2012年6月11日月曜日

ブラッドベリ、亡くなる

アメリカのSF作家、レイ・ブラッドベリが亡くなっていました。
SFの巨匠レイ・ブラッドベリ氏死去、代表作「火星年代記」
ちょっとショックです。

彼の書いた『火星年代記』は、とても美しい作品でした。SFというと、無機質で、デジタルな印象を受けますが、彼の文章は違います。美しく、物悲しくて、情緒的。その文体は、SFの表現の幅を広げた、などとよく評されるようです。

『火星年代記』も好きですが、私にとってブラッドベリは、『恐竜物語』の作者でした。子供の頃に、古代を舞台にしたアクションと間違えて購入して、激しく後悔しました。途中で読むのをやめて放り出してそのままになっていた頃。別の作家のSF作品のあとがきの中で、
「○○は、ブラッドベリとまではいかないが、名文を書くことでも知られており……」
と書かれていたので、
(そんなに名文だったかなぁ? まぁいいや、読んでみよう)
と思いなおして、再読したのが、彼の本を通読した最初の経験です。

詩が多いので、ワクワクする冒険譚を期待した子供が、面白いと思わないのも当たり前かもしれません。しかし、子供の頃に夢中になったSFを再度読みなおそうとする大人が、その良さを改めて実感する、一冊ではあります。

『恐竜物語』の中の短篇集では、「ティラノサウルス・レックス」という作品が好きです。どうしても恐竜の迫力を出すことのできないアニメーション作家が、恐竜のモデルに、嫌いなプロデューサーをあてる、という話です。面白くて、やがて悲しき物語。挿絵が素晴らしいのですよね。


残念ながら絶版なので、古本しか手に入らないようです。
ご冥福をお祈りします。


本日読んで、気になった記事はこちら。↓

★ 河本準一擁護芸人 「河本のバカヤロー」と言うべきだった
後付だとなんとでも言えることですが、たしかに、河本準一を擁護したいのならば、むしろ彼のことを周りが糾弾すべきだったと思います。

たとえば、島田紳助が暴力団との関係を疑われて芸能界を引退した際に、仲間のうちでただ一人、明石家さんまだけが、「あいつには復帰してほしくないわ」と言いはなちました。これを知ったときは、さすがさんまだと思いましたね。親友を思いやる気持ちは人一倍あるはずですが、それを隠して、世間の気持ちに寄り添う。芸人はこうあってほしいものです。

さんまはこの発言があったせいで、紳助の復帰のチャンスについて、ことあるごとにコメントしても、決して叩かれることはありません。紳助を助けるためだとしたら、彼の態度は極めて有効でした。今回の件だって、そうでしょう。

そういえば、来月の23日(土)にはフジテレビの25時間テレビが始まります。深夜のさんまの電話に、もしかしたら紳助が出てくるかも?



★ なぜ、ノマドワーカーは自宅で働かないのか?
MacBook ProなりMacBook Airを持って外出してスタバやコワーキングカフェで開いて「スタイリッシュに仕事してる俺(ドヤァ」って見せつける必要性はどこにも見当たりません。というようなことを思ってノマドワーカーなブロガーのするぷさんに「なんで自宅で作業しないの?」と聞いてみたら「家にいると誘惑が多くてサボるからです!」との返事を頂きました。ありがとうございます。
喫茶店で仕事をしている人に対して、「見せつけている」などと酷評する人、相変わらず多いようです。そんなことを言い出したら、世の中に喫茶店などいらなくなります。美味しいコーヒーを自宅で作って飲めばいいじゃないですか。

あの雰囲気で仕事をして、自宅は完全にプライベートの空間にしたい、という欲求を理解できないこの人、想像力がないのでしょう。


★ 懲りないテレビ出演で夫・高嶋政伸を“挑発”する美元
高嶋政伸と美元夫婦のバトルは、長引いていますね。彼女を見ていると、どんな女性と結婚してはいけないか、勉強になります。浪費癖、派手好きな女性、自分の都合を第一に考える女性とつきあうと、苦労します。男性もまた然り。お互いにいたわり合える相手を見つけられるかどうかが、幸せになれるかどうかの分かれ道なのでしょう。


★ 極右議員が生放送で大暴れ、別議員にコップの水を浴びせ平手打ち ギリシャ
極右はどうしてこうも暴力的なのでしょうか。暴力的だから極右になるのか、極右だから暴力的でないといけないと思っているのか。

ちなみに、ギリシャの極右は何を思想の中心にしているのかが気になります。日本の右翼ならば、天皇制が一つの思想の核となるでしょうし、アメリカの極右ならば、白人至上主義を唱えるでしょう。ドイツならばヒットラーですよね。それでは、ギリシャの極右は? ギリシャ正教を持ってくるのか、それともアリストテレスの思想やアレクサンダー大王の業績を理想と崇めるのでしょうか?

調べてみますと、どうやら第二次世界大戦中に、イタリアのムッソリーニと戦った軍人・イオアニス・メタクサスの思想に共感する一派のようです。

うーん、極右のくせに、モデルとするのはファシストと戦った英雄だとは……複雑ですね。


★ 『水野美紀が知らない間に映画でフルヌードになって乳首とヘア晒してた件』
水野美紀さんが、映画でヌードになったそうです。バーニングから独立した俳優は、大変苦労するといいます。今時ヌードなど、AVで見慣れている時代。本物の女優には、むしろ脱いで欲しくありません。脱いだのは、彼女の本意だったのか、それとも仕事を干されるつけることに対する、彼女なりのあがきなのか。


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