2013年2月24日日曜日

夫婦が仲良く過ごすために ⑤

さて、「夫婦和合家運繁栄の秘訣」にまとめられた49ヶ条のうち、㉙~㉟までのご紹介です。

㉙ 度を過ぎた期待を持つ勿れ
「これほど愛しているのに冷淡だ」とか、「あれほど愛してくれたのに、今の冷淡さ」とか云う愚痴が出るのは、相手に度を過ごした期待を持つためだ。
いつも強度に熱していれば、電線だって切れるではないか。たまには息を抜くのもよろしい。「恋愛にも休日あり」とはフランスの詩人の言葉だ。
だから、ほかに気が移ったというようなことならいざ知らず、たまに恋人が冷淡な態度を見せることがあっても、一一取り上げて問題にしてはならない。
余り五月蝿くすると、かへって悪い結果を招くものと知るべし。
彼氏(彼女)も人間ですから、ときには気持ちが刺々しくなることもあります。ところがこちらがたまたま虫の居所が悪いと、その態度にカチンと来て、ケンカが始まることがあります。そして、
「あの頃のあいつはそんな人間じゃなかった。あいつは変わった」
という気持ちが湧き出てきて、そのうちに、
「もう、潮時かもしれない」
などという悲観的な思いにとらわれ、そしてとうとう、
「別れるべきだ。これ以上つきあうと時間の無駄だ」
という極端な発想へと考えが変わってしまう……そのような経験をした人、いるはずです。

バカとしか言えない勘違いですが、当事者になると冷静な判断ができないものです。気をつけましょう。


㉚ 両天秤にかけられるな
何事でも競争者があれば、自づと熱中したくなるのは人情だ。
たださへ熱中し勝ちな恋愛となると、この傾向は最も激しい。
だが、「あなたばかりが私に恋しているのではない」などと、両天秤にかけられて、焦ったりしてはならぬ。
焦ればつまづく。だから君子危うきに近寄らずだ。
そんな場合には黙って身を退いてしまうのがあなたの為であることが、後になってから必ず思ひあたるでせう。
私の以前の上司にバカな男がおりまして、カネは持っているためによくもてるのですが、恋愛は競いあいでないと面白くないと考えています。

財力を駆使して、他の男のことが好きな女の気持ちをこちらに向けることが何よりも幸せ、という病的な人間です。

最初はその上司の男だけをクズだと思っていましたが、次第にそれだけじゃないことが分かりました。中には全くその上司の誘いになびかない女性もおりまして、そうしますと上司はすぐに気持ちが冷めてしまい、さんざんその女の悪口を言って、そして次のターゲットを探しに行きます。つまり、獲物になりそうな女性は、自分が好きな男のために他の男にうつつをぬかしてはいけない、という根本的な倫理観をもっていないことが多いものなのですね。


㉛ 不自由な恋もまたよし
「まああんな天使のような娘が私を騙していました」と愚痴をこぼす神のような親がある。
それも恋人に会いたい、会った上は片時もそばから離れたくないと云う、止むに止まれぬ娘の恋心からだ。
しかし家庭が厳格だったり、人目の関があったりして、恋愛のためには不自由な境遇も、必ずしも呪うべきものとは云えない。
そうした不自由な恋愛を通過した結婚生活においてこそ、誰にも遠慮しない楽しい家庭の味が一入なのだ。
厳格な家庭で育てられた人間は、男性にしても女性にしても、いろいろな面で根っこがまじめな人が多いですね。だから、信頼できます。

先日、お手伝いを家でしていた人間は仕事もできる、という記事が話題になっていました。

★ 子どもを将来仕事に困らない人間に育てるには

手伝いをさせられた子供は労働を嫌がりませんから、家庭生活もそつなくこなすはずです。そのような真面目なところ、努力家なところに加えて、ある程度不自由な中で育てられることで、自由の価値を知っています。不自由な足かせがあるからこそ、おとなになって手に入れた自由をいかに大切に扱おうか、心をくだくことでしょう。厳格にも良し悪しで、日常的な体罰のある家庭などは作ってはいけませんが、
「ならぬものは、なりません」
としっかりと区別をつけることのできる家庭は、孫子の代まで繁栄するでしょう。


㉜ 最悪の場合にも備えよ
「夜半に嵐の吹かぬものかは」である。名船長は平和な海を航海する時にも、嵐が突発する時の用意と覚悟を忘れない。
それでこそ船を遭難から救い出すことが出来る。最悪の場合に徒に狼狽するようでは、船を暗礁に難破させてしまうだろう。
恋愛にも名船長の用意と覚悟が必要だ。
長い結婚生活の先には、山あり谷あり、いろいろなことが起こるでしょう。終始狼狽しないためには、常日頃から、自分と家庭の限界を知り、どのような困難にはどこまで耐えられるかを図りつつ、時には恥を忍んででも家庭を切り盛りしていこうという強い意思と戦略が必要です。

結婚について語りながら、この著者は人生をうまく生きるにはどうすればいいのか、ということに多くの筆を割いています。結局、うまくいく結婚を語るというのはうまくいく生活を語ることであり、うまくいく人生を語ることなのです。


㉝ 余りに甘き恋人は反動化する
五月蝿いほどお世辞のよい人がある。靴の紐まで結んでくれるし、ステツキまで持たしてくれる。
その余りにも甘い恋人は結婚生活に入ると必ず反動化するものだ。
と云うわけは、そう云う娘さんにかぎって、感情的で機嫌買いであるって、気に入らない点がぼつぼつ見えて来ると、ヒステリーを起こしやすいからだ。
いつまでも平和な結婚生活を楽しみたいと思うなら、この種の人には注意して近づかなければならない。
どんなことでも嫌な顔をせずに、ワガママを一言も言わなかった相手が、結婚した途端急変するという話は時折聞きますね。男でも女でも。

「釣った魚にエサをやらない」タイプの人間は、恋愛は狩場であり、結婚するというのは奴隷を捕まえるということだ、くらいに思っているのでしょうか。さすがに離婚が簡単になった現在では、そのような人間は少なくなったと思いますが、それでも気をつけたいものです。


㉞ 押しに負けるな
石に噛りついてもお華客をつくらうと云う御用聞きのしつこさをもって、手をかえ品をかえ恋の押し売りをする人がある。
この押しの強さを、真面目さを取り違えて、ついホロリとして、しまひには押し切られてしまう人がある。
あとになって、それを残念がってももう遅い。
「オラオラ系」という、ワイルドで押しの強い人間を好きになる女性がいます。
ストーカーじみた熱烈なアタックにほだされて結婚する男性がいます。

うまくはまればその後の結婚生活もうまくいくのでしょうが、うまくいかない場合もあります。結局結婚してみなければわかりませんが、ただ、結婚する前に徹底的に理性的に考えた結果、結婚したならば、結婚後に急変してもあきらめがつきます。自分自身のせいだからです。でも、相手に押し切られるように結婚してしまった場合、自分自身の意思ではないために、相手が急変した時には相手を恨むはめに陥るでしょう。

後悔せず納得できる人生を歩むために、自分自身をどんな時にも保持することが必要ですね。


㉟ 見ぬ恋は後悔の原因をつくる
よく文学少女などが、一面識もなく、その人柄も知らぬ芸術家に、その作品なり、名声なりにあこがれて、まだ見ぬ恋をすることがある。
それと同じ筆法で、往々未婚の紳士諸君が某家の令嬢とか、あるひは某ダンスホールのダンサーとかに、人の噂を聞いただけで、まだ見ぬ恋をして、相当悩むことがある。
しかし噂と現実とはいつも食いちがっているものだ。
間に立つ人がいて、この恋が成功したとしても、決していい結果が生まれないのも当然だ。
「ダンスホールのダンサー」という表現が時代を感じさせますが、今で言う芸能人のことでしょう。あこがれから始まる恋は、期待はずれだった時にがっかりする、ということでしょうが、私はそうは思いません。あこがれから始まって首尾よく結婚した後に、相手の欠点がわかれば、より身近に感じて、ますます好きになる、という話はよく聞きますからね。



それでは、また。

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