2012年6月30日土曜日

財務省はほんとうにバカなのか

消費税増税法案が衆議院で可決されました。

小沢、鳩山氏ら民主57人が反対票 消費税法案が可決

このことについて、民主党を攻撃する論調が大半を占めています。私の友人・知人も軒並み憤っております。
まことに10%もの増税など正気の沙汰ではありません。毎日少しずつ、余分なものを奪われていくよううな脱力感のために、ただでさえ景気の悪い日本の景気は、さらに悪くなるかもしれません。

友人も、「なぜこんな馬鹿げたことをするのだろうか」
と私と食事をしながら、猛反発していました。

ただし、その時に私が友人に話したことは、たぶん他の多くの方々の反発を食うようなことです。

「みんな、民主党……いや、今回の消費税導入を主導した財務省のことを、バカだ、バカだ、というけれども、少なくとも彼らは経済のプロで、私たちよりも数段頭がいいことは確かだ。消費税が景気をアップする妨げになると直感的に誰もが思う。でも、彼らには、その先、さらに先を見通した、戦略があるのかもしれない」

というようなことです。

これが、何の実績もないことならば、単なる根拠のない信頼感に過ぎません。しかし、現在の状況と、過去の論調を比べてみてください。数年前、サブプライム・ローンの問題が発生する前まで、さかのぼってほしいのです。その時、日本の財務省は、どのように批判されていたでしょうか。

金融自由化が遅々として進まず、規制緩和もなかなか進展しない日本は、世界の発展からとりのこされている、という批判の嵐にさらされていたのを覚えていますか? 欧州はユーロ圏を作り、域内の経済交流を活発化。アメリカとイギリスはひたすら金融大国へとひた走り、世界の投資資金は、中国のような新興国に怒涛のように雪崩れ込んでいました。その波に乗り遅れた日本のことを、世界中が「日本病」などと揶揄していました。

ところが、現在はどうでしょうか。行き過ぎた金融のグローバル化によって、金融恐慌が連鎖的な反応を起こすようになりました。サブプライム・ローンやリーマン・ショックといった大規模な信用収縮がきっかけとなって、世界中に恐慌のような不安定な状態が広がり、ギリシャなどでは政情不安が広がり、ヨーロッパ第四位の経済規模のスペインでは、若年層の失業率が40%近くにまで上がるほどの、大不況となっています。出口が見つからない状況の中で、ガラパゴス化を貫いた日本の景気は比較的安泰し、世界中のマネーが日本の国債へ向かっているのです。

変わることも大切だけれども、変わらずに原理原則を愚直に守る手堅さも必要だった、ということでしょうか。日本の金融当局は、世界中からバカにされながらも独自の道を歩んだ結果、現在、世界で最も信用力のある通貨をつくりあげているではありませんか。しかも、失業率の低さは諸外国の中でもトップクラスです。もしも財務省が、現在を見越して日本の財政運営をおこなってきたのだとしたら、大変な能力を持っていると思いませんか?

今回の消費税増税法案については、私も大変腹をたてております。私の生活が苦しくなるからです。しかし、財務省には信頼をおいておりますので、腹を立てながらも、受け入れようと考えているところです。


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2012年6月29日金曜日

三菱鉛筆は、三菱グループとはえんもゆかりもないそうです

普段の生活ではほとんど鉛筆を使うことはなくなりました。受験などではまだ頑なに鉛筆使用を強制しているようですが、試験会場の監督官によっては、シャーペンで受験していてもお咎めなしです。そんな「鉛筆」が社名についた三菱鉛筆が、過去最高益を叩きだしたそうです。

ペーパーレス時代になぜ三菱鉛筆は最高益か

鉛筆に刻印された三菱のマーク。あれを見た多くの人が、三菱鉛筆は、あの、岩崎弥太郎が創立した三菱グループの一員だと思っていたことでしょう。ところがまったく違うそうで、単にマークが一緒なだけなのだとか。資本・人材関係が一切ないというのだから、徹底しています。

過去には「同じ商号を使用している日本の優良企業同士のだから、三菱グループに入ったらどうか」というお誘いもあったそうですが、三菱鉛筆側はそれを拒否して独立を貫いたともいいます。噂レベルの話なので、信憑性はありませんが、面白いエピソードですね。

なお、三菱鉛筆の取り扱っている筆記具には、思いもよらないほど高い商品もある模様です。



こんなの売れるの? 一本1000円のジェットストリームでも高いのに? と思いましたけれども、いや、逆に滅多に使わないからこそ、揃えるならば高級品の方がいいのかもしれないと思い直しました。でも、唯一ついている評価が★一つ(涙)。



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2012年6月28日木曜日

一晩で風邪を確実に治す方法

うちの冷蔵庫には、アルコール度数が96度というウォッカを常備しています。
ポーランドで作られたウォッカで、彼の地では「スピリタス」と呼ばれています。
飲むのではなく、ほぼ料理用に使っています。ポーランドでも同様で、果実酒を作るために使ったり、消毒用として利用することが多いそうです。癖がなく、素材を引き立てるのに大変重宝しています。アルコール度数が高くても、好みでいくらでも薄めることが可能。低い度数のアルコールを、高い度数に変えることはできませんが、逆は簡単にできます。これ一品あれば、いろいろな用途に使えます。

スピリタスに限らず、不純物がほとんどないウォッカは、海外でもいろいろな使い道のレシピが知られています。ウォッカを使ったこのレシピで、どうやら風邪が劇的に治るのだそうです。

一晩で確実に風邪が治るならば、こんなに便利なことはありません。


【最強!? 風邪を撃退ロシアン民間療法レシピ】
1. コップ半分くらいのウォッカを温める
2. 大さじ一杯の砂糖にウォッカを染みこませ、これも火で炙る
3. 2を1に入れて混ぜる(レモンを搾るか、スライスを入れても可)
4. 一気に飲む。
5. 寝る(というか倒れる)
6. 治る

コップ半分のウォッカを一気に飲んで、果たして二日酔いにならないのかどうかが目下の一番の心配ですが……今度試してみましょう。

風邪になったらいくらでも学校を休むことのできた学生時代と違って、社会人はとにかく短期間で体調を整えなければなりません。上記のような方法をいくつも知っていると、大変便利ですね。



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2012年6月27日水曜日

睡眠はとても大切

「睡眠をコントロールするものは、人生をコントロールする」
というのが最近の私のモットーでして、毎朝5時に起床するようにしています。

前日いくら遅くとも、必ず5時に起きること。
最初はとてもきつかったのですが、だんだんと慣れてきました。
翌日疲れを持ち越さないためには、前日に10時までには寝た方がいいようですが、それはなかなか守れません。

睡眠をよく取らないと、脳に悪い影響を与えるのだそうです。

平日の睡眠時間が6時間以下だと、週末に寝だめをしても認知能力を回復できないことが明らかに

いくら勉強しても、睡眠時間を削っていては、ザルに水を貯めるようなもの。そういえば私は、個々数年睡眠を大切にするようになったものの、それまでは夜2時に寝て、朝は7時まで惰眠を貪る、という生活が常態化していました。当時資格勉強を頑張ってはいませんでしたが、なかなか合格点に達しませんでした。勉強時間を取らねば、という焦りで夜遅くまで起きていましたが、無駄な努力だったようです。

脳を一番使うのは睡眠中だ、という話もあります。日中に蓄えた知識を、整理しなおして、利用しやすく加工するという作業を睡眠中におこなうために、糖分の消費量は睡眠中の方が多い、という話を以前聞いたことがあります。

ともすれば夜更かししやすい人は、気をつけたほうがいいでしょうね。


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★ 戦争で利益を得る世界の“死の商人”トップ10
小学校では、武器商人のことを教師が「死の商人」と呼ぶのが普通でしたが、今でもそうなのでしょうか。

今ではライトノベルで『7人の武器屋』というタイトルで武器商人を主人公にしたシリーズが出版されています。実際に人を殺す兵士よりも不名誉な「死の商人」という名前をつけられるのは、少々酷なのではないだろうかとかんがえていたのですが、忌まわしい名前から受ける印象とは裏腹に、現代社会を支えるテクノロジー企業として、実際は繁栄を謳歌しているようです。



★ 新潟県沖に大規模油田か、来春にも試掘
不思議なのは、いくら地球の歴史が長いからといって、生物由来の石油がこれほど地中の地下深くに大量に眠っているということです。特に日本の近海なんて、史上何度も隆起と沈降を繰り返した場所。そこに、なぜ大規模油田が形成されるほどの、生物の死骸の溜まり場が生成されたのか。謎です。ほんとは石油は、生物由来ではないのでは?



「氷をバリバリ食べる」人は危険!実は恐ろしい氷食症の実態
氷食症という言葉は初めて聞きました。体温調節がうまくいかないのですね。私も昔は、氷をバリバリ食べる子供でした。子供の頃は、体温が高めなので、身体が欲していたのかもしれません。



★ 「日本は5年で破綻」藤巻健史氏の警告に対しての「解」はあるのか?
藤巻健史といえば、昔の金融業界で伝説的な投資運営をおこなったために、そのあと20年間嘘をつき続けても生き残ることを許された稀有な人物ですが、さすがにそろそろしんどくなってきたのではないでしょうか。5年後といえば、2017年。その頃には、さすがに彼も忘れられてしまい、責任を追求されることはない、と踏んだのかもしれません。



★ “3年財政破綻説”のインチキぶり喝破!
5年ではなく、3年、というもっと短いスパンで日本の財政破綻を予言している人がいるのですね。それがいかに誤っているかを背理法で証明した記事です。

無理がある論法なのではないでしょうか。この背理法の前提は、市場の判断がある程度正しい、ということ。でも、市場は常に間違うと、ジョージ・ソロスは行ってますよ。市場にミスが多いのならば、単に今回の市場でついたCDS値が誤っていただけの話になります。そもそも市場がミスをしないのならば、そもそもサブプライム・ローンなどの商品が売れること事態がおかしい、ということになりやしませんか? それならなぜ33倍投資法を実施しないかって? 実施している人はヘッジファンドにたくさんいます。実施しないのは、他人の不幸で儲けたくないという、矜持かもしれません。あるいは財政破綻が三年と一日目かもせれせんし、予想家は投機をしないというポリシーかも。たとえ死亡率が低くても、バンジージャンプで飛ばない人は飛びません。

自己資金を投資しないから、その運用は誤ってるという指摘が成り立つなら、証券会社や銀行という業種は成り立たないでしょ。




2012年6月26日火曜日

週末はデモでも行きますか。

首相官邸では、週末デモに参加する人々が、日に日に膨れ上がっているそうです。
6/22(金)には大規模なデモがあり、その数、主催者発表で45,000人といいますから、話半分に見ても、相当な数です。


作家や芸能人も多数参加しているのですね。

主催者は首都圏反原発連合という団体で、毎週金曜日に、首相官邸前でデモを行なっているといいます。とすれば、今週末辺り、デモをやってそうです。

昔はデモと言えば、小汚い格好の年配の男性がガナリ声を上げている、というイメージしかありませんでしたが、テレビを見ますと、もっと気軽に参加できる、運動のようです。仕事帰りにデモに参加して、そのあと飲んで帰る、なんていうスタイルが、これからはおしゃれになるかもしれません。

……って記事を、明後日UPするつもりで書いてたら、何故か今日付けてUPされてしまったので、意味が通るように字句を修正しました。どうもね、ブロガーは使い勝手が悪くて困ります。



本日読んで、気になった記事はこちら。↓



★ 権力と煙は高いところが好き?/空を仰ぎながら「支配」について考える
この分析は面白いですね。日本でもっと高い建物は電波塔だから、東京はメディアによって支配されていることが分かる、というのは、確かにおっしゃるとおり。



★ 陸軍中野学校「忍術」教えた、1期生資料で判明
忍術と聞くと、怪しいと思うのは、子供用のマンガなどで魔法使いのような描かれ方をしてきたから。でも、忍術はそもそもれっきとした武道の体系であり、日本では戸隠流の初見良昭氏などが地道な普及活動を行なっている、奥深いものなのです。暗器の使い方などは、今でも十分役立つでしょう。



★ 息継ぎをする必要がなく泳ぐことのみに集中できるシュノーケル
これは面白い道具です。泳いでいたら空気口から跳ね飛ばした水が入りそうですが、そうならない工夫がされているのでしょうね。



★ 終わりを迎えつつある中国共産党の宴
中国共産党も、無理に無理を重ねてここまで長期政権を維持してきましたが、ここまで中国が繁栄しますと、一党独裁だけではやっていけないと思うのですが。

もっとも、共産党とは名ばかりで、今では世界一資本主義のことを理解しているとも言われている共産党幹部の面々です。戦争さえなければ、このあと数百年、同じ政治体制を続ける可能性も、なきにしもあらず。



★ 日本は「人身売買根絶の最低基準を満たさぬ国」
歌舞伎町、飛田遊郭、雄琴、中洲、すすきのなど、日本各地の風俗街では、数多くの外国人売春婦が性産業に従事しています。これが問題にされているのかと思ったら、さにあらず。外国人研修制度が、今回のやり玉に上がったようです。

農村では、彼らを安い労働力としてしか期待していません。しかし外国人にとっては、日本の優れた技術を学ぶことが一番の目的であり、苦痛以外の何物でもありませんよね。

彼ら以外には働き手が来ない農家というのは、人使いが荒く、人間的にもどうしようもないような連中が多いものです。労働法を守らないのならば、経営者も農家も、まとめてしょっぴけばいいのに。

ほんと、そう思います。



2012年6月25日月曜日

裁判官が住所DV夫に知らせる

「三権分立」という言葉があります。これは「立法権」「行政権」「司法権」が独立して、相互監視をおこなうという制度です。中学校で習うため、記憶に残っている方がほとんどでしょう。

ところが、選挙によって民意を反映しやすい立法と行政に比べて、司法の執行者の選定に民意を反映させることが、今の制度では大変困難です。そのためか、司法には身内の罪に対して自浄作用が働いていないのではないか? と思えるような、馬鹿げた対応が、散見されます。

他人の罪を追求する場を管理していながら、身内の罪は徹底的にかばう。裁判官の明らかなミスでありながら、その責任を取らない、という横暴が、幅を利かせることになります。

裁判官誤って住所知らせる DV被害の20代女性の夫に 宮崎地裁、転居費用負担に応じず

DVを行なっている夫に妻の住所を教えるなんて、絶対にあってはいけないこと。殺されるほどの恐怖を女性に与えても、責任を取らないというのはあまりに理不尽ではないでしょうか。もちろんミスは誰にでもあります。しかし、その結果が重大ならば、しかるべき負担をするのは当たり前のように思えます。司法関係者のミスを追求する、行政訴訟のような確立した方法がないので、どうしようもないのでしょうか。

司法に国民が参加することを求めて改革が進み、裁判員制度が発足しました。それに付け加えて、司法関係者の責任を、国民が気軽に追求できるような仕組みが必要かもしれませんね。



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2012年6月24日日曜日

トルコがどう出るのか

ユーロ圏が力を大幅に失いつつある中で、トルコの人々はどのようなことを考えているのでしょうか。トルコではユーロ加盟が悲願だったはずですが、さすがに今の情勢では、加盟には慎重論も出ているはず。ところがそのような報道は見当たりません。

代わりに、こういう記事が見つかりました。

ギリシャ  “欧州の玄関”に押し寄せる移民、台頭する移民排斥の極右政党

たしかにトルコも少しずつ豊かになっていますが、欧州の豊かさからは、まだかけ離れているようです。しかも、トルコの周囲にはトルコよりももっと貧しい国々がひしめいています。トルコにとってみれば、欧州の仲間入りをすることは、周囲の貧乏国とは一線を画するための悲願。少々ギリシャが政治的に混乱している程度の段階では、トルコから「ユーロに加盟していなくてよかった」という声が出るにはまだ早すぎる、ということなのでしょう。

ギリシャに渡るために、今でもアフガニスタンなどから、トルコへ続々と人が集まってくる、という事実から、そのような内情を予測します。

そんなトルコの空軍機を、シリアが撃墜したことで大問題となっています。

シリアがトルコ軍機を撃墜、エルドアン首相「断固たる措置」

これは突発的なものなのか、それとも他の意図があるのか。たとえば、中東の春、と呼ばれる2010年から2011年にかけての連鎖的な革命。この影響で、シリアでは今でもデモが頻発しています。革命を事前に防ぐためには、外に敵を作ることで、国内を結束させるという手法が有効です。そのガス抜き先として、トルコが選ばれたのではないか、という推測が成り立ちます。

トルコはイスラム国家のくせに欧州の仲間入りをしようとしている、イスラム社会にとっての裏切り者。普段ならば味方をしてくれる欧州が混乱しているので、トルコには現在、後ろ盾がありません。そこを狙われたのかもしれませんね。



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2012年6月23日土曜日

原辰徳が元暴力団員に1億円

きな臭い。あまりにきな臭い話です。

原監督、女性問題で1億円支払っていた

原辰徳は、言わずと知れた巨人軍のスターです。長嶋茂雄という戦後の大スターが引退した後の穴を埋めたのは、彼の明るいキャラクターでした。

しかし、そのキャラクターとは裏腹に、女性関係のスキャンダルと、それにまつわる複数の失踪事件という暗い影を彼は抱えていました。

1986年、28歳で彼は結婚。相手の明子さんは学生時代の友人の、姉でした。

しかし、初めて知り合った当時は、5歳上の人妻。8年越しで成し遂げた略奪婚であり、決してほめられるものではありませんでした。
ところがそれだけ手間隙かけて結婚しながら、1988年に、巨人軍が遠征先として常泊していたホテルのアルバイト女性と浮気をしてしまいます。

女性とはその後トラブルになり、1995年に女性は失踪しました。

失踪した女性が1988年に書いたという日記が、同僚経由でなぜか暴力団関係者に流れ、二人組が2006年に、監督だった48歳の原を脅迫します。原は、1億円で日記を買収して事態を収束させました。
>原監督1億円不倫問題に「朝日」参入 「ゆすり男は元組員」と断定
原を脅した二人組の男のうちの一人は2007年に事故死したそうです。
2009年、彼らが所属していた暴力団の元組長が、ガソリン缶を持って球団事務所を襲撃したため、逮捕となりました。

この事件のうち、女性一人、男性一人が消えているのが怖いです。
たとえば、原の浮気が原因で、女性が自殺していたのだとしたら。
その自殺を知った女性の友人が、彼女から譲り受けた日記を知り合いの暴力団関係者に渡して、彼女の無念を晴らすように依頼したのだとしたら。
しかし、原をゆすった後、その暴力団組員が見せしめのために読売グループの雇った対抗勢力によって殺されたのだとしたら。
それを知った組長が、舎弟を弔うために単身、ガソリン缶を持って球団事務所に乗り込んだのだとしたら。

……辻褄が合います。

もちろん、すべては私の妄想ですが。




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2012年6月22日金曜日

戦争だって、起こりうる

先日街角で、脱原発を訴える署名運動をしているのを見ました。

原発の爆発によって、ここまで影響がるとは思ってもいませんでした。今、日本の食品が軒並み輸出不振に陥っているそうです。放射能の汚染は予想以上に進み、思ってもいなかった作物に放射性物質が大量に付着しているのが発見された、というニュースが連日、マスコミで報道されています。

そのような報道だけをみると、脱原発に偏りそうになりますが、私はそれでも、原子力発電所はある程度は必要だろうと考えています。それは、戦争になった時のことを考えるからです。

「千年に一度の大地震」によって、東北の太平洋沿岸では大きな損壊を受けてしまいました。いつ大地震が起きるかわからないのだから、それに備えて原発の稼働を停止するべきだ、という気持ちも分からなくはありませんが、地震と同様、戦争だって、起こる確率は決してゼロではありません。いや、むしろ千年に一度の大地震よりも、起こる確率は高いでしょう。

原発がこれだけ日本で稼働することになった理由の一つに、戦中派のエネルギー政策のトラウマがあったことはよく知られています。15年戦争を中国と行なっていた時に、アメリカ、イギリス、中国、オランダは「ABCD包囲網」を作り、日本への石油輸出を事実上ストップしてしまいました。このままでは中国と戦えなくなり、日本はアメリカと先端を開かざるを得ませんでした。

戦後になって、そのトラウマがあった戦中派は、エネルギーの供給先が偏らないように、石油発電以外の発電の方法を探り、原子力発電に望みをつなぎます。日本に原発がやたらと多いのは、エネルギー源の多様化を狙ったものです。

それを考えた時に、原発を単純になくしてしまえばいいとは思えません。石油以外に、これほど確実に電力を得ることの出来る発電システムはそうそうないのですから。



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2012年6月21日木曜日

電子出版と金融自由化

今から10年ほど前は、世界中が好景気でした。金融自由化の波が世界中を覆い、大量のマネーが投資先を求めて瞬時に移動しました。人はさらなる利益を求めて、単なる株の売買から、株の利益幅を売買するオプション取引までをもおこなうようになります。

ところが、サブプライムローンの焦げ付きから始まった信用収縮により、世界中が同時に不況となっていました。その後もリーマン・ショック、ギリシャの経済危機に始まるユーロ崩壊不安などが続きます。

いまでもスペインの信用不安や中国の土地バブルの崩壊などの懸念がくすぶり、世界は混迷の中にあって、不況の出口が見えません。それにしても、スペインの25~34歳の失業率が40%近いというのも、すさまじいですよね。

ところで、電子出版が取りざたされています。アメリカではとうとう、電子出版の売上高がハードカバー書籍の売上高を大きく上回ったそうです。

アメリカでついにeブックの売上がハードカバー書籍を抜く

ただ、記事で触れられた、電子出版の売上高を年ベースに直すと、約540億円といったところ。主要国の書籍発行点数と売上高 2008年 を参考するなら、アメリカの書籍売上高が1兆9000億円ほどですから、かなりの開きがあります。アメリカでは単に、ハードカバー部門がそれほど売れていない、ということだけなのかもしれません。

ネット界ではこういった電子出版部門の躍進を手放しでほめたたえているようですが、この先に、果たして明るい未来が待っているのでしょうか。金融と情報は、たいへん似ています。どちらも実体がなく、人々が価値があると信じるからこそ、価値を与えられている形而上の存在です。

金融自由化がもたらした出口の見えない不況が、電子出版の隆盛の果てにもたらされることは、果たしてないといえるでしょうか。

金融自由化が、現在のような世界同時不況をもたらした理由として、過剰な資金の流動性が挙げられます。様々な規制が取り払われたために、金融商品が数多く開発されて、監視の目が行き届かなくなりました。

その中にはサブプライムローンのような、ほんのわずかな不動産価格低下で連鎖的に破綻する商品があり、それが大量に流通して、大不況の原因となりました。同じような災害が、電子出版によってもたらされたりしないのでしょうか。

たとえば、こんな未来。ほとんどすべての出版物が、電子出版物に置き代わった未来。出版は大変容易になりました。ここのようなブログでさえ、一年もたてば、電子出版物として売買の対象となり、世間の有名な著者とほとんど同じ体裁で、並列的に販売されるようになっています。そうなると、もはや、プロとアマとの区別のなくなった世界になるでしょう。

そうなったときに、情報コンテンツの価値は下がり、回転は今以上に大きくなるでしょう。でも、ベストセラーが生まれにくくなり、長期にわたるロングセラーが生まれにくくなるでしょう。

一昨年にベストセラーとなった「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という作品がありました。

200万部売上という金字塔を打ち立てましたよね。今の出版界では、人気に便乗しようという出版社はあっても、その売り上げを潰そうという動きはありません。その後、似たような企画が次々に現れましたけれども、他社もそれなりに遠慮をして「もしドラ」と完全に似たような企画を出すことはありませんでした。

ところが、もしも電子出版が主流となったら、このような紳士協定が守られることはなくなるでしょう。まるで今の2ちゃんねるのように、著作権法ぎりぎりの似たような企画、類似物が、『もしドラ』が出版された直後に数多く出版される状況になるはずです。

ネタなんて、いくらでもみつかります。
たとえば、『万が一、ブラック企業に勤めるゲームオタクが、ゲーム会社に転職しようとしてノイマンの「ゲーム理論とその実践」を読んだら』のような企画は、瞬間的に思いつけますよね。

電子出版が主流になると、あからさまなパクリ企画、似たような企画が、あっという間に乱立していくでしょう。ポイントは、出版物を、出版社では制御不能になる、という点。今の数十倍の出版物が現れても、読者が数十倍になることはありません。

やがて、なにかをきっかけに、人々が情報にお金をかけることを拒否するようになる、なんてことは考えられませんか?

金融自由化の前は、サブプライムローンのようなジャンク商品が、世界中に大量に流通することなど考えられませんでした。同じように、質の悪い情報が、世界中に大量に流通し、それがバレて、人々が急激に、情報にお金を渋るようになり、業界自体が大混乱に陥ってしまう……そのような未来が待っていないと、果たして言えるでしょうか。

案外、ありうると思うのですけれどね。


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2012年6月20日水曜日

東電と茶のしずく石鹸

茶のしずく石鹸を販売している株式会社「悠香」.

創業者の中山慶一郎は、まさか自分たちの作る石鹸が、これほど重篤な被害をもたらすとは、当初は夢にも考えていなかったでしょう。

コンセプトとしても、自然素材を重視する会社であり、人間の健康を第一に考えていたことは間違いありません。食品である小麦を細かく加水分解したことにより、まさか、ここまでひどいアレルギー反応を引き起こすなどと予想して、製品を市場に出したはずがありません。

「肌に対する深刻な悩みを聞いたことが開発のきっかけ」だと創業者は語っています

ところが、現実は深刻です。小麦アレルギーを多くの人にもたらす羽目となったのです。重傷者の数だけで、66人。被害者弁護団が結成され、集団訴訟が起こされています。

人々の幸せを願って行ったことが、想定外のミスのために、大きな被害を引き起こし、世論から袋叩きになる、という構図は、東電の原発事故に似ているな、と思いました。

東電もまた、人々に安価に安定した電力を供給しようという理想を掲げていたにも関わらず、大地震によって原発が爆発して一県の農業をほぼ壊滅状態にし、県民を将来に渡る健康被害にさらすという大きな災害を引き起こしてしまいました。このことを東電のほとんどの社員は、予想だにしなかったでしょう。

問題はそのあとで、東電も悠香も、なかなか自分たちの非を認めようとしませんでした。それがますます世間の怒りを買い、未だに2つの会社は、世間からの信頼を取り戻していません。本来だったら、まず、自社に元々、罪を犯す意図がなかったことを明言し、ただし、被害報道がもしも事実だとしたら、大変な問題であり、絶対に解決しなくてはならないことだと認識していることを示した上で、被害拡大の原因となりうるものを(たとえそれが原因ではなかったとしても)急ぎ取り除く作業にとりかかる、という姿勢が必要でしたが現実を直視できなかったのでしょう。

災害を予想できなかっただけではなく、災害を直視できなかった理由としては、巷にあふれる、
「ネガティブなことを考えてはダメだ」
とか、
「消極的な発想ばかりしていると、現実がそちらに引き寄せられてしまう」
とかいう、積極的思考が邪魔をしていたのかもしれません。

化粧品業界では、使用者からのクレームが毎日のように寄せられます。それが本物の被害であるのか、それとも好転反応と呼ばれるものなのか、判断することは困難だったのでしょう。東電でも、原発安心神話によりかかりすぎました。

上を向いて歩こうといいますが、上だけ見ていては、地べたで苦しんでいる人々に気づけませんし、上を向いたままでは謝ることがすぐにできません。難しいものです。


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2012年6月19日火曜日

名誉毀損が民主主義をしばる

名誉毀損罪という罪があります。辞書によれば、公然と事実を指摘して人の名誉、すなわち社会的評価を傷つけること、とされます。

虚偽、真実に関わらず、事実を示すことで犯罪が成立するというこの法律は、結構害悪も大きいのではないでしょうか。この存在のために、今の日本では、罪を告発することが大変困難になっています。マスコミの報道は、常に名誉毀損だと騒ぐ芸能人、政治家、公務員、司法関係者との戦いとなります。権力者には権利を濫用しようとする人々が一定数いるので、マスメディアによって彼らの罪をあぶり出す作業が必要不可欠ですが、名誉毀損罪が大きな足枷になっています。

★ ゴビンダさん釈放の陰で報じられない、“灰色受刑者”たち

医師が警官から銃を奪って発砲した、という事件で、一人の内科医が無実の罪で懲役刑を課せられたのではないか、ということを告発する記事です。本来ならば、この記事で、関係者の実名を一人一人挙げて、糾弾してもおかしくなかったはず。ところが、このジャーナリストはそれができませんでした。名誉毀損の罪に問われる事を恐れたためでしょう。

しかし、もしもこのジャーナリストの推測が本当だとしたら?

警察の腐敗のせいで、一人の人間が事実無根の罪で刑務所暮らしを強いられたという、あまりにひどい話になります。恐ろしい。これは見過ごしては、決していけない事件です。

ところが、その糾弾が困難を極めている状況があります。これではこのまま、腐敗が温存されていくことになるでしょう。

「腐ったみかんの方程式」ではありませんが、放置された警察の内部腐敗(報道が事実だとしたら)は、やがて、指数関数的に進むでしょう。警察が、無実の人間を追いこんで、罪人に仕立て挙げる・・・・・・この手の事件を最近よく聞くようになりました。もしかすると、日本の警察はかなりの深度で、腐敗が進行しているのかもしれませんよ?

世論を盛り上げて、悪を追求したいのならば、悪の実体を具体化しなくてはなりません。人間は、抽象的なものを憎むことが困難です。名前をさらし、人物像をえぐりだし、糾弾するという行為は、彼らの罪を暴くために大変効果的です。しかし、現代では公権力者の犯罪追求が難しくなっています。

名誉毀損によって困難な目にあった人々の苦痛は分かりますが、名誉毀損罪を恐れる報道機関やジャーナリストのために、公権力の腐敗が進むことは、それ以上の大きな問題です。これは民主主義を損ない、弱者の基本的人権がないがしろにされることを意味しているからです。



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2012年6月18日月曜日

HKT48が成功しない理由

数年前にファンの男性とつきあっていたことがばれた現役アイドル・指原莉乃が、AKB48を脱退してHKT48に移籍するそうです。

HKT48が選ばれた理由として、いくつかの説がささやかれています。昔から博多は流刑先として使われてきたのだとか、足利尊氏が南北朝時代に九州に落ち延びて、力を蓄えた歴史に擬しているのだとか。

そういうヨタ話ではなく、信憑性のある説として、SKE48やNMB48がそれなりに地元で人気がでているのに比べて、いまいちパッとしないHKT48のテコ入れではないか、という話を聞きました。これは信憑性が高い話です。

なぜ、HKT48は、地元で人気がでないのでしょうか。

福岡出身の友人は、
「福岡は案外、保守的だからじゃないか」
と分析していました。

「学生は勉強するものだ」
という意識が福岡では、いまだ根強いそうです。上京してアイドルになろうとするほどの根性を見せれば許してもくれるし、全面的に応援してもくれるけれども、ごくごく身近な現役高校生が課外活動としてテレビに出ることには忌避感が強く、若者の芸能活動を応援するような番組は九州ではあまり受けないのだそうです。

地元のテレビ局ではHKT48のような存在を持て余し気味だそうです。松田聖子や浜崎あゆみなど、そうそうたるアイドルを輩出してきた福岡の意外な一面です。

また、福岡には美人が多いことも、AKB48の人気が出ない理由の一つかもしれません。

そもそもAKB48のコンセプトが、「クラスで5番目にかわいい女の子たち」だそうです。かわいいけれども、手が届きそうな、うまくすればデートでもできそうな身近な存在……それが、彼女たちのコンセプトだといいます。

ところが、九州は縄文系と大陸系、防人時代の東北系や出島経由の白人系が混在しているためか、雑種強勢ともいいましょうか、エキゾチックな、今風の美人が多い場所。その土地で、クラスに5番目にかわいい女の子のレベルですら相当なものです。ところがHHKT48のアイドルたちの写真を見ますと、大変失礼な言い方になるかもしれませんが、AKB48のレベルと変わりません。つまり、福岡を始めとする九州の女性のレベルからすると、かなり下なのです。

クラスで5番目にかわいい女の子たち」ではなく、「クラスで10~15番目にかわいい女の子たち」に、性欲に正直な中高生男子が夢中になるはずがありません。

九州でアイドルユニットをつくるのならば、ちょっとHKT48の人選、考えなおしたほうがいいんとちゃいますかね。




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2012年6月17日日曜日

ソニーは将来のジョブズを採用できるか


最近、ソニーが新卒採用時の学生の服装を自由にする、という方針を発表しました。

★ SONYの面接に好きな服装で行こう! SONY「自由な服装を呼びかけると「罠だ」とつぶやかれる」

日本の新卒採用に独特の慣行があるのは、よく知られています。同じようなリクルートスーツを着て、髪型はそろって黒髪で、面接の時の解答はマニュアル化された同じようなものばかり。まるで何かの儀式のようで、よくよく考えれば奇妙な光景が毎年繰り広げられます。

求められる場で、求められる行動ができるかが問われているというのが建前です。また、中身以外の要素を極力排除して、人物本位で判断しようとする点では、とても平等的な制度ということもできます。

しかし、没個性な学生の中から、将来に会社を担いうる、宝石となる原石を見いだすことは至難の技です。採用する側にとっては難しいことを求められます。服装自由化は判断の材料が増えるため、今回のソニーの決定は、学生よりも採用する側にとってメリットのある改革だ、といえるかもしれません。

ところで、果たしてこういった小手先の改革で、たとえばアップルの創業者兼中興の祖であるスティーブ・ジョブズのような人材をソニーが選びだすことができるのか、どうか。

服装だとか、学歴欄だとか、些末なことにソニーはこだわりますが、それ以上にこだわるべきは、人材を選択するための根本的な基準です。

ソニーの採用情報のページを見ますと、「世界を相手に、まだないものをつくりあげるというチャレンジ精神、人々に喜びや感動を提供したいという強い意志」を持った人材をソニーは求めているそうですが、現在ソニーに籍を置く社員に、それがどれほど備わっているのでしょうか。

採用する側は、ソニーの業績をここまで落としてしまった人々です。ソニーが躍進を遂げていたときに採用されてきたのは、ここ30年ほど日本で求められてきた人々の理想像でしょう。コミュニケーション能力に長け、人間関係を円滑に保ちつつ、迅速に仕事をこなしていく、頭の回転が速い、屈託のない、人間的に立派な、バランスが取れたタイプ、といったところでしょうか。

そんな方々が、ジョブズのような頑固で東洋思想にかぶれた風変わりな人材を、果たして選びうるかどうか。あるいは青色発光ダイオードを発明した意固地で執着心の強い、中村修二のような、ある意味バランスに欠けた人物を選ぶかどうか。

いびつな人間は、バランスの取れた人間を周りに置きたがりますが、バランスの取れた人間は、いびつな人間を避けるものです。しかし、世の中の先端に進むのは、現状に満足できず周囲と反りがあわない異端児です。それがクリエーターの特徴であり、周りに合わせるのではなく、周りを自分流に変えてやろう、という野心を持つ人々です。コミュニケーションよりもリードを好むことが多いものです。そういう人物を抱え込むことは爆弾と一緒に暮らすようなもの。なかなかしんどいことですが、組織の活性化のためには、必要なことでもあります。しかし、一見、周囲よりも様々な点で劣っていると思えるような人物を敢えて採用しようとする賭けに出ることは、ソニーのようなベスト&ブライテストにとっては、難しい選択でしょう。

たとえば島津製作所に勤務しながらノーベル賞を取った田中耕一は、社会人になっても、髪型を変えるのが面倒だといって丸刈りにしていたといいます。そのような奇妙な人物が、ソニーに増えてくれば面白いことになると思いますが、難しいでしょうね。



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2012年6月16日土曜日

麻雀好きのアメリカ人

「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますけれども、麻雀好きが高じて、プロ試験に合格するまでになった人物がいる、という記事を読みました。

日本に移住した理由は麻雀!? 有名ゲームのアメリカ人翻訳家

すごいですね。昔父から習ったことがありますが、全く面白くなくて、それ以来牌を囲んだことはありません。役を覚えたりするのも大変ですし、4人集まらなければゲームが出来ない、という点も面倒くさいです。頭とコミュニケーションの鍛錬にはなりそうですけれども、そのために徹夜で雀卓を囲む苦痛を味わいたくはありません。

そんな私にとっては、すごいの一言。
「日本のゲーム文化に興味があるんだったら囲碁をやらないか」と誘われたのだとか。しかし、「僕は不確定要素のないゲームはやらない」と囲碁に興味を示すことなく、ネット麻雀の「東風荘」で毎晩日本人と対局を続けたライアン氏。
という点に感動しました。不確定要素のないゲームの方が、純粋に知力のみで勝負できるために面白いと思う凡百の発想を超えていますね。彼には他にも名言があって、

有名ゲームのアメリカ人翻訳家に「麻雀の勝ち方」を聞いてみた

の中で、
でもね、「流れ」というものを感じてしまうのも、人間の脳の構造として仕方がないことなんだよ。人間の脳は原因と結果、という因果関係を結び付けたがるんだ。というのも当たり前の話で、人間は原始時代から「この食べ物を食べたら、お腹が痛くなる」といった原因と結果を知ることで、危険を回避してきた。だから、ランダムってことを脳は理解できない、と僕は考えているんだ。
と語っています。すばらしいですね。脳はランダムを理解できない、か……。メモっておきましょう。


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2012年6月15日金曜日

twitterで市議が除名に

東北大地震をきっかけに、いろいろな立場の人々が、いっせいに原発問題に発言を始めました。
その中には素晴らしいと思うものも多いのですが、中には単なる誹謗中傷にしか聞こえないものも多く、そういった発言で有名な群馬県桐生市の庭山由紀市議が、除名されるようです。

ツイッター発言が問題に、市議除名へ 群馬・桐生

とはいえ、本人のブログには、なんの効力もない、と書かれています。

涙ぐましい無駄な努力の数々

どちらが本当なのか分かりませんが、何にしても、発言一つが世界中に広がる、嘘のような世の中に今、私たちは住んでいます。言葉には気をつけましょう。



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2012年6月14日木曜日

倫理観のずれ

韓国人団体の行動が、最近は常軌を逸しています。「日本によって朝鮮半島から20万人もの女性が拉致された」などという悪質なプロパガンダを米国で繰り広げています。腹が立つのは、現地人の賛同者が少なからずいる、という事実です。

ホワイトハウス、来週ニュージャージー「慰安婦追悼碑」立場表明

韓国人団体だけが騒ぐのならば、冷静に対応すればいいのでしょうが、世界をリードするアングロ・サクソンまでがそこに共感するのは、はなはだ厄介です。彼らは感情的に許せないと感じれば、政治上の問題へと転換し、賛同者を募り、獲物を追い込む、という習性があります。彼らには他に、性的に潔癖という習性があります。慰安婦問題は彼らの共感を得やすいのかもしれません。

日本人は、江戸時代まで性的にとても大らかだったといいます。明治時代になってもその残滓は続きました。日本にやってきた欧米人が、混浴温泉をみてショックを受けたり、若い女性が上半身裸で平気で歩いているのを見て驚いたと、彼らの残した紀行文に書かれています。

性的におおらかである、というのは、結婚していない相手と男女関係になることに人々が寛容だった、ということでもありました。村では夜這いもよく行われていました。町では少し豊かになると、妾を囲うのが当たり前でした。あの勝海舟は、妻の他に5人の妾と同居していたというのですから、今では考えられません。

ところが、アングロ・サクソンはそうではありません。

ペンギンの「性的堕落」に戦慄、100年前の南極探検隊員 英研究

日本人がペンギンの行為を見ても、面白い習性だ、と思うだけでしょうが、ショックを受けて研究ノートを非公開にした、という英国人の行動に、むしろ私は戦慄しました。ビキニを発明したり、プレイボーイで扇情的な女性ヌードを誌面に載せるなどの「情報公開」には熱心であっても、レイプなどのタブーを犯すことには、大変な抵抗感を示すのがアングロ・サクソンの特徴。

そうはいっても、彼らも欲望は人並み以上にあります。しかし、自分の手を汚すことを嫌がります。戦後日本でも、占領軍であるアメリカは、徹底して、現地政府にその手の施設の管理を任せました。

兵士の性欲処理事情に見る 占領地 鎮撫劣等国 アメリカ

何をやらないかをみれば、何を嫌うのかが分かります。アングロ・サクソンにとっては、軍隊という最高の権力機関が、公的に売春施設を運営するするという行為が許しがたいものの一つなのでしょう。アメリカで、韓国のプロパガンダに共感する人々を生む原因の一つです。

もっとも、それを嫌って、日本には従軍慰安婦の募集には軍部は直接関わっていない、という説を唱える人も多いようですが、「水木しげる『姑娘』に描かれた皇軍兵士による強制連行と性暴力」を読んだり、軍部が直接慰安婦を募集していたという記事を読むと、私には世迷いごとのように思います。

彼らに阿る必要はありませんが、彼らの倫理観にとっては、私達の先祖の行いが唾棄すべきものだったという事実を、重く受け止め、誤解が生まれそうならば、徹底的に、地道に修正していく作業が必要でしょう。それにしても、価値観と言いましょうか、ほんの少し、ルールを逸脱したかしないかで、その後これだけ苦労するというのも大変な話です。


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2012年6月13日水曜日

新宿に穴場あり マルイの空中庭園 下

(昨日の続きです)

ドアを開けると、そこには品のいい、落ち着いた空間が広がっていました。

もっと鬱蒼とした広場をイメージしていたのですが、よく考えたら英国様式の庭園です。日本庭園のような、木漏れ日が池に差し込むものではなく、ここのように、整備されたのが彼の地のスタイルなのでしょう。

あいにくの曇り空。もしも天気がよければ、青空の下、とても晴れやかな気持ちになるはずです。しかし、曇っていても開放感にあふれていました。

赤いベンチと、そのそばに咲き誇る花。


庭園の脇にはいくつものベンチが置かれていて、誰もが自由に休めるようになっています。


この緑のアーチは、子供が喜びそうです。

庭園のあちらちらに、猫の置物が置かれていました。

ここにも。


そこにも。

あそこにも。

安全対策とプライバシー保護のためでしょう。庭園の周りはフェンスで覆われ、壁面にはバラが咲いていました。


このような池もあります。


ベンチには思い思いのかっこうでくつろぐカップルがいました。下の階でコーヒーを買って、ここで飲んでもいいようです。


庭内には色とりどりの花々が咲いていました。


ここが英国庭園のよいところ。日本庭園では主眼は緑に置かれるためか、色とりどりの花の美しさ、という点で比べると、英国庭園に軍配が上がるのではないでしょうか。かのシャーロック・ホームズは、引退した後、庭園のバラを育てることに余生を費やした、といわれています。季節ごとに花を愛でたいのならば、この英国様式庭園はお勧めですね。

時を過ごした一時間、空の下で味わった一時の開放感は、何物にもかえがたいものがありました。

コンクリートジャングルに疲れた時に、ほんの少しだけ、美しい花々を眺めながら心を癒すのもいいものです。



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2012年6月12日火曜日

新宿に穴場あり マルイの空中庭園 上

新宿三丁目には、マルイのビルがいくつも建っています。新宿マルイワン、新宿マルイカレン、新宿マルイアネックス等々。その中の一つ、本館ビルに先日立ち寄った時に、屋上に「空中庭園」があることを知りました。

空中庭園――名前を聞くと、空中に浮かぶラピュタのような浮遊式の庭園を思い浮かべますが、そうではありません。元々の意味は、高台に作られた庭園のこと。

それならば、デパートの屋上にあって、新宿の高層ビル群の間に浮遊するように外からは見えるであろう庭園を、空中庭園と呼んでも間違いはないでしょう。

新宿マルイには何度も立ち寄ったのに、今までこんなに素敵な場所があることを知りませんでした。気づいたのは、ほんの少しだけ、視線を動かしたからです。

仕事帰りにコーヒーを飲み、いざ帰ろうとして、ぼんやりとエレベーターのパネルを眺めていました。ふと、上を見上げたところ、フロアの案内の一番上に、「英国様式庭園」の文字が見えました。


エレベーターの横を見たところ、屋上に続く入り口があります。


入り口には、「屋上庭園 Q-COURT」の文字が。


中を覗くと、殺風景な階段が上へと伸びています。

最初は登ることをためらいました。単なる屋上の子供用のゲームセンターだったら、時間の無駄だな、とか、どうせ大したことないだろう、などと、登らない理由について、いろいろ考えたからです。

でもね、好奇心にはかないません。案内する人の誰もいない、その入り口の中へ足を踏み入れることにしました。

下を振り返ると外のショッピングモールとは完全に隔絶されていることがわかります。

やけに長い階段を登ります。


階段はつづら折りになっていて、下の様子が階段の途中でわからなくなります。壁面は白一色で、心細くなりました。本当に、ここを登ってもいいのでしょうか。

ようやく屋上に到着。


説明書きを詳しく読みますと、誰でも利用可能なようです。ほっとしました。

ドアを開けて外に出ると、そこにはこじんまりとしたおしゃれなスポットが広がっていました。

(この稿、明日も続きます)


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2012年6月11日月曜日

ブラッドベリ、亡くなる

アメリカのSF作家、レイ・ブラッドベリが亡くなっていました。
SFの巨匠レイ・ブラッドベリ氏死去、代表作「火星年代記」
ちょっとショックです。

彼の書いた『火星年代記』は、とても美しい作品でした。SFというと、無機質で、デジタルな印象を受けますが、彼の文章は違います。美しく、物悲しくて、情緒的。その文体は、SFの表現の幅を広げた、などとよく評されるようです。

『火星年代記』も好きですが、私にとってブラッドベリは、『恐竜物語』の作者でした。子供の頃に、古代を舞台にしたアクションと間違えて購入して、激しく後悔しました。途中で読むのをやめて放り出してそのままになっていた頃。別の作家のSF作品のあとがきの中で、
「○○は、ブラッドベリとまではいかないが、名文を書くことでも知られており……」
と書かれていたので、
(そんなに名文だったかなぁ? まぁいいや、読んでみよう)
と思いなおして、再読したのが、彼の本を通読した最初の経験です。

詩が多いので、ワクワクする冒険譚を期待した子供が、面白いと思わないのも当たり前かもしれません。しかし、子供の頃に夢中になったSFを再度読みなおそうとする大人が、その良さを改めて実感する、一冊ではあります。

『恐竜物語』の中の短篇集では、「ティラノサウルス・レックス」という作品が好きです。どうしても恐竜の迫力を出すことのできないアニメーション作家が、恐竜のモデルに、嫌いなプロデューサーをあてる、という話です。面白くて、やがて悲しき物語。挿絵が素晴らしいのですよね。


残念ながら絶版なので、古本しか手に入らないようです。
ご冥福をお祈りします。


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2012年6月10日日曜日

AKB48選抜総選挙に初めて関心を持った

AKB47の「第四回 選抜総選挙」が先日行われました。平均視聴率が18.7%、最高視聴率が28.0%だったそうです。

ほとんど興味のない人間にとっては、バカバカしくて観てられないものですが、さすがにここまで人気があるのを知ると、興味を持たざるを得ません。こちらのサイトに、順位や選挙後のコメントがまとめられていました。

AKB48 第4回選抜総選挙 写真とコメント

数年前からテレビを観なくなったので、久々に見たAKB48のメンバーでしたが、それなりに綺麗になり、コメントも面白くなっていて驚きました。注目されることで、人は変わっていくのですね。

とはいえ、たかだがメンバーごとの人気投票が、ここまでのビッグイベントによくなるよ……という感覚も半ば捨て切れないのですが、よくよく考えれば、『スター誕生!』とか『ザ・ベストテン』、あるいは『カウントダウンTV』など、テレビでは昔から人気投票というコンテンツ自体が大人気でしたし、いまでも雑誌の「嫌いなタレントNo.1」などのランキングは、読者に人気の高い企画「です。コンテンツ自体に魅力が出てくれば、人気投票自体が盛り上がるのも当然と言えるのかもしれません。

それでも、「選挙」と銘打っているのならば、せめて一人一票という選挙の基本を守ればいいのに……と思う気持ちが湧いてきたのですが、いや、そもそも一人一人が一票でなくてはならないのは国民国家が、一人一人が平等であり、基本的人権を誰しも所有する、という原則を持っているからで、それは資本主義社会の現実とは異なるのだよなぁ……と思い直しました。カネさえあれば、推しメンバーをいくらでも上位に押し上げることができる総選挙の方が、議員を選ぶ選挙よりも、現代社会の実情をもっと反映しています。

それでも、推しメンバーを応援するために数百万円もつぎ込むサラリーマンの話だとか、CDを数百枚も購入したファンに対して、
「ありがとう」
と言ってのける彼女たちの図太さなど、AKB48にまつわるエピソードを知ればしるほど、どうしても違和感を感じるのです。それはこれまでの「人気投票」とか「選挙」や「オリコンチャート」などとは明らかに異質なものを感じるからです。

何かに似ている……と考えながら思い出したのがキャバクラでした。
一晩で何百万円という大金を、20代の女性が平気で客につぎこませ、それが許容される社会。
店にもよりますが、店の入口にパネルで、
「当店のキャバ嬢ランキング!」
などが飾られ、売上が悪いと、常連客に、
「今月、あとボトル一方んで私がNo.1になれるんだから!」
と電話で営業をかけたりする、あのアコギなお水の世界です。

水商売に入るのは止めた方が良い、とよく言われます。それは、ヤクザなどの怪しげな人間につけこまれる確率が非常に高いことに加え、価値観を変えられるからです。自分を応援してくれる人に、大金を貢がせても平気でいられるような感覚の摩耗、自分を愛してくれる人に平気で嘘をつき、裏切ることの出来る良心の欠如などが生じるからです。もちろん、皆ではありませんが、そのようなタイプが水商売経験者に多いことは、私の経験からも、多くの人々の体験談からも、事実だと思われます。

タレントというよりも、キャバ嬢に似たタイプの新しい芸能人、AKB48。彼女たちがいずれ芸能界から足を洗った時に、水商売の経験者に多い、すれていて、良心のどこかが麻痺したようなタイプとならなければいいのだが……と密かに願います。


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2012年6月9日土曜日

クールジャパンを辞めるのか

黒澤明が「七人の侍」や「用心棒」などのサムライ映画を作った理由の一つとして、
「敗戦で負けたけれども、日本人はすごいのだ、ということを世界に見せつけてやりたい」
というものがあったそうです。

実際のところ、彼の映画の影響のおかげで、日本人が持たれていたネガティブなイメージを大きく変えたと言われています。

今でも『七人の侍』については、海外の掲示板でも賞賛の声をよく聞きます。日本人から遠く離れた外国で、日本作品が高評価なのに出会うと、嬉しいですよね。

敗戦から立ち直った後、高度経済成長からバブルに向かう過程では、日本のイメージが再度毀損されました。エコノミックアニマルと言われ、バブル時に、海外でブランド品を買いあさる姿や、儲け至上主義の輸出攻勢などは、欧米から大きな批判を浴びました。

当時の日本人のイメージは、今の中国人のイメージに近いものがありました。カネに意地汚くて、他国の迷惑を顧みない世界の嫌われ者・・・・・・それが日本人でした。

ところが、バブルが終演を迎える頃から、「それではいけない」「これから売れるのはコンテンツ。日本の文化を売っていかなくてはならない」という声が大きくなります。日本のゲームが世界なかで人気を博し、日本のコンテンツも輸出できるのではないか、と誰かが考えたのでしょう。その中で、「クールジャパン」というキャッチコピーが、広告代理店辺りから発信されるようになりました。

最初その言葉を聞いた時は、どうなの? それ? と思いました。だって、たとえば中国や韓国が、
「カッコイイ中国!」「カッコいい韓国!」
などというキャッチコピーで中国や韓国の商品の売り込みを図るようなもの。自分たちで自分のことをカッコいい、と宣伝する夜郎自大な精神を気持ち悪いと思うのではないでしょうか。

ところが、元々日本のコンテンツ自身にそれだけの力があったからか、日本のゲームやコミックやアニメが徐々に世界に受け入れられていきます。それは「クールジャパン」という言葉に集約されることで、日本のコンテンツへの高評価、イメージアップに形が与えられていったのです。

実際に、日本発の発明の映像がYouTubeに上がっていると、必ずcool! という褒め言葉がコメント欄を埋め尽くす、という光景が、珍しくありません。因果関係はわかりませんけどね。でも、クール・ジャパンという言葉が広まり始め、日本発のニュースがネット上でcool! と賞賛される機会に触れることが多くなった変化を実感した者としては、この「クール・ジャパン」というブランド戦略は、成功したものだったように思うのです。

ところが、どうやら事業仕分けの中で、この「クール・ジャパン」もまた不必要な事業として位置づけられようとしているようです。


“クール・ジャパン”にも厳しい意見

成功しているものを、なにも辞める必要ないと思うのですけれどね。



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2012年6月7日木曜日

官僚再評価の声が聞こえるかも

今から10年前、失われた10年が11年目を迎えた頃。アメリカの経済は絶好調でした。アメリカを見習えという大合唱が日本の各地で沸き起こってたのを思い出します。

もちろん、9.11の同時多発テロが起こり、手放しにアメリカを礼賛する声ばかりではありませんでしたけれども、それは一人勝ちする傲慢なアメリカの態度に対する嫌悪感といったものであり、アメリカの経済システム自体への批判は、ほとんど聞こえて来ませんでした。

先行きに一抹の不安はあったものの、新自由主義と呼ばれるアングロ・サクソン型の、市場経済に重きを置く経済システムは、強靭なものに思えました。アメリカは非常に自信を持っていましたし、それに比べて自信を失った日本人は、日本独自のシステムを変えて、いかにアングロ・サクソン的なものを組み込めるかに試行錯誤していたものです。

当時は第二の敗戦とも呼ばれていました。戦犯探しに躍起になった日本でやり玉に挙げられたのは官僚たちです。省庁再編が急ピッチで進み、あれよあれよという間に、それまで馴染みのある象徴の名前が次々に変えられ、省庁内の組み換えが進みました。

ところが2012年。クルーグマンが 「『お手本』としての日本」(2012年5月30日)という記事を書くように、本来批判の的であったはずの日本の経済が、世界中で最も信頼されている、という結果に陥っています。この状況をつくりだしたのは、政治家でしょうか? それはありません。官僚の施策が、国家を安定に導いたとしか説明できないのではないでしょうか。

ドラスチックな改革ができないのは官僚のせいだ、という声を一頃よく聞いたものですが、その声も今は沈静化しています。結局のところ、日本の景気の乱高下を抑え、安定した経済状態を生み出すことに成功させたのは官僚官僚の努力の賜です。

そろそろ「やっぱり日本の官僚はすごかった!」という評価の声が聞こえてきそうなものですが、あまり聞こえて来ませんね。不思議なものです。


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2012年6月6日水曜日

新宿駅 老人を襲う 吉本抗議デモ

吉本に対するデモがそろそろ発生する頃じゃないかと思っていましたら、案の定、新宿に現れた模様です。

こんな狭い場所でよく抗議活動を行ったものです。

このサイトでも何度か書きましたが、孝行を看板にしている芸人が、母親に生活保護を受けさせ、財テクを図ることを許してはダメ。芸人が不倫しようが喧嘩しようが構いませんが、許せない最低のラインがあり、河本はそこを越えました。

親孝行をネタに稼ぎながら親に生活保護を脱法受給させるなんて、子煩悩を標榜する俳優が、子供を児童養護施設に預けているようなもの。テレビ局はよくぞヌケヌケと、「問題はない」などと言ったものです。

だから、この動画を最初は好意的に観始めました。アジテーターがいろいろな角度から吉本を煽るのも、うまいもんだと感心しながら観てました。

でもね、「うるせえ」と声を上げた老人に一斉に襲いかかったシーンを観て、ドン引きです。

こいつら馬鹿か。

弱者をターゲットにして示威活動をおこなうのは卑劣な行為。若い20代のイカつい兄ちゃん相手にケンカを売るのならまだしも、こんな老人相手にケンカ売ってどうするのでしょう。これで、まともな人間の共感を得ることができると思っているのだとしたら、大きな勘違いです。「うるせえ」と言う老人に対しては、「それでも聞いてください」とか、野次に屈せず演説を続けるという方法もあったでしょうに。それとも、野次に果敢に反抗する姿勢をカッコイイと思うような層が、彼らの支持母体なのでしょうか。

生活保護を脱法受給する吉本芸人へ批判の声を上げることは大切ですが、暴力行為を正当化する奴らが運動の中核を担っているのは残念の一言。中心となっているアジテーター、それを煽って恥じない周囲の取り巻き。不愉快でたまりません。

動画のコメントを読みますと、この拡声器で煽っている男性は「在特会」と呼ばれる団体の会長なのだとか。ネットを巡回してますと、在特会の噂はよく耳にしますし、会長の桜井誠については右翼ちっくな青年で、蝶ネクタイという独特のスタイルをしているくらいは知ってました。今は蝶ネクタイではないのでしょうか。イメチェンしたのですかね。

在特会の主張や活動には共感する点が多々あるものの、朝鮮民族全てへの全蔑視だとか、弱者への横暴だとかは非常に不愉快で、どうしても好きになれません。

在日朝鮮人の一部が、日本人の贖罪感情につけこみ違法行為を行なって平然としていることや、韓国資本が日本の支配層と組んで、国民から搾取するという構図は是正しなければなりません。それは必要なことです。

しかし、日本を愛し、一生懸命に日本人として土着していこうと努力している朝鮮系日本人、中国系日本人などまで、まとめて蔑むことが大間違い。彼らの努力までを踏みにじってはならないし、ハーフやアイヌなど、アイデンティティーで悩む人々を口汚く罵り迫害する行為は、イジメと同じです。彼らの態度、暴力行為は決して許されません。

日本の右翼には、エキセントリックな輩が多いのは残念です。もっと、まともな愛国主義者が現れないのでしょうか。

ちなみに、桜井氏の演説がYouTubeにいくつも上がっていて、それをいろいろと眺めてましたところ、気にかかる映像を発見しました。
02:48のところに映っている、桜井氏を野次る左翼の老人と、今回東京で桜井氏に罵声を浴びせた老人、似てませんか?

……なわけないですよね。京都と東京だし(笑)。でも、灰色っぽい服装や眉毛などが、あまりに似ていて笑ってしまいました。


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2012年6月5日火曜日

下世話な話に潜む発見


バストサイズというものは下世話な話題であり、それについて書かれたものを読んでも感心することはないのですが、この記事は読んで、感心し、それ以上の感動さえ覚えました。

なぜ埼玉県女性の平均バストサイズがAカップなのか?

女性の平均バストサイズは、地域によって大きく偏移しているそうで、岐阜県や京都府がEカップなのに、埼玉はAカップなのだとか。このような調査は以前、どこかで聞いたことがあるので大して感動しないのですが、調査はその先に及びます。

バストサイズアップのために一番効果的なのは、専門家によれば納豆でもなく、鶏肉でもなく、成長期の睡眠なのだそうです。そこで地域別の睡眠時間を調べたところ、埼玉の女性の睡眠時間がダントツで短いことがわかったのだとか。

若いころには多少無理がきくので、勉強時間を確保するために睡眠を削ることを選びがちですが、実は身体に大きな負担がかかるものなのですね。

もしかして平均身長にも影響を与えているのかもしれないと思って、調べてみました。


【都道府県別】男女の平均身長を比較してみた

うーん。最新のデータでは、埼玉人の平均身長の順位は、男性で10位、女性で26位という結果が出ました。
どうやら平均身長に与える影響は、睡眠時間よりも北大南小というベルグマンの法則の方が強いようです。



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2012年6月4日月曜日

レーシックに気をつけろ

パソコンが出回り始めた頃、「パソコンを見続けていると目を痛めるから、一時間に一度は10分の休憩を取るように、という指示を会社から受けたものです。いい時代でした。

それが今では自由裁量となりました。視力を守るのは個々人の自由責任。逆に、一時間に一度、10分間の休憩を取ることは不可能ではないでしょうか。

視力は下がるばかり。老化現象もあるのでしょうが、パソコンのモニターの強い光が、視力に与える影響も大きいはずです。

レーシックがいいらしい、ということを知ったのは、今から6、7年前のことです。友人がレーシックを受け、人生が変わったと大はしゃぎでした。お前もやれよという要請作戦がうるさいのなんの。友人とはやがて疎遠になりました。彼が滞りのない人生を送っているようなら、いつかレーシック、受けてみてもいいかなと思いかけていた今日この頃、見かけたのが 俺、レーシック難民になって4年経つけど人生詰んだ という記事です。

いやぁ、怖いですね。レーシックを受けた後の高揚した気分はカーニバル・ナイトのようですが、そのあと起こる目の前のハレーション・ゴーストは、消えるどころがますます強くなり、やがてラスト・レターとともに人生を終えたいほどの苦痛に苛まれるとは、ね。



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2012年6月3日日曜日

空気が作られる過程は、市場経済に似ている

「座談会」とは、3人以上の人々のおしゃべりを文字おこしにしたものです。雑誌でたびたび企画され、出版されることもあります。この「座談会」という形式は、日本独自の文学ジャンルなのだそうです。意外ですね。

欧米ではテーマを決めた「対談」や、著名人に尋ねる「インタビュー」がありますし、もちろん戯曲の伝統もありますので、数人の登場人物が対話を重ねる小説も多いのですが、芸能人や作家、あるいは市井の人々が、てんで勝手に話すおしゃべりが、誌面を飾ることはほとんどないといいます。面白いですね。

欧米の会話の基本はディベートだといいます。あるテーマについて、異なる意見を戦わせながら、どちらが正しいのか優劣を競い、よりよい解答を導き出すというものです。

それに比べて、日本で大切なのは、合意です。忌憚のない意見をお互いに口々に話し合う中で、感情の対立を乗り越えて合意を形成していくことが何よりも大切にされます。さかのぼろうと思えば、聖徳太子の時代までさかのぼれます。彼が「和を以て貴しとなす」という言葉に続けて、「上和ぎ下睦びて、事を論うに諧うときは、すなわち事理おのずから通ず」(上の者と下のものが協調して、話し合いを行えば、正しい方針が次第に定まるものだ)と述べています。話しあうことにより、正しい意見が自ずと定まる、というのが日本の伝統なのです。

「座談会」だけではありません。たとえば、ソーシャルメディアもまた然り。欧米の有名掲示板としてはredditや4chanが有名ですが、どの発言がどの発言に対するレスなのかが一目で分かりますし、基本的に一対一対応です。それに比べて、日本の2ちゃんねるや発言小町などでは、スレごとに好き勝手な意見が並列する方式です。

掲示板で自然に醸成されていく雰囲気、育まれた合意を、山本七平という評論家は「空気」と呼び、太平洋戦争に日本を突入させ、敗北へ向かわせた大きな要因として、否定的に捉えました。

でも、本当にそうでしょうか。日本はかつて、確かに間違えました。でも、欧米だって、国家の進路を誤ったことは何度もあるではありませんか。むしろ、ここ最近の、匿名掲示板による合意の形成の過程をみていますと、右往左往し、時には間違いをしでかしながらも、最終的な着地点は、よりよいものへと変化していっているように思うのです。先日、河本準一の母親の生活保護受給が問題となりました。当初は単なるやっかみから始まったこの議論は、今や国全体の生活保護のあり方を問うものとなり、今までメスの入れられてこなかった聖域へ切り込むきっかけとなりました。このような展開を、誰が想像していたでしょうか?

好き勝手にお互いに発言していく中で、様々な情報が集まり、活発な意見の応酬が行われ、次第に合意が形成されていく、という考え方。そして、形成された合意に信頼を置く価値観を、仮に「座談会主義」としますと、座談会主義は、ジャッジが判断を行うディベートに比べ、神の見えざる手に委ねるという点で、市場経済に近いものなのではないでしょうか。そして、市場経済に重きをおくのが現代社会ならば、私たちは、同じく座談会主義にも、肯定的な評価を与えてもいいのではないでしょうか。


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2012年6月2日土曜日

ツイている人の習慣


今から四年前に書かれた「どうして運のいい人はいつもツイているのか? 」という記事を読んで、これは面白いと思いました。

今から10年前に、ハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマン博士によってある実験が行われたのだそうです。

どのような実験だったかは、らばQを直接ご覧頂きたいと思いますが、その結果、幸運な人が常によい機会に恵まれ、不運な人が機会に恵まれない原因が、彼らの行動や考え方にあるのということが確かめられました。

その幸運な人々が行なっていた習慣が4つにまとめられており、これは私の経験上、たしかにそうだと思えるものでした。

1. 内から聞こえる直感を大事にする
2. 新しい経験をすることや、普段の習慣が壊れることに対し、心をオープンにする
3. 毎日少しの時間だけ、うまくいったことを考えるようにする
4. 重要な会議や電話などする前に、自分を幸運な人間だと心に描く

運の良い人々が実行している、という4つの習慣。逆に運の悪い人々がこの習慣を心がけたところ、運が劇的に良くなったといいます。

らばQの記事を読んで感心しましたが、ふと、10年前にこのような結果が出ていたならば、自己啓発書にもっと多く取り上げられていてもおかしくないはずだと思い、この博士についてネットで調べてみました。

どうやら社会心理学の分野では、結構有名な方で、本も数冊翻訳もされていました。ジョークについても研究している、元マジシャンの心理学者なのだそうです。

イギリスの元プロ・マジシャン。20代前半にはアメリカのマジック・キャッスルの舞台に招待されるほどの腕前を持っていたが、マジシャンとして活躍していくうちに観客がトリックにハマる心理のほうに興味を持ち、心理学者へ転向。現在は、イギリス・ハートフォードシャー大学で心理学の研究をしている。
研究対象は、超常現象、詐欺、運など、ユニークなものが多く、特に超常現象の心理学的な研究では世界的に有名。研究室はエジンバラにある世界屈指の心霊スポット「ボールド」と呼ばれる地下洞窟にある。
CSI会員。近年では、ロシアの超能力少女として話題となったナターシャ・デムキナの実験にCSI側として立ち会った。
※著書には、『Deception & Self-Deception: Investigating Psychics』、『Magic in Theory』(ピーター・ラモントとの共著)、『運のいい人、悪い人―運を鍛える四つの法則』(角川書店)、『超常現象の科学』(文藝春秋)ほか多数。http://www.nazotoki.com/skeptic.html#wiseman 



運が良くないことが神経質にあれこれと思い悩んでいるときに訪れることは、経験上確かです。神経質ではなく、心穏やかに、リラックスして、毎日を過ごすことができれば、 運が良くなるに違いありません。

松田聖子が運がいいかどうかは、判断の別れるところですが、彼女は寝る前に、必ず神様に、
「今日はこんなにいい日でした、ありがとうございます」
と祈って、就寝するのだといいます。様々なバッシングを経験するなど、彼女は一時期ひどい運命に見舞われましたが、幸運な人間だって、毎日幸運だけが訪れるということもないでしょう。様々な苦悩を体験する中で、全体を通して幸運ならば、それでよし、とするべきです。彼女は今、とても幸せそうです。それは、彼女の習慣に原因があったのかもしれませんよ。


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2012年6月1日金曜日

「経験の欺瞞」について

「経験の欺瞞」という言葉を知りました。

たとえば、昔友人にひどいことをしたことのある人間は、その後も、他の人間をいじめたり虐待したりする傾向があるのだそうです。

「嫌な人間は、罰せられて当然だ」とか「俺はみんなの気持ちを代表して、あいつを懲らしめてやったんだ」とか、自分が行った罪を認めずに正当化する心理状態。それが経験の欺瞞です。

「あんな奴は、いじめて当然さ」
「トロトロした奴を追い込むことは、正しいことだ」
「あいつもトロトロしてやがる」
「あいつに優しくしてはダメだ」
「あいつを懲らしめてやる」
と、考え、生涯を通じて、弱い者いじめを行います。それは第二の天性となり、やがて、彼自身すら蝕んでいきます。

本当は、自分でも悪いことだと気づいているのです。それなのに、自分を守るために、正しいことだったのだと思い込もうとします。とはいえ、表面上でいくら自分が正しいのだと思い込んでも、元来理屈に合わないことですから、潜在意識の中で葛藤が起こります。そうすると、真実と自己認識の間で葛藤が起こり、精神的に追い込まれていくのだそうです。

個人もそうですが、共同体もまた然り。

アメリカ人は、歴史で、清教徒がヨーロッパの迫害を逃れ新世界にやってきた、という物語を学校で習います。ところが実際にアメリカ大陸で起こったことは、清教徒が迫害する側にまわり、インディアンを虐殺していくというものでした。

しかし、アメリカではその考え方をなかなか認めません。ピルグリム・ファーザーズを始めとする開拓者の一群は今でもアメリカ人にとっては英雄です。

実際のところ、ヨーロッパからやってきた開拓者たちは夕食に招いてくれたインディアンを虐殺し、彼らの土地を奪ってアメリカを建国したのです。そういう没義道なことを行った祖先を正当化しようとする結果、アメリカ人は、遅れた文明国に民主主義を広げるためには住民を殺してもかまわない、と考える傾向があるのだそうです。




でも、潜在意識ではそれが悪いことだと感情でもわかっているはずなんですよね。わかっているから、米国以外の国が行う虐殺行為には極度に反応し、絶対に許さないのでしょう。本来なら自分を批判する代わりに、他者を批判することで、精神の健全を図っているのかもしれません。


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