだ。日本で誰かのことを指す代名詞は、「あの人」「あいつ」などが多用されるかもしくはその人の固有名称や役職を使用するのが普通だ。

「彼」「彼女」はあまり多用されないし、それを多用すると、翻訳調と言われる不自然な日本語となることからも、彼我の差がわかろうというものだ。

文化に根ざした悪癖と、近代のフラットな人間関係とをどのように融合していくのかは、各文化がそれぞれ解決していかなければならない問題なのだろう。欧米では性差の問題がたびたび話題となり、日本ではイジメや体罰の問題が度々話題になり、なかなか問題を根絶するにいたらない。文化に根ざした深い問題が内包されていることに、私たちはもっと意識的になったほうがいいのではないか。


★ A 6-Year-Old Boy Becomes a Girl: Do Schools Need New Rules for Transgender Students?
 今から1年前、コイ・マティスは、コロラド州のフォーテインにある幼稚園に通っていた頃に女の子へ「なった」。それまで男の子として産まれ育てられてきたコイだったが、親が用意した男の子らしいTシャツやジーンズ服装を拒絶、幼稚園に持っていく男の子用のカバンを嫌がっていた。コイはチュチュ(下記画像参照)やお姫様のようなドレスを着たがり、髪の毛を長く伸ばし、ピンクのメリージェーンの靴を履きたがった。

「私は女の子よ!」
と彼女(コイ)が両親に話し始めたのは3歳の時。小児科医や精神科医に診察を依頼した結果、両親、特に母親のキャサリン・マティスは医師から、「彼女が自分自身として人生を送るように」と勧められ、最終的にそうすることに決めたのだった。幼稚園が始まって3ヶ月経っていたが、コイは男の子としてではなく、女の子として生きていくようになった。
 幼稚園の職員はみなとても寛容だったため、コイがレギンスのついた服を着たり、女子用トイレに入ることを認めてきた。しかしそれから3年、昨年12月になって、コイが通う予定の小学校校長は、コイが女子用トイレに入ることは許可できない、教職員や障害者用の特別トイレで用を足さねばならない、という通達を出した。
 コイの両親は、己の性に見合ったトイレ利用ができるように、コロラド州が性同一障害の権利を保障した性差別禁止法のコピーを学校へ提示した。学校は頑として認めなかったので、マティス一家はコイを自宅学習へ変えた後、トランスジェンダーリーガルディフェンスアンドエデュケーション財団に支援を仰ぎながら州の公民権保護課に苦情申し立てを行なった。学区がこれに対応して、コイが女子用トイレを利用できるのに、3月中旬までかかった。
(中略)
 6歳ではもちろん、性を変更することは服を変えるくらいに簡単なことであるが、11歳になるとコイは第二次性徴を予防する薬を服用しなければならない。ホルモン治療は、性適合手術の意味するものをコイが充分に理解することができるようになったならば、性同一障害の専門家のもとで16歳から服用することが可能となる。
 彼の両親は、本を読み、性同一障害の子供や成人に会い、コイが健やかに成長するようにその経験がいかせないかを探し求めてきた。1年経った後も、3人の女の子と2人の男の子の代わりに4人の女の子と1人の男の子の親であることに変わりはない。母親は、
「性同一障害の子供を持つだなんて考えたこともなかった」
と語っている。
このニュースに対する人々の反応は次のとおりだ。
"悪いけど、3歳の私の子供が、自分の性を変えたいと考える能力はないと思うよ"

"6歳がなにを決められるというの?"

"私の子供が3歳のとき、ドライヤーが入っていた箱のなかに座って、自分はレースカーのドライバーだと言っていたけどね。だからといってこの子のためにヘルメットと防火服を買いにいこうとはしなかったな"

">>「私は女の子よ!」と彼女(コイ)が両親に話し始めたのは3歳の時。
この理屈ならば、もしも彼女が自分は鳥だと言ったならば、両親は彼女を屋根に追いやることになっただろうね"

"この子が手術を受けるまでは、男だろ"

"どうして教員用のトイレを使用するのが大問題なんだ? 俺は子供のころ、ADA=Americans with Disabilities Act of 1990=障害を持つアメリカ人法)よりも前、障害児と車椅子の子供は教員トイレを利用していた。これの苦情なんて聞いたことがない。教員用トイレは俺たち子供用よりも、大きくて使いやすくて綺麗だったからね"

"男の子は6歳の時には女の子とは違ってるよ!"

"こだわっているように思われたら嫌なんだけど、「彼女」とこの子のことを言っているけれども、まだ男性器を持っているのになぜ「彼女」と呼んでいるの?"

"それなら変態は女性用トイレを使うために自分が女性だと言い張ればいいんじゃないの? 体の構造がトイレのドアのサインと合っているかどうかが重要なんだよ"

"女子更衣室に入ることは俺の一番叶えたい夢だった。どうして俺はこれを思いつかなかったんだろう?"

"どうしてこの親は子供をこんなふうに作り変えようとしているんだ??? この親が子供を混乱に陥れている元凶だとしか思えない。社会福祉と何が関係あるんだ???"

"彼は男の子であって、女の子じゃない。頭のおかしい両親がなんと言おうとね。学校は間違った人間のために新しいルールを適用すべきじゃない"

"この男の子は身体が男性であり(解剖学的に)、遺伝子的にも男性であって(XY染色体は変わらない)、性同一障害で苦しんでいるのに、その解決策が女の子のような服を着せることだって? 信じられない!"

"これは本当に病気だね。こんなことに巻き込まれた6歳の男の子じゃない。親を診察するべきだろ!"

"今じゃ、名前で男性か女性かを区別することはできない。その上外見でも見分けができないなんて"

"私は女子だけど昔は女の子がすきだった。馬鹿馬鹿しい"

"この子がチンチンを持っていれば、男の子だよ。この子は家でこれを教えてもらわないと"

"親が厳しいカウンセリングを受けるべきだね"

"自分は金持ちだ……さあ、どうだ? ダメか"

"6歳の男の子が女の子になる、か。学校は性同一性障害の生徒のために新しいルールが必要なのではないだろうか?"

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