2013年3月18日月曜日

リクナビにはブラック企業求人が多い

リクルートについて、

★ なぜリクルートは、ブラック企業を次々量産してしまうのか?

という面白い記事が書かれていた。

リクナビのような就職斡旋業にとって、ブラックな企業、業界ほど大きなお得意様だ。自然と彼らがつきあい、退職後に利用できる人脈は、求人広告を何度も出さざるを得ないようなブラック企業が多くなる(朱に交われば赤くなる)。リクルート特有の体育会的酷使文化と相まって、リクルート出身者が起業する場合はどこもブラック企業となってしまう、という話である。一理ある。

私が学生時代、一時期リクルートでアルバイトをしていたことがあった。

和気あいあいとしていた。同時に、仕事ができない人間への誹謗中諸が大変多い職場でもあった。この印象は、社会に出て様々な会社を見てきた今でも変わらない。

「おい、お前仕事できねえな」
「いい加減に仕事覚えろよ」

という怒鳴り声がやたらと多い。と、同時に、お互いを役職ではなく「◯◯さん」と呼ぶフラットなところが同居している不思議な社風だった。

社員に何度か飯に連れて行ってもらった。その時の話によれば、、リクルートには早期退職制度があって、30代で辞めれば1000万円、40代で辞めれば2000万円がもらえるという。

昔の話なので、今では若干異なるのかもしれない。ただ、それを嬉しそうに話す社員にどうしても馴染めないものを感じた。
(若い時間だけをいいように使い捨てにされてるだけなんじゃないか?)
リクルートは決して就職先には選ばないでおこうと固く決意した。

彼が営業職時代の話も聞いた。受話器と左手をガムテープで括りつけられる。休憩時間以外はずっと電話をかけ続けなければいけなかったためだ。

どう考えてもブラックだったし、当時もアルバイトにも関わらず与えられる仕事量は大変多かったのだが、上下関係にうるさくなく風通しは良く、その上頭の回転が早い人が多くて居心地は良かった。

リクルートが一時期、人材の宝庫などと評されていたのは、全近代的な社風の企業が多かったあの時代に、フラットな雰囲気を社内に持ち込み、封建的で抑圧的な方法ではなく、民主的な手法で会社を運営しようとする先取制にあったように思う。

だが、やはり全体的に体育会的で、近年流行りのマッキンゼー的な、ゴリゴリにロジックでものごとをとらえ、理詰めで説得するという方式とは根本的に異なっていた。マッキンゼーや外資系金融機関の台頭と、そこ出身者の活躍によって、リクルートの人材銀行としての陰が薄くなってしまったのは、いたし方なかったのかもしれない。


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