2012年12月9日日曜日

A4にまとめるという方法

「話し方がうまくなる◯◯の方法」などを読んでいるのに、話し方がうまくならない、という経験は、あなたにありませんか?

話し方レシピを読んでも美味しい会話は作れない 」という記事に、
 こういうエントリーのポイントは、これを読んだだけでは何も変わらないということ。確かに自分の知らない話し方をしることができれば、それに意味はあります。ただし、読んだからといってその技術を使えるようになるとは限りません。会話の仕方を自分のものにするためには、実践する以外に方法はありません。
と書かれています。
もちろん、実践することも大切です。
でも、理論を実践できないのには、それ以外にも大きな理由があるように思えます。

世の中には、ハウトゥー本、マニュアルがたくさん出回っています。
話がうまくなる方法にかぎらず、勉強ができるようになりたい、もてたい、おカネがほしい……様々な欲求をみたすために、人々はそのような方法論を追い求めています。

それなのに、
・あまりに情報量が多すぎで、どれを利用すればいいのか悩む。
・いざその場になると、内容を思い出せない。
という理由で、せっかく方法が目の前にあるのに、実行できない人が多いのではないでしょうか。

まず、情報量が少なくても困りますが、多すぎても、どれを選べばいいのかわからなくなります。
「インターネットがあるから、記憶に頼らなくてもいい」
と言われた時代もありましたが、今ではインターネットに知識があふれ、肝心な知識になかなかたどりつけません。
記憶のきっかけになりそうなキーワードをGoogleに放り込んでも、目当てのページにたどりつくまでに四苦八苦する有様です。

そして悪いことには、その知識を利用しようとした時に、その知識の存在をすっかり忘れてしまうことです。たとえば、他人と話す時に、他人に好感触をもってもらうために効果的だと言われる方法に、ミラーリング効果というものがあります。

★ ミラーリング効果

かなり有名な方法ですから、ご存じの方も多いでしょう。
でも、それを実行できる人は、あまりいないはずです。
尊敬する人、好きな人、お客様、面接官……彼らと面と向き合ったときに、事前に準備していないと、ミラーリング効果のことをすっかり忘れていて、後になって、
「ああ、彼女の(彼の)身振りを真似すればよかった!!」
と後悔するのです。

では、どうすればいいのでしょうか?
それについて、ある知り合いが面白い方法を実践していたので、ご紹介しましょう。

彼の方法とは、
・手当たり次第に眼の前にある知識を貪欲に吸収し、そのあと、知識をA4の紙に集約していく。
というものでした。

サラリーマンを10年間務め上げたあと、独立して自営業を始め、今ではすっかり悠々自適な生活をしている彼は、かなりの読書家です。

ところが若い頃の彼の悩みは、読書で得た知識を実践で活用できないことでした。
(いったいどうすれば、知識を力にできるのだろう……)
悩んでいた時に彼がふと思い出したのは、
「どんなに大切なことも、A4の紙一枚にまとめられるはずだ」
という元上司の言葉でした。

元上司の言わんとすることは、企画書であろうと会議のための資料であろうと、証拠としての資料は、あればあるほどいい。しかし説明のための知識は、かならずA4程度にまとめられていないと使いものにならない、ということでした。

しかし、彼は元上司の考え方をさらに突き進めていきます。まず、

・人脈の作り方
・よき伴侶の作り方
・売上を上げる方法
・仕事上の知識
……

など、自分の興味のある分野を複数(彼は10~20程度と言っていました)定め、それぞれにA4の紙を用意、常にそこに、自分が得た知識をまとめていくことにしたのです。

(いいな)
と思った知識は、手当たり次第にメモ用紙やレシートの裏、ポストイットにメモします。
その紙を捨てずにまとめておいて、一週間ごとに、A4の紙にその知識をまとめていったのです。
新しい情報よりも価値の少ないと思われる古い情報は躊躇せずに消して、常にA4の紙におさまるように情報をまとめていったのです。

いまだに紙にメモするのをやめない彼に、
「紙にメモせず、iPhoneなどを活用すればいいんじゃないか?」
と提案したところ、
「携帯をいじっているとついついネットで調べ物を始めたりして、時間をとられてしまうから携帯にはメモしない」
と語っていました。

ところが、まとめる先のA4の紙は、やがてMicrosoft Wordへ変わりました。それ以来、作業効率はかなりアップしたようです。

彼は、2、3ヶ月に一度、その紙をプリントアウトして、クリアファイルに入れて持ち歩いていました。
普段からA4に知識をまとめているので、頭は常に整理されています。
でも、いざというときには忘れてしまうので、たとえば商談先に会いにいくときは、その紙の束を眺め、必要に応じて8つ折りにしてポケットに入れていたりして、かなり自由に使っていました。

今でも活躍している彼に、
「その方法は面白いから、『まとめてA4(え~よん)!』とか『A4"マ"とめる"プ"ロジェクト(略称:A4マップ)』などいったタイトルにして、ノウハウをまとめて、本にするべきだ!!」
と薦めたのですが、彼はなにかと忙しいため、未だ実行していないようです。

こういった方法があれば、知識を知恵として利用できるのでしょう。


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