2012年8月28日火曜日

劣等感に裏付けられない努力

郷ひろみを特集した数カ月前の雑誌を手に取る機会がありました。表紙をみて驚きました。同性から見ると、多少気持ち悪いポーズではあるけれども、純粋な賞賛が湧き上がります。これが56歳の人間の肉体とは信じられません。

彼は非常にストイックなことでも知られています。
夜8時以降は食べない,空腹は水を飲んで我慢する。
それでもダメなときは,「俺は郷ひろみだ!」と自分で自分にカツを入れる。
彼の言葉を、この写真を見た時にふと思い浮かべました。もう一つ思いうかべたのが、
ボクは他人と自分をあまり比べない。
比べても,無意味な劣等感とつまらない優越感しか生まれないことが多いから。
という言葉でした。

私もそうですが、現状に満足していない人は多いはずです。そして、現状に満足できないという人は、何らかのコンプレックスを抱えている人が多いのです。

私も、いくつものコンプレックスを抱えています。
だからこそ、将来のもっといい生活、もっと楽しい仕事などを思い浮かべて、夢を描きます。
そして「現在は、それに向かって頑張っているのだと考えて、努力を続けます。

それは、一種のハングリー精神でしょう。
ハングリー精神とは、「物事を強く求め、達成への強い意志を持ってことに当たる気持ちや心意気など」のことです。
それは努力のための原動力になるのだと信じていました。

でも、それが過ぎてしまうと、現在を楽しむことができないまま、一生を過ごすことになるでしょう。
老人となり、将来に夢を託すことができなくなると、とうとう死後に望みをつなぐようになります。
「死んだあとに、極楽浄土に生まれ変わる。今生はそのために、功徳を積んでいるのだ」
などとね。

でも、それはおかしいですよね。なぜ、今を楽しめないのか。今に満足できないのか。

日本人であるということ、それだけで、実は世界から見れば、天国にいるようなものだと聞いたことがあります。

治安がよく、強盗に怯える必要はありません。警官に突然捕まえられて、拷問されることもありません。毎日飲む水道水に、大量の毒物が含まれていることもありません。当たり前の生活、当たり前の毎日。でも、それは世界の底辺にいる、数億人にとっては当たり前ではありません。

無論、日本にいるからこそ経験するような、悩みもあるでしょう。イジメや偏見、様々な規制などなど。

でも、それは奴隷となって一生こきつかわれたり、難病となって毎日苦痛のまま過ごしたりすることに比べたら、何ほどのことでもないのです。

この考え方を敷衍(ふえん)するならば、今の満ちたりない現状も、本当ならば天国のような素晴らしい空間なはずなのです。それにすら満足できない自分を、一度疑った方がいいのかもしれません。

この日本で生活をしていて、今を楽しめない自分は、もしかしたら病んでいるのではないか……と。

劣等感が強いと、現在はすべて、将来のための手段となってしまいます。果ては、ありもしない死後の極楽浄土行きを夢見て、自分の生活に回すべきお金を、お布施として宗教団体に寄付するようになります。それは、他人に自分の人生を支配されるのと、何ら変わりません。

冒頭に掲げた郷ひろみ。彼は自分の人生を、紆余曲折を経ながら、それでも楽しみながら生きていっているように見えますよね。それでいながら、ここまでの肉体を練り上げるほどの努力を重ねます。コンプレックスに裏付けられない努力でも、ここまでの成果が出るのです。

現在を楽しむために、コンプレックスにもとづかない努力を、初めましょう。



本日読んで、気になった記事はこちら。↓

★ 1冊の本をDNA分子にコード化-米ハーバード大研究員
すごいと思うのですが、なぜDNAなのでしょうね。高分子であるならば、DNA以外でもコード化できそうですし、それだけではなく、生物倫理にも抵触しないと思うのです。この手の実験は、なにか生物を弄んでいるようなイメージを受けます。


★ スト中の南ア鉱山労働者に警官が発砲、十数人が死亡
海外のストライキは随分荒っぽいといいます。警官も身の危険を感じたから発砲したのでしょうが、もう少し、別の方法があったはず。鉄砲ではなく、盾と棍棒とか。当たれば死ぬ銃器を使用するのは、最終的な手段としてほしいものです。


★ 「コネも実力」の米国--SNS「LinkedIn」就活ツールとしての魅力
アメリカもコネ社会で、人脈が非常に大きな意味を持つといいます。アメリカでアイビー・リーグと言われる大学が異常な人気を持つのは、学生時代に培った人脈が、その後の人生を大きく左右するからです。アメリカでFacebookが爆発的な人気になったのも、そのあたりが関係しているのかもしれません。

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