2013年3月13日水曜日

身を守るために

職場で暴力を受けてから半年」という記事を読みまして、どうにも腹がたってなりませんでした。この青年は、今も同じ職場で、ひたすら我慢をしているのでしょうか。

私もこの手のブラック企業に勤めていたことがあるので、彼の境遇には非情に同情します。こういったブラックな職場の共通点は、弱者を身動きの取れない状態にしておいてから、ジワジワといたぶることに、構成員たちがなんの痛痒も感じていないところです。

タイで飼われているゾウは、子ゾウの頃に捕まえられて、まず杭にロープでつながれるそうです。子ゾウの力ではびくともしない杭の前になすすべもなく、やがてゾウは、成長し、杭を引っこ抜けるほど力を蓄えた後ですら、逃げることをあきらめて大人しく小さな杭に縛られたまま一生を追える……という話を聞いたことがあります。
 でも他ののほほんとした跡継ぎ連中と違い、苦労して苦労して今の仕事に就いた私には、経てきた苦労が重すぎるために今の職業をほうり出す事なんてとてもできない。
他のやつらより苦労し努力し現職に就きそして今なお我慢し続けている私が一切報われず斯界から放り出されるなんてそんな事は絶対に許されない。何より私が許さない。
彼の職場は、もしかするとテレビ制作会社か何かかもしれません。力仕事のために体育会系が大勢生息しながら、クリエイターの職業として大変人気がある、そんな職場ではないだろうかと想像しています。こういう職場では、得てして要領の悪い人間が爪弾きにされ、ストレスのはけ口とされるものです。

記事にはいろいろなコメントがついています。労働基準監督署に行けばいいとか、訴えればいいとか……。でも、もしもこの彼が、この業界でこれからも生きていこうと思うのならば、訴訟を躊躇するのが当たり前です。訴訟後にこの業界で転職をしようとしても、どこも雇ってくれない、という危険性は間違いなくあるでしょう。ブラック業界というのは、横のつながりがとても強く、ギルド内の掟を破った人間にとことん容赦しないところがありますから。

それに、役所はほとんど動いてくれません。弁護士の無料相談にも行っても、彼らは金にならない相談にのることは消極的で、親身になってくれることはめったにありませんでした。

息の詰まりそうな閉塞感の中からブレイクスルーしたある人のことを、ふと思い出しました。
平成生まれの資格王が教える光速の暗記・勉強法
平成生まれの資格王が教える光速の暗記・勉強法

この本の著者である永野氏は、中学高校とイジメられながら、その中で「資格をとること」に活路を見出しました。勉強法よりも、私は彼の生き様に共感をしました。Amazonレビューでは酷評されているようですが、彼らは人生の中で絶望を感じたことがないのでしょうか? 皮相的な見方が多いようです。

最初の記事で紹介した青年は、職場にいて地道に仕事をするだけでは活路を見いだせないでしょう。精神をすり減らし、やがて自滅するのがオチでしょう。永野氏のように、なにか武器を他にもつことに努力を向ければいいのですが、彼の周りにそのようなアドバイスをしてくれるよき先輩はいそうにありません。

もちろん、永野氏のように100以上もの資格を身につける、というのはあまり現実的ではありませんが、たとえば、体を鍛えて筋肉という武器を手に入れるだけで、職場の環境はかなり変わるものです。

ちなみに私がその経験者。ブラック企業の影響下を完全に離れることができたのは、チンニングマシーンを通販で購入して、日夜筋トレを続けたおかげだと思っています。大学を卒業後、スポーツから遠ざかっていた私はかなり痩せていて、そのためにブラック企業のボスの迫力に精神的に呑まれていたのだろうと、今になって思います。

逃げること。それが無理だと思うのならば、舐められないように知識を蓄えること。時間がかかりそうならば、手っ取り早く身体を鍛えること。ブラックな環境で自分の身を守るには、いろいろな方法があるものです。



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