2012年5月25日金曜日

累進課税の方が経済はよくなる

TEDで発禁の講演「金持ちからもっと税金を!」の全文を公開中 の記事を読みました。これまで、富裕層に高い税率をかけることは悪で、累進課税こそが日本の不況の元凶、という説が日本でもまかりとおってきました。

20年ほど前にバブルがはじけて不況に苦しむ日本では、大きく自己反省を重ね、その中で批判の的となったのが累進課税。特に、繁栄を謳歌していた米国との違いについて、評論家は累進課税を折に触れて批判してきました。渡部昇一などが、その元凶ですよね。

ところが、ニック・ハノーアー氏によれば、富裕層がいくら巨額の収入を得て資産を形成しようとも、そのお金は全体に循環しない性質のものだそうです。中産階級こそが資産割合からすれば、もっともお金を使う層であり、この層の可処分所得を増やすことこそ国中にお金がまわる秘訣なのだそうです。

同じような主張を、日本でも税理士の吉越税理士が先に展開していました。税制や経済成長に興味のある方にはよく知られている吉越氏のサイトはこちらです。

国際競争力回復の為の競争政策で何を規制緩和・自由化し何を規制強化すべきかの新経済成長理論

吉越理論は素晴らしいのですが、分量が多いため、読むのは大変です。渡久地明氏のホームページに、リンクと論文の骨子が載っているので、こちらで概略を把握された方がよいかもしれません。
吉越税理士の景気回復理論


本日気になった記事はこちら。↓

★ 世界の地下鉄網は「同じ形」:ネットワーク分析で判明
世界中に散らばる地下鉄網には、共通点がいくつもあるのだそうです。ほとんどの地下鉄がロンドンの地下鉄網を参考にしているため、当然と思えそうですが、
>都市の中心から、最も遠い終点の駅までの距離は、地下鉄の中心部の直径の2倍となっている
という点までも共通しているのは不思議ですよね。


★ 「一般のイスラム教徒への無差別攻撃容認 米軍大学、原爆が「前例」と講義」
米国の戦略で許すことができないのは、民間人の大量虐殺を肯定していることです。正義を掲げつつ、やることがえげつないのに、これまで許されてきたのは決して負けないからです。ベトナム戦争の敗退も、戦略的撤退というべきもので、完全な敗退からは程遠いものです。もしも彼らが反省するとしたら、同じような民間人の大量虐殺を自分でも経験した時でしょうし、その可能性は万に一つもなく、彼らは同じ過ちを繰り返し続けるのでしょう。

次はどこと戦争をするのでしょうか。


★ 「非常に感染力の強い方のお産」を扱う助産師
助産師が妙な宗教にはまって、感染症の可能性のあるお産ですら、安全対策を軽視しているのではないか、という指摘です。

看護師や助産師などに、ホメオパシーのようなトンデモ医学の信奉者が散見されるのは残念なことです。科学的知見からすればありえない説を彼(女)らが信じるのは、医者への反感が根底にあるのかもしれません。実際、医者は知識が豊富なために、大変傲慢な人間が多いので、それに対抗するために、代替医療の知識を身に着けようとするのは理解できます。しかし、子供に危険が及ぶのは嫌ですよね。しかし、こういう助産師や看護師に限って、大変やさしく、面倒見がよく、親切で気がきき、かゆいところに手が届くようなケアをしていただけることが多かったりします。


★ 信じてはいけない アパート経営で大儲け!
アパート経営を始めませんか? などの宣伝がここ数年新聞で宣伝が多く行われ、不動産投資に関する書籍もたくさん出回っています。不動産の購入は案外低資金ではじめることが可能であり、不労所得の甘い誘いに乗る人も多いようです。

ところが、2011/12/9 不動産リートの問題点を図にしてみた。 という記事でも触れられていますが、アパート経営は不動産業者が作成する目論見書ほどのバラ色の未来が待っているわけではなく、様々な不確定要因が多く含まれているのが実情です。まあ、本当に確実に儲かることなら、不動産屋自身が客に勧めることはなく、自身で経営するものです。そうではないのは、存在する損をするリスクを減らすために、他人を間に入れたがるのです。


★ かっこいいWEBは物が売れるのか
日本のWeb デザインは、2003年で止まっている、という指摘が以前されていましたけれども、素朴なホームページの方が実は集客力が高いのではないか、という話。

フラッシュを多用したホームページなどは、携帯ではみにくいし、なかなか目的のタグを探せないしで、リピーターにとっては面倒なものなので、言いたいことはよく分かります。




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