2013年1月31日木曜日

よくやった逆取材

私がいつも拝見している「:日本珍スポット100景」というサイトがあります。珍しい場所を旅することが大好きな管理人である麻理さんが、日本全国を回りながら面白おかしくあまり知られていないような観光地「珍スポット」を紹介する、というサイトです。

このブログの存在を知って、もう何年になるでしょうか。愛読者になり、その後、彼女に勧められたスポットのいくつかに足を運びました。彼女のブログがなければアンテナにひっかからなかったものが多数あります。中でも雅叙園はお気にいりの場所となり、友人には必ず紹介するようにしています。

★ 豪華絢爛金ピカトイレ「目黒雅叙園」【東京】

さて、上記ブログの管理人である麻理さんが定期的に更新されているコラム「今日の100文字」にて、私のブログを紹介していただきました。

★ 船酔い克服計画

ありがたいことですね。私が好きな、毎日読んでいるような著名ブログに取り上げられると、うれしくなります。

:日本珍スポット100景」は、地方に行く時には必ず読みなおすようにしています。珍スポットというのは案外観光ガイドなどでも無視されているか他の観光スポットの中に埋没していることが多いので、変わった経験をしたい方のためには必需ブログです。


さて、今日の話題。

先日アルジェリアで、日揮の社員が多数殺害されました。遺族に対しての取材をしないように要請があったにもかかわらず遺族の家の周りを集団で取り囲むマスコミ実態を示す動画がYouTubeにアップされていました。
マスコミは遺族や容疑者など、犯罪を犯していない、あるいはまだ犯罪者であるかどうかも分からない人々に多数群がり、ハイエナのようにその精神を蝕みます。「第4の権力」と言われながら、これまでその権力を監視する組織がなく、その活動は野放しになっていました。

これまでは、マスコミの報道陣に襲われても為す術がありませんでした。

力弱き人々につけこんで恥じない彼らの報道姿勢は以前から噂として流れていましたが、今ではこうやってネット上で公開する人々が出てきました。いい時代です。

報道関係者のほとんどは、若くてまじめそうな人々です。彼らのほとんどは、会社に言われて仕方なく行動しているのでしょう。社会をよくしたい、という彼らの情熱につけこんで、会社は道徳に反するような命令もくだします。

今回の報道合戦でも、あるマスコミが遺族の郵便ボックスを開いて遺族がその部屋にいるのかどうかを確認していた、という話もあります。たぶん会社から、
「表札が出てないから、◯◯さんの部屋が何号室かわかりません!」
「郵便受け開けたら郵便物で確認できるだろ、バカ!」
ってな会話があったのかもしれません。

「真実を追求しなければならない」

ということを彼らは免罪符にしていますが、実際はニュースを売らんがため。金儲けのためです。人々が持つ野次馬的好奇心に、真実の追求という免罪符を与えて取材対象が嫌がろうと怒ろうと、それを無視して追い掛け回します。

その上、大手マスコミが狙うのは社会的弱者がほとんど。反撃されそうな、後々揉めそうな人物にはこのような行動を決して取らないために、不公平感が多くの人々に共有され、今では怒りを買うまでになりました。

「仕方ないじゃないか。嫌なことをしないと会社の中で認められず、力を持てず、結局私の描く理想を実行することができないんだかから」

という声も聞こえてきます。でもね、理想を追求するのは若いからできるのです。そして、若いうちに理想追求を諦め、まずは力を蓄えようと決心して汚いことを平気で続けた人で、年をとってから理想を実現した人を私は知りません。理想の追求にも継続や積み重ねが大切で、年をとってからさあやれ、と言われてもうまくいかず、行動して反省しながら修正していくという当たり前のプロセスを踏むことがもはやできないからです。

「理想を実現しているんだ」

と信じつつ、実はエゴイスティックな自分だけの理想を他人に押しつける人はたくさん見てきましたが。

2013年1月30日水曜日

【閲覧注意】遮光器土偶は無脳児を模したものじゃないか? 下

※今日の記事も、昨日と同じく写真や映像にショックを受ける方がいらっしゃるかもしれませんので、閲覧にご注意ください。
多賀城市|東北歴史博物館蔵
古代人にとって、異形の幼児が信仰の対象となる……少し、信じがたい、とおもわれる方もいらっしゃるでしょう。そんなことがありえるのだろうか、と。

実例を挙げましょう。
この幼児は皮膚が体の成長に追いつかないために、このような外見となっているようです。赤いまぶたも、眼圧のために薄く広がって充血していることが原因なのだとか。

ところが、現地の人々にとっては、それは神の御使の姿にしかみえません。情報の少ない、科学的知識の少ない地域の村人たちにとって、この幼児は、なにか人ならぬ身がこの世に降臨したのではないかとしか思えず、崇拝の対象となったのです。

ネパールでは2006年、そのものずばり、無脳児が信仰の対象となりました。

★ ”奇怪な”幼児が誕生、見物客が集まってお祭り騒ぎに ネパール
同じようなことが、無脳児が生まれた縄文時代の村で、起きなかったとはいえますまい。

無脳児、あるいは無頭蓋症の子供は、必ずしも大脳全てが欠損して生まれてくるわけではありません。
Baby Born With Anencephaly In Haiti! (Warning)
上掲イラストの通り、脳幹や小脳が存在し、大脳の部分もある程度そろっていれば、時には数年生きることだってできるようです。その幼児の姿は、こちらです。
もしも古代日本で、このような幼児が産まれ、何年もの間生きていたとしたら?

噂は噂を呼び、東北日本中にその存在が知られ、多くの人々がその村へ集まったことでしょう。

亡くなったあとは、神として崇められつつ、鎮魂のための人形が多数作られる……そのようなことがあった、とは考えられませんか?

東北地方に伝わるコケシは、「子消し」……幼くして亡くなった子供を弔うためのものだ、という説があるのをご存知でしょうか? 東北には、不幸な定めを負って産まれた子供に対してでも、深い愛情を注ぐ文化が根付く場所です。

遮光器土偶の形状は、どう見ても成人男性のものではありません。小さな手足とそれに不釣り合いな胴体など、赤子の形状そのものです。

遮光器とみなされた眼の形状は、無脳児特有の膨れた眼窩に見えないでしょうか? そして眼の上部に当然あるはずの頭部は大変扁平です。しかも頭蓋骨が破損して何かが漏れでているように見えませんか?

遮光器土偶に最も近い形状の存在があるのならば、時代のへだたったシュメール神話や遠く離れたアラスカのイヌイットを持ち出すよりも、モデルが無脳児である可能性を示唆する方が、はるかに合理的なように思うのです。

2013年1月29日火曜日

【閲覧注意】遮光器土偶は無脳児を模したものじゃないか? 中

※今日の記事に記載した映像には、ショックを受ける方もいらっしゃるかもしれませんので、閲覧にご注意ください。
[古代史雑考 複眼で古代を見る](十一)遮光器土偶―①より
手塚治虫の『ブラック・ジャック』は、1973年から1978年にかけて『週刊少年チャンピオン』に連載されました。

医学博士号を持つ手塚治虫だからこそ描けた迫力ある手術シーン、大学病院内の教授を頂点としたピラミッド型の権力構造などが詳細に描かれ、今読んでも鳥肌が立つほどに感動します。

現在でも最高の医療マンガの一つであるこの作品には、印象に残る話がいくつもありました。
その中でも第21話「その子を殺すな!」に、子供の頃の私は大きな衝撃を受けました。

ハリ・アドラは、メスを使わずに超能力で手術ができる超能力者です。力を神から授かったことに誇りを持ち、貧しい人々の病気をその力で次々に治していきます。

逆に大金をとらねば貧乏人の苦しみを救おうとしない医師は、彼にとって許しがたい存在でした。
あるとき彼は、ブラック・ジャックが酷い医師であると吹き込まれます。

典型的な悪徳医だと(一部事実ですね)教えられ、ブラック・ジャックを成敗しようと決意したハリ・アドラは、あるとき、ブラック・ジャックが子宮外妊娠女性の手術をすることを小耳にはさみました。

「母親を助けるには 胎児を犠牲にしなけりゃならない」
と言ってブラック・ジャックが堕胎手術を行おうとしたその場に、ハリ・アドラはかけつけ、
「胎児であっても生命がある。それを奪うことは決して許されない!」
と叫び、胎児を生きたまま、母親の腹部から取り出すのです。

ところがそれは、「無頭児」と呼ばれる奇形児でした。無脳児とも呼ばれます。大脳が欠損した状態で生まれる彼らは、人間を人間たらしめる「考える」能力を持ちません。
「無頭児を生かすことが神のおぼしめしなのか?!」
とブラック・ジャックはハリ・アドラに詰め寄り、子供を殺すよう命じました。
神を信仰するハリ・アドラに、そのような行為はとれません。彼はその場を去っていきます。そしてブラック・ジャックは無脳児を殺してしまうのでした。

さて、今はネット社会です。遮光器土偶が発見された1980年当時には、ブラック・ジャックのマンガでしか知られていなかった無脳児の写真が、インターネット上でいくらでも閲覧可能です。

動画ですら見られます。それがこちらです。
頭蓋骨が未発達のために、脳が露出してしまっています。

彼らは、何の罪もなく、生まれながらにして過酷な運命の下に生まれました。そのことについて、今は触れますまい。
ときたま運命のイタズラで生まれるこの「無脳児」に対して、古代人は恐れおののいたことでしょう。

ところが、古代人にとって恐るべき自然は、同時に敬うべき存在でした。強い人間を敬うことで庇護してもらえるように、神を畏れ敬えば、自然の災害から守ってもらえると古代人は信じていました。

だから、たとえば雷は人を恐怖に陥れる無益な存在ですが、古代のどの地域でも、雷は神の力の顕れであり、常に信仰の対象でした。

人智を超えた神のなせる技にしか見えないものを神の力が顕現したものだと考える古代人にとって人ならざる(ようにしか見えない)無脳児の姿は信仰の対象となりえたはずです。
明日も続きます)
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2013年1月28日月曜日

遮光器土偶は無脳児を模したものじゃないか? 上

遮光器土偶(しゃこうきどぐう)をご存知でしょうか?
 遮光器土偶は、縄文時代につくられた土偶。一般に「土偶」といえばこの型のものが連想されるほど有名な型である。目にあたる部分がイヌイットが雪中行動する際に着用する遮光器のような形をしていることからこの名称がつけられた(遮光器を付けた姿の表現ではなく、目の誇大表現と考えられている)。
 遮光器土偶は主に東北地方から出土し、縄文時代晩期のものが多い。その特徴は上述の遮光器のような目に加え、大きな臀部、乳房、太ももと女性をかたどっていることである。また、胴部には紋様が施され、朱などで着色された痕跡があるものが多い。(中略)完全な状態で発見されることは稀で足や腕など体の一部が欠損していたり、切断された状態で発見されることが多い。
 多産や豊穣を祈願するための儀式において土偶の体の一部を切断したのではないかと考えられている。
 普通の人間の形を逸脱した極めて特徴的な形態から、一部では宇宙服を着用した宇宙人の姿を模ったものであるという説(古代宇宙飛行士説)、東北地方で広く信仰されたアラハバキ神であるという説、古代シュメールの女神イシュタル説も提唱されている。(遮光器土偶――Wikipediaより)
上掲写真の姿は、一般の人間のものとはかけはなれており、人間以外の何かではないか、と考えたくなる気持ちもわかります。

何をモデルにしたのか、諸説があるようですが、80年代ならばともかく、今の時代に宇宙人説などを信じる人はいないのではないでしょうか。

女神イシュタルという耳慣れない神様の名が挙がっています。現地ではどのように描かれたのかを調べますと、Wikipediaに、大英博物館に納められている、紀元前1800年頃に彫刻されたと想像される彫刻が載っていました。
全然異なるじゃありませんか。世界中の神話は、古代文明の発祥の地から広がっていったのだ、という説がありまして、そこからの連想なのでしょうが、コジツケではありませんか?

土偶の目の形状は、確かに遮光器に似ています。
でもね、古代縄文人が遮光器を使用していたというのならば、近代まで昔ながらの文化を伝えていたアイヌに、それを使用する文化が伝わっていてもいいはずです。

ところがその痕跡がないのはおかしいじゃありませんか。確かに雪の反射から目を守るのに、遮光器があれば便利です。でも、イヌイットが住むような極寒のアラスカならばともかく、東北地方の太平洋側で、雪から目を守るための遮光器を日常的に使用していた、というのも信じられません。

なければないで目を細めれば済む話ですから、ないないづくしの縄文人が遮光器だけはきっちりと愛用していた、と考えるのもおかしな話です。

確かに遮光器とは、似ています。でも、似ているというのならば、もっと、この遮光器土偶と全体的に、そっくりの存在があるのではないでしょうか?

私がそれを知ったのは、『ブラック・ジャック』というマンガでした。
明日に続きます。ただ、明日の記事には、ややショッキングな画像が多くふくまれているため、苦手な方は閲覧をご遠慮ください)
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2013年1月27日日曜日

日蓮宗が流行る理由 下

(昨日の続きです)

人は、人間が平等であるという確信を、どうすれば持てるのでしょうか? 一番いいのは、最底辺と言われている人々に、尊敬できる人がいることです。尊敬と軽蔑は対局にある価値観ですから、同居できませんからね。

その点、日蓮宗では、宗祖である日蓮自身が、
「自分は旃陀羅(せんだら=被差別民、インドにおける被差別民であり、ハリジャンとかアンタッチャブルなどと呼ばれ、他人から嫌がられる不浄の仕事を請け負ってきた人々)の子として生まれた」
と宣言しているのです。信者は人間が平等であると考えざるをえないのです。

日蓮の親は漁師だったといいます。当時の日本で漁師が身分制度の最下層だったという事実は見当たらず、日蓮の自称が正しいのかどうかは、検討の余地があるところでしょう。

ただ、もっとも尊敬されるべき立場の人間が、自分のことを最下層出身ですと堂々と宣言して、身分制度を否定してみせたことによって、日蓮宗の信者たちの中に、人間は生まれつきの貴賎はない、という強い信念が広がったのは当然だと言えます。

さて、冒頭の話へと戻ります。

美輪明宏は、紅白歌合戦で「ヨイトマケの歌」を歌いました。建設現場で働く母のことを思う子供の気持ちを歌ったものです。彼の中には、性同一障害者として生まれた自分を肯定し、他人から蔑まれても、決してへこたれない強い自信が感じられます。それが、他人から蔑視の対象となりがちな土方への共感、同情へとつながっていったのでしょう。

本来、人間の能力も、富も、運命も、平等ではありません。それでも、私たちの生命の価値は平等であるという強い信念を持たねばなりません。事実とは異なる信念を持つことは、本来は大変難しいことなのです。それを軽々とやってのけるからこそ、美輪明宏に人々が夢中になるのでしょう。

同じ理由で、日蓮宗が日本の中で特異な輝きを放ち、未だに熱烈な信仰を集めているのかもしれません。

日本の近代化には、東海地方の製造業が大きく貢献しています。東海地方は、日蓮宗の信者が多い地域です。静岡県富士宮市には日蓮正宗の本山である大石寺があります。日蓮宗を進行する人々が中心となり、ホンダやヤマハといった有名企業を育てました。日蓮宗は、明治以降の日本の繁栄にも大きな影響を与えています。

もっとも、日蓮宗にも問題は多々あります。他宗派を排斥の機運が強いことや、宗教勧誘が強引といった問題。散々、日蓮宗と民主主義は相性がいい、と書いておきながらなんなんですが、「このお経を信じない人間は旃陀羅(せんだら)と同じだ」という文言が法華経の中にありますから、矛盾しています。

ただ、過ちや欠点があったからといって、その全てが悪いというわけではありません。国際化していく世界の中で、日本人のアイデンティティが問われている昨今、近代化と相性がいい日蓮の思想に改めて興味を持ってみるのも、いいかもしれません。


2013年1月26日土曜日

日蓮宗が流行る理由 中

さて、一昨日の続きです。

もともと律令国家としてスタートした日本では、土地はすべて天皇のもの。それから、国が少しずつ土地の所有を認め、それが荘園となり、やがて守護大名が荘園を簒奪して支配下へ組み込んでいき、戦国末期には大名の支配が確立しました。

加賀の一向一揆は、この流れに逆行するものでした。大名の代わりに、京都の寺院の支配下になり、年貢も寺に納めます。寺院の支配に逆らった場合は、本願寺から討伐隊がやってくる、というものだったそうです。

住民自治から程遠く、とてもじゃありませんが、日本の民主主義の萌芽とは言えない、というのが最近の歴史学では定説のようです。

それに比べて、間違いなく住民自治が行われていた都市があります。ご存知、同時代の堺です。

会合衆(えごうしゅう)と呼ばれる組織の構成員は、住民の指導者的立場の者たち。彼ら同士で話し合い、堺の行政を担っていたというのですから、今の議会のようなものでしょうか。

なぜ彼らが独立した存在となったのか? それは、彼らの宗教と、彼らの住む土地とのねじれ現象のためです。

堺はもともと京都の臨済宗相国寺の荘園。ところが、この土地では次第に日蓮宗が広まっていきます。堺の指導者層にも日蓮宗の信者が多くなり、彼らは信者ですから、地元の日蓮宗系の寺院で度々顔を合わせるようになります。

彼らはそこで、様々な揉めことを解決するようになります。それが会合衆の始まり。つまり会合衆の人々は、日蓮宗の信者なのです。

相国寺の僧は、地元住民との軋轢を生まないように、年貢の徴収を会合衆に代行してもらうことになりました。地下請(じげうけ)と呼ばれる行為です。ここから、堺の自治が始まります。徴収権には強制力(=軍事力)が伴います。それを住民自身が手に入れたので、自治が可能となったというわけです。

ただ、その土地を支配する寺院と、領民の信仰が異なるというねじれ現象は各地で発生していましたが、地方自治権を手に入れたのは、日蓮宗くらいのようです。

法華一揆と呼ばれる反乱では、1532年から36年にかけての5年間、日蓮宗の信者たちが京都を完全な支配下においています(もしかして、京都で未だに革新政党が強いのは、この時代の影響なのかもしれませんね)。日蓮宗は独立心が旺盛で、民主主義や公平という観念を他宗派よりも重視する傾向があり、それが住民自治へとつながっていくようです。

被差別部落の方々の亡くなった後の戒名を、遺族の無知をいいことに、僧が差別的な名前をつけてきた、「差別戒名(さべつかいみょう)」の問題をご存知でしょうか? 真言宗でも天台宗でも、曹洞宗でも浄土真宗でも、この嫌らしい行為が一般的に行われてきたそうです。

ところが日蓮宗には、その手の過ちの例が、ほとんど見つかっていません。なぜか? 一番の理由は宗祖の日蓮にあるようです。

(明日に続きます)


2013年1月25日金曜日

アルジェリア人質事件と日本叩きの再燃

昨日の記事の続きを今日は書くと、記事の最後で予告した。
だが興味深い記事をみつけたため、急遽差し替え、昨日の記事の続きは明日、取り上げることにする。
急いで書いているため文章もいつもの敬体(~です、~ます)ではなく常体(~だ、~である)とする。

私は一時期、株にはまっていた。
世の中のニュースが人々の心にどのような影響を与え、その結果、株価がどのように変動していくのかを予測する……知識も身につき、利益にもなるこのゲームが面白く、夢中になった。

株取引には中毒性がある。
株のことばかり毎日考え、仕事が上の空となった。
それに、参加した時から株式市場が低迷を続け、何を買っても株が下がる状態ともなり、取引から足を洗った。
株式取引の醍醐味は、企業の業績の変化を、他人が考えない先を見越して、その株を売買することだ。

見えない因果関係を解き明かすことは楽しい。
それを読み解くには、例えばこんな本が役立つだろう。

本書は、「今日のニュース」や「いま社会で起こっていること」がどのように株価に影響するのかをまとめています。
という内容で、ニュースがまわりまわって、どのように企業の株価に影響を与えるのか、意外な目のつけどころを丁寧に解説している。

ニュースによって確実に予測でき、なおかつ利益を確実に見込めるようなことでも、案外見過ごされるものだ。たとえば昨年12月の衆議院総選挙の自民党圧勝は、野田元総理が解散を宣言したときに、ほぼ予想されていたことだし、その時に安倍氏が首相になることも既定事項だった。

安倍氏が総理大臣になれば、必ず大型の公共事業振興策をとることも分かっていた。よって、建設関連株、なかでも安倍氏の地元の宇部興産の株が上がることは簡単に予測できていた。それなのに、昨年11月に株を買っていた人は何人いただろう?

結果、宇部興産の株価はこのとおり動いた。野田氏が解散を表明した11/14から1ヶ月間もの間、株価はほとんど動かなかったのが信じられない。この時に買って年初に売り抜けた人は大きな利益を得ただろう。儲け損なった人は御愁傷様だ(私もその一人だが)。
案外、事実とその先に待つ確実な未来は、見過ごされるものなのだ。

先日、アルジェリアの天然ガス関連施設がテロリストに襲撃されて、日本人を含む多数の外国人が殺害された。

亡くなった方々のご冥福をお祈りする。日本から遠く離れた砂漠で起きた惨劇ではあるが、日本人にとっては衝撃的な結果であったため、多くの人の耳目をひいた。メディアの報道、ネットでの言及も多い。

その中で極東ブログ氏の次の記事が注目を集めている。

★ アルジェリア、イナメナス人質事件について

事件の裏側にリビアの崩壊やシリアの内戦の影響があり、欧米が政権崩壊を後押しした結果であること、ロシアや中国の影響など、見過ごされがちな事実をつなぎあわせて、複雑な背後関係をまとめたもので、面白い。

私の注意をひいたのは、次の箇所だ。
こうしたリビアの不安定化が露見したのが、ベンガジの米国領事館襲撃事件だったが、当初米国オバマ政権はこれを、マホメットを侮蔑した映画による大衆デモであると情報操作した。これが「ベンガジゲート」である。この事件については昨日もクリントン米国務長官が議会で吊し上げをくらっており、オバサンのヒステリックな非論理的な弁明が香ばしい。
リビアのベンガジで米国領事が亡くなった原因を、情報操作で別の理由とすりかえたことが、アルジェリアの事件で露呈した。

これはヒラリー・クリントン国務長官にとって、致命傷になる可能性がある。アメリカ人は嘘を嫌う。

彼女は、失地挽回を、着々と狙っているはずだ。一番いいのは、他の事件に人々の関心を向けることだ。再び情報操作を行うことだ。

日本では元大統領夫人であるクリントン国務長官のことを、聡明で意志の強いスーパーレディのように評価する人が多いけれども、私はこの人は、アメリカ版田中真紀子ではないかと思っている。

しかももっと頭がよくて、失言もしない田中真紀子だ。

この女性は夫が大統領に就任する前から、その弁論、態度、行動が立派だということで大衆の心をつかんできた。元弁護士であり、ニクソン大統領の弾劾裁判に若くして参加、非営利団体の司法事業推進公社の理事などの数々の公的団体の運営に携わってきた。

なにしろ陪審制を取っているアメリカの裁判所で、もまれてきただけあって、喧嘩に強く、人々の心をつかむ術にも長けている。

田中真紀子が率直で軽妙な物言いと、敵を翻弄するレトリックで一時期高い魅力を勝ち得てきたように、ヒラリーは攻撃的かつ感情に訴える弁論を駆使し、アメリカの女性たちの気持ちをがっちりとつかんでいる。

彼女は、日韓の間に横たわる慰安婦問題について日本に批判的で、女性の味方、弱いアジア人の味方をアピールしている。

慰安婦問題解決が難しいのは、日本の上層部に事実ですら認めたがらないエゴイスティックな保守層が巣食い、それに乗じて、韓国が巧妙に、事実の中に嘘を織り交ぜ印象操作を繰り返しているという、双方のクズの巧妙な共闘関係があるからだ。それが他国につけ込まれる原因となる。

他国にとって、日本は叩きやすい国だ。味方が少なく孤立気味で、世界のどことも異なる特徴が多く、力がそれほど強くない。

攻撃しても反撃もほとんどされない。世界と集団歩調を取らないし、その上、抜きん出た財力がある。

こんなイジメの的としやすい国家も少ないだろう。

日本はアメリカをリーダーとするグループに属しているが、カナダやイギリスが言わばアメリカの身内、譜代であるのに比べて、日本は外様だ。

アメリカに完全服従する腰巾着でもなく、かといって、ロシアや中国、イスラム、アフリカといった非民主国家の仲間になるのも願い下げな優等生だ。

このような、コウモリのようなどっちつかずの態度を持つ者は、何かをきっかけにスケープゴートとなりやすい。

前例がある。日本の捕鯨活動が一時期叩かれ、大変なバッシングを受けたことがあった。その背景には、反ベトナム戦争運動から世論の関心をそらすための、アメリカシンクタンクの戦略があったと言われている。

★ 反捕鯨で「富と名誉」を得る人々

こんな単純な……と思うかもしれないが、それがよく効くのだ。ヒラリーが同じような戦略を取る可能性はないか。

それが透けて見えたとしても、ヒラリーを批判できない。

以前クリントン元大統領がモニカ・ルインスキーとの不倫疑惑で揉めた時に、スーダンやアフガニスタンを攻撃したことが情報操作だと批判されたことがあった。

ところが、それからほどなくして9.11の事件が起こる。クリントン元大統領のあの時の判断は間違っていなかった、という意見が定説となろうとしている。

そうなると、同じような批判を受けた時にヒラリーはこれを使って反撃できるだろう。
「夫も同じように批判を受けたが嘘だった。私が私利私欲で日本を批判していると言うのはお門違いだ。あの時あなたが批判した結果が9.11だ」

日本の円安誘導など、世界的に不満がくすぶろうとしている。メディアを使って、今、日本への不満を巻いている最中のようだ。種が蒔かれているのじゃないか。

豚は太らせて食え、という。アベノミクスなどと言われ、これから日本に金が回ってくるのだろう。株式は上げ相場となるだろう。

それは世界の嫉妬をかうだろうから、日本は世界のスケープゴートとなり、防戦一方となる。世界中から嫌われた日本は、やがて逃げ道を探し始める。ヒラリーはそれに火をつけるんじゃないか。国務長官を引退するとはいえ、66歳はまだ若く、再び表舞台へあがるために日本を利用してやろう、と考えはしないだろうか。

ヒラリーがやらなくても、苦境に立たされたアメリカが、再び日本をターゲットにしやしないか。その時にアメリカで戦争を起こしていたとしたら、日本は苦境を脱するために協力を惜しまないだろう。小沢一郎がかって行なったように。それから、日本に集まった資金がアメリカに還流し、アメリカの軍事産業は再び盛り返す。こんな未来が待っているのではないか?

バタフライ効果というものがある。
これは、現在の気温、湿度などあらゆる情報を計算式に入力して、一週間先の天気を予測しようとして失敗した天候学者の経験にもとづく。

通常ならば些少な数字は切り捨てて計算すれば、近似値を求められるのに、天候予測のような複雑な計算式の集合体になると、0.000000000000000001のような、ちょっとした数字の違いが結果に大きな差が生じてしまう。
つまり「北京で蝶がはばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」というのは、冗談のようだが本当の話だ。

アルジェリアの蝶のはばたきは、日本の前途に嵐を呼び起こすのではないか?
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2013年1月24日木曜日

日蓮宗が流行る理由 上

昨年末、美輪明宏のことを取り上げました。その際に彼について改めて調べまして、彼が今でも日蓮宗を信仰しており、高齢となった今でも池上本門寺で人生相談や講演会を開いていることを知りました。

日蓮といえば創価学会がおなじみですが、それだけではありません。身延山久遠寺を本山とする日蓮宗そのものが390万人の信者を有していますし、その他にも430万人の信者数を誇る立正佼成会、160万人の信者数を誇る霊友会など、多数の日蓮の教えに帰依する宗教団体があります。

芸能人や政治家にも多数信者がいまして、前都知事の石原慎太郎は先述の霊友会の信者であり、法華経についての本を書いているほどです。合理主義の権化のようなイメージとは異なりますよね。

信者が多い理由には、いくつもありますが、その一つの理由に、平等性があるようです。

残念なことに日本では、日蓮を崇拝する宗教団体にあまりいい印象を持っていない方が多いようです。その大きな理由は、創価学会が、政治に口出し、昭和20年代から40年台にかけて社会問題となるほど猛烈な、折伏(しゃくぶく)と呼ばれる宗教勧誘を行ったのが原因です。

彼らの当時の主張を調べてみますと、
・ 釈迦の教えだけでは、現代社会では有害になる
・ 現代社会では、日蓮こそ真の本仏であり、釈迦よりも優れている
・ 間違った教えを信じている人や国は滅びる
・ 日蓮以外を信じる人を、放置するあなたも無間地獄に堕ちる
という、仏教のくせに釈迦を否定するという他に例を見ない信念をもち、学会に多少なりとも興味を示した人の家に大勢で押しかけては、何時間も、
「◯◯学会に入れ」
と迫り、改宗するまでその場を動かない、というやり方をとっていたそうです。

これって、尼崎のあの事件でいくつもの家族を食いつぶした奴らのやり口ちゃうんか……などと言うことはいまさら言いますまい。この強圧的な行動によって大きく勢力を伸ばした反面、多くのアンチを生み出してしまいました。

ただ、そもそもそこまでの行動力を彼らに与える力が、日蓮自体にあったのは事実です。なぜ他の仏僧を差し置いて、日蓮が明治以降、多数の日本人にこれほど熱狂的に支持されたのか。それは、日蓮と近代との相性の良さに原因の一つがあったように思います。

日本人はペリー来航をきっかけに、西洋と触れて民主主義を学びましたが、それ以前に民主主義の萌芽は、まったくなかったわけではありません。日蓮宗の歴史の中には、濃厚な民主主義が花開いていたのです。

え? それを言うならば、浄土真宗じゃないの? などとおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。

加賀(現・石川県南部)の一向一揆では、1488年、加賀の守護大名だった富樫政親(とがしまさちか)が浄土真宗である本願寺門徒を抑えつけようとして逆に反乱を起こされて殺されてしまいました。それ以降1580年までの92年間、加賀は「百姓の持ちたる国」と言われ、守護大名の支配下から脱したと言われているからです。

ところが実情はどうも異なっていたようです。加賀を支配していたのは、百姓を始めとする住民ではなく、京都にある本願寺であり、実態は寺院による支配だったのではないか、というものです。
(明日に続きます)

2013年1月23日水曜日

iPhoneと交換の支配なんてまっぴら

今月初め、初めてiPhoneを購入した息子宛の手紙が、話題になりました。

★ 13歳の息子へ、新しいiPhoneと使用契約書です。愛を込めて。母より
携帯電話を使った犯罪や、Twitterなどでの誹謗中傷、SNSの中での罵り合いなど、ネット上には様々な問題が転がっています。スマートフォンを持つ、ということは、その問題に子供が巻き込まれる可能性がある、ということです。

それに対して母親は、以下の様な文面の手紙を息子へ送り、釘をさしました。
1.これは私の携帯です。私が買いました。月々の支払いも私がします。あなたに貸しているものです。私ってやさしいでしょ?
2.パスワードはかならず私に報告すること。
3. これは「電話」です、鳴ったら必ず出ること。礼儀正しく「こんにちは」と言いなさい。発信者が「ママ」か「パパ」だったら必ず出ること。絶対に。
(中略)
12.他の人にあなたの大事な所の写真を送ったり、貰ったりしては行けません(中略)。
13.写真やビデオを膨大に撮らないこと。すべてを収録する必要はありません。人生経験を肌身で体験してください。すべてはあなたの記憶に収録されます。
(中略)
17.上を向いて歩いてください。あなたの周りの世界を良く見てください。窓から外を覗いてください。鳥の鳴き声を聞いてください。知らない人と会話をもってみてください。グーグル検索なしで考えてみてください
18.あなたは失敗する。そのときはこの携帯をあなたから奪います。その失敗について私と話し合います。また一からスタートします。あなたと私はいつも何かを学んでいる。私はあなたのチームメイトです。一緒に答えを出して行きましょう。
(後略)
長いので一部を抜粋しました。

さて、私はこの手紙を読んだ時に嫌なものを感じました。とりあえずブックマークに、
面倒な親だ。レグザフォン渡しとけと言いたい。 2013/01/06  
とコメントしました。ただ、何か言い足りない、この母親は、いわゆる毒親という存在に近いのではないか? 支配欲強すぎるだろう……と思っていたところ、それを非常によく説明した記事がアップされました。

★ iPhoneの使用契約書の記事を読んで感動する人は親になる資格などない。

これを読んだときは、胸のつかえがすぅっとしたものです。よくぞ言ってくれた、と。
これほど支配欲溢れる文章をブログに上げて賞賛されようとする精神構造は狂ってる。
自己愛の塊だよ。支配と愛情を混同しているよ。この母が愛しているのは自分自身であって、子ではない。
契約書の一行目
”これは私の携帯です。私が払いました。あなたに貸しているものです。私ってやさしいでしょ?”
”It is my phone. I bought it. I pay for it. I am loaning it to you. Aren’t I the greatest?”
私、私、私。
この一文を読んで背筋が寒くなった。これさ、携帯だけじゃないよね。
お前の服も
お前の食べている食事も
お前の部屋も
お前の読む本も
お前の命も
お前の人生も
”私”のものです。だから”私”の思い通りに育ち、考え、働き、結婚し、生きなさい。
そういう意識が透けて見える。醜悪だろこんなの。恐ろしいよ。

そうなんです。確かにネット上にはいろいろな危険性があります。そこから子供を守るために、怪しいサイトにはアクセスできないような仕組みをiPhoneに備えつけたりするのは構わないと思いますし、iPhone自体を与えない、という選択もあっていいでしょう。

でも、iPhoneが欲しい、という子供の欲望につけこんで、愛という名の強制力でがんじがらめにして、好意を押し付けようとするその粘り気のある母の気持ちは支配欲でなくてなんなのでしょうか。

上記記事で取り上げられていた加藤智大の育てられ方を詳しく説明した本があります。

この本を少し読み、たまらない気持ちになって本を閉じました。親から無条件の愛をもらえず、その期待に沿うことで愛情を得ようとして挫折した加藤の姿が、自分と重なったからです。

子育ても人間関係も難しいものですが、出来る限り、支配ではなく、相手に耳を傾け、見つめ、そして何をすればいいのかを考えていく関係を築きたいものです。

そもそも、iPhoneを作ったジョブズは、自由を愛する人間でした。

彼の道具を利用して子供を支配しようとするなんて、おかしいですよね?

2013年1月22日火曜日

ページビューは一気に増える

このブログのページビュー数は、昨日書いたとおり、現在600~800の間で推移しています。先々月までは400~500弱を推移していて、それが2ヶ月ほど続いていました。

一気に増えたきっかけが、先月の選挙直後に書いた、猪瀬直樹新都知事についての下記の一連の記事です。これでアクセス数が増えました。
★ 猪瀬直樹・新都知事のとある一面について ①
★ 猪瀬直樹・新都知事のとある一面について ② 
★ 猪瀬直樹・新都知事のとある一面について ③
★ 猪瀬直樹・新都知事のとある一面について ④
★ 猪瀬直樹・新都知事のとある一面について ⑤
★ 猪瀬直樹・新都知事のとある一面について ⑥
★ 猪瀬直樹・新都知事のとある一面について ⑦

時事ネタは強いですね。私としては選挙後に、国政選挙結果ばかりがニュースとして取り上げられ、猪瀬直樹についての記事が少なかったため、ニッチをねらって書いたものでしたが、読み通りに猪瀬氏についてもっと知りたい、と考えていた人びとにとって役だった記事だったのでしょう。

この記事でアクセス数が急に増えたため、記録しておこうと思って、iPhoneからアクセス、スクリーンショットを取っておいたのがこちら。
こういう画面を上げるときに怖いのは、知らず知らずのうちに個人情報が漏れていないか、ということですね(汗)。

その約2週間後はこんな感じです。ページビュー数の推移がなんとなくお分かりいただけると思います。

こんな感じでブログを運営しています。いや、お恥ずかしい。一年後にはページビュー数が一日一万程度になっていて、この成績を笑って振り返られることを祈っています。

これからも長く続けていきたいものです。みなさま、よろしくお願いします。

さて、明日は収益について記しましょうか。これが驚くほど低いので、笑ってしまいます。
……いや、やっぱりやめておきましょう。

興味があれば、はてなにブックマークでもしてください。本日夜までにはてなで50以上ブックマークされでもしたら、一応1/19時点でのAdsenseの見積収益のスクリーンショットをとっておきましたので、これをアップします(もちろん冗談。ありえないので安心しています)。

とにかく、700前後のページビュー程度ならば、GoogleAdsenseには期待しない方がいい、ということだけを書いて、この話題はお開きにしましょう。

景気のいい話もいいでしょうが、ここのような、まだ弱小なブログの実態について知るのも、何かを考える参考になるはずです。

どっとはらい。

2013年1月21日月曜日

ブログのページビュー数の推移

このブログの、現在のページビュー数について、ご報告いたします。景気のいい話ばかりが広がる今の世の中、それほどでもないブログのぶっちゃけ話は、これからブログを始めようとする人だけではなく、今ブログを書いている人にとっても、参考になる(?)はず。

ブログを始めるにあたって、いろいろなサービスを比較しました。
いろいろな違いがありますが、調べる内に、私としてはまず正確な情報を手に入れられるブログサービスが欲しいと思うようになります。

たとえばアメブロのサービスは、一見ページビュー数が多いように見せかけていますが、かなりの水増しが行われているそうです。

★ アメブロのアクセス数がジャブジャブに水増しされている理由を勝手に推測する

このIT社会において、自分メディアを作りたい、本格的に取り組んでみよう、とかなり高い熱意をもってこのブログ作成に取り組み始めました。そこで一年目の今年は、なによりも正確な情報を手に入れて、試行錯誤をした結果を明確に知りたい……と考えました。そうすると、アメブロにはあまり食指が動きません。そのほかのサービスも、正確性、信頼性というところで、今ひとつの印象を持ちました。

最終的にGoogleが運営しているサービスのBloggerを選びました。

最初は使い勝手の悪さばかりば目立ちまして、すぐに他のブログサービスに移ろうと考えていました。しかし、SEO対策の素晴らしさなど、様々な利点を感じることが増え、いろいろとあった欠点が少しずつ改善され(勝手にラインマーカーを引かれることもなくなりました。Google管理者に感謝します)、現時点では満足しています(それでも、はてなとWoldpressには、まだ魅力を感じていますが)。

Bloggerのカウンターによれば、現在のアマカナタの一日のページビュー数は600~900の間で前後しています。Google本体が測定しているので、信用できる数字のはずです。一年目の個人ブログとしては、そこそこのページビュー数なのかな?

ページビュー数の証拠画像がこちら。いや~この記事を準備した日付がばれますね。
「今日のページビュー」というのは、記録した時間帯によって変わるのであまり意味はありません。ご覧頂きたいのは「昨日のページビュー」数です。1/18の一日のページビュー数は、711回でした。

全期間のページビュー数を示すグラフは次の通り。
最初は、アクセス数は全く伸びずページビュー数が一桁代は当たり前でした。それが指数関数的に伸び、上記のような急激に上昇するグラフを描いています、と自画自賛しておきます。

ちなみに、このグラフでは分かりにくいですが、ページビュー数というものは少しずつ増えていくものではありませんでした。同じようなページビュー数が数週間続いたのちに、何かをきっかけに、一気に閲覧者数が増える、そういう増え方をします。必ずタメが必要なのですね。

明日は、最近ページビュー数が増えたきっかけについてお話します。

2013年1月20日日曜日

ブログのアクセス数を調べる方法

アクセス数やページビュー数を表示するカウンターを設置していないブログやホームページも多い中、ブログの正確な評価基準を知りたいと思った時に、どのようにして調べればいいのでしょうか。

★ ウェブサイトのアクセス数・利用状況をチェックできるサービス、Alexa the Web Information

に、それを調べる方法が載っていました。

Alexa the Web Informationという企業が、Webサイトのアクセス数や利用状況などを測定し、誰でも閲覧できる状態で公開しています。そこの検索窓にアドレスを入れれば、そのサイトのデータが簡単に手に入るのです。

いくつか知りたいと思ったサイトのアドレスを入力しました。あまりアクセス数のないサイトは計測不能となります。

いくつか試してみた後に、恐る恐る自分のブログのアドレスを入力して調べてみました。それがこの結果です。
順位がついていて、驚きました。アクセス数が少ないので、数値が出ないと思っていただけに、嬉しかったですね。

ブログを初めて早10ヶ月。毎日一記事を、一日たりとも休まずにアップしてきました。予約してアップする時が最近は多くなりましたが、ストックはすぐになくなり、毎朝ヒイヒイ言いながらブログをアップすることもよくあります。

今も試行錯誤の状態ですが、このブログを読んでいただける人びとに、面白い情報を提供したい、楽しんでもらいたい、何かを考えるたたき台になってくれればいい、と思う気持ちは変わりません。

再来月、ちょうど一年経った頃に、一年の総まとめをしようかとも考えていたのですが、どうもその近辺に忙しくなりそうです。

そこで、早めに棚卸をしてみることにします。明日は、私のブログが毎日どのくらい閲覧されているか、正直なところを書いてみたいと思います。

ところで、この「ボケて」が最近ツボにはまったので、ご紹介します。



2013年1月19日土曜日

これから学ぶべき言語トップ10(後半)

さて、気を取り直して、一昨日の「これから学ぶべき言語トップ10 (前半)」の続きを述べていきましょう。

5.ヘブライ語
イスラエルの公用語です。ユダヤ人はご存知の通り、世界の金融機関で大きな役割を果たしています。国家を持たなかったために、逆に国家に縛られることなく、いやしい仕事、未知の事業に就くことしか認められなかったために、金融業や広告業などの新しくて利益率の高い事業を、国家をまたいで運営することに成功しました。

ユダヤ人が大勢活躍しているのはアメリカですし、彼らのほとんどは英語を話します。ヘブライ語をわざわざ学ぶ利点は少ないのではないか、と思う人も多いかもしれません。

それに、この言語学習は難しいのです。アラビア語と同じように、子音字でのみ文字が書かれるために、母音を記憶をもとに補う必要があります。

なぜ、この言語が上位にランクインしたのかといえば、いくつかの理由があります。

まず、ヘブライ語の伝統は2000年前に一度途切れた後に、20世紀になって公用語として復活した新しい言語であるために、古い言葉に特有の様々な例外が比較的少なく、シンプルなものとなっているという点です。全くのドシロウトである移民が、数年で日常語として使用出来るようにするための効率的な言語習得法が確立されている、という利点があります。

それに、現代イスラエルには、中東、欧米の戦略的な情報が正確に行き渡り、国民間で共有されています(そうしないとこの紛争地帯で生き残れないので)。その情報はヘブライ語でやり取りされることが多く、彼らと情報を共有する関係を結ぶためには、ヘブライ語を学ばなければなりません。

たとえ相手がイスラエル語を知らない欧米のユダヤ人であっても、彼らに「イスラエル語を話せます」というと、大変喜ばれ信頼されます。迫害を多く受けた民族ですから、彼らにとって、苦労してまで自分たちの言語を学ぼうとしてくれる他民族に仲間意識を持つのは当然でしょう。

ときどき路上でアクセサリーを売っている外国人がいますが、彼らにはイスラエル人が多いのをご存知でしょうか? 根っからの商業民族である彼らには、兵役が終わると貯めた給料で世界中を周る習慣があり、それによって人脈を広げ、仕事へつなげようとするのです。ヘブライ語を知っていると彼らと仲良くなるのに役立ちます。

また、イスラエルには現代最強とも言われる格闘技クラヴ・マガがあります。
クラヴ・マガ(英語: Krav Maga、ヘブライ語: קרב מגע‎)は、20世紀前半、イスラエルで考案された近接格闘術で、様々なイスラエル保安部隊に採用されることで洗練され、現在、世界中の軍・警察関係者や一般市民にも広まっている。
この最新の技術は、ヘブライ語を知らないと学べません。


4.ベトナム語
一時期のベトナムブームの勢いは凄まじいものがありまして、ベトナムへの投資情報がわんさか金持ちのもとへと届けられたものです。今は少し落ち着いたんでしょうかね? もともとポテンシャルが高い国です。なにしろあのアメリカと戦争をして勝った国であり、中国の度重なる膨脹政策を跳ね返し続けてきた国です。


ただ最近は、ベトナムに失望した、という声が段々と出始めています。公務員の汚職が一番の原因です。共産主義国家であり、共産党が強大な権力を握っているため、
"権力は腐敗しがちである。専制的権力はどうしようもないほどに腐敗する"
というアクトン卿の言葉の通り、腐敗度数はかなりのものとなっているようです。
★ FDIはベトナムから撤退しつつあるか
現地で商売をしていた日本人が、汚職まみれの行政に失望して、少しずつ日本に帰国しているという報告もあります。

しかし、それを差し引いても、大変魅力のある言語圏です。人口が8,000万人と大変多く、人口ボーナス期が1975年から2020年まで、大変長期に渡っています。
『世界経済の潮流』(内閣府政策統括官室 2010)
それに、ベトナム人は中国の影響力を牽制するために日本人の投資を歓迎する傾向があります。

ただ、声調と呼ばれる母音の音程上がり下がりが6種類もあるため、これを覚えるのが大変です。しかし、単語は漢語由来のモノが多く、表記はアルファベットです。その点では日本人に学びやすいといえるでしょう。


3.ビルマ語
ミャンマー(ビルマ)は公務員の汚職が蔓延した国だと言われています。公務員の腐敗の度合いを測る指数に、腐敗認識指数というものがあります。汚職問題に取り組む非政府組織トランスペアレンシー・インターナショナルの発表によれば、ミャンマーの汚染具合は182ヶ国中の181位。前述のベトナムが112位なので、大変低い数字です。それよりも下位なのは、北朝鮮とソマリアだけ。圧倒的ですね。

ただ、それを上回るものがこの国にはあります。

まず、これまで海外からの投資があまり盛んでなかったために、これからの伸びしろが高いという点です。つまり、現地のビジネスに熟達した日本人が少ないということでもあります。天然資源が大変豊富な国であり、世界最高級のルビーはこの国で算出されます。その国との貿易は軍政下でも途絶えることはありませんでした。ミャンマー語をマスターした日本人は必ずや重宝がられることでしょう。

それに、5,000万人もの人口を擁しており、そのほとんどが若年層です。カンボジアも素晴らしい国ですが、カンボジアの人口が1,500万人と、市場としてやや物足りないのに比べて、この人口の大きさは魅力的です。

声調が3種類あるという点で、ややゲンナリしますけれども、文法規則は簡単です。

その上、ベトナム語に比べた利点は、日本語と大変似た、膠着語と言われるグループに属していること。言語を学ぶ上で大切なのは、なによりも覚えやすいか否かです。その上ミャンマー語の話者が日本にまだまだ少ないため、覚えたあなたはキーパーソン。大変魅力的な言語といえるでしょう。

ただ……ベトナムの汚職に辟易した人々が次々に撤退したように、ミャンマーでビジネスに従事しても、それ以上の失望を将来的に受ける可能性も無きにしもあらずです。

それでも敢えてミャンマー語がベトナム語よりも上位に来たのは、それはこれからの問題であることと、日本語との親和性のためです。文字は覚えるの、大変なんですけどね。


2.トルコ語
現在のトルコに連なるオスマン帝国は、1299年の建国から1922年の滅亡にいたるまで、6世紀に渡って広大な領土を統治してきました。その正統後継者であるトルコ共和国は、ヨーロッパ、中近東、アフリカを結ぶ要所に広大な領域を現代でも有しています。

イスラム教が世界に浸透しつつある現在、アラブ民族を数百年に渡って異民族として統治するのに成功し、現在も国民の大半がイスラム教徒であるにもかかわらず、世俗主義を貫いているトルコ人の力量はなみなみならぬものがあるでしょう。

欧米が直接イスラム諸国に干渉しても、これまであまりいい結果を生み出しませんでした。それよりも歴史的経緯があり、西洋近代主義と折り合いをつけることができ、イスラムとのつきあいの長い国が間に入れば、うまくいくことが多いようです。イスラム諸国と対峙する際に、トルコを間に挟んで外交を行うケースがこれからは多くなってくるかもしれません。

29歳以下の若者が全人口の約半分を占め、2011年の失業率は9%前後、GDP成長率は7%前後を予測されるなど、伸びしろも高いです。

トルコ語が通用するのは、トルコとその周辺だけではありません。テュルク諸語と呼ばれるトルコ語と似た構造を持つ言語を公用語とする国は、トルコ、アゼルバイジャン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギス、カザフスタンの6ヶ国に渡ります。構造が似ていても日本語と韓国語のように意思疎通ができない言語もありますが、テュルク諸語の差異は小さく、かなりの程度で意思疎通が可能なのだそうです。

トルコ語もまた、日本語によく似た膠着語といわれるグループに入ります。大変覚えやすく使いやすいです。

昨年はこんな本も出版されました。

「この国を知らずして日本の繁栄はない!」
中東のリーダー“モダンイスラム国家”トルコがわかれば、
これからの新たな世界の図式が見える!
国連総会でオバマ大統領は、野田首相との30分に対して、
なぜトルコのエルドアン首相とは1時間半も会談したのか?
なぜ今、アメリカ・ロシア・EUがこぞって
トルコにすり寄ろうとしているのか?
中東に民主化運動が吹き荒れる中、
なぜトルコだけが安定成長を続けられるのか?
答えはこの本の中に!
トルコ語、いいですね!


1.インドネシア語
日本人が学ぶべき言語の1位は、インドネシア語です。
とにかくこの言葉、覚えやすいのです。

声調がありません。時制がないために、過去や未来のことを表すためには、その日付を入れれば済みます。性によって語形が変化することがありません。格変化もありません。

もともとインドネシア語は、マレーシア、インドネシアの周辺で貿易を行うために利用されてきた商用語でした。言語の異なる異民族同士が意思を簡単に意思の疎通ができるように、面倒な文法規則を極限まで切り取って出来上がった言葉なのです。

その上、この言葉はマレー語と似ているために、マレーシアでも通じます。インドネシアで1億6,000万人に話されるだけではなく、マレーシアでは2,500万人もの人々に話されています。

その上、この地には資源が豊富です。石油を始めとする様々な地下資源を産出しますし、勤勉な人的資源も豊富です。ビジネスチャンスは無数に存在しています。

イスラム教徒が多いのですが、もともとヒンズー教が広範囲に信仰されていた場所なので、中近東の人びとよりも寛容で、過ごしやすい場所です。

日本人が海外に行く場合、旅行目的が多いと思います。インドネシアやマレーシアには世界でも有数のリゾート地が多いのですが、ペナン島、バリ島などに渡航した際に、現地の言葉を覚えて入れば何かとはかどります。たった一万円で、王侯貴族のような待遇を受けられます。あなたが日本でなにか決定的な失敗をしたときに、こういったリゾート地に落ち延びるという選択肢があると、心安らかに過ごせますよ!

言葉を覚えるのならば、あまり苦労をしたくないもの。簡単で、日本に近く、なおかつ通じる範囲の広い言語として、インドネシア語は日本人が覚えるべき言語のトップに位置します。



いかがでしょうか。異論反論、いろいろあると思いますが、まあ、考え方のとっかかりになるかと思いまして、たたき台を作ってみました。

これからなにかの言語を学ぼうとした際の、選択の参考になれば、幸いです。


2013年1月18日金曜日

ポメラの罠

本来、「これから学ぶべき言語トップ10 (後半)」を書くべきところ、昨日記事末尾で
ここから後半部分がごっそりと消えてしまったのです。
と書いた私の失敗――いや、ポメラにハメられた忌々しい顛末について、述べることにします。

昨日の記事の総文字数は3,963文字。400字詰め原稿用紙換算で10枚分。大学生の卒論の平均枚数が約100枚分といいますから、その時の苦労をご存知の人ならば、その10分の1の苦労の程度だと思っていただければ、わかるはず。

昨日書いていたのは、その倍だったのですが、それがごっそりと消えたのです。下書きに利用した「ポメラ」がすべての原因です。
KINGJIM デジタルメモ「ポメラ」 DM20 プレミアムシルバー DM20シル
KINGJIM デジタルメモ「ポメラ」 DM20 プレミアムシルバー DM20シル

これ、早く言えば昔のワープロです。

インターネットにつなげず、写真も表示できず、文字も白黒でしか表示できない、文字入力に特化した機器です。まさに「これもできない」「あれもできない」ことばかり。

……これが、いいんです。

原稿書きの一番の問題は、ネットサーフィンで時間を浪費すること。これが笑いごとになりません。日々、膨大な時間が奪われてしまいます。

ところがこのポメラは、インターネットにつなげられません。つながっていないのではなく、つなげられないという強制仕様がポイントですね。

また、表示機能が単純な単色液晶表示のために、目が疲れません。

社会問題化している眼精疲労の理由の一つが、パソコンモニターの強い光のせいと言われています。ポメラにはそれがなく、反射光だけで文字を読み取ります。紙と同じ理屈なので、疲労度が圧倒的に異なります。

それに、起動が早く、ボタンを押して2秒後には文字が書けます。

キーボードも折りたためるようになっていてコンパクトで大変便利です。

もっとも、コンパクトだとか起動が早いなどは、昨今のノートパソコンも同じくらいの性能のものが増えてきたため優位性を失ったかもしれませんが、それ以外の利点はまだまだ健在です。

ところが、今回こういう利点が裏目に出ました。

ネットにつながっていないポメラでは、入力した情報をネットに載せるために3つの方法を取ります。
① 文字情報をQRコードに変えて携帯カメラで読み込む
② USBケーブルで情報をパソコンへ移動させる
③ microSDに情報を移してパソコンで読み取る
私が昨日とった方法は、①。これが仇となりました。

文章量が多いと、ポメラ後半部分を勝手に大胆にカットするのです。そんな隠れ仕様があるとは思わず、携帯カメラで文章を読み取ったあと、元の文章を確認もせずにポメラから即座に削除。その後確かめると、携帯で読み取ることが出来たのは前半部分だけだったことがわかりました。

こうなっては後の祭り。復活させようと悪戦苦闘しましたが、ポメラでは一旦削除したものを復活させることはできないのです。

こうして記事にして、ようやく腹の虫が収まりましたけど、昨日は泣いていました。

……それでも私はポメラが好きです。やっぱり単純で、使い勝手が抜群にいいから。


明日改めて、昨日の続きを書くことにします。

2013年1月17日木曜日

これから学ぶべき言語トップ10 (前半)

楽天が社内で英語を公用語化したことが話題になりましたが、英語熱に浮かされているのは楽天だけではありません。今では多くの大手企業でTOEIC学習者に援助するのが当たり前となっています。

これほど英語学習が推奨されるのは、そこに様々な可能性が秘められているからでしょう。言語をマスターすれば、その言語しか離せない人々とコミュニケーションを取れます。それに、その言語でしか発信されていない情報を得ることができます。

私たちの属する世界が一気に広がりますし、企業にとっては市場の拡大に直結しますから、誰もが狂奔するのも、むべなるかな、です。

ただ、この世界には英語以外にもたくさんの言語が存在します。英語以外の言葉を学ぶとしたら、何を学べばいいのでしょうか。

隣国語である中国語と韓国語が、すぐに思い浮かぶことでしょう。もちろんそれもありです。ただ、中国語や韓国語を話せる人はすでに大勢います。

それよりも日本人話者が少ない言葉をマスターするというのはいかがでしょうか。日本人話者が少ない言語をマスターすると、その日からあなたはキーパーソンとなり、その言語を使わないとできない仕事に就くことすら可能です。

もっとも、言語を仕事に生かすためには、その言葉と一生つきあう覚悟が必要です。たとえば時計の技術を学ぶためにドイツ語を学び、時計作りを生業とした後は、ドイツ語で発表された時計に関する文献や、新しい情報を常に吸収していくことが必要となります。言語を仕事に活かすということは、ただ単語と文法を暗記すれば済む、というものでもありません。

たしかに大変です。でも、努力する価値はあります。

ではどの言語を学べばいいのか……と考えたときに目安になるものが意外にありません。そこで、日本人にとっての覚え安さと、将来性などを天秤にかけながら、ランキングを作ってみました。今後の言語学習に役立てていただければ幸いです。


10.アラビア語
アラビア語が話されている地域には、産油国がひしめいています。最近アメリカでオイルシェールの産出量が爆発的に増えて、相対的に旧産油国の地位が落ちているというニュースが報道されています。

とはいえ、この地域に豊富な石油資源が眠っていることに変わりありません。

「石油」は様々な有機化合物の原料となる万能の物質。今後も重要な資源であり続けるでしょうし、それを算出する地域を統べる人々が日常的に使用する言葉を学べば、エネルギー産業というビッグマネーを生み出すビジネスに携わる可能性を秘めることでしょう。

また、産油国の大金持ちたちは、これまで溜め込んだ資本の投資先を常に探し続けています。彼らに欧米以外の「日本」という選択肢を与えるために、彼らの懐に飛び込ぶための道具が「アラビア語」なのです。

それに、共産主義が力を失った後に、貧しい人々の不満を糾合する世界的広がりを持つ思想は、現在のところイスラム教しかありません。「中東の春」の担い手でもあり、欧米の黒人や西南アジア人、ヒスパニック層の間に、イスラム教は着実に広まりつつあります。

イスラム教ではアラビア語以外でイスラムの教えを学ぶことを原則禁止しています。よって、イスラム教を理解するためにはアラビア語を学ぶことは必須なのです。

それに、この地域では今後人口爆発が予想されています。人口が増える地域は成長率が著しいため、大きなチャンスを生み出します。
「人口動態でみるアラブ世界の民衆蜂起」よりイエメンの人口ピラミッド
ただし、アラビア語はとても難しいことで有名です。

母音が文字に含まれず、子音のみで書かれるのです。たとえば「書かれる」=「KAKARERU」という言葉が、アラビア語では「KKRR」と書かれます。母音は? 記憶を頼りに自分で補って読むのです。

また、地域によって大きく言葉が異なるために、ある地域に行くと、自分の知っているアラビア語ではまったく太刀打ちできなかった、という話もよく効きます。将来性はあるものの、大変学ぶことが難しい言語といえましょう。


9.ロシア語
悪魔が現れ、一つ願いを叶えてやるからその代わりにお前の魂をくれと言われた。
そこで
「俺にロシア語を話せるようにしてくれ」
と頼んだところ、
「魂はいらないから別の願い事を言ってくれ」
と断られた。
というジョークがあるくらい、ロシア語は難しい言葉です。しかもこのジョークは英語圏のものなので、要注意です。

通常母語と似た構造の言葉は学びやすいのですが、日本語よりははるかに文法的に似ているはずの英語話者にとっても、ロシア語は大変難しく感じられるようです。その学習の困難は推して知るべし。文字がアルファベットとは異なるキリル文字ですし(PはLと発音するとか、似ているのに別物)、一つの名詞が、なんと、53種類に変化するため、それぞれを覚える必要があります。

ただ、参入障壁が高いということは、それを学ぶ人も少なく、希少価値がある、ということ。これだけの主要国であるにも関わらず、話者が少ないということは、チャンスもそれだけ多いということなります。

ロシアは世界最大の面積を有する国家であり、資源の宝庫ですし、ドストエフスキーという世界最高と評される作家を生み出すほどの思想的な広がりをその文化は有しています。

そしてなにより、日本の隣国です。ロシア語の重要性は、今後ますます増えるでしょう。


8.ドイツ語
昨今のユーロ危機で、ドイツの重要性が高まっているのをご存じの方も多いでしょう。ドイツ語が通じるのはドイツだけではありません。オーストリア、スイス、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ベルギーでも、公用語になっています。

どの国も欧州の中で比較的健全な財政を運営しています。ドイツ語圏の優秀性は群を抜いています。

それに、ドイツ語圏からはへーゲル、ゲーテをはじめとするきらめくような近代思想家が生まれました。この言葉をマスターすれば、彼らの思想に直に触れることができるのです。

それに、ドイツ語は英語に比べると文法に融通がきくのをご存じでしょうか。日本語は語順が多少変わっても理解可能な言語ですが、ドイツ語も同じように、述語である動詞を文末に持ってくることがあります。英語の融通の聞かない語順にいらだつ日本人にとって、とっつきやすいかもしれません。

新しいモノを表現するのに全く新しい単語を生み出すのではなく、既存の単造同士ををくっつけて表すのがドイツ語の造語法です。たとえば労働はArbeitであり、gebenが与える、人は~erとなりますので、雇い主はArbeitgeberとなります。

基本語を使いまわして単語を作るため、単語の学習が楽な言葉です。ただ、やたらと単語が長くなるという欠点があります。


7.カンボジア語
カンボジア語の魅力は、なんといってもその将来性です。
この国では、人類史上最悪ともいわれるポル・ポト派のジェノサイドによって1975年から1979年までの4年間で200万人もの人間が亡くなりました。そのため、人工分布図はこのようにいびつな構成になっています。
「人口ボーナス」という考え方があり、生産年齢人口(働くことが出来る人々)が従属人口(子どもや高齢者)の2倍以上になる時期には、高い経済成長がもたらされます。カンボジアでは、それが2045年まで、ゆるやかに上昇し続けるのです。

しかもこの地域には、日本のODAが多く注ぎ込まれています。現地の民法を始めとする法律の制定に、日本人が大きな役割を果たしています。

そのため日本人に親近感をもっていただいており、日本では韓国系とみなされるパチンコグループまでもが日系企業を名乗って進出してるほどです。
★ マルハン・カンボジアに銀行オープン
日本人の若者が活躍出来る場所であるといえましょう。

言葉も簡単です。孤立語という中国語と似た構造をしていて、助詞や前置詞を覚える必要がありません。語順で主語、述語、目的語が決まります。

そして、声調がありません。中国語は、同じmaでも、母音に異なる4種類の音程がつくのに、カンボジア語にはそれがないのです。

ただ、母音が24個もあるんですよね……。


6.スペイン語
スペイン語が話されているのはスペインだけだと勘違いしている人も多いようですが、中米、南米、それにアフリカの赤道ギニアなどにも大勢の話者がいる、大変広大な地域で話されている言語です。

スペイン語は母音が5つしかなく、日本人にとって学びやすい言葉です。逆に英語話者にとっては発音しづらいそうで、日本人とアメリカ人がメキシコの語学学校でスペイン語を学ぶと、アメリカ人が日本人の発音の上達ぶりに目を丸くする、という話をよく聞きます。アメリカ人には、スペイン語の平坦な発音が難しいらしいのです。不思議ですね。

アメリカには大勢のヒスパニックが中南米から移住してきています。現在黒人よりも多く、将来的には白人を抜き去る予定であり、いずれアメリカはスペイン語系の国家となるでしょう。その結果、将来的に南北アメリカが(100年後くらいに)統一国家となるなんてこともありえます。

他国語を学びたがらないアメリカ人ですら、スペイン語を学ぶ人々が年々増加しています。これから世界でますます重要となってくる言葉であることに間違いありません。

文法は英語と似ているため、英語を少しでも学習した人にとっては、学びやすい言葉です。日本にも大勢の南米人が働きにきています。彼らは大変明るいので、彼らとのコミュニケーションは楽しいものになるはずです。




……さて、ここから悲しいお話です。

このあと、学ぶべき言語について、5番目から1番目まですでに文章を書いていたにも関わらず、操作を誤り……ここから後半部分がごっそりと消えてしまったのです。

いやぁ、苦労は時にまったく報われないこともあるのですね。
さて、どうしましょ。どりあえず、本日はここまで。

(続き これから学ぶべき言語トップ10 (後半)

2013年1月16日水曜日

意欲と人間関係

20代後半、やる気や集中力が続かず悩んだ時期がありました。

何をしても続かず、モチベーションが沸きません。それが今では、これをやりたい、あれもやりたいという意欲がいつも湧いています。

あの頃と今との違いは何なのだろう? たまに考えることがあります。

たった一つの原因ではないでしょうが、一つをあえて選ぶとしたら、当時の人間関係が大きな影響を与えていたのかもしれません。

その頃の大きな変化といえば、仕事が忙しくなり職場以外の人々との人間関係が薄くなったことでしょう。友達も同様で、それにさらに結婚ラッシュが重なりました。学生時代に比べて、話す相手が激減しました。その頃、もともとあまりないやる気が、さらに格段に衰えた気がします。

誰かとつながっている、という自信。相手から大切にされているという安心感。相手への信頼。こういったものがある人間は、やはり強いですし、その中から意欲も湧き出ることが多いのです。

つまるところ、人間の意欲は充実した人間関係から生まれるのでしょう。

そもそも、私の人間関係は充実したものだったのか。そうでもなさそうです。

たとえば、私が以前一番よく遊んでいた友人がいました。彼はいい人間なのですが、相手に踏み込むことをしない、典型的な傍観者タイプ。

私が交通事故にあって一週間入院していた時に、彼を心配させまいと思って、
「交通事故にあって、◯◯病院に入院してしまったんだが、一週間したら出てくるよ。大した事故でもないし、見舞いはいらないよ」
と強がりました。
すると、彼は一度たりとも見舞いに来ず、見舞いに行きたいとも言わず。

私だったら、親友にそう言われても、
「バカ言うなよ。見舞いに行くよ」
と言います。

そこに気づいて後、彼とは距離を置き、今では数年に一度の挨拶程度となりました。一抹の寂しさを感じますが、そのお陰で他の友人とのつきあいが増えました。

やる気が出ない場合、人間関係を一度見なおしてみるといいかかもしれません。

でも、それだけじゃあないんですけどね。いずれ改めて、このことについて論じてみたいと思います。

ところで、ヤル気がでない時は思い切ってパーっと発散するといいかもしれません。これは蛇足な話になりますが、「サイコパス」という作品のリアルゲームが、今度東京都の豊島園で体感できるようです。

★ TVアニメ「サイコパス」、リアル体感型の捜査ゲームを2月に開催!
 「としまえんに侵入した潜在犯を捜し出せ」
今回は、参加者が執行官となり遊園地に侵入した潜在犯を捜し出すことに。そのため、イベント名は、『体感型捜査ゲーム「PSYCHO-PASS サイコパス」~としまえんに侵入した潜在犯を捜し出せ~』。イベントのPVも公開されており、最後には暗号文らしき犯行声明もある。
面白そうです。
◆イベント概要
時期:2013年2月9日(土)、10日(日)、11日(月・祝)、16日(土)、17日(日)
場所:としまえん(練馬区向山3-25-1)
所要時間 :約2時間
チケット料金:前売り3,000円(税込)/当日3,500円(税込)
一般販売 :1月11日(金)12:00~
急ぐべし。

2013年1月15日火曜日

雪にまつわる10の話

昨日は大変でしたね。
東海地方から東北地方にかけて大雪が降り、交通が寸断されました。
三連休の最終日だったために交通量が多くなかったことは不幸中の幸いでしたが、高速道路は軒並み通行止めとなり、各地でたくさんのスリップ事故が報告されたようです。

今朝窓の外を眺めると、昨晩以上に雪が積もっていました。子どもは喜び、大人は溜息をついたにちがいありません。

雪は古くから人々の生活に影響を与えてきたために、さまざまなエピソードがあります。その中から10の雪にまつわるお話をご紹介することにします。


10. 雪には様々な異称がある
漢語には、雪を表す様々な異称があるのをご存知でしょうか。
・六花(りっか)
六角形の雪の結晶の形から名付けられました。マンガ『BLEACH』のヒロイン、井上織姫の頭につける雪の結晶を模したヘアピンの名前は「盾舜六花」(しゅんしゅんりっか)ですし、『中二病でも恋がしたい!』のヒロインは「小鳥遊六花(たかなしりっか)」といいます。
・風花(かざはな)
晴天時に花びらが舞うようにちらつく雪の形容です。俳人・高浜虚子(たかはまきょし)は、
「ひねもすの 風花淋し からざるや」
「山国の 風花さへも 荒けなく」
など、多くの雪にまつわる句を詠み、その弟子である中村汀女は『風花』という題の句集を出版しました。
・青女(せいじょ)
中国の『淮南子』(えなんじ)という思想書の天文訓篇に、秋が過ぎるにつれて、
「百虫は蟄伏し、居を静かにして戸を閉じ、青女乃ち出でて以って霜雪を降らす」
と書かれています。青女とは雪を降らせる女神のことであり、転じて雪を指すようになりました。
・白魔(はくま)
恐ろしい大雪を悪魔に例えた言葉です。ちなみにアーサー・マッケンという怪奇作家の作品に『白魔』というものがあります。少女がケルトの文化の根強いウェールズの森をさまよいながら、乳母から呪術や儀式を教えられつつ、魔に目覚めていくという話です。雪とは関係ないんですけどね(えっ?)



9. 持てるほど巨大な雪の結晶がある
雪の結晶の大きさは、約0.6mmほどで、ほとんど目に見えません。ただ、視力のいい人には判別できるため、紀元前から美しい六角形の存在はよく知られており、古い記録にも残されています。

ただ、結晶同士がくっつきますと雹になるため、六角形の結晶格子の形を保ったまま、巨大に成長することはめったにありません。

ところが、時には六角形のまま大きく育つことだってあります。これまで記録されてきた中で最大のものは、1887年1月28日にアメリカのモンタナ州で記録された、直径38cm、幅20cmの化け物サイズです。ただ、残念ながら写真は残っていません。


8. 雪に色がつくことがある
雪は本来水が凍ったものでありまして、無色です。ところが空気などの不純物が混ざっているために空気を反射して白く輝きます。

ところが時には、氷雪藻と呼ばれる耐冷性の藻類が雪の上で繁殖して、雪が雪黄色、赤、オレンジ、茶色、緑などのいろいろな色へと変化することがあります。


7. 世界最深の積雪量はアメリカで記録された
日本の北陸地方は世界最高の豪雪地帯ともいわれています。しかし、記録されている世界一の最深積雪量は、アメリカのカリフォルニア州のタマラックという場所で記録されました。なんと1911年3月19日に、11m53cmの積雪を記録したそうです。


6. 一日最高の降雪量記録は日本にあった
山岳地方の降雪量は、地形の関係で異常な記録を叩きだすものです。そこで、山岳地方以外の地域の降雪量についての記録を見ますと、最高の降雪量としては、1946年1月17日に、新潟県妙高市大字関山で記録された210cmというものがありました。一日でそれだけ積もってしまうと、雪の重みで木造建築などはあっというまに潰れてしまうでしょうね。
平野防災担当相が新潟の豪雪被害現場を視察(2012年02月05日)


5. 最も長い雪道
道路に雪が降り、雪で覆われると一本の雪道ができあがります。世界最長の雪道はカナダのオンタリオ州とマニトバ州の間にありまして、なんと全長752kmもの長さの道路が雪で完全にすっぽりと覆われてしまうのだそうで、ギネスにも記録されました。

4月になって通行解除となるまでは、この道によって結ばれた町と町は完全に寸断されてしまいます。航空輸送という方法もありますが、大変割高なのです。


4. 吹雪の威力は爆弾なみ
吹雪は、時には原子爆弾120個分の威力を誇り、一回の吹雪で39万トンもの雪を運ぶことがあります。1888年の吹雪は、アメリカのニュージャージー州、ニューヨーク州、マサチューセッツ州、コネチカット州という広大な範囲に壊滅的な被害を与えました。日本でも2006年豪雪では、死者152名、重傷者902名という大災害が発生しました。


3, 雪上素足ハーフマラソン記録というものがある
オランダにヴィム・ホフという馬鹿やろうがいまして、彼の趣味は素足で雪や氷の上を走り、世界記録を樹立することです。2007年1月26日にフィンランドのオウルという場所で、21.0975kmを2時間16分34秒で走るという記録を打ち立てました。……いろんな記録があるものです。


2. 世界最大の雪の彫刻
中国の黒竜江省ハルビンで2007年に行われた国際氷雪彫刻フェスティバルにて、全長200m、高さ35mという超巨大な雪の彫刻が発表されました。
素晴らしいですね。翌年の北京オリンピックに向けたデモンストレーションだったようです。上げ潮の国には、こういう馬鹿馬鹿しい熱気があって面白いものです。


1. 雪に魅せられた人々がいる
雪の持つ独特な魅力に魅せられた人々は、世界中にいます。アメリカにはウィルソン・A・ベントレー(1865年2月9日~1931年12月23日)という写真家が5,000以上の美しい雪の結晶の写真を発表し続けました。

日本には、中谷宇吉郎という物理学者がいます。彼は世界初の人工雪の開発に成功し、人工スキー場を誕生させる立役者となりました。日本人は雪の研究には大きな足跡を残しており、"Timeline of snowflake research"という年表に最近記録を残しているのはほとんど日本人なのです。


いかがでしょうか。雪にまつわるエトセトラ。本日の雪を眺めながら、上記のエピソードを思い出していただければ幸いです。




参考:Top 10 Fascinating Facts About Snowなど

2013年1月14日月曜日

知らないと損する10日間沈黙する瞑想

ジュリア・ロバーツが主演する『食べて、祈って、恋をして』という映画があります。彼女扮するジャーナリストが、離婚をキッカケに、自分を見つめなおすために世界を旅する、というお話です。

イタリアで美味しいものを目一杯食べ、
インドに言って瞑想を長期間体験し、
バリ島に行って新しい恋をする。
仕事で突っ走ってきたキャリアウーマンに立ち止まるきっかけを与え、多くの女性たちが映画に共感をして大ヒットしました。

この映画の中に出てきた「沈黙の瞑想」道場が、日本にもあることをご存知でしょうか。

私はその存在を、数年前に、インドに滞在していたときにある女性から教えてもらいました。彼女は瞑想プログラムを日本でもインドでも体験していました。

瞑想プログラムの名前は「ヴィパッサナー瞑想」と言います。その言葉は"ありのままに観る"という意味のパーリ語(インドの古代語)であり、瞑想しながら「今、ここ、自分」にひたすら集中していくという修行法です。

ヴィパッサナー瞑想は、ミャンマーを中心に、東南アジアではかなりメジャーな瞑想なのですが、日本では「小乗仏教」と呼ばれて重要視されて来ませんでした。この瞑想が目的とするのは、徹底して「自分とは何かを、ありのままに見つめる」こと。その態度が、「自分だけ救われればいい」=小乗的(小さな乗り物、利己的)な考え方だと批判され、日本の大乗仏教から蔑まれてきたからです。

しかし、そもそも自分自身のことがよくわからないまま他人を救うことができるのでしょうか? 自己救済を棚上げして他者救済を是とするのは、人間としておごりがあるのではないか、などの批判もありまして、近年日本にもヴィパッサナー瞑想への賛同者が増えてきています。

実際のところ、日本の既存仏教には金儲け主義のところも多いですからね。

日本には京都と千葉に瞑想教室があります。この瞑想教室のすごいところは、参加費が「あなたの気持ち次第」というところ。完全に寄付金のみで賄われておりまして、食費も宿泊費も一切請求されないのです。徹底しています。

どのようなことをするのでしょうか。ずばり、瞑想三昧です。

朝4時半に起床し、夕方までひたすら、座って瞑想を行います。何度かの休憩と食事を挟み、夕方に終了。その後講師の講話を聞いて就寝。それをひたすら10日間繰り返すのだそうです。その間、許可を取らない限り、話すことは決して許されません。

★ 日本ヴィパッサナー協会

10日間の瞑想体験について伝聞体で書いたのは、私自身がここに参加したことがまだないからです。日本では宗教というと「怪しい」とか「胡散臭い」、あるいは「お布施が高い」とか「高価な金品を請求される」などのイメージが根強いと思います。私自身も忌避感が強くて、興味はあれどもやや腰が引けていました。それが機会があっても参加しなかった理由です。

それに、20年近く前のオウム真理教の騒ぎをご存知のかたは、こういった団体にあまりいい印象を持てないでしょう。

ところが、数年間、ときおり思い出してはネット上の噂などを探してみたのですが、この瞑想を主催する日本ヴィパッサナー協会から、その手の怪しい噂は全くといっていいほど聞こえてきません。

そういえば、私の友人からも説明は受けたものの勧誘されることはありませんでしたしね。信用してもいいのではないか、そろそろ紹介してもいいだろう、と思って記事で取り上げました。

参加者のブログに、瞑想を体験した感想が述べられています。

★ 沈黙の10日間~インドでヴィパッサナー瞑想を体験
 そして、沈黙から解放された10日目。その時は、様々な感情が一気に溢れ出し、いつまでたっても涙が止まりませんでした。
 瞑想を通じて、自分の中にある感情の蓋をあけてみると、今まで見ないようにしていたことや、
今まで気がつかなかったことなど、本当に色々なものが見えてきました。
 大切なのは、「自分の感情に蓋をしたままにしないこと」
 私にとって、それは少し勇気がいることでした。でも、今そのように思えるのは、この瞑想のおかげですね。
多分、瞑想をしなくても自分自身を見つめなおすことは可能なのでしょう。でも、瞑想という手段をとることによって、より短期間で気持ちの整理がつき、穏やかになり、性格を改善できるのだとしたら、これを利用しない手はないと思います。

……もっとも、費用は気持ち次第とはいえ、10日間も社会から隔絶する暇なんてなかなかとれません。学生や長期休暇が取りやすい自営業をされている方などでないと参加できないでしょう。体験できる方々が羨ましいです。私もいつか……。

2013年1月13日日曜日

ミュージカル映画トップ8 + 最近気になった記事 1/13

『レ・ミゼラブル』の映画の感想を先日書いたついでに、今まで観たミュージカル映画について、友人と話そうとしましたが、彼はミュージカル映画自体をほとんど観たことがないのだそうです。

考えてみれば、ミュージカル映画自体、日本人には馴染みのあるジャンルではありません。

最近はテレビで映画が放映されることが少なくなり、有名ドコロの映画であっても観たことのない人が多いため、ますますミュージカル映画は人々から縁遠い存在となっています。

映画をあまり見ない方のために、これまで私の観たミュージカル映画の中からある程度有名で面白かったものを8つ選びまして、皆様にご紹介しましょう。


8. 『ムトゥ 躍るマハラジャ』
インドの映画はハリウッドに対抗して、ボリウッド映画などとも呼ばれています。民衆の中に映画文化が根付いていて、年間2000本近く撮影されています。撮りすぎだろ。

そのインド映画が日本で大ブームを起こしたことがあります。それがこの『ムトゥ 躍るマハラジャ』です。ストーリーは単純明快で面白いですが、なによりこの馬鹿馬鹿しいほど大げさな表現と、インド風のダンスに興奮すること間違いありません。


7. 『ドリーム・ガールズ』
黒人主演の映画は数多く作られてきましたが、ミュージカル仕立ては珍しいはず。まさか普通にセリフを話していたシーンから歌劇に展開するとは思わず、あっけにとられた作品です。


6. 『ライオン・キング』
近年作られたディズニー映画の中でも屈指の人気を誇るのが『ライオン・キング』です。父を殺されたシンバが、成長してやがて父のかたきを討つというストーリーで人気を博しました。


5. 『メリーポピンズ』
忙しい両親に子育てを放置された子どもたちが、お手伝いとしてやってきた魔法使いによって不思議な体験をするうちに、家族が絆を取り戻す……というお話です。

傘をさして空をとぶ、という夢を映像化した作品でして、この映画を観た後、子供の頃の私は、よくメリー・ポピンズごっこをして遊んだものでした。


4. 『オズの魔法使』
カンザスに住んでいたドロシーは、竜巻にさらわれて魔法の国・オズへとやってきます。生まれ故郷に戻るために、オズ一番の魔法使いを探して旅するというお話です。

アメリカではこの『オズの魔法使い』は、特別な意味を持っている作品です。国民的おとぎ話と呼ばれていて、子供の頃は、感謝祭の前で必ずこの映画を観るのが習慣になっているといいます。
「自信をもつこと」
「強く願った夢はかならず叶うこと」
「西には悪い魔女がいること」
などがアメリカ人の頭には強く印象づけられており、彼らの原体験ともなっているのだといいます。

今思いつきましたが荻原規子の小説『西の善き魔女』の題名は『オズの魔法使い』からきているのかもしれませんね。



3. 『マイ・フェア・レディ』
言語学者のヒギンズが、下町の少女を自分好みのお嬢様に仕立て上げるという筋立てです。

『マイ・フェア・レディ』の元になったのが、バーナード・ショーの劇『ピグマリオン』です。
この題名は、自分が彫刻した理想の女性に恋をするギリシャの王・ピュグマリオーンから取られています。

『源氏物語』にも、壮年の男性が自分好みの女性を創りあげるというストーリーが後半の肝ですね。この手の話が、男性のみならず女性からも人気があるのが面白いところ。女性には男性に変えられたい願望でもあるのでしょうかね。


2. 『カッコカワイイ宣言!第4話』
いろいろ調べていたら、こんなアニメがあったのでご紹介。
へ~。

やっぱ、日本のミュージカル映画を一つは入れなくちゃいけませんよね?!


1. 『サウンド・オブ・ミュージック』

……失礼しました。
こちらですね。
昔、映画がテレビで放送されるのが当たり前だった頃、『サウンド・オブ・ミュージック』を子供の頃にテレビで観た、という人が多いでしょう。

でもご注意。何しろ上映時間が174分と、3時間弱あるために、2時間の映画放映枠では収まりません。そこで、当時どうしていたかというと、途中を大胆にカットして放送していたのです。

ところが地方の放送局によっては、後半1時間をまるまる放送していないケースもありまして、わたしも20代後半まで不完全なストーリーしか知らなかったのです。

もしもトラップ一家がナチスに歌をうたうことを強制される、というシーンの記憶がないならば、要注意。もう一度この映画をDVDで見ることをお勧めします。


いやぁ、映画って、本当にいいものですね。
それでは、サヨナラ、サヨナラ(^^)/~~~



……というネタを作ったのが昨日。そして、それをアップする前に、似たネタがないかと探してみたら……先を越されていました。

★ レ・ミゼラブルにハマったら見ておきたい名作ミュージカル10選
これにはやられました。そりゃ、いつか誰かがやると思っていましたけれども、ここまでネタがかぶるとさすがに私の二番煎じを読んでも興ざめでしょう。

上記の記事はせっかく作ったのでそのままにしますが、メインは下記記事ということで、お許しを。

最近読んで、気になった記事をご紹介します。


★ ともーみ写真 弁護士の見解
私は安易な性表現への規制には反対の立場です。でもね、あの写真はアウトでしょう。10歳ほどの少年に河西智美の胸の乳首を隠すポーズをさせるのは、子供を性欲の場に引きずり込むえげつない行為です。


★ 「モチベーションが高まりやすい環境」での作業には気をつける
最初は本当だろうかと眉にツバをつけたのですが、
モチベーションが自然と高まる状況での仕事を長期で続けていると必ず、後で疲れが出て、病気になったりするからです。
という文を読んで、思い当たるフシがあったので心に留めておくことにしました。そういえば、これまでも、大変勉強が進んで一日中喫茶店で勉強したりすると、翌日疲れて別のことをしたくなったりすることがよくありました。 常識はずれのことのように思えたことが、実は正解だったりすることって、よくあるものです。


★ 底辺から抜け出す方法
これを読んで、いろいろと考えるところがありました。最近このブログ、はてなでも取り上げられることが多くなり、笑いながら読んでいましたが、段々とブログ主の主張が明確になってきて、共感するようになってきました。面白いものです。


★ 努力をすればするほど成功から程遠くなる不思議な法則
成功している経営者の起業の動機や成功の手法、雑誌ではキレイなことを言ってますが、実際は
 ・なんとなく始めてみた
 ・嫁さんに贅沢をさせたかっただけ
 ・算数が出来たらこんな事アホでもわかるだろ
 ・成功の手法と言われても毎日飲みに行ってただけだ(間違いない。俺もその場にいました。)
 ・毎日神様にお祈りしていた
 ・メディアでは世間体であんなコト言ってたけど、本当は自分のやってることが大嫌い、家で寝てるのが一番
こんなかんじです。
これは本当です。成功者は平気で嘘をつけます。会社で部下を蹴りつけるなどのDVが日常茶飯事の社長(年収8,000万円、アナウンサーなどの愛人5人)が、
「どんなことにも感謝をすること、ありがとうと笑顔で言うことが成功の秘訣です」
と真顔で会う人ごとに薦めていたのを、私はよく知っています。


★ 「イケテた人」ほどなぜ「イタイ人」になるか
日本経済新聞の「私の履歴書」を読むと、ほとんど1人の例外もなく、若き日にいい恩師や先輩に出会っています。そうした師がいれば、仕事で躓いても、再び立ち上がることができます。ぜひ、そうした人を3人は探すべきです。この師が人生におよぼす影響は2割です。
そんな人が私にはいなかったなぁ。今からでも間に合うでしょうか?


★ ショック!胸が垂れるのは「アソコのゆるみが原因」と判明
これは興味深い記事でした。体中の筋肉はつながっていて、特に骨盤底筋の緩みが影響を与えているようです。


★ 二日でパワフルな声に変わるトレーニング 「プレッシャーブレス・ビブラート」
声をうまく出せることで、説得力が増します。説得力のない人間で声がよく通る人はいません。


★ 恨みとか後悔とか
この人の文章は好きです。自分語りを読むと、人生それほど捨てたものじゃないと思えます。


★ STUDIO221
無料で読めるコミックです。この人の作品を、以前読んで以来探していました。面白いですよ。


★ ツイッター、偽情報に監視の目 米で真相を暴く動き拡大
デマの拡散は元から絶たねばダメです。


★ 日米で半年ニートをするまで気付かなかった、「お金・理念・コード」より大切なこと
詩的な文章を書く人です。こういう文章に方向転換しようかな……。



★ 情報化社会は情報では儲けられない
昔イザヤ・ベンダサンという作家が「日本人は水と安全はタダだと思っている」と指摘しましたが、これに「情報」が加わることになりそうです。


★ 虚構の「まいど1号」が持ち上げられ、意義ある「はやぶさ2」がつぶされる現実
まいど1号は宣伝だったんですね。信じた私がアホだった。


★ 外資系戦略コンサルタントの視点から見たアイドル・ビジネス: グラフとチャートで見るアイドル・ビジネス
アイドルもさることながら、コンサルタントの仕事がどういうものなのかが、よく分かる記事です。


★ Life is beautiful: 特許庁のシステム開発が破綻した本当の理由
かなり大きな問題だと思いますが、あまり大きく騒がれません。特許庁という目立たない役所は、問題を起こしてもあまり叩かれないので有利です。


★ 2012年、最も読まれたMind Hacks(こころと脳にまつわる記事)TOP30
いつかまとめて読みましょう。


2013年1月12日土曜日

コミックをネットで読もうとしたが

哲学ニュースnwk」というまとめサイトを時々覗いています。"nwk"は「ニワカ」と読みまして、ブームに乗ってやってきた新参者を揶揄するネットスラングです。

ここの管理人が、まとめサイトの流行りに少し遅れてブログを始めたため、自嘲したものなのでしょう。しかし今ではすっかり老舗となり、アクセス数が毎日100万もある大手に育っています。

さて、その「哲学ニュースnwk」で、先日「主人公が凡人の漫画ってないの?」という記事がアップされました。

たくさんの面白いマンガが紹介されていましたが、私もマンガはかなり好きなので大抵読んでいました。他人の感想を読みながら、うなずいたり首を傾げたり。

中には読んでいないのも混ざっていましたが、少なくともタイトルだけは聞いたことがあります。食指が動かない理由は様々ですが、たとえば『銀の匙 Silver Spoon』という作品に興味を持てないのは、中勘助の『銀の匙』の文章が好きなので、同名の漫画作品を読んでその世界観を壊されたくない、などの狭量な理由です。多分食わず嫌いで、読めば面白いのでしょうけれども。

ただ、紹介されていた作品の内、『惑星(ほし)のさみだれ』というタイトルだけは初めて聞きました。完全に私のアンテナの探知から漏れていましたね。

評価も高く、固定ファンも多い様子です。凡人が努力を重ねながら世界を救うという話は私の大好物でもあり、俄然『惑星のさみだれ』、読みたくなりました。

しかしなにしろ10巻もありまして買うと6,000円強。半日の娯楽費としては少々高い。

漫画喫茶で読めばいいやと考えまして(作家や出版社の方、失礼!!)、都内の漫画喫茶を数店舗、会社から帰宅途中に回ったのですが、どこにも置いていません。

あれだけ品揃えを誇る漫画喫茶にないとは思っておらずに直接出向いて無駄足を踏んだ私は、帰宅しまして自宅のパソコンから、蔵書が検索が出来る漫画喫茶を調べました。

★ マンボーマンガ検索

ここのページの左側にあるマンボーの店舗名のどれかを選択した後、検索窓に調べたいマンガ名を入れて調べます。あるいは、

★ GRAN CYBER CAFE BAGUS コミック検索

ここのページの右下をクリックして、店舗名を選択、そのあと左側上部にある検索窓に調べたいマンガ名を入れて調べても探せます。

……ところが、どちらにも『惑星のさみだれ』がみつからないのです。

すぐに読めないとなると、どうしても読みたくなってしまうことって、ありますよね。こりゃ、買うしかないか……と思いました。

その時はすでに夜も遅く、さて、アマゾンでポチるか、それとも明日まで待つか迷った時に、Yahoo!のサイトのことを思い出しました。あそこではネット上でマンガが読めます。

久々にYahoo!のコミックを読むページを探したところ、なんと、以前はマンガしか読めなかったため、カテゴリーも「コミック」となっていたはずが、今では「電子書籍」というカテゴリーに変わり、コミックに限らずいろいろなジャンルの書籍が読めるようになっていました。

★ Yahoo! JAPAN ブックストア

時代の進歩は早いものです。

ようやく念願の『惑星のさみだれ』が扱われているのをみつけましたが、一冊の電子書籍の値段が実際の書籍とあまり変わらないことを知ります。

10巻読むのに5,000円強。ほとんど同じ値段ならば、買ったほうがマシです。他の電子書籍のサイトをいくつか巡りましたが、どこも値段が同じでした。そんなものなのですね。

2013年1月11日金曜日

『レ・ミゼラブル』を観てきた

先日『レ・ミゼラブル』を観てきました。
ややネタバレを含んでおりますし、この映画に否定的な感想も含んでいます。
以下は、それでもいい、多少ネタバレしてもいい、と思った方のみ下記をクリックしてください。


2013年1月10日木曜日

長寿になるには

13日まで省力更新するなどと言っておきながら、このところ記事の量が多かったので、ちょいとブレイク。

先月28日、京都在住の日本人男性・木村次郎右衛門が115歳と253日を迎えたため、ギネスによって存命中の世界最長寿者として認定されました。

ちなみに木村氏、存命中ではなくとも、確実な記録が残っている中での日本史上最高齢の男性でもあります。

以前、世界最高齢といわれていた泉重千代の記録は、戸籍上の手違いで年齢が誤っていた可能性が高いため、現在はギネスから取り消されたそうです。今回世界最高齢となった木村氏は、20歳から65歳まで45年間、郵便局員として務め上げてきた人物です。その記録は、まず間違いないところでしょう。

木村氏を始めとする長寿者の健康の秘訣は一体なんだろうと調べたところ、3つの共通点があるようです。

まずは、なんでも食べること。好き嫌いなく甘いものでも肉でも野菜でも選り好みをせずに食べるのだそうです。これはダメ、あれはダメ、と好き嫌いせず、どれもおいしい、おいしいと食べるのでしょう。ただ、お酒は飲まない人が多いようです。

次に、毎日続けている趣味があること。多かった習慣は、新聞を読むことです。特に今回世界最高例となった木村氏は、朝日新聞としんぶん赤旗を今でも2誌、毎日読み続けているといいます。とにかく、新しい知識を得るのが楽しいのでしょうね。

3つ目は、牛乳などの乳製品を摂ること。木村氏は午後3時に牛乳を飲む、と決めているそうです。牛乳は体に悪い、などという俗説がまことしやかに流れていますが、これだけ長寿者に牛乳を飲む人々が多いのを見ていますと、それは嘘なんでしょう。

そういえば私の祖父も糖尿病を患っていながら、80過ぎまで大変元気で過ごしましたが、彼の日課も牛乳を飲むことでした。


結論
牛乳を飲もう
ちなみに都内の方ならば、東京ミッドタウン近くにある「中洞牧場 ミルクカフェ」というカフェに、一度行かれることをお勧めします。とても濃厚な、生まれて初めてのようなクリーミーな牛乳をお手頃価格で飲むことができます。
ここのソフトクリームは、絶品ですよ。ちと季節的に、まだ寒いかな……。




2013年1月9日水曜日

10の伝統的な身体改造

昨年メキシコで長細く変形した頭蓋骨が多数見つかりました。研究者によれば、子供の頃から下図のように頭蓋骨を挟み込むことで、変形させれば上記写真のような頭の持ち主になるのだそうです。

古代インディオ達にとって、長細い頭蓋骨は美形の証だったのかもしれません。それにしても、人間の身体の可塑性には驚きます。整形技術の発達した現代ならともかく、古代の未熟な技術でも人間の身体はかなり変化するということですね。

身体改造は、世界各地で伝統として受け継がれています。本日はその中から、代表的なものを10個選び、ご紹介しましょう


10. ピアス
これは今ではありふれた行為です。耳に穴を開けたことのない私はゾッとしますけれども、今から20年ほど前に突然男性の間で爆発的に流行り、男性のピアスが珍しくなくなりました。

石原慎太郎は信頼出来る産婦人科医師から、婦人病にかかるのはピアスをつけている女性が圧倒的に多いという経験則を聞いたそうです。どうなんでしょうね。


9. 刺青
刺青もよく見かけます。子供の頃、刺青がとてもカッコよく思えて、昼はサラリーマン、夜は刺青をした世直し人として悪と戦う、というシーンを想像してワクワクしていました。


8. 抜歯
今でもアフリカなどでは成人の儀式として抜歯する習慣が残ってます。頭の毛を剃るのと同様、老人の容貌に近づくことで大人の仲間入りを果たすという意味合いが含まれているのでしょう。


7. 割礼
ユダヤ人とアラブ人には、今でも「割礼」といって、男性が子供の頃に、男性器を包む包皮を切り取る習慣が残っています。これには性病予防という意味合いがあるため、合理的な伝統と言えます。

ただ、セックスを楽しむためにはあまりお勧めできないかもしれません。どういうことかと申しますと、男性器が女性器の中でピストン運動を行う際に、包皮はカートリッジの役割をはたします。

包皮が膣壁に密着しても、それがずれることによって、内部でうまく動かすことができるというわけです。ところが、割礼を行なった男性はこの行為がスムーズにできなくなります。包皮が余りすぎるのも問題ですが、全くないというのもあまりよろしくないのです。

女性版の割礼では、陰核部分を切り取ってしまいます、これも、女性がセックスを楽しめないようにするためです。古代では性病による被害が多かったために、生殖以外のセックスを忌避する方向へ伝統が発達していき、できる限り人々が性の快楽に溺れないように工夫していたのでしょう。


6. 円盤唇
エチオピアのムルシ族に残った週間であり、上唇に切れ込みを入れて、2週間かけて穴を広げていきます。



5. 首長
タイとミャンマーの国境付近に居住するカヤン族の風習で、真鍮の針金を首に巻きつけていくというものです。
皆さんの中には、この首長の習慣には2つの誤解があるようです。

A. 首が長いのではなくて、極端ななで肩にしている。
首を伸ばすわけではなく、真鍮の重みと圧力で鎖骨を押し下げていくのです。そのため、たとえ首輪を外したとしても細長い首が折れるということはなく、鎖骨が元の位置に戻るだけ。ただし、この首輪のために女性たちは慢性的な肩こりに悩まされているのだそうです。

B. 首輪は輪っかが何十個も連なっているのではなくて、一本の針金状のもの
細い首輪に切れ込みをいれて、いくつも首にはめていくのではありません。
たった一本の太い針金を、ペンチを使って首へ縛り付けていくのです。



4. お歯黒
お歯黒という習慣は、日本で明治時代まで残っていました。結婚した女性は眉毛を抜き、歯を黒く染めます。歯を染めるための液体にはタンニンが含まれていたため、虫歯を予防する効果もありました。



3. 纏足
纏足(てんそく)という言葉を初めて知ったのは、パール・バックの『大地』という小説を読んだ時です。清の時代、女性は足が小さいほうが魅力的だと言われていたために、足を包帯でしばって小さくする習慣があったと書かれていました。

ところが纏足とは足を包帯でしばるという、そんな生やさしいものではありません。子供のうちに、足の骨をバキバキと折って、内側へ折り曲げてしまうだけではなく、その後陶器の破片を何度も塗りこんで肉を腐らせながら足の形を整えていく、というとんでもないものだったのです。

いやぁ、怖いですね。


2. トレパネーション
頭蓋骨に穴を開けるという方法です。これは、古代アメリカのインディオたちが伝統的に行なっていた習慣です。現代でもこれにインスピレーションを受けて、頭蓋骨に穴を開ける人々がいます。それによって、約36%の人々が霊感を得たと言われています。

これを題材にしたマンガに『ホムンクルス』というものがありましたが、一昨年4月に完結しました。2003年から8年間かけてシリーズを完結させた執念に感心します。


1. 瘢痕文身
単なる刺青ではなく、切り傷やケロイドによってできる盛り上がりによって皮膚に模様を作っていくという行為です。

ニューギニアで、貝殻で皮膚に切れ込みを入れていく部族の風習を観て衝撃を受けましたが、もっと衝撃を受けたのが、現在にこの瘢痕文身を再現している人々の皮膚でした。


現代でも身体改造夢中になる人々が大勢います。自分を変えることは誰しもが持つ願望ではありますが。出来うるならば身体を傷つけず、愛してほしいものです。
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