2012年9月7日金曜日

適切なアドバイスは難しい

時々、友人から悩みを打ち明けられることがあります。その時に考えるのが、この私に、当事者ですら解決できない問題に答える資格があるのか、ということです。

たとえば質問者が子供で、誰もが抱くような質問ならば、答えることは簡単です。
「どうして勉強しなくちゃならないの?」
とか、
「太陽は高いところにあるのいどうして熱いの?」
とかの質問。

こういう質問ならば、気軽に応えることができます。

でも、答えのない相談、将来が読めないことで相談を受けても、その問題に直面して、日々解決のために努力している当事者以上の解答を、当事者以外の者が行うのは、大変むずかしいことです。

そこで、少なくとも、自分だったらお前よりもよくやれるよ、という傲慢な態度だけはとらないようにしようとは、気をつけたいと思っています。

先日ある件で友人にアドバイスを求めたところ、かなり長文の助言が書かれており、お礼を伝えたところ、「まったく自分は役にはたててません。すみません」というメールをもらい、恐縮すると同時に、友人に恵まれているなと思いました。
世間には、「オメエはバカだな、こうすればいいんだ」と自信満々にアドバイスする人が案外多いもの。それを実行してうまくいかないと、やり方が悪いとこちらのせいにされるし、うまくいけば自分のせいだと吹聴します。

この手の人間とつきあえるのは茶坊主タイプでしょうが、私にはムリです。幸いなことに、現在の私の友人・知人には、上から目線タイプがいないため、最近の人間関係は非常に楽になりました。

ただし、部外者だからこそ、当事者が気づいてないことを指摘することはできます。「岡目八目」という言葉があります。これは、囲碁の用語で、囲碁を打っている者同士よりも、脇で見ている観戦者は八手先を予想することができる、という意味です。当事者よりも、客観的にものごとを見ている分、必ず当事者が見落としてることを指摘することができるのが、当事者以外の人間の優位点です。

[悩みのるつぼ]「知的障害の子」回答編

岡田斗司夫という文化人が、知的障害の子供を持った親に対して、アドバイスをしていました。岡田斗司夫自身、夫婦生活が破綻していて、お世辞にも家庭生活がうまくいっているとは言えません。彼に相談して、果たしてどのような回答がなされるのか……やや野次馬根性で記事を読み進めまして、そして、感心しました。良いアドバイスをしています。

まずは、
>そんなあなたは、実はすでに正解に行き着いています。
という一文に納得。そうなんです。本当は、当事者が一番正解に近いところにいるのです。あとは、その正解にたどりつかない理由、当事者に見えていない蓋のようなものを取り払ってあげれば、当事者が一番望んでいた正解にたどりつけるのです。

助言者にもっとも求められるのは、その蓋を外す作業であるといえましょう。


それから、特に私が感心したのは、「同じ障害児を持つ母親たちに会ってみる」ことを勧めるアドバイスです。

そうなんです。なにか特殊な事情で苦しむ人々は、仲間がいないことが多いのです。同じことで苦しんでいる、同じような境遇の仲間と出会えば、お互いに励まし合い、本当の意味で共感をしてもらえます。今ならネットでいくらでも同じ境遇の友人を探すことができるのです。ところが苦しんでいる人のほとんどは、視野が狭くなっていることが大変多く、そのことに気が付きません。

当事者が一番正解に近いところにいる、という謙虚な視点をもって相談に乗りつつ、当事者が見落としている観点がないかどうかを、当事者と一緒になって考え、そして、彼が幸せになる方法をひたすら考えてアドバイスができる……そんな人間になりたいですね。

私はそれができないので、普段は思いつきのアドバイスばかり。自戒を込めて。




本日読んで、気になった記事はこちら。↓


★ アルツハイマー患者用の「バス停」
アルツハイマー患者が、徘徊する前に落ち着くための「偽バス停」というアイデアです。多少気がとがめますが、アルツハイマー患者を救うための、必要悪だと思います。「嘘も方便」という言葉がこれほど似合うアイデアもありません。


★ 急成長を目指さない年輪経営(「カンブリア宮殿」に伊那食品工業の塚越会長が出演)
伊那食品……こんな会社があるのですね。急成長の害を厳しく咎める会長の価値観が素晴らしいと思います。


★ 漁師と億万長者の話で得るべき教訓は間違っている
同じように釣りをして仲間と歌い、興じる立場出会っても、漁師と億万長者とは根本的に異なっている、というお話。

そうかもしれませんが、ただし億万長者が巨万の富を貯めるために失った、健康だとか家族との時間だとかも考えると、漁師の人生のほうが、私にとっては魅力的に感じます。


★ 売り上げ落ちた…アルバイトに念書を強要し暴行
高知の女性は、大変気性が荒い人間が多いとよく聞きます。この喫茶店経営の女性も、もしかしたら過去にいろいろとやらかしたことがあるのかもしれません。

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